JPS58197308A - ポリエステル繊維の溶融紡糸方法 - Google Patents

ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Info

Publication number
JPS58197308A
JPS58197308A JP7659782A JP7659782A JPS58197308A JP S58197308 A JPS58197308 A JP S58197308A JP 7659782 A JP7659782 A JP 7659782A JP 7659782 A JP7659782 A JP 7659782A JP S58197308 A JPS58197308 A JP S58197308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
water
entanglement
oil
spinning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7659782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH059523B2 (ja
Inventor
Futoshi Sasamoto
太 笹本
Kenichiro Oka
岡 研一郎
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP7659782A priority Critical patent/JPS58197308A/ja
Publication of JPS58197308A publication Critical patent/JPS58197308A/ja
Publication of JPH059523B2 publication Critical patent/JPH059523B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良されたポリエステル繊維の溶融紡糸方法に
関する。さらに詳しくはポリエステルの溶融紡糸工程に
おいて、毛羽や単糸切れの発生を抑制して均一でかつ安
定した糸条の交絡処理を行ない、かつ均一に油剤を付与
して高次工程通過性の良い糸条を得る方法に関する。
従来から紡糸下8vc交絡処理ノズルを装備して圧縮空
気を糸条に噴射し、糸条に交絡を付与せしめた後に巻取
る紡糸方法が提案されている。
しかし、近年の紡糸速度の高速化に伴って紡糸工程での
交絡処理が極めて大きな問題となってきている。すなわ
ち、紡糸速度が高くなるに従って、糸条に交絡が入りに
くくなりかつ、圧縮空気もより高圧化するため、交絡処
理を施した部分での毛羽や単糸切れの発生などが重大な
問題として提起されている。
しかもこの紡糸中の交絡処理は、一般には糸条に油剤を
付与した後に行うためρ交絡処理部分での油剤ミストの
飛散や交絡処理部分への油剤のゲル状物の堆積など、製
糸操業上、環境衛生上極めて大きな障害となっている。
しかもこれらの傾向は近年の高紡糸速度化に伴いより増
大されてきている。
従来の紡糸工程における交絡処理方法は第1図に示すよ
うな方法、すなわちスピンブロック1から紡糸口金2を
通して紡糸された糸条Yはチムニ−3で冷却され、集束
ガイド5で集束しながら給油装置4で油剤を付与し、第
1引取ローラ6、第2引取ローラ7で引取り、ワインダ
ー8で巻上げる紡糸工程で、糸条に油剤を付与した後に
A又はB又はCの位置において交絡処理ノズル9で交絡
処理を行う方法である。
しかし、紡糸速度が高くなるにつれて、かかる方法で糸
条に高交絡が付与されにくくなるのは、糸条に油剤が付
着した状態で交絡処理が施されるためであることが本発
明者らの研究の結果判明した。これは糸に油剤が付与さ
れた状態で交絡処理しても、糸条を構成する単糸同志の
摩擦係数が低く、単糸同志が絡み合いにくいためである
。当然、走行糸条が高速になればなる、、・111 はど単位長さ当りの交絡エネルギーが低くなるだめ、こ
の傾向は顕著になる。従って、糸条に油剤を付けずに、
交絡処理を実施すれば交絡度の上昇が図れ、かつ油剤ミ
ストの飛散もなくなるので、操業上、環境衛生上好まし
くなると考えられる。
つまりこの交絡処理は単糸同志の摩擦係数が高い状態で
実施した方が良いのであるが、糸条に全く何も付着させ
ずに交絡処理を行うと、今IJj ハ交+tl15処理
ノズルにより糸条が擦過され激しく毛羽立ち安定に操業
できない。
これらの問題点を踏まえ1本発明者らはいかにすれば紡
