JPS58215430A - 架橋発泡用塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents

架橋発泡用塩化ビニル樹脂組成物

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JPS58215430A
JPS58215430A JP9866982A JP9866982A JPS58215430A JP S58215430 A JPS58215430 A JP S58215430A JP 9866982 A JP9866982 A JP 9866982A JP 9866982 A JP9866982 A JP 9866982A JP S58215430 A JPS58215430 A JP S58215430A
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上出 誠
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犬伏 広幸
Takio Tasaka
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Otsuka Kagaku Yakuhin KK
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 架橋性に富み、高倍率発泡可能な架橋発泡用塩化ビニル
樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、合成樹脂として活性水素を含まない塩
化ビニル単独重合体また番ま共重合体および活性水素含
有塩化ビニル系共重合体を1三成分とし、カレンダー成
形などの生産性の高し)常圧発泡r,(によっても気泡
構造が微細で均一であり、かつ高倍率に発泡させても圧
縮回復性のすぐれた独立性気泡を与える架橋発泡用塩化
ビニル樹脂組成物に閃する。
ポリ塩化ビニル樹脂は難燃性、電気的特性、物理的特性
、化学的特性、着色性、加工性、fdli格などを総合
評価したばあい、きわめてノくランスのとれたすぐれた
諸物性を有する樹脂材料といえる。本発明はポリ塩化ビ
ニルに分子間架橋を形成せしめることにより、耐熱性、
耐化学薬品性、機械的特性などを向上させ、その特徴を
生かして発泡体にしb川し、発泡レザー、断熱材、壁装
材、カーペットアンダーレイ、浮揚材などその用渉を拡
大υんがためになされたものである。
ポリ塩化ビニルσ)分子間の架橋法としていままでに知
られているノI法(」、 (イ)電子線などの高エネルギー放射線を照射する物理
的方法のほかに、 (ロ)ジアリルフタレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレートなどの多官能性単量体およびジクミル
パーオキシド(DOP)などの重合開始剤を添加し、加
熱架橋する方法、 (ハ)ポリ塩化ビニルと°f4ン類の反応を利用した方
法、 に)脱塩酸したポリ塩化ビニルに有機過酸を反応させて
二1t<結合部づ)をエポキシ化し、えられたエポキシ
化物をジアミン類で架橋するかまたはエポキシ化物をさ
らに加水分解してエポキシ基を水酸基としたのち、ジイ
ソシアネート化合物で架橋する方法、 (ホ)金属酸化物を用いて架橋する方法、(へ)ジチオ
ールまたはトリチオール化合物を用いて架橋する方法、 (ト)2個もしくはそれ以上のカルボキシル基またはメ
ルカプト基または芳香族性水酸基をもつ多価化合物の炭
化水素基飽和オニウム塩を使用して架橋する方法 などの化学的方法がある。しかしくへ)および(ト)の
方法を除いて実際に工業化されている例は少ない。すな
わち、(イ)の方法は高価な高エネルギー線照射装置が
必要であるうえに、ポリエチレンなどのポリオレフィン
系樹脂に比較して架橋効率がわるいことなどの理由から
実用化が遅れている。また(口)〜(ト)の化学的方法
はいずれも脱塩酸反応が先行して起るかまたは併行して
起るため、材料が着色したりあるいは主鎖切断による特
性低下、とくに耐熱老化性の低下を伴なう。
さらに有機過酸化物は爆発の危険性もあり、かつまたア
ミン化合物、チオール化合物などとともに特異な臭気を
