JPS5819706B2 - タイシヨクセイノ スグレタ ヨウセツセイカノウトソウコウハン - Google Patents

タイシヨクセイノ スグレタ ヨウセツセイカノウトソウコウハン

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JPS5819706B2
JPS5819706B2 JP50042248A JP4224875A JPS5819706B2 JP S5819706 B2 JPS5819706 B2 JP S5819706B2 JP 50042248 A JP50042248 A JP 50042248A JP 4224875 A JP4224875 A JP 4224875A JP S5819706 B2 JPS5819706 B2 JP S5819706B2
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JP
Japan
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powder
water
chromium
component
soluble
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JP50042248A
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岡襄二
岩倉英昭
斉藤勝士
田中忠
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気抵抗溶接のできる塗装鋼板の製造法に関す
るものである。
塗装鋼板は高品質、省力、省公害の観点から広い分野で
使用されているか、塗膜が絶縁性であるため電気抵抗溶
接ができず、これが接合上の欠点となっている。
本発明は既に本発明者らが研究開発してきた抵抗溶接の
できる塗料や塗装鋼板の改良研究に基づく新らしい発明
であり、特に耐食性を向上させたことを特徴としている
電気抵抗溶接のできる塗料としてジンクリッチ塗料があ
げられるが、溶接性と塗料中の亜鉛粉末含有量の間には
関係かあり、亜鉛粉末を重量で80〜85係以上含有さ
せないと通常の溶接法で十分な溶接強度、溶接作業性を
得ることができない。
一方塗料中の亜鉛粉末の含有量が増大すると塗膜の加工
性は悪化するので、加工性を重要視するプレコート鋼板
では電気抵抗溶接性の良い製品を作ることが困難であっ
た。
本発明は上記した従来の抵抗溶接可能プレコート鋼板の
欠点である抵抗溶接性と加工性を改良向上し、しかも優
れた耐食性をもったプレコート鋼板の製造法を提供せん
とするものである。
すなわち本発明は塗膜中に含有する金属や金属炭化物等
の導電性粉末の量をできるだけ少くした塗料を、該塗料
膜と組合せることにより著しく耐食性を向上させる効果
のある数種の前処理を施こした鋼板の上に塗布すること
を特徴とする抵抗溶接性ならびに加工性の優れたプレコ
ート鋼板の製造法である○ まず第一に本発明で使用される塗料について述べる。
抵抗溶接性塗膜としては前述の如く、ジンクリッチ塗料
の様に塗膜中に導電性金属粉を混入させ、塗膜自身を導
電性にさせたものが実用化されているが、塗膜を導電性
にするためには導電性金属粉を金属粉同志がお互に接触
できる程度以上に含有させる必要があり、この程度金属
粉を混合させると、逆にバインダーである樹脂の量が少
くなり、塗膜としての可撓性が損われることになる。
本発明で使用する抵抗溶接性塗料は導電性粉末として鉄
、ニッケル、コバルト、マンガン、クロムオヨびこれら
の合金などの硬質金属粉、あるいはチタン、ニオブ、ジ
ルコン、クロム、モリブテン、タンタル、タングステン
、ハフニウム、バナジンの炭化物およびこれらの混合炭
化物などの硬質粉を必須成分として含有させ、これにア
ルミニウム、錫、鉛、銅等の導電性金属粉やグラファイ
トやカーボン導電性非金属粉、および耐食性向上を目的
として亜鉛粉を含有させた塗料である。
硬質金属はスポット溶接、シーム溶接などの抵抗溶接に
際し、溶接用電極が加圧圧接されると、それ自身が硬質
であるだめにそれ自身は変形せず、塗料バインダーとし
ての樹脂を変形破壊させ、ついには粉末同志が接触する
様に働く。
従ってこれら硬質金属を含有させることによって全導電
性粉末の含有量が少く、お互に粉末同志か接触していな
いすなわち導電性でない塗膜であっても、抵抗溶接時に
は導電性が得られる特徴を発揮する。
すなわち本発明の塗料の単一の特徴は含有導電性粉の添
加量か少く、従って塗膜の加工性が優れていることであ
る。
全粉末量は硬質金属粉の種類と量によって変わるが溶量
で20〜35係で十分であり、ジンクリッチ系抵抗溶接
可能塗料の40係に比べ少くてよい。
硬質粉末の添加量は硬質金属の場合、容量で10〜20
係、炭化物粉末の場合、容量で2〜20饅が適している
又、それらの粒度は、塗膜外観、均一性、溶接性の観点
からは300メツシユ以下が望ましいが、必ずしもこれ
にこだわる必要はない。
アルミニウム、錫、鉛、銅等の金属粉やグラファイト、
