JPS5821015B2 - 導電用銅合金 - Google Patents
導電用銅合金Info
- Publication number
- JPS5821015B2 JPS5821015B2 JP13101082A JP13101082A JPS5821015B2 JP S5821015 B2 JPS5821015 B2 JP S5821015B2 JP 13101082 A JP13101082 A JP 13101082A JP 13101082 A JP13101082 A JP 13101082A JP S5821015 B2 JPS5821015 B2 JP S5821015B2
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- conductive copper
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は例えば電子通信機器配線材に使用される高強度
、高導電性を有する導電用鋼合金に関するものである。
、高導電性を有する導電用鋼合金に関するものである。
従来ジルコニウム0.1〜1.5重量%(以下単に%と
記す)を含有し、残部が銅よりなる合金は熱処理型、時
効硬化性銅合金として知られ、高強度、高導電性を有し
ているところから、主として電子通信機器配線材として
使用されている。
記す)を含有し、残部が銅よりなる合金は熱処理型、時
効硬化性銅合金として知られ、高強度、高導電性を有し
ているところから、主として電子通信機器配線材として
使用されている。
しかして、この合金は鋳造時にジルコニウムの酸化が激
しく、鋳造性が悪く又、製造工程中、高温(850°C
〜1000°C)での溶体化処理工程を必要とし、特に
この溶体化処理は、溶解鋳造時に起り易い偏析の除去も
充分に行なう為、通常バッチ式炉加熱によって行なわれ
、加熱に際して多量の酸化スケールを生成して歩留を低
下するばかりか、内部酸化層を生成し、その結果、長時
間の酸洗を必要とする等の欠点があった。
しく、鋳造性が悪く又、製造工程中、高温(850°C
〜1000°C)での溶体化処理工程を必要とし、特に
この溶体化処理は、溶解鋳造時に起り易い偏析の除去も
充分に行なう為、通常バッチ式炉加熱によって行なわれ
、加熱に際して多量の酸化スケールを生成して歩留を低
下するばかりか、内部酸化層を生成し、その結果、長時
間の酸洗を必要とする等の欠点があった。
本発明は、かかる点に鑑み、0u−Zr合金について種
々検討した結果、上記欠点を解消したもので該合金にア
ルミニウムとイツトリウムおよび希土類元素のうち1種
以上とを同時に添加することにより、鋳造性を改善し、
さらに溶体化処理における酸化スケールの成長を防止し
て製品歩留を大巾に向上できる高強度、高導電性を有す
る導電用銅合金を提供せんとするものである。
々検討した結果、上記欠点を解消したもので該合金にア
ルミニウムとイツトリウムおよび希土類元素のうち1種
以上とを同時に添加することにより、鋳造性を改善し、
さらに溶体化処理における酸化スケールの成長を防止し
て製品歩留を大巾に向上できる高強度、高導電性を有す
る導電用銅合金を提供せんとするものである。
本発明は、ジルコニウム0.1〜1.5%、アルミニウ
ム0.005〜0.5係を含み、かつイツトリウムおよ
び希土類元素のうち1種以上0.005〜0.5係を含
みさらに銀0.5 %以下、錫0.3係以下のうち1種
又は2種を添加し、残部が本質的に銅よりなる導電用銅
合金である。
ム0.005〜0.5係を含み、かつイツトリウムおよ
び希土類元素のうち1種以上0.005〜0.5係を含
みさらに銀0.5 %以下、錫0.3係以下のうち1種
又は2種を添加し、残部が本質的に銅よりなる導電用銅
合金である。
本発明においてジルコニウム量を0.1〜1.5%と規
定したのは0.1%未満では機械的特性改善の効果が得
られがたく、1.5%を超えると偏析を生じやすく、導
電率の不必要な低下をきたす等の理由の為である。
定したのは0.1%未満では機械的特性改善の効果が得
られがたく、1.5%を超えると偏析を生じやすく、導
電率の不必要な低下をきたす等の理由の為である。
また、アルミニウム量をo、oos〜0.5%ト規定し
たのは(1005%未満では耐酸化性向上に効果がみら
れず、0.5係を超えると著しく導電率が低下してしま
う為、導電材料としての利点が失われる為である。
たのは(1005%未満では耐酸化性向上に効果がみら
れず、0.5係を超えると著しく導電率が低下してしま
う為、導電材料としての利点が失われる為である。
又イツトリウムおよび希土類元素のうち1種以上の添加