aするため作業環境上好ましくない。
また、架橋効果の点では(へ)と(ト)を除き、顕著な
架橋が認められない。(へ)の方法を発泡体の製造に利
用したばあい、チオール化合物は発泡体製造によく利用
さ゛れるアゾ糸発泡剤の分解ガス量を低下させるため、
架橋発泡には不向きである。一方、(ト)の方法は不安
父i!な特殊な架橋剤であるため架橋活性が高く架橋発
泡に利用しうるが、発泡体が非フ((に着色しやすいと
いう問題点を本質的に有する。そして、架橋活性が高い
ため少量の添加で抑えないと架橋が発泡に打勝ち、発泡
が抑えられる。しかし少量の添加で架橋発泡を行なうと
、えられる発泡体の架橋度が低くなり、物理的!h・性
、とくに弾性、機械的強度、圧縮回復性において劣るた
め満足のいく発泡体かえられず、かつ発泡時の着色(脱
塩酸と思われる)は依然としてIW決されない。
本発明は斜上の現状に鑑みなされたものであり、架橋性
、弾性、機械的強度、圧縮回復性にすぐれた無着色の架
橋発泡用塩化ビニル樹脂組成物を提供することを目的と
する。
すなわち本発明は、 (A)分子内に活性水素を有しない塩化ビニル単独重合
体または共重合体50〜97部(重量部、以下同様)と
、 (B)分子内に活性水素を有する塩化ビニル系共重合体
50〜6部 を配合して(A)と(B)100部に対しく0)脂肪族
または芳香族または脂環式多価カルボン酸四級アンモニ
ウム塩0.1〜2.0部さらに可塑剤、安定剤、発泡剤
を配合して、従来の発泡法にして弾性、瞬間圧縮回復性
、引張強度、架橋性に富む高倍率発泡体をうることを特
張とする合成樹脂発泡体の製造方法に閃する。
本発明に用いる分子内に活性水素を有しない塩化ビニル
単独重合体または共重合体としては、塩化ビニル七ツマ
ー単独または塩化ビニルモノマーと活性水素を有しない
ビニル糸モノマーとを通常の懸PIJ重合法、乳化重合
法あるいはその他公知の重合方法により重合してえられ
る通常の塩化ビニル争独重合体または塩化ビニル系共重
合体があげられ、それらの代表的なものを例示すれば、
たとえば塩化ビニルのホモポリマー、塩化ビニルとビニ
ルエステル(たとえハ酢酸ヒニル、プロピAン酸ビニル
、ステアリン酸ヒニル)とのコポリマー、 j鉦化ビニ
ルとオレフィン(たとえばエチレン、プロピレン、ブチ
レン、スチレンなど)とのコポリマー、塩化ビニルとス
チレンまた(」その誘導体とのコポリマー、塩化ビニル
とビニルニーtル(たとえばステアリルビニルエーテル
、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなど)
とのコポリマーなどである。またこれら塩化ビニル単独
重合体または共重合体の平均重合度としては、600〜
3000の範囲があげられ、I/li業性およびえられ
る発泡体の物性の面から700−1900の範囲のもの
が好ましい。
本発明の方法においては、分子内に活性水素を有しない
塩化ビニル単独重合体または共重合体の使用割合として
は、前記のごとく分子内に活性水素を有する塩化ビニル
系共重合体3〜50部に対し97〜50部が採用され、
これにより弾性瞬間圧縮回復性、機械的強度、架橋性に
富む高倍率発泡体かえられる。分子内に活性水素を有し
ない塩化ビニル屯独重合体または共重合体の使用割合が
97重量部より多いときは、架橋性が低く、シたがって
発泡体の弾性、瞬間圧縮回復性がわるくなり、機械的強
度も低下する。また50重量部より少ないときは架橋性
が高くなりすぎ架橋が発泡に打勝つため発泡倍率が小さ
く、また活性水素を有する塩化ビニル系共重合体は特殊
なグレードなため経済的にも不利となり、いずれも好ま
しくない。
本発明に用いる分子内に活性水素を有する塩化ビニル系
共重合体としては、塩化ビニルモノマーと分子中に、た
とえば水酸基、カルボキシル基などの活性水素を有する
モノマーとを通常の懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合
法あるいは溶液重合法などにより共重合してえられるも
のがあげられ、それらの代表的なものを例示すれば、塩
化ビニルモノマーと2−ヒドロキシエチルアクリレート
