JPS5820634A - プラスチツク容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はプラスチック容器に関し、さらに詳しくは高級
な外観を有し、優れた耐熱収縮性及び機械的強度を有す
るプラスチック容器に関する。 プラスチック容器、例えば塩化ビニル樹脂。 ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリオレフィン樹脂叫の熱可塑性樹脂よりなる容器
は、食品、飲料、化粧品、薬品等の容器として広く使用
されている。 しかし、かかるプラスチック容器は、ガラス製容器に比
較して耐熱収縮性などの容器性能が劣る他、外観から受
ける印象が高級感に乏しいという欠点を有している。 一般に、容器に高級感を付与する方法としては、例えば
ガラス容器においては容器の外表面に彼細な凹凸模様を
付与して、いわゆるスリガラス関外観とする方法、或い
は外表面に多数の筋状模様を付与する方法吟があり、ま
たプラスチック容器においても上記と同様の手法により
高級な外観を付与する事が可能である。 プラスチック容器の表面にかかる外観を付与する方法と
しては、例えが吹込成形金型にかかる模様を呈する様な
加工を施し、吹込成形する事により模様を容器外表面に
転写させる方法が一般に用いられる。しかしながら、か
かる吹込成形金製を用いる転写方法は、当該金型の加工
が９頻雑である事、模様が容器外表面のみであるため外
観上深みが乏しいこと、成形時に金製表面と容器外表面
との間に空気が存在し、これが充分に抜けきらないと模
様が十分に転写されないこと、容器が金屋表面にはり付
く等の成形上の不都合が生じること、金星の彼細な彫込
部分に低電合体等の固形物質が蓄積し、これが容器外表
面に転写されて外観上の欠陥となる事の欠点を有する。 本発明者は、かかる欠点の無い高級な外観を有するプラ
スチック容器を得るべく鋭意検討を行った結果、特定の
毎秋のガラス粒体な特定の割合で配合せしめた熱可塑性
樹脂を延伸せしめる事により高級な外観を有するプラス
チック容−が得られる事を見出し、本発明に到達した。 即ち、本発明は繊維長／繊維径の比が３以上のガラス繊
維を０．１〜３０重量％含有する熱可塑性樹脂（ポリエ
ステルを除く）よりなり、少くとも１方向に延伸されて
いる部分を有するプラスチック容器である。 本発明で使用されるガラス繊維とは、単繊維直径より長
い繊維長をもつもので、その最小有効長さは直径比（ｌ
／Ｄ）（但しｌ：繊維長。 Ｄ二繊維径）が３以上のものであり、一般に市販されて
いる直径５乃至１５μ、繊維長１５μ以キのガラス繊維
が好ましく使用される。更に好ま′シフは直径比（Ｊ／
Ｄ）が５μ以上のものである。熱可塑性樹脂中でのガラ
ス繊維長が長いほど、耐熱収縮性及び機械的強度の改良
効果、は大きくなるが、二軸配向プｐ−のように高延伸
高配向される場合、ガラス繊維長が長くなると延伸が困
難となり、正常な容器を得る事が困難となるので、繊維
長を３　ｍ　／　ｍ以下とするのが好ましい。例えば二
軸配向ブローにおいて、面積倍率が８倍になるよう延伸
する場合、繊維長３ｍ／ｍのガラス繊維を１０％添加し
た熱可塑性樹脂を延伸配向して正常な形態の容器な得る
事は困難であるが、繊維長１００μのガラス繊維を１０
チ添加した熱可塑性樹脂を使用する場合は十分延伸可能
である。従って、７′ロー成形方法あるいは延伸配向の
度合により適当な繊維長及び添加量を選ぶことが望まし
い。 また繊維長／繊維径の比（Ａ！／Ｄ）が３未満の場合は
、本発明の特徴である耐熱収縮性及び機械的強度の改良
効果或いはスリガラス調付与効果が発揮されない。但し
本発明において、ｅ／　Ｄ　ａ未満のガラス繊維が混合
されている事には何ら制限されない。これらガラス繊維
は基材のポリエステル樹脂に少くともｏ、　ｉ重量％、
好ましくは０５重ｆｔＩｂ以上、更に好ましくは１重量
％以上添加する事により本発明の効果が発揮されるが、
添加量が３００重量％こえると延伸配向が困難となるの
で、所望の容器は得られない。スリガラス調容器を得る
場合には、ガラス繊維を５重をチリ下におさえることが
好ましい。 か、かるガラス繊維は、未処理で使用する事も出来るが
、通常のカップリング剤、例えばシラン糸、クロム系、
ボラン系のカップリング剤等の処理剤で処理するのが好