糸速度を高くしても1毛羽や単糸切れがなく、シかも、
十分な交絡処理が可能であり、かつ又操業上も支障のな
い紡糸プロセスが実現できるかについて鋭意検討した結
果1本発明に到達したものである。
すなわち1本発明はポリエステルを溶融紡糸するに際し
、溶融紡糸したポリエステル糸条が固化した後、水を付
与して糸条を集束させ1次り≦W≦1.2F’D(式中
、Fはフィラメント数、  Dは単糸の外接円の直径を
表わす。)を満足する給油ガイドを用いて油剤を計量し
つつ吐出し糸条に油剤を付与し、 5000m /分身
上の紡糸速度で巻取ることを特徴とするポリエステル繊
維の溶融紡糸方法である。
なお本発明で言う紡糸速度とは糸条が固化後に走行する
速度を示し、一般には最初の引取りローラーの周速に等
しい。
以下本発明について詳細に説明するが、まず図を用いて
本発明を説明する。第2図は本発明の一実施態様を示す
紡糸工程図rである。第2図において、スピンブロック
1から紡糸口金2を・通して紡糸された糸条Yは、チム
ニ−3で冷却され、集束ガイド5で集束しながら給水装
置10で水を付与し、第1引取ローラ6、第2引堆ロー
ラ7モ引取り、給油装置4で油剤を付与してワインダー
8で巻取る。そして糸条に水を付与した後から、油剤を
付与するまでの間、つまりD点とかE点で交絡処理ノズ
ル9を用(為て交絡処理を施す。次いで、11で示した
給油ガイドを用いて消却1を付与した後、紡糸速度50
00m/分以上で巻取る。
従来の交絡処理方法は前述したよって糸条U(油剤を付
与し、しかる後に交絡を施すのであるが、かかる方法で
糸条に高交絡が付与されにくくなるのは、糸条に油剤が
付着した状態で交絡処理が施されるためであることが本
発明者らの研究の結果判明した。これは糸に油剤が付与
された状態で交絡処理しても、糸条を構成する中糸同志
の摩擦係数が低く、単糸同志が絡み合いにくいためであ
る。当然、走行糸条が高速になればなるほど単位長さ、
当りの交絡エネルギーが低くなるため、この傾向は顕著
になるという知見を得た。
そこで、単糸同志の摩擦係数が高い状態、つまり、糸条
に全く何も付着させずに交絡処理を施、すと、逆に交絡
処理ノズルにより、糸条が擦過され激しく毛羽立ち安定
に操業できない。従って、糸条に交絡処理を施す前に何
らかの溶液を糸条に付着させ、擦過から糸条を保護する
ことは必須である。この溶液の条件としては糸条に高圧
圧空噴射時、交絡処理ノズルによる擦過から糸条を守る
だめの潤滑油的役割を果し、なおかつ単糸同志を良く絡
み合・わせるという性質のものでなくてはならない。本
発明者らの研究によるとかかる性質を備え、糸条に高交
絡を付与できる溶液として水が最も好ましいことがわか
った。
すなわち1本発明においては紡出ポリエステル糸条に水
を付与した後て交絡処理を施すことが必須である。かか
る方法により紡糸工程での高交絡の付与が可能となり、
しかももうひとつの問題点である油剤ミスト飛散に屯る
糸道汚れなど操業上の問題もなくなるのである。
しかしながら従来の3000〜4o00m/分程度の紡
糸速度においては、糸条に水を添加することにより高い
交絡は付与できるものの、水により集束された糸条は糸
条間のマイグレーションや交絡処理ノズルの糸道部分で
の糸条の擦過のため1毛羽だったり、単糸が部分的に延
伸される等の問題点があるので紡糸速度は5000m/
分以上にする必要がある′。紡糸速度を5000m/分
以上に高速化すると、水を添加しただけでも何ら単糸切
れや毛羽も発生せず、又単糸に部分延伸すら生じない。
これは紡糸速度が50αOm/分以上眞なると、吐出糸
条の内部構造が極めて緻密てなり沸騰水収縮率が10係
以下になるほど結晶化が促進され、糸条が外部との擦過
に対してタフネスが大きくなるためである。紡糸速度が
50.00m/分未満では水を添加して交絡処理を施す
と、交絡は付与されるものの、紡糸中、交絡処理部分で
の毛羽立ちが激しく糸条を構成する単糸が部分的に延伸
される等の欠点がある。
従って本発明は紡糸速度が5000m/分以上の工程に
適用してはじめてその効果が発揮され、目的を達成する
ことができるのである。
しかしながら水を付与、されたのみの糸条は。
次の処理工程で静電気が発生したり種々の欠点を有し現
実上使用できない。かかる欠点を解消するため従来の工
程と同様に糸条に油剤を付与することが必要であるが、
この糸条への油剤付与は先に述べた通り交絡処理以前に
行うと糸条に高い交絡が与えられなくなり又環境衛生上
操業上問題となるため交絡処理後に行うことが必要であ
る。この・給油方法としてはOR法よりもガイド給油方
