JPS58213095A - 高濃度石炭−水スラリ−用減粘剤 - Google Patents

高濃度石炭−水スラリ−用減粘剤

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JPS58213095A
JPS58213095A JP9597582A JP9597582A JPS58213095A JP S58213095 A JPS58213095 A JP S58213095A JP 9597582 A JP9597582 A JP 9597582A JP 9597582 A JP9597582 A JP 9597582A JP S58213095 A JPS58213095 A JP S58213095A
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coal
water slurry
acid
polyether compound
compound
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JP9597582A
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English (en)
Inventor
Akihiro Naka
中 昭廣
Shuichi Honjo
本荘 秀一
Fukunobu Mayuzumi
黛 福信
Yasuji Tanakamaru
田中丸 八州治
Yoshihisa Nishida
善久 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭−水スラリー用減粘剤に関する。
近年石油資源の枯渇により、石炭の利用が再認識され、
その利用法が種々検討されている。ところが石炭は石油
と異なり、固体であるためポンプ輸送ができない。その
ため石炭を粉体化して水中に分散し、木スラリーにする
方法が種々検討されている。しかしながら、この方法は
現技術では、石炭濃度を上げていくと著しく増粘し、流
動性がなくなるため、ポンプ輸送が困難になってくる。
一方、石is度を下げると輸送効率が低下し、さらに燃
焼前に脱水工程が必要となってきて、費用がかかるため
実用的でない。
上記欠点を改良するため、石炭−水スラリーにおける分
散剤として、アニオン界面活性剤、例、tば2−工fJ
レヘキシルポリリン酸エステMを使用する技術がある。
しかしながら、これを単独で使用するだけでは全く効果
がなく、高濃度化することも困難である。
本発明者らは、上記欠点を改良するため、すでニポリエ
ーテル化合物捷たに結合ポリエーテル化合物が高濃度石
炭−水スラリー用減Th 剤として優れた効果を有して
いることを見い出し、特許出願中であるが、より優れた
高濃度石炭−木スラリー減粘剤が得られるのではないか
と考えた結果、ボリエーテlし化合物まだは結合ポリエ
ーテ!し化合物を主体に、これにリン酸エステル化物ま
だはその塩を助剤として配合したものが高濃度石炭−水
スラリー用減粘剤として優れた効果を発揮することを見
い出し、本発明を提供するに至ったものである。すなわ
ち、石炭−水スラリーの粘度を低下させ、流動性と安定
性を向上させるため用いる高濃度石炭−水スラIJ−用
減粘剤であって、 Ca〕分子内に活性水素1個以上、好ましくは3個以上
、さらに好ましくは5個以上き有する化合物にアMキレ
ンオキシドを付加したポリエーテル化合物捷たは上記ポ
リエーテル化合物の2分子以上を結合剤で結合せしめた
結合ポリエーテル化合物で、ポリエーテル化合物または
結合ポリエーテル化合物の分子量が6 、000〜60
万、好ましくは1万〜30万のもの、 と 〔b〕1価ア7レコールのリン酸エヌテル化物またはそ
の塩、 とを包有することを特徴とする石炭−水スラリー用減粘
41である。
本発明の石炭−木スラリーに使用される石炭としては無
煙炭、瀝青脚、亜瀝青炭、褐炭、またばそれらをクリー
ン化したものなどがあげられるが、どのような石炭であ