ましい。 本発明で云う熱可塑性樹脂とは、ポリエステル樹脂以外
の熱可塑性樹脂であって、吹込成形。 真空成形、圧空成形等の延伸を伴う成形方法により容器
を成形し得るものである。かかる熱可塑性樹脂の好まし
いものを表−１に示す。この中でも光線透過率が７０％
以上のものがガラス繊維との組合せにおいて良好なスリ
ガラス調外観を形成するので特に好ましい。 表−１ 註）１）Ａ：透明性良好、　　Ｂ：や〜くもりありＣ：
半透明、　　　Ｄ：不透明 ２）　ＡＳＴＭ　Ｄ−１ｏ　Ｏ３にて測定本発明のポリ
エステル容器としては例えば瓶。 コツプ等延伸を伴なう成形方法にｉり得られる容器が例
示される。成形の過程で延伸を行うことにより、本発明
の特徴であるスリガラス調外観が発現する。例えば単に
射出成形することのみにより容器を成形した場合は、か
かる外観は得られない。 本発明の特徴を備えた容器を得る方法としては例えば瓶
の場合、従来公知の射出吹込成形法。 押出吹込成形法、二軸配向吹込成形法等が有利に用いら
れる。射出吹込成形の場合、膨張可能な幾何学的形状物
を直接射出成形する事により有底パリソンを形成せしめ
、次いで該パリソンを瓶の屋内に移したのち吹込膨張さ
せる。このときパリソンを射出成形する際にコア型及び
射出金部を水冷あるいは空冷等冷媒により冷却するのが
好ましい。また押出吹込成形により容器を成形する場合
、先ず加熱溶融した熱可塑性樹脂をパイプ状に押し出し
、次いで該パイプ状押出し物を所望の長に切断しかう底
を（い切ることにより、有底化したパリソンを作り、更
に該パリソンを所望する容器の形状を有する金型に移し
、パリソン内に圧縮流体例えば圧縮空気を吹き込んで容
器の形状まで膨張させる。 また、熱可塑性樹脂を用いて二軸配向吹込成形により容
器を成形する場合、まず射出成形機にて融点以上の温度
に加熱溶融した熱可塑性樹脂を、プリフォーム金型へ射
出・冷却することにより有底のパリソンを成形し、次い
で該パリソンを延伸可能な範囲の温度に再加熱し、所望
する容器の形状を有する金型内に移したのち、延伸ロッ
ドにより軸方向に延伸するとともに、圧縮流体例えば圧
縮空気を吹込んで容器の形状・−まで膨張させる。 餉記有底パリソンを延伸あるいは吹込膨張させる場合の
瓶の胴部の延伸倍率は面積倍率で１、２倍以上、好まし
くは２倍以上である。又、コツプ等の容器を得る方法と
しては、例えば圧空成形真空成形等の方法が適用される
。 上述のプロー成形、圧空成形、真空成形等により、ガラ
ス繊維を含有する容器を製造する場合、該容器はガラス
繊維を含有する熱可塑性樹脂層の単一層よりなるもので
も良いし、用途によっては同一もしくは他の樹脂との多
層構造を有するものであっても良い。 上記容器を成形するに際し染料、顔料、紫外紳吸収剤、
無機不活性粒子、安定剤等を本発明の目的を損わな（”
・範囲内で添加させることができる。 本発明において、ガラス繊維の添加方法は、任意の方法
を選ぶことができる。例えば熱可塑性樹脂を重合する際
に添加する方法、別途高濃度のガラス繊維を含有するマ
スターベレットを製造し

【おき、成形時に無添加のペレ
ットとブレンドして添加する方法あるいは無添加のベレ
ットにガラス繊維をまぶして直接成形する方法等がある
が、ガラス繊維を熱可塑性樹脂中に緊密に分散させるた
めには、熱可塑性樹脂を重合する際に添加する方法もし
くは、マスターペレットを使用する方法が好まし°い。 ガラス繊維の樹脂中での分散が悪い場合、中空容器の商
品価値を著じるしく損ねるだけでなく、耐熱収縮性及び
機械的強度の改良効果は発揮されない。 本発明Ｍによるスリガラス調容器は、木材の熱可塑性樹
脂中にガラス繊維を含有させれば良く、サンドブラスト
加工等の如き後加工を全く必要とせず、経済的にもすぐ
れたものであるばかりでなく、常に一定の条件で製造が
可能であり再現性にすぐれるという利点を有している。 又、該ガラス繊維の添加により熱可塑性樹脂本来のすぐ
れた性質が損われることはなく、すぐれた耐気体透過性
２機械的強度を保持している。 更に該スリガラス調容参及び中間素材である有底パリソ
ンは滑り性にすぐれているため、容器の製造時及び容器
への内容物充填時の生産性が大巾に改良される。　　′ かくして得られたプラスチック容器は、優れた耐熱収縮
性及び機械的強度を有しており、各種の工業用容器とし