法の方が糸への油剤の均一付着を実現し、かつ給油部で
の抵抗も少ないため好ましいのであるが、従来紡糸工程
で使用されている給油ガイドをそのまま用いると、所望
量の油剤を糸に均一に付着させられない、。本発明者ら
の研究によると、かかる問題点は糸が交絡処理を施され
た後に集束した状態で油剤付与操作が行なわれるためで
あることがわかった。
すなわち従来の給油ガイドは糸条が開繊した状態で給油
するため、溝巾を広くとっているが。
かかる給油ガイドをそのまま集束した糸条の給油に用い
ると、給油ガイドの溝上を流れる油剤のうち相当量が糸
に付与されずに、そのまま下流VC流れ落ちてしまう。
かかる問題を解消するためには、糸の集束状態に応じて
給油ガイドの溝巾を従来より狭く選定する必要がある。
本発明者らの研究の結果給油ガイドの溝巾Wを(0,9
4+4ワ) I)≦W≦12 F Dの範囲に設定すれ
0.907 ば、糸に所望量の油剤が均一に付着させられることが判
明した。給油ガイド溝巾Wが1.2 F +11よりも
大きいと、溝を流れる油剤の一部しか糸条に付着しなく
なり所望の油分付着量にコントロールできなくなる。
一方、溝巾Wが(0,94十μ)Dよりも小さい0.9
07 と、糸径よりも溝巾が小さくなり糸条が溝の中に入らな
くなったり、また無理に溝中に糸条を押し込むと溝の側
面で糸条が擦過され糸条に損傷が生じる。従って給油ガ
イドの溝巾Wは(0,94+r ) D≦W≦1.2F
’Dの範囲に設定する0、937 必要がある。
すなわち1本発明においてi糸条r水を付与した後に交
絡処理を施し1次いで溝巾Wが(0,94+v”””)
 p≦w≦L2 F D f: llvM f ル給m
 カ0.90フ イトを用いて給油し、5000m/分以上の紡糸速度で
1巻毛ることか必須である。なお上式において左辺(0
,94+ψ′517)Dは、単糸が最密充填し0.90
7 たと仮定した場合の集束した糸条の直径を示す値である
。かかるプロセスを採用することにより、初めて紡糸工
程で、毛羽、糸切れもなく。
安定して均一な交絡を付与でき、かつ油剤を無駄なく、
所望の量を均一に糸に付与出来るのである。このように
本発明は紡糸速度を5000m/分以上にすることによ
り、水を添加した糸条に毛羽、糸切れもなく、安定かつ
均一な交絡を付与することができるという、まさに驚く
べき事実にもとづいたものである。しかも、本発明では
交絡処理を行うとき、糸条には水しか付与されていない
ため、油剤ミストの飛散による環境衛生上の問題も発生
しな・いし、交絡処理ノズルへの油剤のゲル状物の堆積
もなく、逆に水の洗浄作用により、常に均一な交絡が付
与できるなど操業上においても利点がある。
本発明の方法において譬上述した理由によト糸条に給水
し、しかる後に高圧圧空による交絡処理を施し1次いで
油剤を付与して巻取るという給水−文絡処理一給油とい
う順序が重要な構成要件である。従って給水を実施する
位置については特に制限は無いが本発明の場合、紡糸速
度を5000+n/分以上の高速にする必要があるため
、空気抵抗による紡糸張力の増加が著しいので、糸条を
同化後できる限り早い段階で集束させて走行させ、紡糸
張力を低減することが糸切れなく紡糸するという目的か
らは好ましい。従って給水位置は紡出糸条の固化後でき
るだけ早くの段階であることが好ましい。
又、給水方法についてはオイリングローラ一方式でも、
計量ポンプを利用し水を計量しガイドビンから吐出して
給水する。いわゆるガイド給油方式で水を給水したり、
又他の方法を採用しても構わないが、水分の均一付着に
はガイド給油方式が好ましい。
水を付与したあとの糸条の交絡処Fl!については、給
水後でかつ油剤付与以前アあ。ればどこの位置でも構わ
ないが操業安定性の面からは第1引取りローラー以前か
、第2引取りローラー直前が好ましい。第2引取りロー
ラーと巻取り機の間で交絡処理を実施する場合は、この
間の張力低下が著しく、ローラーへの逆巻きなどが発生
し、操業安定性が低下するが逆に糸条の交絡性能は向上
する。′いずれにしても交絡処理の位置は、目的用途に
より前記範囲内で適宜選択すれば良い。
父、油剤付与操作は交絡処理実施後であれば基本的にど
こで実施してもよいが、特に第2引堆りローラーとワイ
ンダーの間で実施することが好ましい。その理由の第1
は引取りローラー上への油剤の脱落如よるローラー表面
状態の変化により、ローラーへの糸条の逆巻きが発生し
操業安定性が低下するのを回避することができ。
第2は、油剤付与後すぐ巻取られるため走行中の油剤飛
散を少なくすることができることである。