ってもよい。また水クラリ−中の石炭粒度も粉本であれ
ばどのような粒度であってもよいが、現在火力発電所で
燃焼される微粉欠け200メツシュパス70重量%以上
のものであるから、この粒度が微粉欠の粒度の目安であ
る。しかし、本発明の減粘剤は粒度によって影響される
ものではなく、どのような粒径の石炭粉本に対して屯す
ぐれた効果を発 5− 揮する。
まだクリーン化し、た石炭は石炭中より無機物、例えば
灰およびイオウなどを除去したものである。石炭をクリ
ーン化する方法としては、例えばOil Agglom
eration法(以下OA法という)、浮遊選炭法、
重液分離法などがある。しかしながら、これら以外の方
法でもよく、特に限定するものではない。
OA法について記すと、石炭を乾式あるいは湿式で粉砕
した後、水ヌヲリーを調整し、必要により界面活性剤を
加えた適量の油を添加するか、あらかじめ石炭に前記油
をコートした後、水スラリーを調整し、攪拌することに
より石炭の有機分と無機物との油および水に対する濡れ
の差を利用して、選択的に石炭の有機分を濡らす油をバ
インダーにして石突有機分の凝集を起させる。一方、無
機物は油との親和力が弱いため、水中に遊離するので、
票集した石炭の水分離を行えば、同時に無機物を除去す
ることができる方法である。OA法の石炭−水スラリー
中の石 6− P濃度は通常10〜65重量%である。
OA法において用いる油は原油あるいは原油から得られ
る各種留分、例えば灯油、軽油、A重油、B重油、C電
油など〒1ターフしまたは頁岩油またはエチレン分解残
油または各種配合油などで、一般に燃料として用いられ
る油や、潤滑油、洗浄油などの鉱物油である。またベン
ゼン、トルエン、キンレン、動植物油など水に不要の油
も用いられるが、中でもC重油、ター!し残渣油などの
重質油類は安価であるため特に好ましい。この油は無機
物除去処理しようとする石炭−水スラリー中の石炭に対
して一般的に30重量%以上の量で充分である。
また浮遊選炭法は既存の選抜法で微粉炭−水スラリー中
に極〈少量の油を加え攪拌することにより泡立たせて、
フロスを生成させる。本方法もOA法同様、石炭の有機
分がフロス油膜に付着するが、無機物は水中に遊離し、
石灰有機分と分離することができる方法である、 浮遊選炭法において用いる油は、ターピネオイル、ター
lし、A重油、C重油、軽油、灯油である。
上記方法により数10重量%以上の無機物が石炭より除
去されるのが一般的である。
このようにしてクリーン化した石炭を使用すればクリー
ン化していない石炭にくらべて本発明の添加剤の効果は
著しく優れ、さらに数ポイント高濃度の石炭−水スラリ
ーを得ることができる。クリーン化j〜だ石炭を用いた
場合、木効果以外にも燃焼時のボイラー腐蝕が抑制され
、灰の除去設備、脱硫設備への負担が軽減される等のメ
リットが非常に大きい。
つぎに本発明の石炭−水スフリーに使用される減粘剤と
しては、 (a1分子内に活性水素1個以上含有する化合物にアル
キレンオキシドを付加したポリエーテル化合物または上
記ポリエーテル化合物の2分子以上を結合剤で結合せし
めた結合  □ポリエーテlし化合物で、ポリエーテル
化合物まだは結合ポリエーテル化合物の分子量が6,0
00〜60万のもの、 と (b’:)1価ア〃コーMのリン酸エステル化物マタは
その堪、 とを必須成分としてき有するものがあげられる。
〔a〕酸成分おいて、分子内に活性水素1個以上含有す
る化合物としては、例えばアルコール類、アミン類、力
7レボン酸類、ボリアMキレンイミン類、フェノール性
活性水素を含有する芳香族化合物捷たはその脂肪族アル
デヒド縮合物などがあげられる。
アルコール類と1−では、活性水素1個を含有するもの
、例えばオクチ7レアMコーM1シクロヘキシ〃アルコ
−!し、ベンジMアlレコーtV fx ト、活性水素
2個を含有するもの、例えばエチレンクリコ−7し、ホ
リエチレングリコール、プロピレンクリコーyv1ポリ
プロピレングリコール、ブチレングリコール、ホリプチ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオ−Iし
