JPS5823168Y2 - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JPS5823168Y2 JPS5823168Y2 JP12036877U JP12036877U JPS5823168Y2 JP S5823168 Y2 JPS5823168 Y2 JP S5823168Y2 JP 12036877 U JP12036877 U JP 12036877U JP 12036877 U JP12036877 U JP 12036877U JP S5823168 Y2 JPS5823168 Y2 JP S5823168Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- ground electrode
- insulating sleeve
- magnetron
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Microwave Tubes (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はマグネトロンに係り、特にその貫通形コンテ
゛ンサの改良に関する。
゛ンサの改良に関する。
一般に例えば電子レンジに使用されているマグネトロン
においては、陰極側からの不要輻射を抑制するため陰極
ステムを包囲するシールドボックスと、陰極と直列に接
続したチョークコイル及び貫通形コンデンサから成るフ
ィルターを備えている。
においては、陰極側からの不要輻射を抑制するため陰極
ステムを包囲するシールドボックスと、陰極と直列に接
続したチョークコイル及び貫通形コンデンサから成るフ
ィルターを備えている。
この集中定数から成るフィルターは、主にラジオ、テレ
ビ帯等比較的周波数の低い成分の抑制が目的で゛ある。
ビ帯等比較的周波数の低い成分の抑制が目的で゛ある。
ところでマグネトロンでは、使い易さから陽極接地形で
用いられることが多いが、このとき必然的に陰極は負の
高電圧になる。
用いられることが多いが、このとき必然的に陰極は負の
高電圧になる。
そこで上記のようにフィルターとして貫通形コンデンサ
を用いるマグネトロンでは、陰極端子の耐電圧性を確保
するために、貫通形コンデンサの外周は絶縁スリーブと
なっている。
を用いるマグネトロンでは、陰極端子の耐電圧性を確保
するために、貫通形コンデンサの外周は絶縁スリーブと
なっている。
この絶縁スリーブは耐熱性、耐アーク性、機械的強度、
絶縁、誘電正接、誘電率等電気的特性と成形性等経済性
から、従来ポリアシド系樹脂6.6ナイロンを使用して
いる。
絶縁、誘電正接、誘電率等電気的特性と成形性等経済性
から、従来ポリアシド系樹脂6.6ナイロンを使用して
いる。
しかし、電子レンジの安全性を追求した過酷な試験、例
えばマグネトロン冷却用ファンを停止して電子レンジを
動作させると第1図に示すように上記絶縁スリーブの温
度は200℃以上にも達し、その過程で絶縁スリーブは
軟化して垂れ下り、高圧端子と接触してアークを発生し
燃焼するという欠点があった。
えばマグネトロン冷却用ファンを停止して電子レンジを
動作させると第1図に示すように上記絶縁スリーブの温
度は200℃以上にも達し、その過程で絶縁スリーブは
軟化して垂れ下り、高圧端子と接触してアークを発生し
燃焼するという欠点があった。
この考案は上記事情に鑑みなされたもので、貫通形コン
テ゛ンサーの絶縁スリーブの材質を改良することにより
、過酷な使用状態においても、不具合を生じないマグネ
トロンを提供することを目的とする。
テ゛ンサーの絶縁スリーブの材質を改良することにより
、過酷な使用状態においても、不具合を生じないマグネ
トロンを提供することを目的とする。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明
する。
する。
上記のような過酷な環境においては、貫通形コンデンサ
ーの絶縁スリーブ材料は、通常、カタログ等で示されて
いる材質特性では想像できない特性を示す。
ーの絶縁スリーブ材料は、通常、カタログ等で示されて
いる材質特性では想像できない特性を示す。
そこで前記欠点を改良する対策としては、同じ材質のも
のを使用し、形状を全く別のものにするか、又は、はは
゛同一形状で材質のみ変えるかが考えられる。
のを使用し、形状を全く別のものにするか、又は、はは
