JPS5823451B2 - 希土類コバルト系磁石の製造方法 - Google Patents
希土類コバルト系磁石の製造方法Info
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- JPS5823451B2 JPS5823451B2 JP54054591A JP5459179A JPS5823451B2 JP S5823451 B2 JPS5823451 B2 JP S5823451B2 JP 54054591 A JP54054591 A JP 54054591A JP 5459179 A JP5459179 A JP 5459179A JP S5823451 B2 JPS5823451 B2 JP S5823451B2
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- rare earth
- earth cobalt
- gas
- sintering
- atmosphere
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は希土類コバルト系永久磁石の製造方法に関する
もので、さらに具体的には、希土類コバルト系永久磁石
用合金の焼結方法を改良し、高密度焼結体を得る方法に
係る。
もので、さらに具体的には、希土類コバルト系永久磁石
用合金の焼結方法を改良し、高密度焼結体を得る方法に
係る。
一般式部6型化合物あるいはR2M、7型化合物、但し
Rはイツトリウム(Y)、セリウム(Ce)、サマリウ
ム(Sm)、プラセオジム(Pr )等の希土類金属あ
るいはそれらの混合物、ミツシュメタル(MM)等の1
種または2種以上の組合せ、MはCoまたはCo、Mn
、Fe、CuもしくはNiのうち倒れか1種または2種
以上の組合せ、で表わされる希土類コバルト系合金から
なる永久磁石は、非常に大きい結晶磁気異方性をもち、
高い保磁力を示すとともに、大きい最大磁気エネルギー
積をもつものとして知られている。
Rはイツトリウム(Y)、セリウム(Ce)、サマリウ
ム(Sm)、プラセオジム(Pr )等の希土類金属あ
るいはそれらの混合物、ミツシュメタル(MM)等の1
種または2種以上の組合せ、MはCoまたはCo、Mn
、Fe、CuもしくはNiのうち倒れか1種または2種
以上の組合せ、で表わされる希土類コバルト系合金から
なる永久磁石は、非常に大きい結晶磁気異方性をもち、
高い保磁力を示すとともに、大きい最大磁気エネルギー
積をもつものとして知られている。
この種の永久磁石の製造には、一般に粉末冶金学的方法
が用いられる。
が用いられる。
すなわち合金溶製後これを微粉末にし、磁界中で微粉末
を容易磁化方向に整列させ、同時に磁界中プレス、その
後の静水圧プレス等によりこれを圧縮成形する。
を容易磁化方向に整列させ、同時に磁界中プレス、その
後の静水圧プレス等によりこれを圧縮成形する。
次いでこの圧縮成形体を加熱焼結して高密度の焼結体と
するのであるが、希土類金属およびその合金は化学的に
きわめて活性で、とくに高温で著しいから、焼結は真空
中または不活性雰囲気中で行われなければならない。
するのであるが、希土類金属およびその合金は化学的に
きわめて活性で、とくに高温で著しいから、焼結は真空
中または不活性雰囲気中で行われなければならない。
すなわち希土類コバルト系永久磁石合金の主要構成元素
であるR元素(Y 、 Ce、Sm、Pr等)は非常に
酸化し易く、圧縮成形体の焼結時にR元素の酸化物が生
成すると焼結拡散反応が進行し、連続空孔非存在の焼結
体の形成が阻害され、高密度の焼結体が得られず、優れ
た磁気特性の永久磁石が得られなくなるからである。
であるR元素(Y 、 Ce、Sm、Pr等)は非常に
酸化し易く、圧縮成形体の焼結時にR元素の酸化物が生
成すると焼結拡散反応が進行し、連続空孔非存在の焼結
体の形成が阻害され、高密度の焼結体が得られず、優れ
た磁気特性の永久磁石が得られなくなるからである。
ところで真空中の焼結は磁石合金中の成分、特にR元素
の蒸発を促進し、最終的に望ましい組成の焼結体が得難
い欠点と真空雰囲気は大量生産を前提にした量産炉では
大型真空排気装置等を要し、設備面の問題があるので、
現在工業的規模の生産では、一般に不活性雰囲気での焼
結が採用されている。
の蒸発を促進し、最終的に望ましい組成の焼結体が得難
い欠点と真空雰囲気は大量生産を前提にした量産炉では
大型真空排気装置等を要し、設備面の問題があるので、
現在工業的規模の生産では、一般に不活性雰囲気での焼
