JPS58217633A - 方向性電磁鋼スラブの加熱方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連鋳機で倍尺鋳造し、これを縦断して得た方向
性電磁鋼板用スラブ（以下方向性電磁−、スラブという
）を連続式加熱炉で高温加熱するに際し、スラブ間の融
着を防止する方法に関するものである。

例えば８１２〜４％含有する方向性電磁鋼スラブは、最
終の高温焼却工程において、（１１０ＸＯ０１）方位の
２次再結晶組織の形成を容易なものとするため、熱延板
において、鋼中微量元素によ多形成される析出物（例え
ばＭｎ８＋ＡｔＮ、Ｍｎ８ａ等）をできるだけ微細な形
で析出させることが必要となる。そのため、熱延前の方
向性電磁鋼スラブは加熱するに際して、不純物の充分な
固溶を確保するために、１２６０〜１４００℃の高温で
数時間加熱される。

この様な高温、長時間の加熱に際し、特公昭５６−４３
２９１号公報などに示されている通シ、方向性電磁鋼ス
ラブは２〜４チＳＩ含有のために、スラブ表面に２　Ｆ
ｅ０−８　ｉ０２に主成分とするファイアライトが形成
され、このファイアライトは融点が１２０５℃であるた
めに加熱炉中でノロ（酸化物スケールが溶融しているも
の）として流出する。

スラブの加熱には通常連続式の加熱炉が使用され、この
連続式加熱炉としては、プッシャータイプのものとウオ
ーキングビームタイプのものとがある。

前者タイプの場合は、プッシャーによシ押して前後スラ
ブは互いに接触した状態で炉内全搬送されながら加熱さ
れるが、後者タイプの場合には一般に前後スラブの間に
間隔をとって搬送しながら加熱されている。ところが上
記方向性電磁鋼スラブの場合、前後スラブ間に間隔をと
って加熱することは、後続の圧延中の耳荒れ発生による
歩留）低下につながることから、ウオーキングビームタ
イプの加熱炉で加熱するにさいして前後スラブの間に間
隔をとらないで接触させておくことが耳荒れによる歩留
シ低下の防止に有効であることが、特公昭５６−２８９
６９号公報に報じられている。

ところが連鋳機での生産性向上を計るために倍尺鋳造し
、これをガス切断等によシ縦断して得た方向性１１磁鯛
スラブを上記両加熱炉で前後スラブを互いに接触させて
搬送する場合には、常法によれば、平坦なガス切断面同
志の接触が起シ高温でのスラブ膨張による圧着現象のた
めに、スラブ同志の融着が発生する。

融着発生したスラブの融着した面に形成されるスケール
を分析した結果、通常発生するスケールよシもＦｅ漉温
度高くなっていることから、融着面でのノロは、何らか
の形で還元され、融点の高いものになるために、融着が
発生しているものと考えられる。而して融着現象が発生
すると、スラブの抽出が困難になシ、これを離すために
、機械的な力を加えるか、加熱炉でのガス量を増やして
ノロを流出させるかじなけれはならない。最悪の場合に
は、操業を中止し、ガス切断にょシスラブを切り離す対
策を取らなければならない。更に、融着スラブが離れた
場合でも、それらスラブは融着面に疵が生じておシ、耳
割れ、ヘゲ疵の原因となるはかりか、過分の加熱によシ
スラブ粒粗大化が促進され、２次再結晶不良の原因とも
なる。

この融Ｎを防止する対策として、まず第一には、発生し
たノロ同志自体が接触しないように、スラブ同志の間隔
を開けて装入する方法があるが、上述のとおシ耳荒れに
よシ大巾に歩留を低下させることになる。

第二には、ノロの発生量を減少させる方法がある。これ
Ｋは、例えば特公昭５６−４３２９１号公報に示されて
いる如き酸化防止剤を塗布する方法があシ、ノロ生成量
全大巾に低減させることが　　”可能である。この先行
技術によれば、まず酸化防止剤層下のスラブ表面層での
８１の酸化により・Ｓ　ｔｏ２が形成され、これがＭｇ
Ｏと反応してスラブ表面にＭｇＯ−８ｉＯ□又は、２Ｍ
ｇ０−８１０□が形成され、これは、低濃度酸素分圧下
では極めて緻密な皮膜であり、融点も高いために、それ
以上の酸化反応が抑制される。ところがスラブ接触面同
志が平坦な場合にはスラブ膨張による圧着が進行した時
点で、上記反応機構から還元雰囲気が形成され接触面上
にとシわけＦ・濃度の高いノロが密層し、融着防止には
なり得ない。