゛同一形状で材質のみ変えるかが考えられる。
そこでこの考案では、同一形状で材質を変更することに
より、上記従来の欠点を改善するものである。
より、上記従来の欠点を改善するものである。
先ず考案者が種々検討した材質の代表特性と試験結果を
示すと下記の表のようになる。
示すと下記の表のようになる。
さて、この実験結果からステアタイト、アルミナ等無機
材質及びポリブチレンテレフタレート樹脂(P、B、T
、ガラスウール入りを含む)が良好な結果を示しており
、ポリアミド樹脂は燃焼性がUL94 V−0相当品
でもこのような試験に耐えないことが判る。
材質及びポリブチレンテレフタレート樹脂(P、B、T
、ガラスウール入りを含む)が良好な結果を示しており
、ポリアミド樹脂は燃焼性がUL94 V−0相当品
でもこのような試験に耐えないことが判る。
又、ステアタイト、アルミナ磁器は、スリーブ状にする
と強度的に脆く、組立困難であり、価格も高いのであま
り実用的でない。
と強度的に脆く、組立困難であり、価格も高いのであま
り実用的でない。
そして上記P、B、T(ガラスウール入りを含む)は成
形性等経済性も従来のポリアミド樹脂とほぼ同等で品質
も良く実用的である。
形性等経済性も従来のポリアミド樹脂とほぼ同等で品質
も良く実用的である。
そこでこの考案では、貫通形コンデ゛ンサの絶縁スリー
ブの材質として上記のP、B、T(ガラスウール入りを
含む)を用いており、以下にこの考案のマグネトロンに
ついて説明する。
ブの材質として上記のP、B、T(ガラスウール入りを
含む)を用いており、以下にこの考案のマグネトロンに
ついて説明する。
即ち、この考案のマグネトロンは第2図a、bに示すよ
うに構成され、陰極ステム1にはチョークコイル3,4
が接続され、このチョークコイル3,4は貫通形コンテ
゛ンサー5,6に接続されている。
うに構成され、陰極ステム1にはチョークコイル3,4
が接続され、このチョークコイル3,4は貫通形コンテ
゛ンサー5,6に接続されている。
そして前記チョークコイル3,4と貫通形コンテ゛ンサ
ー5,6によりフィルターが構成され、このフィルター
は陰極ステム1と共にシールドボックス2により覆われ
る。
ー5,6によりフィルターが構成され、このフィルター
は陰極ステム1と共にシールドボックス2により覆われ
る。
この場合、シールドボックス2の一部はコンテ゛ンサー
接地板7となっている。
接地板7となっている。
ところで上記の貫通形コンテ゛ンサ5,6を更に詳しく
説明すると、第3図に示すようになり外囲器となる絶縁
スリーブ8は既述の如<: P、B、T(ガラスウール
入りを含む)からなっている。
説明すると、第3図に示すようになり外囲器となる絶縁
スリーブ8は既述の如<: P、B、T(ガラスウール
入りを含む)からなっている。
そしてこの絶縁スリーブ8はフィルタボックス2のコン
テ゛ンサ接地板7を貫通して嵌着されるが、その一端に
は鍔を有する接地電極9が固着され、前記鍔が前記フィ
ルタボックス2のコンデンサ接地板7内面に密着してい
る。
テ゛ンサ接地板7を貫通して嵌着されるが、その一端に
は鍔を有する接地電極9が固着され、前記鍔が前記フィ
ルタボックス2のコンデンサ接地板7内面に密着してい
る。
又、この接地電極9には有底筒状の絶縁樹脂モールド1
0が固着され、この絶縁樹脂モールド10の内部底面に
は電極11が配設されている。
0が固着され、この絶縁樹脂モールド10の内部底面に
は電極11が配設されている。
そして絶縁スリーブ8及び絶縁樹脂モールド10の軸心
に沿って貫通導体12が配設され、その一端はチョーク
コイル4のようなインダクタを介して陰極ステム1の陰
極端子に接続され、他端は図示しない電源端子に接続さ
れている。
に沿って貫通導体12が配設され、その一端はチョーク
コイル4のようなインダクタを介して陰極ステム1の陰
極端子に接続され、他端は図示しない電源端子に接続さ
れている。
又、貫通導体12の外周のうち前記接地電極9と電極1
1との間には所定の隙間をおいて環状の誘電体13が配
設され、前記隙間及び前記絶縁スリーブ8内の接地電極
9に接する部分には絶縁樹脂モールド14が充填されて
いる。
1との間には所定の隙間をおいて環状の誘電体13が配
設され、前記隙間及び前記絶縁スリーブ8内の接地電極
9に接する部分には絶縁樹脂モールド14が充填されて
いる。
尚、第3図では貫通形コンテ゛ンサ6について述べたが
、もう一方の貫通形コンテ゛ンサ5についても同様で゛