結が採用されている。
第1図は一般的な不活性雰囲気焼結炉の説明図であって
、液化Arボンベ1からのArはベーパライザー2で気
化して精製装置3に入り精製され純度99.9’9’9
%のArガスになって焼結炉4に送り込まれ、炉内をA
rガス雰囲気に保ちながら余剰ガスはオイルベントポッ
ト5Iを経て大気中に放出される。
、液化Arボンベ1からのArはベーパライザー2で気
化して精製装置3に入り精製され純度99.9’9’9
%のArガスになって焼結炉4に送り込まれ、炉内をA
rガス雰囲気に保ちながら余剰ガスはオイルベントポッ
ト5Iを経て大気中に放出される。
6は加熱された焼結中の希土類コバルト系合金粉末の圧
縮成形体、7は発熱体、8はブースターポンプ、9・は
油回転ポンプである。
縮成形体、7は発熱体、8はブースターポンプ、9・は
油回転ポンプである。
上記のような従来一般に使用される高純度精製装置より
Ar等を供給される不活性雰囲気焼結炉は、装置3を出
た時点ではガスは確かに高純度であるが、焼結炉4に至
る配管、バルブおよび焼結炉内などで装置休止中等に侵
入した酸素の不可避的な残留あるいは吸着酸素によって
、肝心の被焼結物付近の不活性ガスの純度は必ずしも良
好に保たれておらず、焼結体の密度に悪影響を及ぼす程
度に悪化する欠点がある。
Ar等を供給される不活性雰囲気焼結炉は、装置3を出
た時点ではガスは確かに高純度であるが、焼結炉4に至
る配管、バルブおよび焼結炉内などで装置休止中等に侵
入した酸素の不可避的な残留あるいは吸着酸素によって
、肝心の被焼結物付近の不活性ガスの純度は必ずしも良
好に保たれておらず、焼結体の密度に悪影響を及ぼす程
度に悪化する欠点がある。
本発明は上記問題を解決し、希土類コバルト系永久磁石
の製造において、きわめて高密度の焼結体が容易に得ら
れる工業的方法の提供を目的とするもので、Caまたは
Mgの蒸気の存在下の不活性ガス雰囲気下で希土類コバ
ルト系合金粉末の圧縮成形体の焼結を行うことを要旨と
する。
の製造において、きわめて高密度の焼結体が容易に得ら
れる工業的方法の提供を目的とするもので、Caまたは
Mgの蒸気の存在下の不活性ガス雰囲気下で希土類コバ
ルト系合金粉末の圧縮成形体の焼結を行うことを要旨と
する。
カルシウムおよびマグネシウムは化学的に最も活性であ
りかつ希土類コバルト系磁石合金材料の焼結温度100
0〜1250℃付近で溶体となり高い蒸気圧の得られる
元素である。
りかつ希土類コバルト系磁石合金材料の焼結温度100
0〜1250℃付近で溶体となり高い蒸気圧の得られる
元素である。
従って例えば第2図に示す如くこれらの金属10を焼結
炉4の炉内に被焼結物すなわち希土類コバルト系合金粉
末の圧縮成形体6の付近におき、市販のArガスボンベ
11よりArガスを炉内に送給し炉内を焼結温度に加熱
することによって、CaあるいはMgは溶融してCaあ
るいはMg元素が原子状態でAr雰囲気ガス中を浮遊し
雰囲気中の残留酸素をCaあるいはMgの酸化物にして
取除くから、きわめて高純度の不活性ガス雰囲気を工業
的に容易につくり出すことができ、R元素等の酸化が防
止され高密度の焼結体が得られるのである。
炉4の炉内に被焼結物すなわち希土類コバルト系合金粉
末の圧縮成形体6の付近におき、市販のArガスボンベ
11よりArガスを炉内に送給し炉内を焼結温度に加熱
することによって、CaあるいはMgは溶融してCaあ
るいはMg元素が原子状態でAr雰囲気ガス中を浮遊し
雰囲気中の残留酸素をCaあるいはMgの酸化物にして
取除くから、きわめて高純度の不活性ガス雰囲気を工業
的に容易につくり出すことができ、R元素等の酸化が防
止され高密度の焼結体が得られるのである。
炉内の不活性ガス中でのこれらの金属ガスの濃度は通常
10〜30卿程度でよく、従って操業に尚って予め炉内
に少量の金属MgまたはCaを坩堝に容れて装置してお
くだけでよく、焼結温度への炉内の昇温によって溶融し
気化して雰囲気中を浮遊し、酸素を捕捉する。
10〜30卿程度でよく、従って操業に尚って予め炉内
に少量の金属MgまたはCaを坩堝に容れて装置してお
くだけでよく、焼結温度への炉内の昇温によって溶融し
気化して雰囲気中を浮遊し、酸素を捕捉する。
またCaあるいはMgの酸化物の希土類コバルト合金系
焼結体組成への影響は認められない。
焼結体組成への影響は認められない。
次に本発明方法の効果を実施例を掲げて説明する。
第1図の装置により、被焼結物6として
mCo5
MM X Sm1− X Co5 (0,5ThX!