、ヘキサンジオ−7しなど、活性水素3個をき有するも
の、 9 − 例えばグリセリン、ブタントリオ−7し、ヘキサントリ
オール、トリメチロールプロパン、トリエタノ−lレア
ミンなど、活性水素4個を含有するもの、例えばジグリ
セリン、ペンタエリスリトール、ソルビットなど、活性
水素5個以上包有するもの、例えばキシリトール、ソl
レビトール、グMコース、シュークローズ、ホリ酢酸ビ
=1し部分ケン化物、ポリ酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物、セIレローヌ、デンプンなどがあげられ、また2
個以上の活性水素を富有するアルコール類の部分エステ
ル化物などの誘導体であって、活性水素1個以上をき有
するものなどもあげられる。
アミン類としては、活性ボ累1個を含有するもの、例え
ばジメチMアミン、N−メチルラウリルアミンなど、活
性水素2個を含有するもの、例工ばメチ7レアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アリルア
ミン、アミルアミン、オクチルアミン、デシlシアミン
、ラウリlレアミン、テトフデシIレアミン、ペンタデ
シ10− !ジアミン、オクタデシルアミン、牛脂アJレキlレア
ミン、ヤシアルキルアミン、アニリン、P−トルイジン
、m−)ルイジン、ニトロアニリン、ベンジルアミン、
クロルアニリン、P−ドデシMベンジルアミン、シクロ
ヘキシルアミンナト、活性水素を3個含有するもの、例
えばアンモニア、牛脂プロピレンジアミンなど、活性水
素を4個含有するもの、例えばエチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、フェニ
レンジアミン、ベンジジン、シクロヘキシMジアミンな
ど、活性水素を5個以上を含有するもの、例えばジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン、ペンタエチレンへキサミンなどがあげ
られ、また2個以上の活性水素を含有するアミンの部分
アミド等の各種誘導体であって、活性水素1個以上を含
有するものなどもあげられる。
カルボン酸類としては、活性水素1個を含有するもの、
例えば酢酸、オクチμ酸、ラウリル酸、ステアリル酸、
オレイル酸、安息香酸、Pニトロ安息香酸など、活性水
素2個を含有するもの、例、t ハシュウ酸、マロン酸
、フタル酸、マレイン酸、グルタV酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セパチン酸、ドデカンニ酸、ダイマー酸、
O−フェニレンニ酢酸など、活性水素3個含有するもの
、例えばヘミメリット酸、トリメリット酸など、活性水
素4個を含有するもの、例えばブタンテトラカルボン酸
、ピロメリット酸、エチレンジアミン四酢酸など、活性
水素5個以上を含有するもの、例えばアクリル酸重合体
、アクリル酸共重合体、メタクリル酸重合体、メタクリ
ル酸共重合体、無水マレイン酸重合体、無水マレイン酸
共重合体、アクリル酸エステ2しやメタクリル酸エヌテ
!しの重合体や共重合体の部分ケン化物などや、上記の
酸の無水物および酸ハライドなどがあげられる。
ポリアルキレンイミン類としては、ポリエチレンイミン
、ポリプロピレンイミン、さらにアルコ−Iし類、フェ
ノール類、アミン類、力7レボン酸類などの活性水素1
個以上含有するものにエセタモの、ジハロゲノアルカン
のアンモノリシスまたはアミノリシスによって得られる
もの、通常のアミンと同様にすぐれた化学反応性を有す
るポリアルキレンイミンより得られる各種誘導体などが
あげられる。以下に各種誘導体の代表例を示す。
(al  アMデヒド類、ケトン類との反応生成物。
(b)  アルキルハライドとの反応生成物。
(C)  イソシアネート類、チオイソシアネート類と
の反応生成物。
(dl  活性二重結合を有するものとの反応生成物。
(el  エポキシ化合物、エピハロヒドリン類トの反
