JPS5930329Y2 - 換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油塵等による化粧枠表面の汚れに対しこれを容
易に除去するための手段を講じた換気扇に関する。

換気扇、中でも台所等に設置して使用せられる換気扇に
於いては、従来より、モータによって回転駆動せられる
換気羽根を囲繞した化粧枠の表面が調理に伴って出る油
汚れや空気中特に煙に含まれた塵埃等いわゆる油塵によ
って汚される問題があり、その掃除に大いに煩わされる
ところであった。

そこで近年、上記化粧枠の表面を剥離可能な例えば合成
樹脂塗料の吹付は被膜によって覆うことが考えられてお
り、このものによれば、その被膜が汚されるだけで化粧
枠の表面は汚されず、その汚れも該化粧枠の表面から被
膜を剥離することによって容易に除去し得ることから、
掃除の手間を省き得、その点太いに便利ならしめ得るの
であるが、然し、その被膜塗料を化粧枠に吹付ける際、
塗料が化粧枠以外の所にまで飛散して該化粧枠を置いた
床面或いはその化粧枠を立て掛けた壁面等を汚すという
欠点を生じていた。

本考案は上述の如き事情に鑑みてなされたものであり、
従ってその目的は、被膜塗料を主に化粧枠の表面にのみ
吹付けることができて他の床面や壁面等を汚さず、しか
もスプレー 内の上記被膜塗料を無駄なく使用するに効
果のある換気扇を提供するにある。

以下本考案の一実施例につき第１図乃至第３図を参照し
て説明するに、先ず第１図に於いて、１は外枠、２は外
枠１の内部に架設したモータ取付脚で、この取付脚２に
はモータ３を取付け、モータ３には換気羽根４を取付け
ている。

従って換気羽根４はモータ３により回転駆動せられるも
ので、その回転により外枠１前方の室内側から後方の室
外側に向けての強制通風をし換気をする様になっている
。

尚、５は外枠１の後面開口部に此処を開閉すべく枢設し
たシャッタで、６はシャッタ５に連結したコネクチング
レバー、７はコネクチングレバー６を介して上記シャッ
タ５の開閉を司ると共に前記モータ３への通断電を司る
べく外枠１の前面開口部下辺に配設したスイッチ機構で
ある。

更に８は外枠１の前面開口部に着脱可能に被着した例え
ば合成樹脂製の化粧枠で、第２図にも示す様にいわゆる
油塵受けを兼ねた吸気口であるベルマウス９を有し、こ
のベルマウス９にて前記換気羽根４を囲繞している。

ここで１０は第３図に示す様に上記化粧枠８のベルマウ
ス９に似た。

但しこのベルマウス９より又化粧枠８の全体よりも大な
る漸開筒状に構成した遮蔽部材で、これには例えば換気
扇の包装に供した部品のうち同図に於いては図示しない
包装箱内に上記換気扇の押え用として収められた板状の
段ボール製内装材をそのまま或いは適当に工作せしめる
ことによって使用する様にしており、壁面等に立て掛け
ることによつて立て置きが可能なところのものである。

さて、斯様な板状の遮蔽部材１０に対し、前記化粧枠８
にはその外周部特に此処の後縁部に此処から前方へ向か
って上記遮蔽部材１０と同程度の漸開状に延びるフラン
ジ１１ａを有する被保持部としての溝状部１１を形成し
ている。

そこで今、上記溝状部１１に板状の遮蔽部材１０をその
実質的に小径端部を形成する部位をフランジ１１ａに宛
かう様にして嵌合させれば、第３図に示す様に化粧枠８
の外周囲全体に上記遮蔽部材１０が保持されるもので、
この様に保持させたならば次に遮蔽部材１０を化粧枠８
を伴って適宜の壁面等に立て掛は要するに立て置き状態
にする。

この後スプレー缶１２に収められた被膜塗料をそのスプ
レー缶１２から化粧枠８の表面に向けて吹付ければ、該
被膜塗料は遮蔽部材１０によって化粧枠８以外への飛散
が防止されつつ該化粧枠８の表面に付着して被膜１３を
形成するものであり、従って斯様な本実施例によれば、
遮蔽部材１０を立て掛けた壁面等も又この壁面と連なっ
た床面等も汚さず夫々を奇麗に保ち得るものである。

しかも、遮蔽部材１０と共に立て置き状態にある化粧枠
８に被膜塗料を吹付けるのであるから、横にした状態で
は中の被膜塗料を最後まで有効に使用できないスプレー
缶１２もその被膜塗料を最後まで有効に使用し得る図示
の縦状態で使用でき、よって被膜塗料を無駄なく残さず
に使用できて経済的にも有利ならしめ得る。

以上に対し、第４図は本考案の異なる実施例を示したも
ので、このものは化粧枠８の外周部特に此処の中間部に
被保持部としての溝状部１４を形成し、この溝状部１４
に遮蔽部材１０に代わる遮蔽部材１５例えば前記包装箱
の本来が立て置き状態にある一壁面部或いは該包装箱の
向きを変えることによって立て置き状態にされる他の壁
面部をこれの穿孔部局縁をもって嵌合保持する様にした
点が前述と異なるが、前述同様の作用をなすものであり
、従って前述同様の効果を得ることができる。

尚、板状の遮蔽部材は前述の遮蔽部材１０や１５の様な
包装材を利用したものに限らず他のものの利用或いは専
用に作製されたものであっても良い。

又、化粧枠８に形成する被保持部も前述の溝状部１１，
１４の形状に限られるものではない。

その他、本考案は上記し且つ図面に示した各実施例にの
み限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得る。

本考案は以上説明した様に、室内外間の強制通風をする
換気羽根を囲繞する化粧枠の表面を剥離可能な吹付は被
膜により覆う様にした換気扇に於いて、その化粧枠の外
周部に、板状の遮蔽部材を保持させるための被保持部を
形成したことを特徴とするものであり、これにて被膜塗
料を主に化粧枠の表面にのみ吹付けることができて他の
床面や壁面等を汚さず、しかもスプレー缶内の上記被膜
塗料を無駄なく最後まで有効に使用せしめ得るという実
用上の優れた効果を奏する換気扇を提供できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示したものにて
、第１図は換気扇本体の縦断側面図、第２図は化粧枠単
独の斜視図、第３図は被膜吹付は時の状態にある化粧枠
及び遮蔽部材の縦断側面図であり、そして第４図は本考
案の異なる実施例を示した第３図相当図である。 図中、４は換気羽根、８は化粧枠、１０は遮蔽部材、１
１は溝状部（被保持部）、１２はスプレー缶、１３は被
膜、１４は溝状部（被保持部）、１５は遮蔽部材である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内外間の強制通風をする換気羽根を囲繞する化粧枠の
   表面を剥離可能な吹付は被膜により覆う様にしたものに
   於いて、その化粧枠の外周部に、板状の遮蔽部材を保持
   させるための被保持部を形成したことを特徴とする換気
   扇。