JPH078015Y2 - オイルミスト及びスクラップの回収装置 - Google Patents

オイルミスト及びスクラップの回収装置

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JPH078015Y2
JPH078015Y2 JP3850492U JP3850492U JPH078015Y2 JP H078015 Y2 JPH078015 Y2 JP H078015Y2 JP 3850492 U JP3850492 U JP 3850492U JP 3850492 U JP3850492 U JP 3850492U JP H078015 Y2 JPH078015 Y2 JP H078015Y2
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oil mist
scrap
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booth
air
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JP3850492U
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Inventor
満彦 森川
Original Assignee
コトブキ通商株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブースの内部で空気中
に混入したオイルミストの回収、及び該ブース内部で発
生したスクラップの回収をするオイルミスト及びスクラ
ップの回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、オイルミストの発生源を覆う
ブースの内部で空気中に混入したオイルミストの除去
は、ブース内部と連通する排気装置が、ブース内部のオ
イルミストを含む空気等を吸引して室外に排気すること
によって行われている。この場合には、高い静圧を発生
できないプロペラ式の換気扇が用いられることが多い。
なお、上記の排気装置による換気は、駆動装置から発生
する熱を排熱するためになされている。特に、微細な加
工を行う際には、ブース内部の環境を恒温室に近い状態
に保つ必要があるため、好適な換気が必要条件となって
いる。そして、上記のオイルミストを回収するには、排
気装置の吸気側及び/または排気側に配設され、その排
気装置によって排気されるオイルミストを含む空気から
オイルミストを捕集できるフィルタ等のオイルミストの
捕集部材が使用されている。なお、上記フィルタとして
はグラスファイバーからなる層を所定厚さに成形したも
のが一般的に用いられている。
【0003】また、前記ブース内部では被加工物がプレ
ス加工機等によって加工される。その加工により発生す
る微小なプレス屑等のスクラップを回収するには、その
スクラップを空気と共に吸引するバキューム装置と、ス
クラップと共に空気を吸引する吸引口と前記バキューム
装置とを連通する吸引ホースと、その吸引ホースの中途
部に設けられ、スクラップを吸引された空気から分離す
る分離装置とから構成されるスクラップの回収装置が利
用されている。そして、バキューム装置によって吸引さ
れる空気に含まれるオイルミストおよびスクラップから
発生するオイルミストを回収するには、バキューム装置
の吸気側及び/または排気側に配設され、そのバキュー
ム装置によって吸引される空気からオイルミストを捕集
するオイルミストの捕集部材が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のオイルミス
トを除去及び回収する装置と、スクラップの回収装置に
よれば、前者には排気装置である送風機が、後者にはバ
キューム装置である送風機が個々に設けられている。す
なわち、オイルミストを除去及び回収するには、所定の
処理風量を確保しつつ、エネルギー消費量を低減する等
の制約により、比較的低い静圧において比較的高い風量
を発生することのできる送風機が使用される。これに対
し、通常のスクラップ等の回収装置によって、スクラッ
プ等を吸引するためには、空気と共に浮遊する重量が非
常に軽いオイルミストを吸引する場合とは異なり、比較
的高い静圧を発生する送風機が使用されている。
【0005】このため、通常の場合、オイルミストの回
収装置に用いられるような空気清浄機用の送風機の使用
静圧の条件と、スクラップの回収装置に用いられるバキ
ューム用の送風機の使用静圧の条件とは異なる。従っ
て、上記のような加工装置を具備するブースにおいて
は、オイルミストの回収装置とスクラップの回収装置と
の送風機を別々に設けざるを得なかった。また、オイル
ミストを捕集する捕集部材についても送風機に対応させ
て別々に設ける必要があった。従って、上記の如きブー
スを設営する際には、二台の送風機および二個のオイル
ミストの捕集部材が必要となり、設備が複雑になると共
に設備費が高額になっていた。
【0006】そこで、本考案の目的は、オイルミストお
よびスクラップの発生源を覆うブースにおけるオイルミ
ストの回収装置およびスクラップの回収装置を簡素化
し、設備費を低減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案者はオイルミストの回収装置とスクラップ
の回収装置との送風機を一台で賄うことが有効であると
考えて、本考案に到達したのである。すなわち、本考案
