JPS58220386A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波加熱装置の加熱室内に使用する遮へい部
材の取付構造に関するものである。

従来より高周波加熱装置は、食品の再加熱や調２ページ 理に使用されており食品自体を加熱する為極めてロスが
少なく迅速な加熱が可能な為、非常に便利な加熱器具で
ある、高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と
、マイクロ波を発振するマグネトロンと高圧発生回路か
ら成るもので、マグネトロンの発振したマイクロ波を加
熱室内の被加熱物に照射して加熱するものであるが、ご
く一般的には、マグネトロンの発振したマイクロ波を、
導波管により、加熱室内に導いている。この導波管の設
計により、高周波加熱装置の性能で最も重要な、分布、
給電性能の調整を行なう事が可能である。又この時、前
記加熱室、及び導波管は、金属体で構成され、マイクロ
波が器体内部に漏洩する事を防いでおり、加熱室と導波
管との結合部はマイクロ波的には完全に導通状態である
。

また、被加熱物を加熱、調理する際に、その食品かす等
が導波管内に侵入して、マイクロ波によるスパーク及び
高周波出力ロスを防ぐ為と、外観上の見苦しさをなくす
為、前記結合部の開口は、遮へい部材により覆う事が必
要である。この遮へ３Ｉ・− い部材は、マイクロ波の電界の最も強い部分に取付けら
れている為、特に耐熱性及び誘電率の小゛さい電気的特
性の優れた材料を選定する知が必要であり、主にシリコ
ンガラスクロス積層板やマイカ板が使用されている。と
ころが前記材料自体は優れた特性を持っているが、被加
熱物を加熱する際に、食品かすや油分が飛散して遮へい
部材に付着し、マイクロ波により食品かすや油分を加熱
してしまいやがて炭化状態となり、スパークを誘発する
様になる。この様な状態となるといかに、遮へい部材自
体が耐熱性の優れた材料であっても燃焼してしまい、極
端な場合には器体自体が燃焼してしまい、火災につなが
る事も考えられる。

従来の具体的な構造について、以下詳述する。

第１図は、高周波加熱装置の正面図で、加熱室１内に被
加熱物を入れドア２を閉めた状態で、タイムスイッチ３
により、被加熱物の種類及び量をメニュー表４から、加
熱時間を選択し、時限設定を行なった後、作動ボタン５
を動作させる事により、加熱が開始される。

第２図は、ごく一般的なマイクロ波給電方式でマグ坏ト
ロン６が発振したマイクロ波を加熱室１に導く為、導波
管７を設け、導波管７には、高周波出力調整用にアイリ
ス８が取付けられており、マイクロ波は加熱室１を構成
する土壁面９の開口部１ｏより給電される。この開口部
１ｏば、シリコンガラスクロス積層板やマイカ板等の遮
へい部材１１で覆われており、被加熱物１２より発生す
る油や食品かす１４等が、開口部１０より導波管Ｔ内に
侵入するのを防いでいる。

第３図は特に油の飛散の多い被加熱物の例で、調理ソフ
ト用に開発された、金属のスノコ網１３の上に被加熱物
を乗せて加熱している。特に第３図の様な使用条件下で
は遮へい部材１１にも油や食品かす１４が多量に付着す
るものであり、そのままの状態でマイクロ波加熱を続け
た場合は、第４図の如く、飛散した油２食品かす１４は
やがて炭化し開口部１０の端面１５部分との間でスパー
クを誘発する様になる。この時反対側の端面１６は導波
管７のフランジ曲げ８部分１７と密着して５・＼　゛ いる為電界の集中かなく、容易にスパークを誘発する事
はない。スパークを容易に発生させる条件は、軽負荷で
の運転を行なう時であるがこれは、マイクロ波を吸収し
て熱に変換する負荷が小さく非常に小さな負荷である油
２食品かす１４でもマイクロ波を多量に吸収してしまい
炭化後にはスパークを誘発してし捷うのである。又、基
本的に、開口部１ｏは、電界が強い為、遮へい部材１．
１は、耐熱性が良く誘電率の小さい（電波を透過する）
材Ｙ１が用いられているので心配ないが、油４食品かす
１４等は誘電率が大きい（電波を良く吸収する）為、過
加熱され、炭化しスパークするのは当然の結果である。

