JPS5821045B2 - 場所打ち杭の施工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は上部構造物からの荷重並びに下部構造物に作用
する荷重を安全かつ経済的に基礎地盤に伝える場所打ち
（コンクリート）杭に関するものである。

従来の場所打ち杭の代表的なものは、第１図に示すよう
な血統であって、杭身の断面形状は同一で、鉛直荷重と
横方向荷重（例えば地震荷重、風圧荷重など）を計算し
て得た杭径を有するものである。

また、鉛直荷重に対する支持力を増大させる手段として
、第２図イに示す杭の先端に球根状の膨大部或いは口に
示す円錐状の膨大部を形成したものも存在するが、これ
らの膨大部を持った場所打ち杭においても、杭身の径は
鉛直荷重と横方向荷重を計算して得た杭身が直のもので
ある。

以上のように従来の場所打ち杭は杭身が血統であって、
杭身全体に鉛直荷重と横方向荷重（水平荷重）を配慮し
て設計している。

しかし、横方向荷重について配慮すべき杭身の深さは通
常杭頭から２５ｍ前後であり、これ以上の深さにおいて
は横方向荷重を無視し、鉛直荷重のみに限定して杭身を
設計することが可能である。

しだがって、従来の杭は第１図に示すように横方向荷重
を受けない斜線の部分は過剰な構造ということができ、
コスト、省資源の立場からも改善の余地がある。

本発明は斯かる点に鑑みて提案されるもので、その実施
例を第３図に基づいて以下に詳記する。

１はリバース工法を用いて堀削した杭孔にして、との杭
孔１は設計に基づいて横方向荷重を配慮すべき深さまで
はこの横方向荷重と鉛直荷重に対する支持力を持つ杭身
構築用の孔２と、この孔２に続く鉛直荷重に対する支持
力を持つ杭身構築用の孔３と、この孔３に続く支持力を
増大させるだめの拡底部を構築するだめの前記孔２の直
径と少なくとも同一直径の拡底孔４とから成り、拡底ビ
ットを用いて堀削し、配筋、スライムを処理したのちト
レミー管を用いてコンクリートを杭孔１内に打設し、コ
ンクリートの固化により本発明に係る場所打ち杭を得る
。

この場所打ち杭は杭頭ａから横方向荷重と鉛直荷重を計
算した杭径部分が大径部すで、鉛直荷重のみを計算した
杭径部分が小径部Ｃで、支持力を増大させる杭の先端部
分が拡底部ｄから成る形状（構造）の杭である。

本発明に係る場所打ち杭は以上のように、鉛直荷重と横
方向荷重を受ける部分は大径となし、鉛直荷重のみを受
ける部分は小径となしたので、鉛直荷重のみを受ける小
径部構築に際しての掘削、排土量及びこの処理に係る労
力、経費並びに配筋、コンクリート量等は杭身全体を大
径部すと同一形状に構築する場合に比較して可成り節約
すること。

ができ、全体的には２０％程度のコストの低下を図るこ
とができる。

また、小径部Ｃはそのままの径で基礎地盤に接するので
はなく、拡底部ｄによシ接するようにしたので、杭身を
小径にすることによシ低下した杭ノの先端における支持
力はこの拡底部ｄの構成によシ増大し、全体として経済
的で支持力の低下のない省資源タイプの場所打ち杭を得
ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の場所打ち杭の説明図、第３図は
本発明に係る場所打ち杭の説明図である。 ａ・・・杭頭、ｂ・・・大径部、Ｃ・・・小径部、ｄ・
・・拡底音ド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 杭頭から横方向荷重を受ける部分までの深さの杭径
   は鉛直荷重と横方向荷重を計算して得た大径部となし、
   この大径部から杭先端に至るまでは鉛直荷重を計算して
   得た小径部となし、この小径部に続く杭の先端には直径
   がすくなくとも前記大径部の直径と同じ直径の拡底部を
   形成して成る場所打ち杭。