JPS5823424Y2 - 動力噴霧機の噴霧管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案の噴霧管は、車輛に載せて薬液を噴霧しつつう
ねに沿って移動する際に、車輌が左右に傾いても地面に
対して所定の角度を保ち、その結果農作物に有効に薬液
をかけることができるもので、すなわち複数個の噴霧口
１．１’、１”・・・・・を側方に向けて取付けた噴霧
管２の下部を水平軸３で軸支し、さらに下部へ重錘４を
取付けたものである。

畠の農作物に防虫剤のような薬液をかけるには、動力噴
霧機を使い、ホースに連結した噴霧管を手に持ち、うね
に沿って歩きなから噴霧管に側方に向けて設けである複
数個の噴霧口から薬液を農作物にかけているが、噴霧口
から透出する薬液の反動が大きいので、噴霧管を力をこ
めて持たなければならないので疲労が太きいものである
。

そこで噴霧管を車輌上垂直に取付けるか、あるいは農作
物の幹や葉の形状に応じて傾斜させて取付け、うねの間
を車輌を移動させつつ噴霧する方法が考えられたが、車
輌が左右に傾くと噴霧管も傾斜するため、所期の噴霧状
態が得られない不都合がある。

この考案の噴霧管は上記欠点を除いたもので、次に使用
法を説明すれば、車輛５上へ車軸と直交方向に水平軸３
を取付ければ、重錘４に加わる重力によって噴霧管２は
ほぼ垂直状態を保つから、下端の開口端へ動力噴霧装置
の薬液送出用ビニール管６を接続する。

次に噴霧装置を動作させ弁を開けば、薬液は噴霧口１．
１’、１“・・・・・・から噴霧されるから車輛５をう
ねに沿って移動させれば、農作物に薬液が撒布される。

なお、噴霧口１．１’、１“・・・・・・を左右側方に
向けて取付けである場合は、左右への噴霧によって噴霧
管２に加わる反動力は左右等しいからよいが、噴霧口１
．１’、１“・・・・・・を−側方にのみ向けて取付け
である場合は、噴霧による反動力と釣合って噴霧管２が
所望の傾斜角を保つようにあらかじめ調整しておく。

以上のように噴霧管２の傾斜角は最良の状態を保つ。

いま、車輛５が左右に傾斜しても、噴霧管２は前後方向
の水平軸３によって軸支され、かつ、下部に重錘４を取
付けであるため、噴霧管２・は水平面に対して所定の傾
斜角を保ち、その結果最適の噴霧状態を保つものである
。

なお、噴霧管２の上下位置を調節可能としておけば、さ
らに便利である。

この考案の噴霧管を積んだ車輌をうねに沿って移動しつ
つ噴霧すれば、車輌が左右に傾いても、重錘に加わる重
力によって噴霧管は所定の傾斜を維持するから、農作物
に対して最良の噴霧状態を保つことができるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の噴霧管を車輌に積み使用状態の一部
を切欠いた正面図、第２図は側面図である。 １．１’、１″：噴霧口、２：噴霧管、３：水平軸、４
：重錘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の噴霧口１．１’、１″・・・・・・を側方に向
   けて取付けた噴霧管２の下部を水平軸３で軸支し、さら
   に下部へ重錘４を取付けた動力噴霧機の噴霧管。