第三には、特願昭５６−１２５０８５号で本出願人が提
案しているスラブ接触面に融着防止剤を塗布する方法が
ある。これはＭｇＯ−Ｃｒ　２０３系耐火物。

Ａｔ２０．系耐大物、その他酸化物の１糧或いは２種以
上の混合物をスラブ接触面に存在させることで融着を防
止する方法であるが、葦布剤コストが余計にかかる欠点
がある。

そこで本発明者は、倍尺鋳造材での融着発生面の刺青を
行なうとともに、縦断面、連鋳したままの面（以下Ａｓ
面とする）での融着発生頻度を調べることによシ縦断面
同志の接触状態と融着発生に相関があることを見出し、
特別な加工や、薬剤を用いることなく、スラブの加熱炉
への装入向き、或いは装入ｊ願番を変えることによって
融着を全く発生させない加熱方法を見出したものである
。

即ち本発明は連続鋳造機で倍尺鋳造し、縦断した方向性
電磁鋼スラブを、プッシャー炉やウオーキングビーム炉
の如き連続式加熱炉で高温加熱する際、縦断面とＡｓ面
とを接触させることによって融Ｎｔ−防止する方法を提
供するものである。

以下に本発明の内容を図によって詳細に説明する。

第１図は連続鋳造によって倍尺鋳造後、倍尺鋳造材ｓｔ
−縦断（Ｘは縦断線）した形Ａ、Ｂ、Ｃ。

Ｄ・・・を表わしている。そしてこれらスラブを切断順
に加熱炉に装入した場合の接触状態は、■縦断面Ｖ’ｓ
同志の接触Ａ−Ｂ　、　Ｃ−Ｄ・・・、■ＡＢｉｆＩ同
志の接触Ｂ−Ｃ・・・の２通シになシ、■と■の接触状
態が交互に繰シ返される。

第１図に示す装入状況において、方向性電磁鋼スラｆ”
ｆ連続式ウオーキングビーム炉で１３９０℃に加熱し、
−ケ年間連続生産した場合の融着発生率を表１に示す。

第１表　スラブ接触状態と融着発生率 この表から明らかな様に縦断面同志の接触に限シ融着が
発生していることから、本発明者は、縦断面同志の接触
をおこさないで加熱炉に装入する方法の検討を行なった
。

第２図は連続鋳造後縦断された片一方のスラブを■の如
く表裏反転を行なうか、＠の如く頭尾反転を行なうかに
よって、■の縦断面とＡｓ面の接触状態だけにするもの
である。

第３図は連続鋳造後縦断された片一方のスラブＢ、Ｄ、
Ｆ・・・の装入を後にまわし■と■の接触状態だけにす
るものである。

本発明によれば、上記第２図、第３図のいづれの場合に
も所期の目的が達成されるものである。

而して本発明によシ、従来の装入順序において見られた
■の縦断面同志の接触を回避して、■の縦断面とＡｓ面
の接触に改めることで縦断面同志に見られる程の密着性
の高い圧着が起こらず、それによって還元性雰囲気も緩
和されるために、融着の発生がないものになっていると
考えられる。

以下本発明を実施例によ）説明する。

笑艶例 Ｓｌ　３．１饅含有し、す（！　２５０　ｍ厚Ｘ１０３
０鋼巾Ｘ５８００■長の方向性電磁鋼スラブを第１図と
第３図の装入方法を組み合わせてウオーキングビーム式
加熱炉（１３９０℃）で連続生産で３ケ月間実施した場
合の融着発生状況を調査した結果ｔ−第２表に示す。

第２表　接触旧状態と融着発生率 第２衣から明らかな様に本発明の方法で縦断面同志の接
触状態を作らなかったところでは、全く融着が発生しな
かった。しかもホットコイルの耳荒れ、エツジのヘゲ疵
も餡められなかった。

以上の様に、方向性電磁鋼スラブを縦断面とＡｓ面の接
触状態で装入し、連続的に加熱することによって融着を
全く発生させず、生産性を著しく向上させるとともにホ
ットコイルの欠陥全防止することが出来た。

【図面の簡単な説明】

第１図は連続鋳造後縦断されたスラブの状況と従来の加
熱炉装入時の前後スラブの接触状態を示した図、第２図
〜第３図は本発明方法による加熱炉装入時の前後スラブ
の接触状態を示した図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続鋳造機で倍尺鋳造し、縦断した方向性電磁鋼スラブ
   を連続式加熱炉によって前後のスラブ全接触させた状態
   で搬送しながら加熱する際、スラブの縦断面と連鋳した
   ままの面とを接触させる事によシ前後スラブの融着を防
   ぐことを特徴とする方向性′ｉ！磁鋼スラブの加熱方法
   。