JPS5822277B2 - 集じん室 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は集じん室に係り、特に乾式集じん装置のバグフ
ィルタ−などで捕捉された粉じんを集積する容器を収納
するのに適した集じん室に関する。

鋳物工場ではキュポラ、電気炉、砂処理、清浄、研磨な
ど粉じんの発生する場所が多いが、それぞれの設備に適
した集じん装置が用いられている。

なかでもろ布を筒状あるいは袋状にして、その内側から
含じん空気を通して粉じんをろ過するバグフィルタ−は
集じん性能が極めて良好であるため乾式の集じん装置と
して一般に良（知られているものである。

ところが、バグフィルタ−で捕捉された粉じんは大気中
への飛散を防止するため多（の場合第１図および第２図
に示すような集じん室にいったん集積されている。

すなわち上方にホッパー１を有し右壁２、左壁３、奥壁
４、天井５、床面６、開閉扉７などによって構成された
集じん室内にパケット８を装入したものである。

パケット８内に粉じんが集積すると開閉扉７を開きリフ
トカーなどでパケット８を搬出する。

このとき集じん室内に充満せる粉じん、あるいは床面６
に堆積せる粉じんが飛散して作業環境を汚染したり公害
問題を惹起するなと好ましからざる作業が行なわれてい
る。

最近では第３図のようにダクト１０を設げ集じん室内に
浮遊する粉じんを捕捉する装置も開発されている。

しかしながらこの装置では浮遊粉じんを完全に捕捉する
ことは困難であり、まして床面６に堆積せる粉じんは吸
引捕捉することはできな〜１゜ 何となれば、吸込口から距離りだげ離れた位置での風速
はＳ ＝ ０． Ｉ Ｖ Ａ、Ｃる近似式で現わされ、
一方吹出口から距離りだげ離れた位置での風速はｎ＝ｏ
、５５ｖｖ’σ口；る近似式で現わされる。

つまり吸込む場合には吸込口かられずか離れると、その
位置の風速は著しく低下するが、逆に吹出す場合には吹
出口から若干離れた位置でも風全の低下は吸込に比較し
てきわめて少ない。

本発明は上記理論に基づいてなされたものである。

本発明の目的は粉じん室内に充満せる粉じんあるいは床
面に堆積せる粉じんを容易に捕捉し得る集じん室を提供
するにある。

以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第４図は集じん室の正面図、第５図は同じく断面図であ
る。

上方にホッパー１を備え右壁２、左壁２、奥壁４、天井
５、床面６、開閉扉７などによって構成された集じん室
は、奥壁４の最下部に開口部Ａを有しダンパー９を備え
たダクト１０を介して吸気源（図示せず）に連通ずる。

またこの開口部Ａと相対向する位置にある開閉ｎ７の最
下部には大気に通じる開口部Ｂを有するものである。

以上の構成により次に作用効果を説明する。

粉じんを集積せるパケット８を搬出するために開閉扉７
を開くと室内に充満せる粉じん及び床面６に堆積せる粉
じんが飛散して周囲の纜境を汚染することは前述の通り
である。

従って本発明は開閉扉７を開く前に吸気源を作動せしめ
て集じん室内の粉じんを捕捉排出せしめようとするもの
である。

すなわち吸気源を作動せしめてダンパー９を開くと開口
部Ａから室内の含じん空気をダクト１０へ吸引するとと
もに開口部Ｂからは室外の空気を室内に吸引するが、こ
れは室内からみると室外の空気を室内に吹き込むことに
なる。

従って前述のように室外から吹き込まれた空気の風速は
余り低下することな（床面に堆積せる粉じんを効率良く
ダクト１０に吸引することができる。

つまり開閉扉Ｔを開いても周囲の環境を汚染することな
くバ。

ダクト８を搬出することができる。

次に他の実施列を第６図及び第７図に基づいて詳細に説
明する。

第６図は開口部Ｂを開閉扉７に近接せる床面６に設げた
もので吸入容量が大きい場合、あるいは開口部Ａの開口
面積に対し開口部。

Ｂの開口面積が著しく小さい場合には空気は矢印のよう
に流れ第５図に示す構造と同様の効果を得ることができ
る。

ところが吸入容量が比較的小さい場合、あるいは開口部
Ｂの開口面積が比較的大きい場合には室内の浮遊粉じん
及び床面６の堆積粉じんを完全に吸引捕捉することはで
きない。

このような場合には第７図に示す構造とすることが望ま
しい。

つまり開口部Ｂの上部に比較的近接して開閉扉ｌの裏面
に邪魔板１１を設けると開口部Ｂより室内に吸入された
空気はいったん邪魔板１１に衝突したのち方向を変え開
口部Ａよりダクト１０に吸入される。

従って室内の粉じんを完全に吸引捕捉し得るものである
。

尚、前述せる吸入源は集じん室用として新設する必要は
な（バグフィルタ−に連通せる吸入源を用い得ることは
勿論である。

さらにダクト１０に設置せるダンパー９にはタイマーな
どを併設すると集じん室内の粉じんを定期的間欠的に捕
捉することも可能である。

第５．６．７図の実施例では、いずれも開口部Ａを奥壁
４に、開口部Ｂを開閉扉γ側に設置したが、相対向する
右壁２と左壁３に設置しても同じ目的を達成することが
できるし、また二面に開口部Ａを、相対向する二面に開
口部Ｂを設置し得ることも勿論である。

第８図は開口部Ａを奥壁４に近接せる床面６に設けた他
の実施例を示すものである。

以上の説明で明らかなように本発明は集じん室の下部に
開口部Ａ、Ｂを設け、かつ吸気源に連通ずるダクト１０
を設ける簡単な構造で集じん室内の粉じんを完全に捕捉
することができ環境汚染、大気汚染の防止に著しい効果
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の集じん室の正面図、第２図、第３図は同
じく断面図、第４図は本発明による集じん室の正面図、
第５図は断面図、第６図及び第７図、第８図は共に他の
実施例を示す断面図である。 ２：右壁、３：左壁、４：奥壁、６：床面、７：開閉扉
、８：パケット、１１：邪魔板、Ａ、 Ｂ：開口部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 垂直壁に開閉扉を備え、上方より集じん装置で捕捉
   された粉じんを落下せしめ、該粉じんを集積する容器を
   収納せる密閉型の集じん室において、上記開閉扉を除く
   垂直壁の最下部に吸気源に連通ずる開口部Ａを設け、該
   開口部Ａと相対向する位２置の垂直壁の最下部に大気に
   通じる他の開口部Ｂを有することを特徴とする集じん室
   。 ２ 上記開口部Ｂを開口部Ａと相対向する位置の垂直壁
   に近接せる床面に有することを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の集じん室。 、Ｊ３ 上記開閉扉を除く垂直壁に近接する床
   面に吸気源に連通ずる開口部Ａを有することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項ないし第２項のいずれかに記載
   の集じん室。