量を0.005〜0.5係と規定したのは0.005%
未満では耐酸化性向上に効果が少なく、0.5係を超え
ると加工性を害する等の理由の為である。
量を0.005〜0.5係と規定したのは0.005%
未満では耐酸化性向上に効果が少なく、0.5係を超え
ると加工性を害する等の理由の為である。
又、銀0.5%以下、錫o、 a %のうち1種又は2
種を添加するのは、耐熱性や機械的特性を改善する為で
あり、銀が0.5%を超えると銀が高価なため不必要に
合金価格を高め、錫が0.3%を超えると不必要に導電
率を低下させてしまう。
種を添加するのは、耐熱性や機械的特性を改善する為で
あり、銀が0.5%を超えると銀が高価なため不必要に
合金価格を高め、錫が0.3%を超えると不必要に導電
率を低下させてしまう。
なお、本発明合金はP 、 B 、 Oaなどの脱酸剤
の残や若干量のその他不純物が含有される事は何ら差支
えない。
の残や若干量のその他不純物が含有される事は何ら差支
えない。
以下本発明を実施例により説明する。実施例二 ′
通常の銅地金を1200°〜1300°Cで溶解し、第
1表に示す所定量の添加元素をジルコニウムは0u−1
0%Zr母合金の形で他は単体で添加し、十分溶解した
後、50Mφの鋳塊に鋳造した。
1表に示す所定量の添加元素をジルコニウムは0u−1
0%Zr母合金の形で他は単体で添加し、十分溶解した
後、50Mφの鋳塊に鋳造した。
鋳゛塊の表面を外削後、850°Cで熱間圧延し、8履
φのワイアーロッドとした後、900℃X2hrの溶体
化処理を施こし、水焼入れを行なった。
φのワイアーロッドとした後、900℃X2hrの溶体
化処理を施こし、水焼入れを行なった。
その**後酸洗いしたl 0.8 #φまで伸線加工し
、450’CX2hr真空焼鈍(時効)処理を行なった
試料の特性を測定した。
、450’CX2hr真空焼鈍(時効)処理を行なった
試料の特性を測定した。
又、この際の試料の歩留りを製品量/鋳造量×100(
係)により求めた。
係)により求めた。
次にo、smφの線を大気中で400℃及び800℃で
24時間加熱し、その間の酸化による重量増加を求めた
。
24時間加熱し、その間の酸化による重量増加を求めた
。
なお比較のため比較例について同様の試験を行なった。
第1表はこれらの試作合金の組成分析結果および上述の
各種測定結果を示す。
各種測定結果を示す。
第1表より本発明合金は比較例に比べて機械的特性及び
電気的特性はほとんど変わらず、耐酸化性が著しく向上
している事が分る。
電気的特性はほとんど変わらず、耐酸化性が著しく向上
している事が分る。
またその為歩留においても顕著な効果が見られる。
次に第1表に示した種々の組成の合金の871g1φの
ワイアーロッドを用い、バッチ式炉により900℃にね
いて種々の時間溶体化処理を行なったものについて、そ
の内部酸化層の厚さを横断面の顕微鏡観察より求めた結
果を第2表に示す。
ワイアーロッドを用い、バッチ式炉により900℃にね
いて種々の時間溶体化処理を行なったものについて、そ
の内部酸化層の厚さを横断面の顕微鏡観察より求めた結
果を第2表に示す。
第2表より、本発明合金がバッチ式炉での溶体化処理工
程に於ける酸化を極めて少なくおさえ得る事を示し、こ
の事からも歩留の向上及び安定した高性能が期待できる
。
程に於ける酸化を極めて少なくおさえ得る事を示し、こ
の事からも歩留の向上及び安定した高性能が期待できる
。
次に、例えば電子通信機器用配線材としての一つの必要
特性であるハンダ付性については上述の耐酸化性に優れ
ていることから長時間貯蔵後もハンダ付は性が優れてい
ることが期待されるので、第3表に示す試験条件で試料
とハンダのぬれ角度の測定を行なった。
特性であるハンダ付性については上述の耐酸化性に優れ
ていることから長時間貯蔵後もハンダ付は性が優れてい
ることが期待されるので、第3表に示す試験条件で試料
とハンダのぬれ角度の測定を行なった。
その結果を第4表に示す。第4表において、ハンダのぬ
れ角度が小さい程ハンダ付は性が良好であり、本発明合
金は何れも半田付は性が比較例より良好であり、特に大
気中に50日間放置した後のハンダ付は性は比較例に比
べ著しく優れ、殆んど劣化しないことが分る。
れ角度が小さい程ハンダ付は性が良好であり、本発明合
金は何れも半田付は性が比較例より良好であり、特に大
気中に50日間放置した後のハンダ付は性は比較例に比
べ著しく優れ、殆んど劣化しないことが分る。
以上述べたように、本発明合金は、銅−ジルコニウム合
金にアルミニウム0.005〜0.5%と、イツトリウ
ムおよび希土類元素のうち1種以上0.005〜0.5