応生成物。
(f+  シアナライド類、グアニジン類、尿素等との
反応生成物。
(g+  カルボン酸、酸無水物、アシルハライド等と
の反応生成物。
フェノール性活性水素を含有する芳香族化合物またはそ
の脂肪族アルデヒド縮金物としては、 13− 例えば (1)  フェノ−!し、クレソ−/し、キシレノール
、−y−t−ルフェノール、ノニルフェノ−Iし、アミ
ノフェノール、ヒドロキシ安息香酸などのフェノールお
よび置換フェノール類、 (2)  ナフト−〃、メチルナフト−v1ブチ7レナ
フトール、オクチルナフトールなどのナフト−Mおよび
置換ナフトール類、 (3)  カテコール、レゾルシン、ヒロガロールなど
の多価フェノール類、 (4)  ナフトレゾルシン、α−ナフトヒドロキノン
等の多価ナフトール類、 (5)  ビスフェノールA1ビスフェノ−IvS等の
縮合フェノ−7し類、 または、上記(1)、(2)、(3)、(4)および(
5)のフェノール性活性水素を含有する芳香族化合物と
脂肪族ア7レデヒドを縮合させたものなどがあげられる
。脂肪族ア7レデヒドとしては、ホルマリン、アセドア
Mデヒド、グリオキザール々どかあげられ、ホルマリン
が一般的である。
 14− 脂肪族アルデヒドで縮合させる場合、フェノール性活性
水素を@有する芳香族化合物と脂肪族アMデヒドを先に
縮合させ、その後アルキレンオキシドを付加させてもよ
い。またフェノール性活性水素を含有する芳香族化合物
に、先にアlレキレンオキシドを付加させ、その後脂肪
族アルデヒドを縮合させてもよいが、前者が一般的であ
る。
しかし、特定の方法によって限定されるものではなく、
目的のポリエーテlし化合物が得られる限り任意の方法
を採用することができる。
分子内に活性水素1個以上含有する化合物としては上記
のものがあげられるが、活性水素の含有数は好ましくは
3個以上、さらに好ましくは5個以上である。
活性水素の含有数の多いものを用いた場合、ア!レキレ
ンオキシドの付加により複雑な三次元構造の化合物が得
られるだめ、一段と優れた効果を発揮する。
分子内に活性水素1個以上含有する化合物に付加するア
ルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピ
レンオキシド、ブチレンオキシドなどがあげられ、それ
らを各々単独または二種以上付加する。二種以上付加す
る場合、その配列はブロック共重合でも、ランダム共重
合でも、またいずれのものが先に付加したものでもよい
が、界面活性能を有効に発揮するために、ブロック共重
合にするのがさらに好捷しい。
アルキレンオキシドは少なくともエチレンオキシドを含
有し、エチレンオキシドの含有率は全アルキレンオキシ
ドの10〜100]i量%、好ましく30〜95重量%
である。
ポリニーテアし化合物としては、公知の方法に従って、
分子内に活性水素1個以上包有する化合物に、アルキレ
ンオキシドを付加したポリエーテIし化合物で、分子量
が6.000〜60万、好ましくけ1万〜30万のもの
があげられる。
ポリエーテル化合物の結合剤としては、多価イ  ・ン
シアネート化合物、多価エポキシ化合物、多価力Iレポ
ン酸もしくは多価カルボン酸誘導体、過酸化物(ラジカ
ル発生触媒)、ホルマリンなどがあげられる。多価イン
シアネート化合物としては、ヘキサメチレンジインシア
ネート、トリレンジインシアネート、キシレンジインシ
アネー)、1.5ナフチレンジイソシアネート、a、、
dジフェニルメタンジインシアネートなどがアケられ、
多価エポキシ化合物としては、ジグリシジMビスフェノ
ールA1ジグリシジルエチレンクリコール、ジグリシジ
Iレテトラオキシエチレングリコールなどがあげられる
多価力7レボン酸もしくは多価力Iレボン酸誘導体とし
ては、活性水素2個含有する力?レボン酸、例t ハシ
ュウ酸、マロン酸、フタル酸、マレイン酸、グルタル酸
、アジピン酸、アゼフィン酸、セパチン酸、ドデカンニ
酸、ダイマー酸、〇−フエニレンニ酢酸など、活性水素
3個含有する力〜ボン酸、例えばヘミメリット酸、トリ
