JPS5820088Y2 - 刈高制御機構付き刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、刈取部の下部に刈高制御用の対地高さ検出セ
ンサーを設け、このセンサーの検出結果に基づいて、刈
高さを一定範囲内に維持させるように、前記刈取部を自
動昇降制御すべく構成した刈高制御機構付き刈取機に関
する。

上記刈取機においては、前記センサーを下方に変位した
使用姿勢と上方に退避（〜た非使用姿勢とに切換自在に
構成し、路上走行時等の不要時には非使用姿勢に切換え
ておいて、センサーが他物との接当により損傷するのを
防止するよう配慮されてかり、且つ、前記切換えを操縦
座席より行えるように構成すれば便利であるため、従来
では、センサーをスプリングによって使用姿勢に弾性付
勢するとともに、センサーと手元操作具とをレリーズワ
イヤを介して連係し、操作具にて非使用姿勢に強制操作
自在に構成することが行なわれていた。

そして、上記の如くレリーズワイヤを用いるが故に、昇
降変位される刈取部に設けたセンサーと手元操作具との
間に連係融通を与え易いものであり、例えばリンク機構
を介して連係させるに較べて安価、簡単に実施できるも
のであるが、反面、次に述べる欠点があった。

つ寸りセンサーは、使用姿勢では犬きく弾性変位されて
いないスプリングの付勢力によってのみその姿勢に保持
されることになるため、機体の振動や接地反力により不
測に変位して誤検出作動をしてし１う虞れがあった。

本考案は、レリーズワイヤを介して手元操作具とセンサ
ーとを連係して連係構造の簡素化を図りながら、使用姿
勢においてセンサーが不測に変位してし１う問題を解消
せんとするものであって、冒記した構造の刈高制御機構
付き刈取機において、前記センサーを下方に変位した使
用姿勢と上方に退避した非使用姿勢とに切換自在に構成
し、且つ、非使用姿勢に弾性付勢する機構を設けるとと
もに、前記センサーと手元操作具とをレリーズワイヤを
介して連係し、前記操作具にて使用姿勢に強制操作自在
に構成しであることを特徴とする。

すなわち、センサーが多少不測に変位することがあって
も大きな問題にならない非使用姿勢時には、付勢機構を
大きく弾性変位させないで弱い付勢力でその姿勢に保持
させ、逆に、不測に変位すると誤検出作動を起す虞れの
ある使用姿勢時には、付勢機構を大きく弾性変位させて
強い付勢力でその姿勢に適確保持させることができるこ
とになり、もって、冒記した誤検出作動を起すこともな
くなって、良好な刈高制御を行なうことが可能となった
。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は刈取機の一例であるコンバインを示し、脱穀装
置６を搭載しである本機２の前方に、引起し装置３Ａ、
バリカン型の刈取装置３Ｂ及びは〈立姿で刈取られた殻
稈を横倒し姿勢に姿勢変更し乍ら脱穀フィードチェーン
６Ａに搬送供給する縦搬送装置３０等からなる刈取部３
を、前記本機２に第１横軸心ａ周りで昇降自在に設けら
れた刈取フレーム３Ｄにて支持して設けるとともに、前
記引起し装置３Ａと脱穀装置６との間で、かつ、前記縦
搬送装置３Ｃの横側部に構威した操縦部７には、刈取部
３を手動により駆動昇降させる第一状態と、刈取部３に
設けた対地高さ検出用センサー４の検出結果に基づいて
自動的に駆動昇降さる第二状態とに切換可能な一本の操
作レバー１を設けている。

前記刈取部３を手動操作により駆動昇降させる位置制御
機構について、第２図に基づいて説明する。

即ち、前記操作レバー１の揺動位置設定により出力電圧
が変化すべく構成した設定器８からの設定信号と、前記
刈取フレーム３Ｄの姿勢変化により出貨電圧が変化すべ
く構成したレベル検出器９からの検出信号とを比較器１
０に入力し、この比較器１０からの差信号を、刈取部３
を上昇させるか、或いは下降させるべきかの判断を行な
う上昇及び下降用の判別器１１Ａ、１１Ｂに入力すると
共に、前記刈取部３を前記の第一横軸心８周りで駆動昇
降させる油圧シリンダー１２の作動を司る電磁式コント
ロールパルプ１３と前記両判別器１１Ａ、１１Ｂとを増
幅器１４Ａ、１４Ｂを介して連動させ、以って、前記刈
取部３を、一方の判別器１１Ａ又は１１Ｂからの指令信
号によってコントロールパルプ１３を切換作動させて、
前記設定器８からの設定信号とレベル検出器９からの検
出信号とが等しくなる状態１で上昇、又は下降させるべ
く構成している。