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプルピルメタ
クリレート、6−クロロ−2ヒドロキシプロピルメタク
リレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、エチル
−2−ヒドロキシエチル7マレー ト、5−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸モノブチル、ウンデシレン酸などとの塩化ビニ
ル系共11(自体があげられる。また前記分子内に活性
水Wを有する塩化ビニル系共重合体として目、該共重合
体中に水酸基、カルボキシル基などの活性水素を有する
コモノマーが0.3〜20モル%、好ましくは0.5〜
10モル%の範囲で共重合されCいるものが好適である
本発明に用いるり)千円に活性水素を有する塩化ビニル
系共)11自体どしては、その他、前記分子内に活性水
素を有しない塩化ビニル系共重合体を化学処理して分子
内に水酸基やカルボキシル基などの活性水素を有する官
能基を導入せしめた塩化ビニル系共重合体も含まれる。
前記塩化ビニル系共重合体を化学処理して水酸基やカル
ボキシル基などの活性水素を有する官能基を導入せしめ
る方法としては、たとえば塩化ビニル・ビニルエステル
共重合体を加水分解する方法、塩化ビニル−アクリル酸
エステル共重合体を加水分解する方法、塩化ビニルとエ
ポキシ基を有するビニルモノマーとの共重合体を酸処理
してエポキシ基を開環する方法、塩化ビニルとN−アル
コキシメチルアクリルアミドとの共重合体を加水分解す
る方法などが採用される。
また本発明においては、活性水素を有する塩化ビニル系
共重合体として、塩化ビニルとN−フルコキシメチルア
クリルアミドとの共重合体、塩化ビニルとエポキシ基を
有するビニルモノマーとの共重合体などを化学処理する
ことなく、そのまま用いて混練成形時にメカノケミカル
反応により水酸基を生成せしめて用いることも可能であ
る。
本発明に用いる分子内に活性水素を有する塩化ビニル系
共重合体の平均重合度としては、300〜3000、好
ましくは700〜1900の範囲が採用される。前記i
R重合体平均重合度が3000より大きいときは作葉性
がわるいために高温ないしは長時間の混紳を必要とし、
したがって発泡剤の初期分解を請発し、一方300より
小さいときは発泡倍率およびゴム弾性が充分に高いもの
かえられず、いずれも好ましくない。
分子内に活性水素を有する塩化ビニル系共重合体の使用
割合としては、前記のごとく分子内に活性水素を有しな
い塩化ビニル重合体または共重合体50〜97部に対し
、5〜50部が採用され、これにより弾性、瞬間圧縮回
復性、引張強度、架橋性に冨む高倍率発泡体かえられる
分子内に活性水素を有する塩化ビニル系共重合体の使用
tlJIJ−fkが前記各成分の使用割合に対し50部
より多いとき(」、発泡が阻害される傾向があり、した
がって発泡倍率がわるく、また3部より少ないときは、
架橋性が落ち、弾性、瞬間圧縮回復性がわるくなり、ま
た機械的強度も低下するため、いずれも好ましくない。
本発明に用いる脂肪族、芳香族または脂環式多価カルボ
ン酸四級アンモニウム塩としては、一般式” R’ (
OOONR) nl(nは2またはそれ以上)で示され
 R/およびRとしてはつぎに示す炭化水素基が適用可
能である。
R′としては、たとえばベンゼン、ナフタリンなどの芳
香族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素お
よび炭素数が4以上の脂肪族炭化水素、あるいはそれら
の誘導体を用いることができる。また、Rとしてはエチ
ル、プロピル、ブチルなどの炭素数が2から12までの
各種アルキル基が同一のものあるいは2種以上混合した
状態のものを用いることができる。具体的に例示すれば
、ジ(テトラn−ブチルアンモニウム)テレフタレート
、ジ(トリエチルモノ鳳−ブチルアンモニウム)アジペ
ート、トリ(テトラn−プロピルアンモニウム)トリメ
リテートなどがあげられる。
また、これら架橋剤である多価カルボン酸四1m −f
 ンモ=ウム塩の添加臘としては、塩化ビニル系1合体
(A−1−B ) 100部に対し0.1〜2.0部が