メリット酸、活性水素4個含有するカルボン酸、例えば
ブタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エチレンジ
アミン四酢酸など、活性水素5個以 17− 上包有するカルボン酸、例えばアクリル酸重合体、アク
リル酸共重合体、メタクリル酸重合体、メタクリル酸共
重合体、無水マレイン酸重合体、無水マレイン酸共重合
体、アクリル酸エステルfメタクリル酸エヌテルの重合
体ヤ共重合体の部分ケン化物などや、上記の酸の無水物
および酸ハライドなどがあげられる。
過酸化物(ラジカル発生触媒)としては、過酸化水素、
ペンシイフレバーオキシド(過酸化ベンゾイル)、ジ−
ターシャリ−ブチルパーオキシド、キスメンバーオキシ
ド、ジクミMパーオキサイドなどがあげられる。
また酸性下にホルマリンを反応させて結合したものも有
効である。
結合剤として、多価インシアネート化合物や多重ぜキシ
化合物を用いて結合する場合、結合剤の使用割合は任意
であるが、一般的にはポリエーテル化合物の木端水酸基
当量に対して0.05〜5当量、好ましくは0.1〜3
当量用いる。
結合条件としては、ポリエーテル化合物と結合= 18
− 剤を混合し、攪拌下に40−150℃、好1しくは50
−120℃の範囲で加熱を行うが、必要に応じて、通常
、結合に用いられる酸もしくは塩基触媒を用いることが
できる。
結合剤として多価力Vポン酸もしくは多価カルボン酸誘
導体を用いて結合する場合、結合剤としての使用割合は
任意であるが、一般的にはポリエーテルの床端水酸基当
量に対して0.05〜5当量、好ましくは0.1当量〜
3当量用いる。
結合条件としては、多価カルボン酸を用いる場合、ポリ
エーテル化合物と結合剤とを不活性溶媒の存在下もしく
は不存在下で、必要に応じて減圧下60℃〜250℃、
好ましくは80℃〜220℃の範囲で加熱脱水を行うこ
とによって容易に目的を達することができる。この場合
、反応を円滑化するだめ、通常のエステル化触媒を用い
ることができる。
オた、多価カルボン酸ハライドを用いる場合、ポリエー
テル化合物と結合剤とを不活性溶媒の存在下もしくは不
存在下で、脱ハロゲン化水素を容易ならしめるために不
活性ガスを通じるか、もしくけ生成するハロゲン化水素
を容易に補足できる公知薬剤を用いて一10℃〜150
℃、好ましくはO℃〜120℃の範囲で反応させること
によって、容易に目的を達することができる。
結合剤として過酸化物を用いて結合する場合、結合剤(
ラジカル発生触媒)の使用割合は、ポリエーテル化合物
に対して0.05重量るから10重量%、好寸しくけ0
.1重量%から5重量%までの範囲で任意に利用できる
ポリエーテル化合物に結合剤(ラジカル発生触媒)を作
用させて結合を行わしめるのは、例えばJOurnal
 of Applied Polymer 5cien
ce V0171’P 461〜468(1963) 
すどテ公知テア’) 、本発明に言うところの結合はこ
れら公知技術をそのまま応用できる。一般的にはポリエ
ーテル化合物に対して所足量の結合剤を溶媒の存在下も
しくは不存在下に混合し、50〜250℃、好ましくは
70℃〜180℃の範囲で反応し、必要に応じて溶媒を
留去し、目的物質を得ることができる。
結合剤としてホルマリンを用いて結合する場合、公知技
術を利用できるが、一般にはつぎのように行わしめる。
すなわち、ポリエーテル化合物1当量に対し、ホルマリ
ンを0.1〜10当量、好ましくは0.5〜5当量用い
、酸性触媒を0.05〜0.O05肖量を加えて60〜
100℃に昇温し、1〜3時間攪拌を行い、その後10
0〜180℃まで昇温しで反応を完結せしめる。
結合ポリエーテル化合物としては、上記のごとく、分子
内に活性水素1個以上富有する化合物に、アルキレンオ
キンドを付加したポリエーテル化合物の2分子以上を、
結合剤で結合せしめた結合ポリエーテル化合物で、分子
量が6.000〜60万、好ましくは1万〜3o万のも
のがあげられる。
結合ポリエーテル化合物は、線状または網状構造、まだ