は、オイルミストおよびスクラップの発生源を覆うブー
スと、吸引口と排気口を有する送風機と、一端側が送風
機の吸気側に接続され、他端側が前記ブース内に接続さ
れたダクトと、一端側が前記送風機の吸気側に接続さ
れ、他端側が前記ブース内で発生するスクラップを吸引
すべくブース内で開口された吸引ホースと、該吸引ホー
スの中途部に設けられ、該スクラップを吸引空気から分
離する分離装置と、前記ダクトおよび吸引ホースから導
かれるブース内空気中のオイルミストを捕集すべく前記
送風機の吸気側及び/または排気側に配設されるオイル
ミストの捕集部材とを具備することを特徴とするオイル
ミスト及びスクラップの回収装置にある。
【0008】また、上記オイルミスト及びスクラップの
回収装置において、ダクト及び/または吸引ホースに、
送風機によって吸引される空気の流量を調整するダンパ
ーが設けられることによって、吸引する空気の風量を容
易に調整することができる。
【0009】
【作用】本考案のオイルミスト及びスクラップの回収装
置によれば、一つの送風機によって、ブース内部のオイ
ルミストを含む空気をダクトおよび吸引ホースを介して
吸引し、オイルミスト捕集部材によってオイルミストを
回収することができると共に、ブース内部で形成された
スクラップを空気と共に吸引し、そのスクラップを吸引
空気から分離して回収することができる。
【0010】また、ダクト及び/または吸引ホースに設
けられたダンパーを調整することによって、オイルミス
トの回収及びスクラップの回収にかかる各々の風量をバ
ランスを取りつつ適切に調整することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を添付図面と共
に詳細に説明する。図1は本考案にかかるオイルミスト
及びスクラップの回収装置の一実施例を示す正面図であ
り、図2は図1の実施例の平面図である。1はブースで
あり、プレス加工機等の騒音を発生する機械の全体を覆
い、騒音を吸収する防音ボックスとなっている。このブ
ース1内部に固定されたプレス加工機等においては、加
工を適切に行うために、加工油が用いられる。このた
め、プレス加工機等が稼働している際には、ブース1の
内部はオイルミストが充満した状態となる。すなわち、
プレス加工機はオイルミストの発生源ともなっており、
これをブース1が覆っている。
【0012】10はオイルミストコレクターであり、排
気装置としてケーシングの内部に設けられた送風機10
aと、オイルミストの捕集部材であるフィルタ10bと
から構成されている。上記フィルタ10bは、送風機1
0aによって排気されるオイルミストを含む空気から、
オイルミストを捕集できる。なお、捕集部材としては、
このフィルタ10bに限らず、慣性衝突によってオイル
ミストを凝集させるもの、冷却体によってオイルミスト
を冷却体表面に凝集させて捕集する捕集システム等を利
用しても良いのは勿論である。さらに、オイルミストの
粒径よりも小さな粒子を捕捉可能な高性能フィルタ等を
二次フィルタとして設置するなど、要求される環境条件
によって種々の捕集部材を選択できる。
【0013】また、図1および図2に示すように、フィ
ルタ10bは、円筒状に形成され、送風機10aの外周
のケーシングに固定されている。すなわち、フィルタ1
0bは送風機1の排気側に配設されており、送風機10
aから排出される空気を清浄化する。なお、フィルタ1
0b等の捕集部材は、前記送風機の吸気側のダクトの中
途部等に配設されても良いし、吸気側及び排気側の双方
に配設されても良いのは勿論である。
【0014】図2に示すように、26は捕集オイル排出
口であり、パイプがケーシングの下部を構成するオイル
パンに連通して構成されており、フィルタ10bで凝集
して流れ落ち、オイルパンに溜まったオイルを排出する
ための通路となっている。なお、フィルタに捕集された
オイルが周辺に飛散しないように配設可能な外部のオイ
ルパン12の取付位置を、図1に二点鎖線で示した。
【0015】16はダクトであり、ブース1内部と送風
機10aの吸引口とを接続するための管路である。この
ダクト16が送風機10aの吸気口と接続される部分
は、接続管部14となっており、この接続管部14を介
してブース1内部と送風機10aとが連通されている。
また、この接続管部14には、吸引ホース20の一端が
接続されている。
【0016】22はスクラップホッパーであり、一方に
おいて、前記吸引ホース20の他端が接続され、これに
より、前記送風機10aに連通されている。そして、こ
のスクラップホッパー22の他方において、ブース内で
先端が開口された吸引ホースの先端部24が接続されて
いる。このスクラップホッパー22は、慣性分離作用に
より、プレス加工機等によって形成されるプレス屑等の
スクラップを吸引する空気から分離する分離装置であ
り、吸引流速を急激に低下させ、サイクロン分離器のよ
うに接線方向に吸引する空気を導入する構造に形成され
ている。これにより、空気の流れに沿って移動できない
スクラップを、吸引された空気から分離し、回収するこ
とができるのである。なお、上記ダクト16および吸引
ホース20は、屈曲されたエアチューブを用いても良い
し、フレキシブルチューブ等を用いても良いは勿論であ
る。
【0017】上記の吸引ホースの先端部24は、ブース
1内部に設けられたプレス加工機等のプレス屑等のスク
ラップが形成される部位まで延設され、その先端に空気
と共にスクラップを適宜に吸引可能な吸引口が形成され
ている。なお、慣性分離作用による分離作用を得るに
は、隔壁によって空気の流路を屈曲させる構造、或いは