上述した本発明の方法により本延明の目的は達せられる
が、以下の手段を採用すると一層安定な操業ができ、糸
条に高い交絡を付与しつつ均一な無欠点の巻取糸条が祷
られるので好ましい。
まず第1点は毛羽の減少に関する。本発明の方法ではま
ず糸条に水を付与するのであるが。
この水の均一付着を図るためには水の表面張力を下げる
ことが好ましい。すなわち水に少量の界面活性剤又は浸
透剤等を添加することで水の糸条への均一付着が図れ毛
羽の発生が減少し好ましい1.この場合界面活性剤等の
添加量が多すぎると本発明の効果が損なわれるため、添
加量としては1チ以下が好ましく、0.5%以下がより
好ましい。この様に水の均一付着を実現するこ−とに加
え、さらに交絡処理ノズルの糸条との接触部を表面粗度
1〜5Sのセラミック化することも毛羽の発生を回避す
るのに好ましい結果を与える。
第2点は、糸条に付与した交絡をできる限り保持しなが
ら巻取るということである。本発明者らの研究によると
、交絡を付与しだ糸条を11張力下で擦過すると交絡が
はどけてしまうことがわかった。従って1本発明の方法
により糸条に付与した交絡をできる限り保持しつつ巻取
るため巻取張力を0.5g/d以下とすることが好まし
く、0.4名/d以下がより好ましく 、 0.3 g
/d以下とすることがさらに好ましくできるだけ低目が
好ましい。
以上述べたように本発明は紡糸速度を5000m/分以
上にすることにより、高紡糸速度下でも糸条に毛羽や糸
切れもなく、安定して高い交絡付与を可能とし、同時に
従来の方法に比べ著しく作業環境、操業性を向上させる
ことが可能になった画期的発明である。
父本発明で得られたポリエステル糸条は後工程で延伸等
の操作を加えることなく、そのまま高次加工に供しても
パッケージからの糸の解舒性や高次の工程通過性も良く
、いわゆる通常の延伸糸と同等に取扱うことが可能であ
る。しかも本発明により得られた交絡ポリエステル糸条
は、比゛較的軽度の交絡処理もあっても無撚無糊製織に
適用可能である。事実、従来無撚無糊製織に必要とされ
ていた交絡度の半分以下の交絡37M以下でも何ら問題
なく操業できる。これは紡糸工程のみで得られた糸条で
あるため糸条の残留伸度が通常の延伸糸とくらべ高いこ
とと。
本発明で得られた糸条に毛羽等の混入もなく。
強固な交絡処理が施されるためであり、かつ巻取られた
糸条には均一に油剤が付与されているためである。
なお、本発明で使用するポリエステルには。
ポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレート
を85係以上含む共重合体などがある。
以下に実施例をあげ本発明をより具体的に説明するが、
実施例中に表示した糸条に付与′された交絡の評価尺度
である 水上交絡数“は以下に述べる測定法にもとづい
て測定した値である。
〔水上交絡数測定法〕
糸条1mをサンプリングし、糸条の1端を固定して別の
1端に200■の荷重をかけて氷表面に浮かし1次いで
前記荷重を外して1係りラックスした状態でその糸条の
単糸全部が絡み合う部分の数(コ/M)をもって糸条に
入っだ交絡として表示する。
一般に従来の交絡の評価方法としては米国特許第5,7
01,248号明細書中記載のAPDCによる方法やエ
ンタングルメントチスターによすCF値を測定するとい
う方法が採用されているが、かかる方法においては油剤
種類により糸の対金属摩擦係数が変化するため、測定さ
れる値が大巾に影響を受は真に糸条に付与された交絡を
評価できないため本発明者らは上述の方法を採用した。
(実施例−1) 紡糸温度295℃でポリエチレンテレフタレートを溶融
させ孔数36個の口金から総吐出量45.8g/分で吐
出して紡糸速U3500m/分で巻取った。この工程に
8いて同一の交絡処理ノズルを°用いて、第1図(比較
例)と第2図(本発明)に示す紡糸工程で交絡処理を実
施した。なに、このとき交絡処理はともに第1、第2引
取りローラー間で圧空(6にグ/d)を糸条に噴射して
実施した(第1図のBの位置と、第2図の1・。
の位置での交絡処理)。本発明の方法での給水位置およ
び比較例での油剤付与位置は、口金下2mとし、また巻
取張力はともにQ、 4 g 、/ r3とした。比較
例の給油時および本発明の給水時は給油ガイドとして溝
巾1.5聴のものを用い1本発明の給油時の給油ガイド
としては溝巾0.2 Hのものを用いた。給水、油剤付
与の条件、得られだ糸条の交絡度、操業状況を下記第1
表に示す。
第    1    表 ?E1表より明らかなように本発明の方法により、糸条
に入る交絡数が上昇しかつ操業状況も著しく改善される