又、導波管７内に、遮へい部材１１を固定する取付ビス
２ｏが突出している為とれも、マイクロ波の性質から見
ると電界の強い部分に突起物があるのと同じで、電界か
集中しスパークの可能性が高いと考えられる。

そこで本発明は、技術的に前記問題を解決し、食品かす
や油分が遮へい部材に付着しても、スパ６ぺ−１ −りを誘発せず捷してや部品及び器体の燃焼や火災等の
危険の全くない安全な構造を提供出来るものである。

以下、本発明の一実施例について図面に基づき説明する
。

第５図および第６図において、導波管７の開口部１ｏを
加熱室１の右端部に移動させ、開口部１゜の右端部を加
熱室１を構成する右側壁１８のフランジ部１９で構成す
る為加熱室１を構成する土壁面９の開１］部１０の端面
１６がマイクロ波の加熱室１内への給電口とならない為
、電界の集中を起こさず例え、油９食品かす１４が遮へ
い部材１１に付着しても炭化後、スパークするような危
険はない。これは、開口部１ｏを構成する部分の中でも
一番電界の集中すると考えられる部分にエッチが全くな
いばかりでなく、面で構成されている為マイクロ波的に
は全く問題がない。又マイクロ波の進行方向に沿って面
で構成されるために、その効果は絶大なものである。

又、第７図は第６図の上面図で、開口部１０の遮へい部
材１１の取付けは導波管７内に取付ビス２０が突出しな
い構造にする事により、マイクロ波的に導波管７内に電
界の集中する箇所や抵抗がない為、マイクロ波は導波管
７より無理なく加熱室１内に導ひかれ、高周波出力の損
失を殆んど無くす事が容易となり、高周波出力の給電設
泪が容易でしかも、安定した品質を保つ事の出来、なお
かつ、開口部１ｏ付近でのスパークによる遮へい部材１
１の燃焼等の不具合いの全くない安全な、高周波加熱装
置を提供出来るものである。

第８図および第９図に本発明の他の実施例を示す。

図において加熱室１のコーナ一部に設けた場合にも同様
な効果が得られる他、遮へい部拐１１を取付ける際の取
付はビスを少なくし１点で締め付ける事も可能であり、
構造は簡素であり々がらその効果は更に増大されるもの
である。

１、：″

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高周波加熱装置の正面図、第２図は同装
置の要部正面断面図、第３図は同装置の使用状態を示す
要部正面断面図、第４図は同状態を示す要部拡大断面図
、第６図は本発明の一実施例である高周波加熱装置の要
部正面断面図、第６波加熱装置の要部拡大平面図、第９
図は第８図のＸ　＋　Ｘ／　線における断面図である。 １・・・・・・加熱室、２・・・・・・ドア、６・・・
・・・マグ坏トロン、７・・・・・・導波管、１ｏ・・
・・・開口部、１１・・・・・・遮へい部材、１４・・
・・・・食品かす、１５，１６・・・・・開口部の端面
。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名′□
′″・・。 第１図 第２図 第３図 第５図 第　６　図 ワ 第７図 □Ｉ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）高周波発振器と、被加熱物を収納する加熱室と、
   前記高周波発振器により発振した高周波を前記加熱室内
   に導く導波管とを備え、前記加熱室と前記導波管との接
   合部に設けた給電口は遮へい部材によシ覆われた構成と
   するとともに前記給電口の高周波発振器に近い側の一端
   部を前記加熱室を構成する一壁面の屈曲部により構成し
   てなる高周波加熱装置。
2. （２）加熱室の一壁面と導波管の給電口に設けた遮へい
   部拐を前記給電口の、高周波発振器に近い側の一端部に
   内接させて設けてなる特許請求の範囲第１項記載の高周
   波加熱装置。