適当である。0.1部より少ないときは架橋がほとんど
進行しないし、2.0部より多いと架橋の進行しにくい
可塑剤はを多くした系においても架橋が発泡を1ユ廻り
、高倍率発泡体をえにくいし、またこれら架橋剤は非常
に高価であることから不経済でもある。
本発明に用いる安定剤としては、たとえば鉛、スズ、カ
ドミウム、バリウム、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、リチウム、亜鉛などの金属化合物およびこれらの腹
合安定剤やエポキシ化合物などの有機安シ1!剤があげ
られるが、着色を防ぐためには、とくに鉛、スズ複合安
定剤を用いると有効である。もらろん他の安定剤を鉛、
スズ複合安定剤に添加使用することも有効である0 本発明に用いる発泡剤としては、通常の分解型発泡剤が
なんら制限されることなく必要に応じ適宜用いられ、た
とえばアゾジカルボンアミ)”、Plp’−オキシビス
ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホ;
ルヒドラジド、ベンゼンスルホニルヒドラジドなどがあ
げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合
して用いてもよい。とくにアゾジカルボンアミドが好適
に使用される。
本発明にはさらに、可塑剤として、ジオクチルフタレー
トなどの7タル酸ジエステル、ジオクチルアジペートな
どの脂肪族二塩基酸エステル、トリクレジルホスフェー
トなどのリン酸トリエステルなどを1種または2種以上
を混合して使用し、発泡体の硬さを調節できる。
本発明の方法においては、特定の樹脂組成物に特定の架
橋剤、さらに通常用いられる発泡剤、安定剤および可塑
剤を配合した発泡性樹脂組成物を加熱発泡せしめるので
あるが、発泡性樹脂組成物には、目的に応じてその他有
機系染料または有機系顔II 、無機系顔料などの着色
剤や炭酸カルシウム、水酸化−rルミニウム、クレー、
タルクなどの充填剤、さらに粉末タイプの塩素化パラフ
ィン、三酸化アンチモンなどの難燃剤などを適宜配合す
ることができる。
本発明の方法を実施するには、通常、以下の方法が採用
されるが、これらの方法以外の他の方法をも採用しうろ
ことしlもちろんである。
(1)  前記特定の樹脂1M1分と架橋剤、さらに安
定剤、可塑剤、その他の添加剤をリボンプレンダー、抽
潰機、ヘンシェルミキサーなどにより混合し、ロールミ
ルあるいはバンバリーミキサ−などで混練し、カレンダ
ーロールあるいは押出し1. &J供給して、発泡剤の
分解温度以下の温度でシート化したのち、180〜25
0°c程度の温度で60秒〜4分間程度加熱し、発泡剤
を分解ゼしめて発泡体とする。
(2)  前記特定の樹脂成分と架橋剤、さらに安定剤
、可塑剤、その他の添加剤を前記(1)と同様にして混
合し、rx−ルミル、バンバリーミキサ−1押出し機な
どで発泡剤の分解温度以下の温度で混練したのち、金型
内に金型容量の70〜100%の比で充填し、発泡剤の
分解圧に耐える外圧を金型にかけて160〜200°C
程度の温度で5〜30分間加熱し、発泡剤を分解せしめ
る。ついで外圧をかけた状態で20〜60°0まで冷却
し、金型より樹脂組成物を取り出し、90〜150°C
に加熱した加熱炉中で膨張せしめて発泡体とする。
(3)特定樹脂成分、架橋剤、安定剤、可塑剤、その他
の添加剤をリボンミキサー、揺潰機、ヘンシェルミキサ
ーなどで混合し、さらにペイントミル、ホモジナイザー
などで均一に混合し、離型紙、壁紙用防炎紙、織布など
の基材にナイフコーター、p−ルコーターなどで所望の
厚さに塗布し、発泡剤の分解しない温度120〜160
°0で60秒〜3分間加熱してゲル化せしめ、ついで1
80〜250°C程度の温度で30秒〜4分間加熱し、
発泡剤を分解せしめて発泡体とする。
以−1=述べたごとく、本発明の組成物は、各種の発泡
体製蒲法に応用ji(能であり、とくに(1)の方法で
は連続製法がn(能で、従来の非架橋組成物を使用し°
C高発泡倍率の発泡体をえようとすれば、えられる発泡
体のセル(気泡)が不均一に粗大化し、さらには崩壊し
て弾性の高い発泡体かえられないという致命的欠点を解
