JP2003305326A - 乾式集塵機からの微粉の排出方法 - Google Patents
乾式集塵機からの微粉の排出方法Info
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Abstract
せることなく受器に移す方法を提供する。 【解決手段】 集塵機の微粉排出口とその下方に配置さ
れている受器の微粉受入口とを結合し、かつこの結合部
を覆うようにフードを設けると共にフードの内側の空間
と真空源とを排気管で接続し、フードの内側の空間を排
気しながら、集塵機の微粉を受器に流入させる。
Description
れた微粉を移送用の受器に排出するに際し、微粉が周囲
に飛散して環境を汚染するのを防止する方法に関するも
のである。本発明によれば、ビスフェノールA造粒設備
の冷却ガス循環路に設けられている乾式集塵機で捕集さ
れたビスフェノールAの微粉を、環境を汚染することな
く移送用の受器に排出することができる。
ターであり、ガス中の微粉を捕集するため広く用いられ
ている。捕集された微粉はバグフィルターの下部に堆積
する。堆積した微粉は、微粉排出口を間欠的に開放する
ことにより、その下方に配置されている移送用の受器に
排出される。
加圧状態であり、受器内部は常圧であるから、微粉排出
口を開放すると、当初は差圧が大きく微粉はスムーズに
受器に流入する。しかし経時的に差圧は減少するので、
やがて受器内も加圧状態となり、僅かな隙間からでも微
紛が周囲に飛散して、環境を汚染することがある。特に
微粉が飛散しやすいものである場合には、微粉排出口と
受器の微粉受入口とを漏れないように緊締しても、僅か
な隙間からの微粉の飛散を完全に防止することは困難で
ある。この微粉の飛散による環境汚染は、ビスフェノー
ルA造粒設備の冷却ガス循環路に設けられているバグフ
ィルターから、捕集したビスフェノールAの微粉を受器
に排出する際には看過し得ない問題である。何故ならば
ビスフェノールAは環境ホルモンの疑いがあるので、環
境への飛散は極力防止することが要求されているからで
ある。従って本発明は、乾式バグフィルターなどから集
塵した微粉を受器に排出するに際し、微粉が飛散して環
境を汚染することのない排出方法を提供しようとするも
のである。
塵機から捕集された微粉を受器に排出するに際し、集塵
機の微粉排出口とその下方に配置されている受器の微粉
受入口とを結合し、かつこの結合部を覆うようにフード
を設けると共にフードの内側の空間と真空源とを排気管
で接続し、フードの内側の空間を排気しながら集塵機の
微粉を受器に流入させることにより、微粉を周囲に飛散
させることなく受器に流入させることができる。
の乾式集塵機から捕集された微粉の受器への移送に広く
適用することができるが、特にビスフェノールAのよう
に健康に有害で、その環境への漏洩を極力防止すること
が望まれている微粉の受器への移送に適用するのが好ま
しい。本発明を実施する態様の1例を図1に基いて説明
すると、図1中、101は乾式バグフィルター、102
はバグフィルターの微粉排出管、103は微粉排出管の
途中に設けられているロータリーバルブ、104はフー
ドの上面板、105はフードの上面板を支持するため排
出管に設けられているフランジ部、106は上面板から
下垂しているフード布、107は受器、108は受器の
微粉受入口、109は上面板に設けられた貫通孔と接続
している排気管、110は真空ポンプである。真空ポン
プの排気口にはフィルターを設置して吸引した微粉が排
出されないようにする。
受器に流入させるには、先ず微粉排出管102と受器1
07の微粉受入口108とを緊密に結合する。例えば受
器がフレキシブルコンテナである場合には、微粉排出管
102をフレキシブルコンテナの微粉受入口108に挿
入し、紐で両者を固定する。次いでフード布106をフ
レキシブルコンテナの上から紐で微粉排出管に固定し
て、フードの内側に閉鎖された空間を形成する。フード
布としては内部が視認できるように透明で柔軟性のある
合成樹脂フィルムを用いるのが好ましいが、通気性の小
さい布を用いることもできる。
10を作動させてフードの内部空間が周囲よりも若干減
圧、通常は0〜2000mmH2 O、好ましくは0〜3
00mmH2 Oの減圧となるように排気しつつ、ロータ
リーバルブ103を開放して、堆積している微粉をフレ
キシブルコンテナに流入させる。フード布は上面板から
下垂しているので上面板がフードの形状保持部材として
作用し、排気に伴う減圧によりフードの内側の空間が多
少収縮しても、排気に支障をきたさない程度にその形状
を維持することができる。微粉の流入が終了したなら
ば、ロータリーバルブ103を閉じ、真空ポンプ110
を停止させる。次いでフード布を微粉排出管に固定して
いる紐、及びフレキシブルコンテナの微粉受入口を微粉
排出管に固定している紐をほどき、微粉排出管をフレキ
シブルコンテナの微粉受入口から抜出す。
ルターと受器との結合部から不可避的に漏洩する微粉
を、フードの内側の空間から外部に漏洩しないようにし
つつ真空ポンプで吸引除去するので、微粉の飛散による
環境汚染を防止することができる。本発明を、図2に示
すビスフェノールA造粒設備の冷却ガス循環路に設置さ
れている乾式バグフィルターから、捕集したビスフェノ
ールAの微粉をフレキシブルコンテナに流入させる場合
を例にとって説明すると、本発明に従いフードを設けて
フード内を−150mmH2 Oに吸引した場合には、周
辺部における飛散したビスフェノールAの濃度は1.0
mg/m3 以下であり、床面にも微粉の堆積は認められ
なかった。これに対しフードを設けなかった場合には、
周辺部におけるビスフェノールAの濃度は3.34mg
/m3 であり、床面に微粉がこぼれているのが認められ
た。なお、図2において、201は造粒塔、202はビ
スフェノールA溶融液の滴下機構、203は乾式バグフ
ィルター、204は循環ブロワー、205はガス冷却器
である。バグフィルター内は約250mmH2 Oの加圧
となっている。またバグフィルターで捕集したビスフェ
ノールAの微粉中には60メッシュパスの微粉が約84
重量%含まれていた。
A造粒装置の1例を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 乾式集塵機から捕集された微粉を受器に
排出する方法であって、集塵機の微粉排出口とその下方
に配置されている受器の微粉受入口とを結合し、かつこ
の結合部を覆うようにフードを設けると共にフードの内
側の空間と真空源とを排気管で接続し、フードの内側の
空間を排気しながら集塵機の微粉を受器に流入させるこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項2】 ビスフェノールA造粒設備の冷却ガス循
環路に設けられている乾式集塵機で捕集されたビスフェ
ノールAの微粉を受器に排出する方法であって、集塵機
の微粉排出口とその下方に配置されている受器の微粉受
入口とを結合し、かつこの結合部を覆うようにフードを
設けると共にフードの内側の空間と真空源とを排気管で
接続し、フードの内側の空間を排気しながら集塵機の微
粉を受器に流入させることを特徴とする方法。 - 【請求項3】 集塵機が乾式バグフィルターであること
を特徴とする請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 フードが形状保持部材を備えていること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002113046A JP2003305326A (ja) | 2002-04-16 | 2002-04-16 | 乾式集塵機からの微粉の排出方法 |
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Country Status (1)
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2002
- 2002-04-16 JP JP2002113046A patent/JP2003305326A/ja active Pending
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新訂 公害防止の技術と法規 大気編, JPN7008001838, 26 June 1978 (1978-06-26), pages 299 - 300, ISSN: 0001003689 * |
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