JPS5820598Y2 - シ−トフイルムの分離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、積重したシートフィルムを吸盤によって吸
引するとともにフィルム端を分離板に当接させてさばき
ながら１枚ずつ分離する装置の改良に関する。

シートフィルムのうち特にＸ線写真シートフィルムは、
外光と遮蔽するために一般にマガジンに挿填されてスラ
イド式遮光蓋で閉められている。

しかも、明室においてマガジン内のＸ線写真シートフィ
ルムを１枚ずつ取出すためには、シートフィルム取出し
装置にマガジンを挿填し、しかる後にスライド式遮光蓋
を開いてシートフィルムラ吸盤によって１枚ずつ吸引す
るとともに分離している。

ところが、静電気あるいは湿気等によってＸ線写真シー
トフィルム同志がひつついて２枚以上−所に吸盤によっ
て分離されることがある。

しかも、フィルムの分離途中で吸盤に直接吸引された以
外のひつつ、・た残りのシートフィルムが落下し。

たとえばマガジンのスライド式遮光蓋の凹溝に入ってし
まうこともある。

次に、このような状態のシートフィルムを吸盤によって
吸引すると正規の所定位置にあるシートフィルムを吸盤
によって吸引するのとでは吸盤に対して７−トフイルム
の先端位置がずれてしまいシートの先端が搬送挟着ロラ
にくわえ込まれなくなってしまう。

この考案は、このようにシートフィルムがたとえば、マ
ガジンのスライド式遮光蓋の凹溝に落でしまったとかあ
るいはマガジンの外に隣接したシートのガイド板に落ち
てしまったときのように正規の所定位置にない時には吸
盤によって一旦シトフィルムを所定位置に押し戻してか
ら吸引するようにしたシートフィルムの分離装置を提供
する。

以下図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は、この考案に係る一実施例を示す説明図であっ
て、１はマガジンでその中にＸ線写真シトフィルムＦが
挿填されていて二点鎖線で示したようにスライド式遮光
板２によって閉じられているがシートフィルム取出し装
置に挿填された後は開くようになっている。

そして、マガジン１には、遮光板２がきちんと閉まり完
全に遮光するように凹溝３を形成しており、またシート
フイルムの分離を助けるぎざぎざ状の分離板４を形成し
である。

１５は、頂点を軸支５ａしたＶ字状レバーで、一端に吸
盤支持レバー６を枢着６ａする。

吸盤支持レバー６の一端にはマガジン１内のシートフィ
ルムＦを吸引する吸盤７を保持するとともに他端には吸
盤首振りカム８に当接するローラ９を枢着する。

１０はカム８にローラ９が常時当接させるためのばねで
Ｖ字しバー５と吸盤支持レバー６との間にかげる。

１１は２方向に回転する第１カムで円周面に切欠１１ａ
を形成するとともに平面にピン１１ｂを植設する。

ピン１１ｂにＶ字しバー５の他端が当接するようにばね
１２を設ける。

、１３は第１カム１１が１回転すると該カムを停止させ
るための第１検出器で、たとえばマイクロスイッチで構
成し円周面の切欠１１ａを検出するようにしである。

１４は第１カム１１が時計方向に正転し切欠１１ａを検
出すると該カムを逆転させるための第２検出器で、たと
えば同様にマイクロスイッチで構成する。

第１カム１１が逆転な始めるとカウントをして切欠１１
ａが第１検出器１３に到達する以前にカウント数が所定
数に達して該カムを正転させる第３検出器１４ａとして
、たとえばタイマーな設ける。

第１カム１１が正転して１回転すると上述のように第１
検出器１３によって該カムは停止する。

１５は第２カムで第１カム１１と同期して回転するよう
になっている。

そして第２カム１５の約半円周には切欠を形成してあり
該切欠によって吸盤７の吸引、非吸引な切換える第４検
出器１６として、たとえば冬イクロスイッチを設ける。

ここで、第４検出器１６が第２カム１５の切欠を検出し
ているときには吸盤７は非吸引状態となるようにしてお
く。

まず、第１カム１１が時計方向に正転あるいは逆転する
と、Ｖ字状レバー５は、ピン１１ｂに追従して時計方向
あるいは反時計方向に回動し、それに伴、・吸盤支持レ
バー６もＶ字状レバー５と一緒に回動する。