消し、発泡倍率が10倍層重−でもセルが均一かつ微細
であり、しかも圧縮による残留歪みが少なく、ゴム弾性
にとみ、耐熱性、耐薬品性にすぐれた高発泡倍率の発泡
体を容易かつ確実に製造することができ、さらに加圧発
泡においても圧縮による残留歪みが少なく、ゴム弾性が
向上する。耐熱性、耐薬品性にすぐれた高発泡倍率の発
泡体を製造することができ、工業上きわめて有用である
またえられる発泡体は、通常の塩化ビニル発泡体ではえ
られないゴム弾性、耐熱性および耐薬品性を有するので
、クツシ田ン材、緩衝材、浮揚材、断熱材としての用途
に最適であり、さらに高倍率発泡させなくともよい用途
、たとえば袋物、衣料、家具用の発泡レザーなどにも適
用しうるものであり、その工業的利用価値はきわめて大
なるものがある。
つぎに実施例および比較例をあげて本発明のポリ塩化ビ
ニル樹脂組成物をより詳細に説明するが、本発明はそれ
らの実施例のみに限定されるものではない。
なお以下にあげる実l1fli例および比較例において
、それぞれの特性はつぎの試験方法にしたがって評価し
た。
(a)引張強度: JIS K6301 (加硫ゴム物理試験方法)に準じ
て評価した。
(b)架橋性: 以下の方法でゲル分率を測定し、架橋性を評価した。
〔測定方法〕
発泡体から各片3mm以内のサイズに裁断したものを測
定試料として0.2〜0.5. (これをWlpとする
)はかりと・つた。これをI QQ+n/三角フラスコ
中に入れ、MN′−ジメチルホルムアミドを70mz加
え、沸騰水中に3時間浸漬し、ときどき三角フラスコを
振とうした。その後2G3ガラスフ−「ルターで沖過後
、少量のテトラヒドロ7ランで洗浄7111過し、80
°0真空乾燥器中で2時間乾燥【7た。デシケータ−で
30分放冷後、ガラスフィルターの重量増(これをW2
9とする)を6(11シij L/だ〇ゲル分率−町X
100(%) とした。
2 (0)弾 性: フオームの中央Sを約90%指圧し、7オームの回復状
態により評価した。
O印は除圧後ただちに回復し、指圧した跡も残らないも
の Δ印は除II:、後指圧した跡が残るが、除圧後6分間
後には回復するもの X印は除圧後指圧した跡が残り、除圧後3分間経過して
も回復しないもの (D)瞬間圧縮回復孔性= 1片が50mm X 50mmの発泡体を厚さが20〜
30mmになるようにつみ重ね、オートグラフ(■高滓
製作所製)の円形加圧板に乗せ、10mrn/rnin
で発泡体厚が7になるまで圧縮し、その後すぐ10ml
111/’minで回復させた。円形加圧板加重が0.
5に、時の圧縮過程と回復過程における厚変化を第1図
から求められるAおよびBの値を用いて以下の式により
計算し、瞬間圧縮回復性とした。
(E)発泡倍率 発泡倍率は以下の式により求めた。
実施例1〜5および比較例1 第1表に示す配合割合からなる樹脂成分および添加物を
2本ロールを用いて140°0で10分間混練し、厚さ
1.5mmの各発泡性樹脂シートをえた。これらのシー
トをオーブンに入れ、220°Cで5〜4分間加熱し発
泡させた。えられた各発泡シートの架橋性、弾性、瞬間
圧縮回復性、引張強度をそれぞれ調べた。その結果を第
1表に示す。
第1表において分子内に活性水素を有しない塩化ビニル
1を独重合体とは懸濁重合によりえられる平均重合+t
iosoの重合体であり、分子内に活性水素を有する塩
化ビニル系共重合体とは塩化ビニル−2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート共重合体(懸削止合体、平均重合度
1200.2−ヒドロキシプロピルアクリレート含有量
2.0モル%)であり、架橋剤とはジ(テトラn−ブチ
ルアンモニウム)プレフタレートであり、発泡剤とはア
ゾジカルボンアミドであり、安定剤とはスズ系安定剤と
船系安>if剤の混合物である。
第1表の結果から、分子内に活性水素を有する塩化ビニ
ル系焦慮合体を有しない発泡体は、架橋性がわるく、」
、た弾性、瞬間圧縮回復性、引張強度もともにわるい傾
向にあるのに対し、分子内に活性水*を有する塩化ビニ
ル系共重合体を配合することによりそれらの物性をすべ
て改良できることが判明した。
実施例6〜9および比較例2〜6 第2表に示す樹脂成分および添加物を実施例1〜4と同
