JPS5822036Y2 - 換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油塵等による化粧枠表面の汚れに対する改良を
施した換気扇に関する。

換気扇、中でも台所等に設置して使用せられる換気扇に
於いては、従来より、モータによって回転駆動せられる
換気羽根を囲繞した化粧枠の表面が調理に伴って出る油
汚れや空気中特に煙に含まれた塵埃等いわゆる油塵によ
って汚される問題があり、その掃除に大いに煩わされる
ところであった。

そこで近年、上記化粧枠の表面を剥離可能な例えば合成
樹脂被膜によって覆うことが考えられており、このもの
によれば、その被膜が汚されるだけで化粧枠の表面は汚
されず、その汚れも該化粧枠の表面から被膜を剥離する
ことによって一挙に除去し得ることから、掃除の手間を
省き得、太いに便利ならしめ得るものであるが、然し、
その被膜が化粧枠の表面に密接していないと上述の如き
効果も満足には得られず、例えば被膜と化粧枠の表面と
の間に油塵が侵入して該化粧枠の表面を汚すという不具
合を生じるのであり、その他外観をも損ね、これにて商
品価値を低下せしめるという様な欠点を生じる。

又、かといって被膜を上記化粧枠の表面に旨く密接する
形状に成形することは至難であり、これを敢えて行なお
うとすれば型形状や作業に相当な厳密さが要求されて製
品価格の高騰化を招くことは必定である。

本考案は上記の様な事情に鑑みてなされたものであり、
従ってその目的は、被膜を安価にして且つ化粧枠表面に
確実に密着させ得、しかもその装着そして剥離も簡単に
できる極めて実用的な換気扇を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明するに
、先ず第１図に於いて、１は外枠であり、２は外枠１の
内部に縦に架設したモータ取付脚で、この取付脚２にモ
ータ３を取付け、モータ３にはその図示しない回転軸に
換気羽根４を取付けている。

従って、換気羽根４はモータ３により回転駆動せられる
もので、その回転により外枠１前方の室内側から後方の
室外側に向けての強制通風をし換気をする様になってい
る。

尚、５は上記外枠１の後面開口部に此処を開閉すべく枢
設したシャッタである。

一方、６は外枠１の前面開口部に被着した化粧枠で、油
塵受けを兼ねた吸気口であるベルマウス７を有し、この
ベルマウス７にて前記換気羽根４を囲繞している。

又、斯様な化粧枠６には第２図に示す様にその内周縁で
あるベルマウス７の後端縁に内方へ突出するビード８を
形成し、外周縁には外方へ突出するビード９を形成して
いる。

さて、１０は被膜で、上記ベルマウス７の内径延いては
化粧枠６の内径と略等しい径を有するチューブ状を成し
、長さは上記ビード８からビード９へという化粧枠６の
表面距離より短いが、その表面距離一杯にわたるに充分
な伸延性を有している。

而して、１１はビード８に対して着脱可能な内方の留め
具、１２はビード９に対して着脱可能な外方の留め具で
あり、夫々ビード８及びビード９を弾性的に包持する形
態のものであって、且つ周囲方向にも夫々切離部１３，
１４による弾性を有している。

そこで今、被膜１０を装着するに当たっては、先ず第３
図（こ示す様に化粧枠６のベルマウス７内に挿入した被
膜１０の一端部を留め具１１にてビード８に留め、次に
他端部を持って被膜１０を弓き伸ばし反転させ、これに
よってビード９に宛かった上記被膜１０の他端部を最後
に留め具１２によってビード９に留める。

以上の様にした結果、被膜１０は第４図に示す様にベル
マウス７を含む化粧枠６の表面全部を覆う様に装着され
るもので、特に引き伸ばして装着したのであるからその
化粧枠６の表面全部に確実に密接し、従ってその化粧枠
６表面との間には油塵が侵入する箇所等生ぜず、斯くし
て化粧枠６の表面を油塵等の汚れから一段と確実に防護
し得るものであり、又、上述の如く確実に密接された被
膜１０は一見した程度ではその存在すら判らぬ程の状態
を呈すものであり、従って外観をも損ねず商品価値を大
いに良好に保ち得るものである。

しかも斯様に引き伸ばして装着する本実施例の被膜１０
によれば、これを化粧枠６の全体形状に合わせて遂−型
成形等する必要がなく、たマ数種類ある換気羽根４の径
の違いによる化粧枠６の内径の違いだけに合った数種類
の異径チューブを用意すれば良いのであるから、厳密な
型成形等も省き得、太いに安価ならしめ得るものであり
、加えて装着は前述の如く剥離は前述と逆に夫々簡単に
行なうことができ、よって付着した油塵等の汚れを除去
するにも一層便利で、猶且つ付は換え即ち剥離後油塵等
の汚れと共に棄却処理してから新しいものと交換しこれ
を装着するといったことも手軽に行なうことができる。

尚、上記実施例では 膜１０をビード８からビード９へ
即ち化粧枠６の内周縁から外周縁へとかけて装着する様
にしたが、これとは逆にビード９からビード８へ即ち化
粧枠６の外周縁から内周縁へとかけて装着する様にして
も良い。

この他、本考案は上記し且つ図面に示した実施例にのみ
限定されるものではなく、例えば内外両方の留め具の具
体的形状その他につき、要旨を逸脱しない範囲内での種
々の変更が可能なものである。

本考案は以上説明した様に、モータによって回転駆動せ
られる換気羽根を化粧枠により囲繞した換気扇に於いて
、その化粧枠の内径と略等しい径を有するチューブ状を
成し伸延性に富んでこの伸延性により前記化粧枠の内周
縁から外周縁又は外周縁から内周縁にかけ該化粧枠の表
面を密に覆う様に装着される被覆と、前記化粧枠の内周
縁及び外周縁に対し夫々着脱可能でこの化粧枠の内周縁
及び外周縁に前記被膜の両端部を留める内外両方の留め
具とを具備して成るものであり、これによって被膜を安
価にして且つ化粧枠表面に確実に密接させ得、しかもそ
の装着そして剥離といったことも簡単にできるという実
用的価値の犬なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものにて、第１図は全
体の縦断側面図、第２図は要部の拡大分解斜視図、第３
図は被膜装着途中の要部の拡大縦断側面図、第４図は被
膜装着後の要部の拡大縦断側面図である。 図中、３はモータ、４は換気羽根、６は化粧枠、８はビ
ード（化粧枠の内周縁）、９はビード（化粧枠の外周縁
）、１０は被膜、１１は内方の留め具、１２は外方の留
め具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータによって回転駆動せられる換気羽根を化粧枠によ
   り囲繞したものに於いて、その化粧枠の内径と略等しい
   径を有するチューブ状を威し伸延性に富んでこの伸延性
   により前記化粧枠の内周縁から外周縁又は外周縁から内
   周縁にかけ該化粧枠の表面を密に覆う様に装着される被
   膜と、前記化粧枠の内周縁及び外周縁に対し夫々着脱可
   能でこの化粧枠の内周縁及び外周縁に前記被膜の両端部
   を留める内外両方の留め具とを具備したことを特徴とす
   る換気扇。