ある。
、もう一方の貫通形コンテ゛ンサ5についても同様で゛
ある。
この考案のマグネトロンは上記説明及び図示のように構
成され、貫通形コンデンサ5,6の絶縁スノーブ8はP
、B、T(ガラスウール入りを含む)からなっているの
で、過酷な使用状態においても絶縁スリーブ8は軟化す
ることはない。
成され、貫通形コンデンサ5,6の絶縁スノーブ8はP
、B、T(ガラスウール入りを含む)からなっているの
で、過酷な使用状態においても絶縁スリーブ8は軟化す
ることはない。
この絶果絶縁スリーブ8が垂れ下って高圧端子と接触し
てアークを発生し燃焼するという欠点は除去された。
てアークを発生し燃焼するという欠点は除去された。
以上説明したようにこの考案によれば、実用的価値大な
るマグネトロンを提供することができる。
るマグネトロンを提供することができる。
第1図は従来のマグネl−ロンにおける貫通形コンデン
サの冷却停止試験の絶縁スリーブ温度を示す特性曲線図
、第2図a、l)はこの考案の一実施例に係るマグネト
ロンを示す一部断面を含む平面図と側面図、第3図は第
2図の要部(貫通形コンテ゛ンサ附近)を示す断面図で
ある。 1・・・・・・陰極ステム、2・・・・・・フィルタボ
ックス、3゜4・・・・・・チョークコイル、5,6・
・・・・・貫通形コンデンサ、8・・・・・・絶縁スリ
ーブ。
サの冷却停止試験の絶縁スリーブ温度を示す特性曲線図
、第2図a、l)はこの考案の一実施例に係るマグネト
ロンを示す一部断面を含む平面図と側面図、第3図は第
2図の要部(貫通形コンテ゛ンサ附近)を示す断面図で
ある。 1・・・・・・陰極ステム、2・・・・・・フィルタボ
ックス、3゜4・・・・・・チョークコイル、5,6・
・・・・・貫通形コンデンサ、8・・・・・・絶縁スリ
ーブ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 鍔部を有する接地電極に環状の誘電体の一端面が電気的
に接続され、この環状誘電体の内側を貫通して貫通導体
が設けられるとともにこの貫通導体が上記環状誘電体の
他端面に設けられた電極に電気的に接続され、一端部が
上記接地電極の鍔部内側に挿入され他端部がこの接地電
極よりも外方へ延長された貫通導体部分のまわりに沿っ
て外方へ延長され且つこの貫通導体から離隔して筒状の
絶縁スリーブが配設され、且つ上記誘電体、電極の一部
、および貫通導体、接地電極、絶縁スリーブの一部が絶
縁樹脂モールドにより覆いかためられてなる貫通形コン
テ゛ンサと、 陰極ステムを覆って設けられ、貫通孔を有するコンテ゛
ンサ接地板部に上記貫通形コンテ゛ンサの接地電極の鍔
部が固定されたシールドボックスと、上記陰極ステムの
陰極端子と上記貫通形コンデンサの貫通導体との間に直
列接続されたインダクタとを具備してなるマグネトロン
において、上記貫通形コンデンサの絶縁スリーブがポリ
ブチレンテレフタレート樹脂によって形成されてなるこ
とを特徴とするマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12036877U JPS5823168Y2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12036877U JPS5823168Y2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5447351U JPS5447351U (ja) | 1979-04-02 |
JPS5823168Y2 true JPS5823168Y2 (ja) | 1983-05-18 |
Family
ID=29076509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12036877U Expired JPS5823168Y2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5823168Y2 (ja) |
-
1977
- 1977-09-07 JP JP12036877U patent/JPS5823168Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5447351U (ja) | 1979-04-02 |
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