尚、前記操作レバー１は、例示はしないがその揺動支点
に設けた魔擦機構にて所望の揺動位置で保持されるもの
である。

次に、前記刈取部３を、前記センサー４の検出結果に基
づいて刈高さを一定範囲内に維持させるように自動昇降
制御する刈高制御機構について説明する。

即ち、前記センサー４の対地接触子４ａが上方に一定以
上揺動変位したことを検出する第一スイッチＳＷ０と前
記対地接触子４ａが下方に一定以上揺動変位したことを
検出する第二スイッチＳＷ２を設けるとともに、これら
雨検出スイッチＳＷ１゜ｓｗ、、ｓｗ からの検出信
号を増幅器１５Ａ。

１５Ｂを介して前記コントロールパルプ１３に入力し、
以って、前記第一スイッチＳＷ１が検出作動したときに
は、前記バルブ１３に上昇信号を出力して刈取部３を駆
動上昇させるとともに、前記第二スイッチＳＷ２が検出
作動したときには、前記バルブ１３に下降信号を出力し
て刈取部３を駆動下降させるべく構威している。

又、この自動刈高制御機構は、前記操作レバー１を、第
４図に示す如く、案内板１６に形成した屈曲操作径路の
内の手動による刈取部３の駆動昇降のための第１操作径
路部分１７Ａを越えて刈高制御用の第２操作径路部分１
７Ｂに操作して、このレバー１にて連動スイッチＳＷｈ
を押圧操作するに伴い、自動的且つ可逆的に作動状態に
切換えられるものである。

又、前記センサー４を、そのセンサーボックス４ｂを刈
取部３に対して第２横軸心す周りに回動させることによ
って、下方に変位した使用姿勢と上方に退避した非使用
姿勢に切換自在に構威し、且つ、スプリング１８にてセ
ンサーボックス４ｂを上方側に付勢しておくことによっ
て非使用姿勢側に弾性付勢するとともに、前記ボックス
４ｂから延出したアーム４ｃと、前記操作レバー１とを
レリースワイヤ１９を介して連結している。

そして、前記レバー１を第１操作径路部分１７Ａに操作
している時には、センサー４をスプリング１８の付勢力
で非使用姿勢に保持し、第２操作径路部分１７Ｂに操作
するに伴い、スプリング１８に抗して使用姿勢に切換え
操作すべく構成している。

尚、前記操作レバー１を、前記第２径路部分１７Ｂ内で
適宜設定操作することによって、刈高制御機構の制御基
準位置が変更されることになる。

尚、実施例では、刈取部３を昇降調節する操作レバー１
をセンサー４の姿勢切換用操作具に兼用させることによ
って省力化を図るものを例示したが、センサー姿勢切換
操作用の操作具を別個に設けて実施してもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈高制御機構付き刈取機の実施の態
様を例示し、第１図はコンバインの側面図、第２図は刈
高制御機構の概略図、第３図はセンサーと操作レバーと
の連動図、第４図は操作レバーの案内板を示す平面図で
ある。 １・・・手元操作具、３・・・刈取部、４・・・対地高
さ検出センサー、１８・・・付勢機構、１９・・・レリ
ーズワイヤ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 刈取部３の下部に刈高制御用の対地高さ検出センサ
   ー４を設け、このセンサー４の検出結果に基づいて、刈
   高さを一定範囲内に維持させるように前記刈取部３を自
   動昇降制御すべく構成した刈高制御構付き刈取機におい
   て、前記センサー４を、下方に変位した使用姿勢と上方
   に退避した非使用姿勢とに切換自在に構成し、且つ、非
   使用姿勢に弾性付勢する機構１８を設けるとともに、前
   記センサー４と手元操作具１とをレリーズワイヤ１９を
   介して連係し、前記操作具１にて使用姿勢に強制操作自
   在に構成しであることを特徴とする刈高制御機構付き刈
   取機。 ■ 前記手元操作具１が、刈取部３を昇降調節する操作
   レバーと兼用されている実用新案登録請求の範囲第■項
   記載の刈高制御機構付き刈取機。