その際、吸盤首振りカム８にローラ９が当接しているた
めに吸盤支持レバー６は、６ａを中心に回転して吸盤７
が首振り運動をする。

一方、第１カム１１と同期して回転する第２カム１５が
時計方向に回転し第４検出器１６に図示の状態の該カム
の「２」が位置し、その位置で逆転して「３」が位置し
、また正転して「４」が位置する。

そして、第４検出器１６に第２カム１５の円周上の切欠
の位置「１」、「２」、「３」、「４」が位置している
ときには吸盤７は非吸引である。

第２カム１５がさらに時計方向に正回転して該カムの凸
部である「４」から「Ｉ」の間が第４検出器１６ｖＣ位
置すると吸盤７は吸引を行う。

したがって、第２図に示すように吸盤７は、「ｌ」→「
２」→「３」→「４」→「ｌ」の往復運動を行い、「４
」→「１」の復動のときにのみ吸引を行う。

なお、第１図における１７は一対の搬送挟着ローラ、１
８はシートガイドである。

第３図は、吸盤７の往復運動の位置およびシートフィル
ムＦとの関係を示す要部の断面図である。

第３図の「ｌ」にお、・て、シートフィルムＦはマガジ
ン１の溝３に落ちているかあるいは一点鎖線で示したよ
うにシートガイド１８に落ちている。

第１図、第２図で説明したように、吸盤７が「ｌ」→「
２」と動いて「２」の状態にする。

吸盤７は「２」→「３」と戻るとフィルム自身の復元力
で「３」の状態になる。

再び吸盤７はフィルムＦを押して「４」の状態に進みこ
こで吸引が行われｊｔ上位のシートフィルムを吸引して
分離板４にシートの先端をしごきながら、しかも第１図
に示すカム８、ローラ９により首振りを行い１枚ずつ分
離する。

分離されたシートフィルムの先端ハ。一対の搬送挟着ロ
ーラ１７にくわえ込まれて次工程に搬送される。

なお、以上の説明では、シートフィルムはマガジンに入
っているが、この考案は、マガジンを使用しないマガジ
ンレスのシートフィルムにも適用できる。

この考案は、要するに第３図のｒＨの状態にあるシート
フィルムを「２」、 「３」を経て「４」の状態に戻し
てからシートフィルムを１枚ずつ吸盤によって分離する
ので吸盤に対して常にシートフィルムの先端の位置が定
まるために必ずシートフィルムの先端が挟着ローラ１７
にくわえ込まれるので搬送不良が生じな〜・。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る一実施例を示す説明図、第２
図は、吸盤の往復動を示す線図、第３図は、吸盤の往復
動の位置およびシートフィルムとの関係を示す要部の断
面図である。 １１・・・・・・第１カム １５・・・・・・第２カム
、１３・・・・・・第１検出器、１４・・・・・・第２
検出器、１４ａ・・・・・・第３検出器、 １６・・・・・・第４検出器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 積重したシートフィルムを吸盤によって吸引するととも
   にフィルム端を分離板に当接させてさばきながら１枚ず
   つ分離する装置において、上記吸盤を上記シートフィル
   ム面に向って往復動させる２方向回転第１カムと、該カ
   ムと同期して回転する第２カムと、第１カムの１回転し
   たことを検出する第１検出器と、第１カムの第１方向回
   転を第２方向回転に切換える第２検出器と、第１カムの
   第２方向回転を再度第１方向回転に切換える第３検出器
   と、第２カムの回転によって上記吸盤の吸引、非吸引を
   引換える第４検出器とを設けたことを特徴とするシート
   フィルムの分離装置。