のがわかる。
(実施例−2) 第2図に示した本発明の紡糸工程において。
紡糸速度を種々変更した以外は実施例1と同じ条件で紡
糸し、給水、交絡処理、油剤付与を行った。なお油剤付
与を行なう際、給油ガイドの溝中は前記(1)式を満足
する様に適宜変更した。
紡糸中の糸切れ、交絡処理時の毛羽の発生、得られた糸
条の水上交絡数を下記第2表に示した。
第    2    表 第2表から明らかなように、本発明は紡糸速度が500
0m/分以上のものに適用してはじめて。
糸切れも毛羽の発生もない状況下で所望の交絡が付与で
きるのである。
(実施例−3) 実施例1と同一の条件で紡糸し、給水−交絡処理を行な
いしかる後に給油ガイドの溝巾を第3表に示した通り変
更しながら給油をし、紡糸速度5500m/分で巻取っ
た。給油量は理論付着量で1.5係になる様に設定した
。各給油ガイドを用いて給油した時の油分付着量と、繊
維長さ方向の油分付着斑の測定結果を示した。
なお、この際の単糸の外接円の直径りは1.464X 
10−’(=)であった。
第3表より明らかな様にガイド溝巾が(11式の範囲を
満足する扁9〜11では給油した油剤がほとんど糸に付
着し、油分付着斑も低レベルであった。これに対し、(
1)式の範囲を外れる4812.13では給油した油剤
が全部糸に付着せず、油分付着斑も大きかった。
(実施例−4) 実施例1において巻取張力を第4表に記載した各種の値
に変えてポリエステル糸条を巻取った。得られたポリエ
ステル糸条の水上交絡数を第4表に示す。
第    4    表 第4表から明らかなように、巻取張力が0.5g/dを
越えると急激に交絡数が低下する。
ただしこの程度の水上交絡数でも次工程でとくに問題な
いが交絡を保持するためには巻取張力を0.f/d以下
とすることが好ましく 、 0.4 F、、/−]以下
とすると一層好ましく、さらに0.5g/d  以下と
するとさらに一層好ましい結果が得られることがわかる
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一般的な例を示す紡糸工程図、第2図は
本発明の一実施態様を示す紡糸工程である。 1・・・スピンブロック  2・・・紡糸口金5・・・
チムニ−4・・・給油装置 5・・・集束ガイド    6・・・第1引取りローラ
ー7・・・第2引取りローラー 8・・・ワインダー9
・・・交絡処理ノズル  ・10・・・給水装置11・
・・交絡処理後の給油装置 特許出願人  東し株式会社 8 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエステルを溶融紡糸するに際し、溶融紡糸したポリ
    エステル糸条が固化した後、水を付与して糸条を集束さ
    せ1次いで交絡を施した後に溝巾Wが(1)式の条件を
    満足する給油ガイドを用いて油剤を計量しつつ吐出し、
    糸条に油剤を付与し5000 m /分以上の紡糸速度
    で巻取ることを特徴とするポリエステル繊維の溶融紡糸
    力(式中、Fはフィラメント数、Dは単糸の外接円の直
    径をそれぞれ表わす。)
JP7659782A 1982-05-10 1982-05-10 ポリエステル繊維の溶融紡糸方法 Granted JPS58197308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7659782A JPS58197308A (ja) 1982-05-10 1982-05-10 ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7659782A JPS58197308A (ja) 1982-05-10 1982-05-10 ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58197308A true JPS58197308A (ja) 1983-11-17
JPH059523B2 JPH059523B2 (ja) 1993-02-05

Family

ID=13609718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7659782A Granted JPS58197308A (ja) 1982-05-10 1982-05-10 ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58197308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162016A (ja) * 1986-01-07 1987-07-17 Teijin Ltd ポリエステル繊維の製造方法