様にして混練およびシート化し、220°Cのオーブン
中で3〜4分間加熱して発泡させてえられた各発泡体の
物性を第2表に示す。
第2表において分子内に活性水素を有しない塩化ビニル
単独重合体、分子内に活性水素を有する塩化ビニル系共
重合体、発泡剤、安定剤は第1表と同様であり、架橋剤
(1)としてジ(テトラn−ブチルアンモニウム)テレ
フタレート、架橋剤(2)としてジ(テトラn−ブチル
アンモニウム)アジペートを用いた。
第2表の結果から架橋剤を有しない発泡体は架橋剤添加
発泡体に比べすべての物性において劣ることが判明した
【図面の簡単な説明】
第1図は特性試験の1つである瞬間圧縮回復性を評価す
るために用いる厚変化と加圧力との関係を示すグラフで
ある。 オl固 手続補正書く自船 昭和57年8月30日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 1事件の表示 昭和57年特許願第98669号 2発明の名称 架橋発泡用塩化ビニル樹脂組成物 3補正をする者 事件との関係    特 許 出 願 人任 所  大
阪市東区豊後町10 名 称  大塚化学薬品株式会社 代表者 大 塚  公 4代理人  〒540 1− 5補正の対象 (1)明細−の「特Fl請求の範囲」の−(2)明細−
の[発明の詳細な説明]の−(3)図  面 6補正の内容 (1)明細書の「特約M求の範囲1を別紙「補正された
特許請求の範till Jのとおり補+lりる。 (2)同7頁8・−叶Tの1ステアリン酸ビニル)」を
[ステアリン酸ビニルイ1ど)−1と補正する。 (3)同15真16行の1〜45)間」を「〜10分間
」と補正する。 と補正する。 (6)図面(第1図)を別紙添ず・1の補正図面(第1
図)のとおり補正りる。 7添t1秦類の目録 (1)補正されIこ特許請求の範囲        1
通(2+ ?dl正図面      1通補正された特
許請求の範囲 rl  (A)分子内に活性水素を有しない塩化ビニル
単独重合体または共重合体50〜97重量部、 (B)分子内に活性水素を有する塩化ビニル系共重合体
50〜3重量部、 (C)脂肪族または芳香族または脂環式多価カルボン酸
四級アンモニウム塩を(A)+(B)100重量部に対
し O,1〜2.01fi部、ざらに可塑41−1安定
剤および発泡剤を含むことを特徴とする架橋発泡用塩化
ビニル樹脂組成物。 2 前記(B)成分が分子内に水酸基またはカルボキシ
ル基を有する塩化ビニル系共重合体であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。 般式: −NR4(Rは炭素数が2〜12のアルキル基
〉で表わされるアンモニウム基と脂 1− 〜2− 肪族または力香族与価カルボン酸との塩であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。1 以  上 2−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)分子内に活性水素を有しない塩化ビニル単独重
    合体または共重合体50〜97重量部、(B1分子内に
    活性水素を有する塩化ビニル系共重合体50〜3重量部
    、 (0)脂肪族または芳香族または脂環式多価カルボン酸
    四級アンモニウム塩を(A) + (B) I 00重
    量部に対し0.1〜2.0重量部、 さらに可塑性、安定剤および発泡剤を含むことを特徴と
    する架橋発泡用塩化ビニル樹脂組成物。 2 前記(B)成分が分子内に水酸基またはカルボキシ
    ル基を有する塩化ビニル系共重合体であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。 −朋4LRは尿素数が2〜12のアルキル基)で表わさ
    れるアンモニウム基と脂肪族またをま芳香族多価カルボ
    ン酸との塩であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の樹脂組成物。
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