1 )SmXPr1−XCo5(0,3!X!1 )S
m(CoO,7FeO,2CuO,1) 7.4上記各
組成の圧縮成形体について精製純度99.999%のA
rガスを用いた雰囲気内で各材質に対応した最適焼結温
度1100〜1200℃で焼結した処、それら焼結体の
密度は倒れも95%強であった。
1 )SmXPr1−XCo5(0,3!X!1 )S
m(CoO,7FeO,2CuO,1) 7.4上記各
組成の圧縮成形体について精製純度99.999%のA
rガスを用いた雰囲気内で各材質に対応した最適焼結温
度1100〜1200℃で焼結した処、それら焼結体の
密度は倒れも95%強であった。
次に上記同様の組成、同条件の各圧縮成形体について、
第2図の如くにして、10の金属に金属Caを使用し、
且つ雰囲気用のArガスに市販詰めの純度99.9%の
ものを使用し、上記と同じ焼結温度で本発明方法により
焼結した。
第2図の如くにして、10の金属に金属Caを使用し、
且つ雰囲気用のArガスに市販詰めの純度99.9%の
ものを使用し、上記と同じ焼結温度で本発明方法により
焼結した。
その結果原料Arガスの純度が低いにも拘らず、それら
焼結体の密度は何れも98%以上であった。
焼結体の密度は何れも98%以上であった。
続いて前記同一合金系について、第2図の10の金属に
金属Mgを使用し、純度99.9%のArガス雰囲気中
で同じ焼結温度で焼結したが、この場合も焼結体の密度
は何れの合金も98%以上の結果が得られた。
金属Mgを使用し、純度99.9%のArガス雰囲気中
で同じ焼結温度で焼結したが、この場合も焼結体の密度
は何れの合金も98%以上の結果が得られた。
このように本発明の方法に依れば希土類コバルト系磁石
合金の焼結体の密度を容易に向上することができ、高保
磁力と共に大きい最大磁気エネルギー積を有する優れた
特性の希土類コバルト永久磁石が工場規模で容易に量産
できるのである。
合金の焼結体の密度を容易に向上することができ、高保
磁力と共に大きい最大磁気エネルギー積を有する優れた
特性の希土類コバルト永久磁石が工場規模で容易に量産
できるのである。
第1図は一般的な不活性雰囲気焼結炉の説明図、第2図
は本発明方法の実施例を示す説明図である。 1・・・・・・液化Arボンベ、2・・・・・・ベーパ
ライザー、3・・・・・・Arガス精製装置、4・・・
・・・焼結炉、5・・・・・・オイルベントポット、6
・・・・・・被焼結物、7・・・・・・発熱体、8・・
・・・・ブースターポンプ、9・・・・・・油回転ポン
プ、10・・・・・・CaあるいはMg、11・・・・
・・市販Mガスボンベ。
は本発明方法の実施例を示す説明図である。 1・・・・・・液化Arボンベ、2・・・・・・ベーパ
ライザー、3・・・・・・Arガス精製装置、4・・・
・・・焼結炉、5・・・・・・オイルベントポット、6
・・・・・・被焼結物、7・・・・・・発熱体、8・・
・・・・ブースターポンプ、9・・・・・・油回転ポン
プ、10・・・・・・CaあるいはMg、11・・・・
・・市販Mガスボンベ。
Claims (1)
- 1 希土類コバルト系磁石の製造において、合金粉末の
圧縮成形体の焼結を、CaまたはMgの蒸気の存在下の
不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴とする希土類コバ
ルト系磁石の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54054591A JPS5823451B2 (ja) | 1979-05-01 | 1979-05-01 | 希土類コバルト系磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54054591A JPS5823451B2 (ja) | 1979-05-01 | 1979-05-01 | 希土類コバルト系磁石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55145104A JPS55145104A (en) | 1980-11-12 |
JPS5823451B2 true JPS5823451B2 (ja) | 1983-05-16 |
Family
ID=12974959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54054591A Expired JPS5823451B2 (ja) | 1979-05-01 | 1979-05-01 | 希土類コバルト系磁石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823451B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6076482U (ja) * | 1983-10-31 | 1985-05-28 | 松下電工株式会社 | 警報表示付きドアホン子器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62242316A (ja) * | 1986-04-15 | 1987-10-22 | Tohoku Metal Ind Ltd | 希土類磁石の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49104860A (ja) * | 1973-01-26 | 1974-10-03 |
-
1979
- 1979-05-01 JP JP54054591A patent/JPS5823451B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49104860A (ja) * | 1973-01-26 | 1974-10-03 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6076482U (ja) * | 1983-10-31 | 1985-05-28 | 松下電工株式会社 | 警報表示付きドアホン子器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55145104A (en) | 1980-11-12 |
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