て有用であり、また装飾的外観を有するスリガラス調容
器は特に化粧品用。 アルコール飲料用の容器として有用である。 以下実施例をあげて、本発明を詳述するが、本発明はそ
の要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定される事は
ない。なお実施例中で測定する主な特性の測定法を以下
に示す。 熱水収縮率：８０℃の熱水を瓶に充填後密栓し、放置し
た。２４時間後開栓し、瓶の 内容積を測定した。収縮率は下式に より求めた。 座屈強度：東洋側器　ＴＥＮＳＩＬＯＮ／ＵＴＭ−１１
１−ｓ　ｏ　。 を使用し、空の瓶に垂直方向より５ ０／分のヘッドスピードで荷ｉをが け、瓶が変形する時の荷重を求めた。 耐圧力強度：水を充填した瓶に水圧機により１０ｋｇ／
ｃｄＧ／分のスピードで水圧をかけ、瓶が破裂する時の
圧力を求めた。 光線透過率：積分球式元締透過率測定装置により測定（
但し厚さ０．３　＠　／　ｍでＪ１定）ＪＩＳＫ−６７
１４による。この元 締透過率が２０％以上の値をとると スリガラス調がでて（る。 実施例１ 繊維長３０００μ、繊維径１０μ（Ｌ／Ｄ＝３００）の
ガラス繊維０．５重ｆ％を塩化ビニル樹脂（サンアロー
化学展：　５ＵＮＡＲ■）に添加したものを使用し、イ
ンジェクショングロー成形機（射出吹込成形機）を用い
て、シリンダ一温度１８５〜１９０℃、射出金型温度７
０℃、射出コア温ＪＩＩＩＯ℃、吹込み金型温度３０℃
、ブロー圧力９ｋｇ／ｄａの条件で射出吹込み成形を行
い、胴部の外径５０〜ｓｏｗ／ｍ、瓶の高さ１１２ＷＬ
／ｍ、胴部の肉厚約１ｍｌ’ｍｃＩ）Ｐａを得た。得ら
れた瓶の横方向の延伸倍率は２５倍であった。プリフォ
ーム形状は胴部外径２４ｍ、長さ１１０ｍであった。 得られた瓶は胴部（肉厚１　ｍ　／　ｍの部分）の元締
透過率が５０％であり、特有の装飾的外観を有するスリ
ガラス調の瓶であった。 実施例２ 繊維長３０００μ、繊維径ｌＯμ（Ｌ／Ｄ＝３００）の
ガラス繊維１．０重ｉｎをポリカーボネート樹脂（蕾人
化成■製：バンライト■Ｌ−ｔｚ２５）に添加したもの
を使用し、インジェクショングロー成形＠（射出吹込成
形機）を用いて、シリンダ一温度２８０〜３００℃、射
出金型温度１２０℃、射出コア温度１９０℃、吹込み金
型温度１　’５　（１”Ｃ、ブロー圧力９ｋｇ／ｉｃの
条件で射出吹込み成形を行い、胴部の外径３４ｍ　／　
ｍ、瓶の＾さ８８　ｍ　／　ｍ　ｓ胴部の肉厚０６〜０
．　ｊ　ｍ　／　ｍの瓶を得た。得られた瓶の横方向の
延伸倍率は約２倍であった。プリフォーム形状はＪし１
部外径】９闘、長さ８７１１１であった０得られた瓶は
胴部（肉厚０．６　ｍ　／　ｍの部分）の光線透過率が
７０％であり、特南の装飾的外観を有するスリガラス調
の瓶であった。 実施例３〜５及び比較例 下記表−２に示す繊維長（ｅ）及び繊維径（＋））を有
するガラス繊維を８−２に示す童溢加したポリエチレン
のペレットを使用し、ノリンダ一温度１４０〜１８０℃
、ダイス温度１６５℃の押出ブロー成形機を用いて外径
２０　ｍ　／　ｍ、円径１６ｒＲ／ｍのパリソンを押出
した。次（・で胴部σ）径が７５　ｍ　／　ｍの胞状金
型によりパリソンを有底化した恢瓶の口部に相当１ろ部
分から圧縮空気を吠き込んで瓶を成形した。得られた瓶
の胴部肉厚は約０．５　ｍ　／　ｍであった。 イ０られた瓶の８５°Ｃ熱水充填時の収縮率並びに座屈
強度及び餠圧力彊度な衣−２に示す。 表−２ 表−２かられかるようにガラス繊維を添加して得られた
ポリエチレン容器は、ガラスを６Ｓ加しないポリエチレ
ン容器にくらべ座屈強度、耐圧強度等の機楯的強度が著
じるしく改善されている。更に耐熱収縮性は、押出吹込
成形の容器の場合、もともと優れているが、ガラスＭ１
．維鰯加によりさらにすぐれた舶性を示している。こと
がわかる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　繊維長／繊維径の比が３以上のガラス繊維を（１
   １〜３０重量％含有する熱可塑性樹脂（ポリエステルを
   除く）よりなり、少くとも１方向に延伸されている部分
   を有するプラスチック容器。 λ　熱可塑性樹脂が光線透過率７０チ以上の透明性を有
   す、る樹脂である特許請求の範囲第１項記載のプラスチ
   ック容器。