JPS582030Y2 - 防振装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防振装置、特に変圧器用防振装置に係る。

大重量の変圧器を防振的に設置するための防振装置は、
空気ばね使用のものが防振効果上好ましいが、空気ばね
使用のものは高価であるばかりでなく、一定の保守管理
を必要とする欠点がある。

一方、防振ゴム使用のものは、大重量物を防振的に支持
するためには、軸方向寸法の大きな防振ゴムを使用しな
ければならず、変圧器の重心が高くなり安定を欠く欠点
がある。

本考案は上記の事情に基きなされたもので、大重量の変
圧器を良好な防振効果で防振的に支持し得、しかも変圧
器の重心を低くなし得る変圧器用防振装置を提供する。

以下、図面につき本考案の詳細を説明する。

第１図において、防振装置１は変圧器２底面の１対の基
台３両端を支持する１対のユニット４によって構成され
ている。

これらのユニットは第２，３図に詳細が示されている。

すなわち、ユニット４は、Ｌ字アングル状の桁５と、桁
の両端にそのアングル１脚片を除去して設けられその１
脚片内面より上方位置にある防振ゴム当接座６と、この
取付座下方に桁５端部に向って突出して設けた突出部７
と、床面Ｆにアンカボルト８等で固定され、直立した防
振ゴム９をそなえたベース１０とを有する。

なお、ベース１０には突出部７上面に下面を対向させ桁
５中心側に向って突出する突出部１１を有する耐震スト
ッパ１２が設けられている。

ストッパ１２の突起部７と対向する面にはストッパゴム
１３が貼着されている。

また、桁５の当接座６を設けた脚片には長手方向にｌ対
の長孔１４が設けられている。

上記構成のユニット４は変圧器２の基台３各端末に係合
され、変圧器２は長孔１４を貫通するボルト１５により
ユニット４に固定される。

本考案防振装置においては、変圧器２の基台３が防振ゴ
ム９の上端面より低い面で支持されるので、軸方向寸法
の大きな防振ゴムを使用しても変圧器の重心の高さは大
とならず、安定でしかも防振効果の大きな防振支持がな
される。

また、本考案防振装置においてはストッパ１２は防振装
置内に入り込んでおり外部に突出していないので、外観
も良好であり、設置床面積を節減することができる。

ま夫、不使用時にはユニット２個に分離されるので、運
搬保管が容易である。

さらにユニット２個で基台両端を支持するので、大きさ
の異る変圧器にも使用で・きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の使用状態の斜視図、第２図は
その一方のユニット正面図、第３図は前記ユニットの斜
視図である。 １・・・・・・防振装置、３・・・・・・基台、４・・
・・・・ユニット、５・・・・・・桁、６・・・・・・
防振ゴム当接塵、７・・・・・・突起部、９・・・・・
・防振ゴム、１０・・・・・・ベース、１２・・・・・
・ストッパ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）Ｌ字アンク：ル状の桁の両端にアングルの一脚片
   より上方にある防振ゴム当棲座を設け、前記防振ゴム当
   接座下面は床面に固着されるベース上の防振ゴム上端面
   を当接して前記桁を防振ゴムに取付けて成るユニットを
   １対使用したことを特徴とする変圧器用防振装置。
2. （２）前記防振ゴム当接座内端下方には桁端末に向って
   突出する突出部を設け、前記ベースには前記突出部と協
   働するストッパを設けた実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の変圧器用防振装置。