は両者が混合されたものである。
〔b〕酸成分おいて、]00価アルコ−のリン酸エステ
ル化物またはその塩としては、公知の方法= 21 − で1価アルコールをリン酸化剤でエステル化したものな
どがあげられる。
1価アルコールとしては、R−OHなる構造式を有する
1価の脂肪族系、脂環族系および芳香族系のアルコール
、例、!tばメチルアルコール、工f /レアルコール
、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ラウリルア
ルコール、オレイMアルコール、シクロヘキサノール、
ベンジルアフレコ−M1または各種混合アルコールなど
があげられる。
リン酸化剤としては、五酸化リン、オキシ塩化リン、三
塩化リン、メタリン酸、チオフォスフェートなどがあげ
られる。
1価アルコ−Vのリン酸エステV化物は、モノ、ジ、ト
リもしくはこれらの混合エステルである。
1価アルコールのリン酸エステル化物は酸の形のi!ま
か、または鳴の形で本発明の減粘剤として用いることが
できる。
塩を形成する陽イオンとしては、ナトリウム、カリウム
、カルシウム、マグネシウムなどの金 22− 属、アンモニア、アミン類、さらに4級化したアミン類
などがあげられる。福としては塩基性塩、中性塩、酸性
塩などがあげられる。
本発明の減粘剤はCa’)成分である特定の分子量を有
するポリエーテル化合物、捷たは結合ポリエーテlし化
合物と(b”]成分である1価アルコールのリン酸エス
テル化物、またはその塩とを必須成分として包有するも
のであり、〔a〕酸成分〔b〕酸成分の配合割合は、重
量比で〔a〕/〔b〕=50150〜9515であり、
好ましくは’i’o/30〜90/10である。
本発明の減粘剤の添加量は、石炭−水スラリーに対して
、0.O1〜5.O3i量%、好ましくは0.03〜2
.0重世%であり、この添加量ですぐれた効果を発揮す
る。石炭−水スラリーの流動性の限界は石炭の種類や粒
度によって異なるが、一般に減粘剤を添加しなければ石
炭濃度が50重量%前後で流動性がなくなるが、本発明
の減Y3剤を添加すれば著しく粘度が低下するため、石
炭濃度が61ii量%以上、特に70重量%以上におい
ても流動性を有するものである。さらにクリーン化1〜
た石炭を用いた場合は石炭濃度がさらに数ポイント、一
般的には3〜10ポイント上昇する。
本発明の減粘剤は、他の界面活性剤と併用して使用する
こともできる。
石炭−水スラリーの製造方法および減粘剤の添加方法に
関しては、石炭をあらかじめ乾式で粉砕した後減粘剤を
水溶液中に混合する方法や、石炭−木スラリーをつくっ
た後減f15剤を添加する方法ヤ、ミル中へ石炭、水、
減粘剤を加え、石炭を粉砕しながら混合する方法ヤ、そ
れぞれの方法において、石炭の代わりにクリーン化した
石炭を用いて混合する方法など、任意の方法が実施でき
る。
本発明の減粘剤が優れた効果を発揮する理由は、〔a〕
酸成分特定の分子量を有するポリエーテル化合物、また
は結合ポリエーテル化合物の特殊  □構造により、粒
子表面に強固に吸着した後、多数のエーテル結合が周囲
の水を水和して、この木を潤滑油的作用を有する構造に
かえるとともに、〔b〕酸成分1価アルコールのリン酸
エステル化物、またはその塩の作用により、粒子表面が
適度な電荷を帯びて、粒子相互の反撥力を増加するため
、石炭粒子は一次粒子として安定し、流動性が向上する
ものと思われる。
また脱灰等のクリーン化した石炭を使用すれば、さらに
その効果が上昇するのは、脱灰することによって、親水
性が大きく微粒子でその表面積が大きい灰が除去される
ことにより、有機性が向上した石炭表面に、本発明の減
粘剤が効果的に作用するためであり、それによって石炭
濃度の上昇をはかることができる。
本発明の減粘剤は、石炭を水中に安定に分散する効果も
すぐれており、長期間、例えば1ケ月間静置しても水分
離を生ぜず、均質な石炭−水スラリーを保持している。
このように本発明の減粘剤は、石炭−水スラリーに対し
て0.01〜5.OM量%、好ましくは0.03〜2.