JP2021127532A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 Tmtマシナリー株式会社 油剤付与ガイド、及び紡糸引取機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188723A (en) * 1975-01-27 1976-08-03 Horiesuterusenino seizoho
JPS5331983A (en) * 1976-09-06 1978-03-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Production of semiconductor substrates
JPS58186608A (ja) * 1982-04-22 1983-10-31 Toray Ind Inc ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188723A (en) * 1975-01-27 1976-08-03 Horiesuterusenino seizoho
JPS5331983A (en) * 1976-09-06 1978-03-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Production of semiconductor substrates
JPS58186608A (ja) * 1982-04-22 1983-10-31 Toray Ind Inc ポリエステル繊維の溶融紡糸方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162016A (ja) * 1986-01-07 1987-07-17 Teijin Ltd ポリエステル繊維の製造方法
JP2021127532A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 Tmtマシナリー株式会社 油剤付与ガイド、及び紡糸引取機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH059523B2 (ja) 1993-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3563021A (en) Interlaced yarn and method of making same
JP3484515B2 (ja) ポリプロピレンテレフタレート仮撚糸およびその製造方法
US3701248A (en) Interlaced multifilament yarn
JPS58197308A (ja) ポリエステル繊維の溶融紡糸方法
JPS58186608A (ja) ポリエステル繊維の溶融紡糸方法
KR100235421B1 (ko) 스판덱스 공급 패키지
JPH07310241A (ja) ポリエステル繊維の製造方法
JPS60110915A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH0429769B2 (ja)
JPS60126315A (ja) ポリエステル繊維の製造法
JPH0429770B2 (ja)
JPS58220808A (ja) ポリエステルマルチフイラメントの製造方法
JPS58220807A (ja) ポリエステルマルチフイラメントの製造方法
JPS60110916A (ja) ポリエステル繊維の製法
JP3059271B2 (ja) ポリエステル系マルチフィラメント束の開繊法
JP4596503B2 (ja) ポリエステルマルチフィラメントの紡糸直接延伸方法
JPS60151312A (ja) ポリアミド繊維の製造方法
JPH11131372A (ja) ポリエステル極細マルチフィラメントの溶融紡糸方法
JPS58220810A (ja) ポリエステルマルチフイラメントの製造方法
JPH11247021A (ja) 油剤付与装置
JPH0341563B2 (ja)
JPH0152485B2 (ja)
JPH10219524A (ja) ポリエステルマルチフィラメントの溶融紡糸方法
JPS6128010A (ja) 高速製糸方法
JPH07216642A (ja) ナイロン6繊維の直接紡糸延伸法