%を添加することにより、その機械的および電気的特性
を殆んど害することなく、鋳造加工性が向上し、かつ加
熱時の酸化スケールを防止するため、製造工程上必要な
溶体化処理における酸化ロスを著しく低下し、歩留の向
上および性能の安定化を可能ならしめると共に、長期間
放置しても良好な半田付は性を維持するので、例えば電
子通信機器用配線材料等に最適な導電材料を提供する特
長がある。
金にアルミニウム0.005〜0.5%と、イツトリウ
ムおよび希土類元素のうち1種以上0.005〜0.5
%を添加することにより、その機械的および電気的特性
を殆んど害することなく、鋳造加工性が向上し、かつ加
熱時の酸化スケールを防止するため、製造工程上必要な
溶体化処理における酸化ロスを著しく低下し、歩留の向
上および性能の安定化を可能ならしめると共に、長期間
放置しても良好な半田付は性を維持するので、例えば電
子通信機器用配線材料等に最適な導電材料を提供する特
長がある。
又、銀0.5 %以下、銀0.3%以下のうち1種又は
2種を添加した場合は耐熱性や機械的特性を向上する効
果がある。
2種を添加した場合は耐熱性や機械的特性を向上する効
果がある。
Claims (1)
- 1 ジルコニウム0.1〜1.5重量%、アルミニウム
0.005〜0.5重量%、イツトリウムおよび希土類
元素のうち1種以上0.005〜0.5重量%を含み、
かつ銀0.5%以下、錫0.3 %以下のうち1種又は
2種を含み残部が本質的に銅よりなることを特徴とする
導電用銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13101082A JPS5821015B2 (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 導電用銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13101082A JPS5821015B2 (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 導電用銅合金 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11300475A Division JPS5821012B2 (ja) | 1975-09-17 | 1975-09-17 | ドウデンヨウドウゴウキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5825448A JPS5825448A (ja) | 1983-02-15 |
JPS5821015B2 true JPS5821015B2 (ja) | 1983-04-26 |
Family
ID=15047861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13101082A Expired JPS5821015B2 (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 導電用銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821015B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6318512U (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-06 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0612545B2 (ja) * | 1982-07-03 | 1994-02-16 | オムロン株式会社 | 自動注文処理装置 |
CN104894413A (zh) * | 2015-04-16 | 2015-09-09 | 新疆大学 | 一种铜及铜合金控温-调压熔化方法 |
-
1982
- 1982-07-26 JP JP13101082A patent/JPS5821015B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6318512U (ja) * | 1986-07-17 | 1988-02-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5825448A (ja) | 1983-02-15 |
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