JPS5822934B2 - モ−タの端子取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモータの端子取付装置に関するものである。

一般に、モータの給電用の端子はケースの軸方向外方へ
突出しており、モータの使用場所によってはこの突出端
子がじゃまになる場合があり、この場合には端子がケー
スの半径方向に突出したモータを使用していた。

ところが、従来のモータはその端子がケースの軸方向あ
るいは半径方向いずれか一方向のみから端子を突出する
ようになっており、従って使用場所に応じた端子の突出
方向のモータを得ようとすれば、端子取付台や端子等全
く形状の異なるものを別個に準備しなければならないと
いう問題点があった。

本発明は上記問題点に鑑みて成したもので、その目的と
するところは、端子取付台や端子等は一種類の共通部品
を使用し、必要に応じて端子の突出方向を選択できるよ
うにしたモータの端子取付装置を提供することにある。

以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。

１は一端に開口端を有する有底筒状のケースで、その底
壁に軸受台２を介して自動調芯軸受３を設けるとともに
、前記開口端にはヨーク８及び端子取付台９を嵌着して
いる。

また、前記ケース１内には整流子６を備えた回転子４を
配設し、前記軸受３とヨーク８に設けた軸受１２とで前
記回転子４の軸５を枢支し、ケース１の周壁内面に磁石
７を配設している。

前記端子取付台９には前記整流子６に摺接する刷子片１
１と連結した端子１０を取着しており、前記端子１０は
ケース１の軸方向に突出する第１の端子片１０ａと半径
方向に突出する第２の端子片１０ｂとを備え、前記第１
の端子片１０ａは端子取付台９に形成した取付孔９ｃに
圧入係止し、前記第２の端子片１０ｂは端子取付台９に
突設した一対の挾持片９ｂ、９ｂ間の嵌合溝９ａ内に挿
入して挾持片９ｂ 、９ｂにより挾持し、且つ前記一対
の挾持片９ｂ、９ｂはケース１の周壁開口端縁に底部程
幅狭に形成したスリット１ａに圧入して、その挾持片９
ｂ、９ｂの先端を互いに近接する方向へ押圧付勢して第
２の端子片１０ｂを固定している。

而して、端子取付台９に端子１０を取付けた後、端子取
付台９とヨーク８とをケース１に嵌着して組立て（第２
図参照）、その後打抜金型のパンチとダイ（図示せず）
によって必要に応じて一方の端子片を切断するのであり
、このとき金型の一部を交換することにより選択的に一
方の端子片を切断するようにしておけば打抜金型は共通
にできて便利である。

以上の如く、本発明は開口端を有する有底筒状のケース
の前記開口端に嵌着した端子取付台に刷子片を備えた端
子を取着するモータの端子取付装置において、前記端子
はケースの軸方向に突出する第１の端子片と半径方向に
突出する第２の端子片とを備え、前記第１の端子片は端
子取付台に形成した取付孔に圧入係止させるとともに、
前記第２の端子片は端子取付台に突設した一対の挾持片
間に挾持させ、且つ前記ケースの開口端縁に底部程幅狭
に形成したスリットに前記一対の挾持片を圧入させたの
で、モータは一種類の部品で構成し、端子片の一方を切
断することによって、その使用場所に応じた端子の突出
方向を有する二種類のモータが提供でき、しかも端子取
付台をケースに嵌着すると同時に端子取付台の挾持片に
より第２の端子片が挟着固定されるので、組立が簡単で
且つ端子の固定も確実に行なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を使用したモータの一部断面
正面図、第２図は同上の組立状態説明図、第３図は同上
のモータの側面図である。 １・・・ケース、１ａ・・・スリット、９・・・端子取
付台、９ｂ・・・挾持片、９ｃ・・・取付孔、１０・・
・端子、１０ａ・・・第１の端子片、１０ｂ・・・第２
の端子片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 開口端を有する有底筒状のケースの前記開口端に嵌
   着した端子取付台に刷子片を備えた端子を取着するモー
   タの端子取付装置において、前記端子はケースの軸方向
   に突出する第１の端子片と半径方向に突出する第２の端
   子片とを備え、前記第１の端子片は端子取付台に形成し
   た取付孔に圧入係止させるとともに、前記第２の端子片
   は端子取付台に突設した一対の挾持片間に挾持させ、且
   つ前記ケースの開口端縁に底部程幅狭に形成したスリッ
   トに前記一対の挾持片を圧入させてなるモータの端子取
   付装置。