JPS5821280Y2 - スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエツジの代りにエツジ塗料を用いたスピーカに
係り、エツジ塗料受台を改良することにより組立ての作
業性の向上を計ろうとするものである。

一般にスピーカは第１図に示すようにセンターポール１
を有するプレート２、リング状のマグネット３、同じく
リング状の上部プレート４によって構成された磁気回路
５にフレーム６を結合し、このフレーム６の周縁部にガ
スケット１とともに振動板８のエツジ９の周縁部を接着
結合し、この振動板８の中央にはボイスコイル１０が結
合され、このボイスコイル１０の中間部はダンパー１１
で保持されてボイスコイル１０の下部を上記磁気回路５
の磁気ギャップ１２に偏心することなくはまりこませ、
しかも、振動板８の中央上向にダストキャップ１３を貼
付けて構成されていた。

このように振動板８にエツジ９を設けたスピーカにおい
ては、ある周波数帯域でエツジ共振を起してスピーカと
しての特性を著しく劣「ヒさせる欠点があった。

このようなことから最近では振動板８にエツジ９を設け
ず、エツジ塗料で振動板とフレームを連結してエツジ共
振による悪影響を無くそうとしたものが開発されている
。

従来のこの種のスピーカを第２図に示す。

第２図において磁気回路５、フレーム６、振動板８、ボ
イスコイル１０、ダンパー１１などは第１図と同様であ
り、エツジレスの振動板８の周縁部にはエツジ９が存在
せず、フレーム６の周縁部に固着したエツジ塗料受は台
１４と振動板８の周縁部との間に粘性の高いアクリル系
材料などからなるエツジ塗料１５を塗布しフレーム６の
周縁部と振動板８の周縁部との間にゴム柔軟性発泡樹脂
などよりなる数個の振動板位置決め片１６を取付けて構
成されていた。

このような構成によれば、振動板位置決め片１６が必要
なため、組立てに手間を要し、コスト面で著しく不利に
なるものであった。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するものである
。

以下、本考案の実施例を図面第３図〜第５図により説明
する。

すなわち、本考案の新規な部分はエツジレス振動板８の
周縁部の数個所にＬ字状の位置決め片１１を設け、この
位置決め片１１をエツジ塗料受は台１４の段部１８にシ
ール剤１９によって結合して位置決めし、振動板８の周
縁部とエツジ塗料受は台１４間にエツジ塗料１５を塗布
して構成するものである。

この位置決め片１Ｔは幅１〜２間位とし、振動板８の振
動に悪影響を与えないように設計されている。

なお、第３図に示すものはエツジ塗料受は台１４の中間
部に段部１８を設け、この段部１８の上面に位置決め片
１１をシール剤１９により結合した例であり、第４図は
エツジ塗料受は台１４の下部に段部１８を設けて、この
段部１８の下面にシール剤１９で位置決め片１７を貼付
けて固着したものである。

以上のように本考案のスピーカは構成されるため、特別
に振動板位置決め片を必要とすることがなく組立てが著
しく容易となり、コストの面でも有利となり、精度も高
く、信頼性の高い高品質なものとすることができ、実用
的価値の犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なスピーカを示す生新同図、第２図は従
来のエツジ塗料を用いたスピーカの要部断面図、第３図
は本考案のスピーカの一実施例を示す要部の断面図、第
４図は他の実施例の要部断面図、第５図は同要部の上面
図である。 ５・・・・・・磁気回路、６・・・・・・フレーム、８
・・・・・・振動板、１０・・・・・・ボイスコイル、
１２・・・・・・磁気ギャップ、１４・・・・・・エツ
ジ塗料受は台、１５・・・・・・エツジ塗料、１７・・
・・・・位置決め片、１８・・・・・・段部、１９・・
・・・・シール剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気回路に結合されたフレームの周縁部にエツジ塗料受
   は台を取付け、上記磁気回路の磁気ギャップにはまりこ
   むボイスコイルを結合したエツジレス振動板の周縁部と
   、上記エツジ塗料受は台間にエツジ塗料を施して構成さ
   れるスピーカにおいて、上記エツジレス振動板の周縁部
   に幅の狭いＬ字状の位置決め片を外方に突出するよう設
   け、この位置決め片をエツジ塗料受は台の段部にシール
   剤により位置決めして結合してなるスピーカ。