適切なメッシュからなるフィルタ等を利用しても良い。
【0018】18はダンパーであり、ダクト16の中途
部に設けられており、これにより、送風機10aによっ
て吸引される空気の流量を調整することができる。ま
た、風量調整用のダンパーは、吸引ホース20の中途部
に設けても良いことは勿論である。これにより、オイル
ミストの回収及びスクラップの回収にかかる各々の風量
を、バランスを取りつつ適切に調整することができる。
【0019】以上の構成からなるオイルミスト及びスク
ラップの回収装置によれば、一つの送風機10aによっ
てブース1内部のオイルミストを含む空気を吸引し、フ
ィルタ10bによってオイルミストを回収することがで
き、同時に、ブース内部で形成されたスクラップを空気
と共に吸引し、そのスクラップを吸引空気から分離して
回収し、かつ、その吸引空気に含まれるオイルミストも
フィルタ10bによって回収することができる。なお、
送風機10aによって、ブース1内部の熱も適切に排熱
される。すなわち、一つの送風機10aによって、排
熱、オイルミストの回収およびスクラップの回収の全て
を行うことができるのである。
【0020】この一つの送風機によって、オイルミスト
の回収及びスクラップの回収を有効に行うことができる
理由について以下に説明する。まず、ダクト内部で冷却
等によってオイルミストが凝集されるのを防止し、オイ
ルミストを含む空気を捕集部材まで送るためには、排気
の流速を比較的高くする必要がある。このため、通常の
排気を行う場合に比較すると、送風機の静圧は比較的高
い状態で使用されることが望ましい。また、電子部品等
の比較的重量の軽い微小なスクラップの回収装置であっ
て、スクラップを吸引するためには、通常のスクラップ
を回収する際の場合と比較して、比較的低い吸引力で吸
引することができる。すなわち、吸引されるスクラップ
の条件によっては、オイルミストを回収する際の好適な
吸引空気の流速及び送風機の使用静圧の条件範囲と、ス
クラップの回収の際の適正な吸引空気の流速及び送風機
の使用静圧の条件範囲が重なる。このため、一つの送風
機によって、オイルミストの回収及びスクラップの回収
を行うことのできるオイルミスト及びスクラップの回収
装置を得ることができるのである。
【0021】また、上記実施例のブースのオイルミスト
コレクターによれば、オイルミストが捕集された清浄空
気を排出することができるため、冷暖房によって空気調
和された空気を、室外に排気する必要はなく、室内で循
環することができる。これにより、冷暖房によって空気
調和に費やすエネルギーを節約することができる。以
上、本考案の好適な実施例を挙げて種々説明してきた
が、本考案は上述の実施例に限定されないのは言うまで
もなく、考案の精神を逸脱しない範囲でさらに多くの改
変を施し得るのは勿論のことである。
【0022】
【考案の効果】本考案のオイルミスト及びスクラップの
回収装置によれば、一つの送風機によってブース内部の
オイルミストを含む空気等を吸引し、一つのオイルミス
トの捕集部材によってオイルミストを回収することがで
きると共に、ブース内部で発生したスクラップを空気と
共に吸引し、そのスクラップを吸引空気から分離して回
収することができる。このため、本考案によれば、オイ
ルミスト及びスクラップの発生源を覆うブースにおける
オイルミストの回収装置およびスクラップの回収装置を
簡素化し、設備費を低減することができるという著効を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の実施例の平面図
【符号の説明】
1 ブース 10 オイルミストコレクター 10a 送風機 10b 捕集部材 12 外部オイルパン 14 接続管部 16 ダクト 18 ダンパー 20 吸引ホース 22 スクラップホッパー 24 吸引ホースの先端部 26 捕集オイル排出口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルミスト及びスクラップの発生源を
    覆うブースと、 吸引口と排気口を有する送風機と、 一端側が送風機の吸気側に接続され、他端側が前記ブー
    ス内に接続されたダクトと、 一端側が前記送風機の吸気側に接続され、他端側が前記
    ブース内で発生するスクラップを吸引すべくブース内で
    開口された吸引ホースと、 該吸引ホースの中途部に設けられ、該スクラップを吸引
    空気から分離する分離装置と、 前記ダクト及び吸引ホースから導かれるブース内空気中
    のオイルミストを捕集すべく前記送風機の吸気側及び/
    または排気側に配設されるオイルミストの捕集部材とを
    具備することを特徴とするオイルミスト及びスクラップ
    の回収装置。
  2. 【請求項2】前記ダクト及び/または吸引ホースに、送
    風機によって吸引される空気の流量を調整するダンパー
    が設けられた請求項1記載のオイルミスト及びスクラッ
    プの回収装置。
JP3850492U 1992-05-12 1992-05-12 オイルミスト及びスクラップの回収装置 Expired - Lifetime JPH078015Y2 (ja)

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JPH0593519U JPH0593519U (ja) 1993-12-21
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