0重1%添加するだけで、石炭−水 25− スラリーの粘度を著しく減少せしめ、しかも高濃度でポ
ンプ輸送が可能な石炭−水スラリーをつくることができ
る。
以下に実施例を示す。実施例中%は重量による。
実施例1 所定量の第1表に示す減粘剤を溶解した水溶液に、2o
Oメツシュ80%パス捷で粉砕した石炭を室温にてかき
まぜながら加え、所定濃度の石炭−水スラリーを調整す
る。このスラリーの粘度を25℃にて測定し、また流動
性を観察する。さらにこのスラリーを500薦lのシリ
ンダーに18cINの高さまで入れ、1ケ月間静置した
後、上層(上部から1CM)、下層(底部から1僧)の
石炭濃度を測定する。
試験結果を第2表に示す。第2表に示すとおり、本発明
の減粘剤を添加すると石炭濃度76〜78%においても
粘度は420〜1.300cPであり、ポリエーテル化
合物を単独で添加した場合に比べ、極めて流動性が良好
である。
またスラリーは1ケ月間静置した後も、石炭 26 − の沈降はほとんど生じておらず非常に安定である。これ
に対し一般のアニオン界面活性剤を添加したり、単独で
リン酸エステル塩を添加したり、減粘剤無添加の場合な
どは、石炭濃度50%において粘度が20.000cp
以上になり、全く流動しない。
実施例? クリーン化した石炭を使用して実施例1と同様に所定濃
度のクリーン石炭−水スラリーを調整する。石灰粒度は
200メソシュ80%パスのものである。このスラリー
の粘度を25℃にて測定し、また流動性をも観察する。
このスラリーを1ケ月間静置した後、実施例1と同様上
層、下層の石炭濃度を測定する、試験に用いた本発明の
減粘剤は第1表に示すとおりである。試験結果を第3表
に示す。
第3表に示すとおりクリーン化石炭−水スラリーに本発
明の減粘剤を添加すると石炭濃度が79〜81%でも粘
度が480〜1 、600cPであり、ポリエーテル化
合物を単独で添加した場合に比べ、極めて低粘度で流動
性が良好である。壕だスラリーは、1ケ月間静置した後
も、石炭沈降がほとんど生じておらず非常に安定である
。これに対し7一般のアニオン界面活性剤を添加したり
、単独でリン酸エステル塩を添加したり、減′w3剤無
添加の場合などは石炭濃度50%において粘度が20 
、0OOQp以上になり、全く流動し、ない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)石炭−水スラリーの粘度を低下させ、流動性と安
    定性を向上させるため用いる高濃度石炭−ポスラリ−用
    減粘剤であって、 [a1分子内に活性水素1個以上、好ましくは3個以上
    、さらに好ましくは5個以上官有する化合物にアルキレ
    ンオキシドヲ付加したポリエーテル化合物または上記ポ
    リエーテル化合物の2分子以上を結合剤で結合せしめた
    結合ポリエーテル化合物で、ポリエーテル化合物または
    結合ポリエーテル化合物の分子量が6,000〜60万
    、好ましくは1万〜30万のもの、 と 〔611価アルコールのリン酸エステρ化物またけその
    塩、 とを富有することを特徴とする石抜−水スラリー用減′
    16剤 (2)ホリエーテ7し化合物または結合ポリエーテル化
    合物がエチレンオキシドを含有し、その含有率が全アI
    レキレンオキシYI:)10〜100 重量%、好まし
    くは30〜95]i量%である特許請求の範囲第(11
    項記載の石炭−水スラリー用減粘剤。 (31r&〕成分と〔b〕酸成分配合割合が重量比で〔
    a〕/(b”] = 50150〜9515、好ましく
    は70/30〜90/10である特許請求の範囲第(1
    )項または第(2)項記載の石灰−水スラリー用減粘剤
    。 (4)石炭濃度が61重量5以上、好ましくは70重量
    %以上の石炭−水スラリーに用いるための特許請求の範
    囲第(1)項ないし第(3)項のいずれかの石炭−水ヌ
    ラリー用減粘剤。 (δ)石炭がクリーン化した石炭である特許請求の範囲
    第(1)項ないし第(4)項のいずれかの石炭−水スラ
    リー用減粘剤。
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