カーボン粉は導電性付与に補助的な役割・をはだす。
亜鉛は導電性付与の役割に加え、素地の鉄に対して陰極
防食作用を発揮するので、鉄の赤錆化を防止し耐久性が
向上する。
これが本発明の塗料の第二の特徴である。
陰極防食効果を発揮させるために、塗料に添加される亜
鉛粉末の量は容量で5係以上が必要である。
耐食性は亜鉛添加量が増すに従い増大するので、耐食性
の点からの上限添加量はないが、加工性の点から上限は
3層優位が好捷しい。
次いで本発明のもう一つの構成要件である前処理方法に
ついて述べる。
本発明は素材として熱間圧延あるいは冷間圧延にて製造
された薄鋼板を用い、前述した抵抗溶接可能な塗料を5
〜15μ塗装するのであるが、本発明者らはこの塗装系
の塗装前処理について種々検討を行った結果、以下に述
べる4種の前処理方法を行った場合極めて優れた耐食性
を示すことを見出した。
鋼板の前処理としてはリン酸塩処理か広く用いられてい
るか、本発明における前処理方法としてはリン酸塩処理
は適さない。
本発明に用いる第一の前処理方法は、有機水溶性樹脂と
水溶性クロム化合物と亜鉛粉末とから々るクロメート処
流液を塗布、乾燥する方法である。
有機水溶性樹脂としてはマレイン酸共重合体、ポリビニ
ールアルコール、ポリアクリル酸およびアクリル酸エス
テル共重合体、ポリアクリルアマイド、アクリロニトリ
ルポリマー、ポリビニールピロリドン、ポリビニールメ
チルエーテルなどが使用できる。
クロム酸塩としてはクロム酸、クロム酸アンモン、重ク
ロム酸アンモン、クロム酸アルいは重クロム酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、亜鉛塩、鉛塩やその他
の水溶性クロム化合物が使用できる。
有機水溶性樹脂と水溶性クロム化合物との組成比は、1
対0.01〜10、好捷しくは0.1〜2.0である。
使用する亜鉛粉末の大きさは5μ以下の粒子、更に好捷
しくは1μ以下の粒子のものを用いる。
添加量は水溶性樹脂の量1部に対して5部以下クロム化
合物(CrO3として)に対して2〜100倍が好まし
い結果を示す。
塗布量はクロム付着量として10〜100■/m2、亜
鉛付着量として0.5〜39 / m%に耐食性か最も
優れた結果を示す。
第二の前処理方法はクロム酸、亜鉛粉あるいはアルミニ
ウム粉あるいは亜鉛粉とアルミニウム粉、有機還元性化
合物から構成される水溶性組成物を塗布乾燥する方法で
ある。
例えばこの組成物は特開昭48−29641号、特開昭
48−30739号に規定されたものと同様のもので、
A)CrO3として100g/l以下の6価クロム化合
物、B)500 g/I!以下かつCrO3:金属比が
1:1〜15の亜鉛、アルミニウムまたはこれらの混合
物粉末、C)溶量で5〜50%の炭素、酸素、水素から
成る100℃以上の沸点をもち、水に分散しうるヒドロ
キシル、オキソ、低分子エーテルの1種以上、D)容量
で0.0005%以上の界面活性剤を含む水溶性被覆組
成物である。
第一、第二の方法における塗布方法は通常のロール塗布
、スプレー塗布、浸漬塗布等いずれの方法でもよく、塗
布後第−の方法では60〜150℃、第二の方法では7
0〜240℃で乾燥する。
塗布量はクロム付着量で10〜100■/ m275′
−良く特に30〜60 m9/ m2で最も好ましい耐
食性が得られた。
A)で用いられる6価クロム化合物としては、主として
CrO3が用いられるが、クロム酸や重クロム酸のアン
モニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、亜
鉛塩、鉛塩なども用いることができる。
C)で用いられる有機化合物としては、ジおよびトリプ
ロピレングリコールとそのメチル、ジメチル、エチルエ
ーテルやジアセトンアルコール、ジエチレンクリコール
のメチル、ジメチル、エチルエーテル等がある。
第三の前処理方法は金属クロムおよび酸化クロムからな
る電解クロム処理である。
この処理はいわゆるティンフリースティールとして知ら
れている処理である。
この処理皮膜を得る方法には数種の方法があり、すでに
日本国特許308065号、日本国特許486297号
、特公昭43−2768号等により公知の方法をも含め
、陰極電解処理で得ることができる。
方法は大別して2通りあり、第一の方法はクロム酸と硫
酸からなる低濃度クロムメッキ浴、あるいは必要により
これに有機、無機の還元剤を添加した浴中で陰極電解し
、金属クロムと酸化クロムの2層あるいは複合皮膜を得
る方法である。
クロムメッキ液のクロム酸濃度は10〜100g/lが
良く、電流密度も10〜30 A /’d m’前後が
用いられる。
もう一つの方法はサージェントクロムメッキ浴で、薄く
クロムメッキを行い、その後クロム酸、重クロム酸、あ
るいはこれら塩類の水溶液中で再び陰極電解処理を行い
、クロムメッキ皮膜の上にクロメート皮膜を形成させる
方法である。
皮膜厚みは金属クロムとして0.1〜2.5 Tn9/
d m2、酸化クロムとして0.05〜1.0〜/d
rn”の範囲が密着性、耐食性が良好である0 第四の前処理方法は、水溶性有機高分子化合物水溶性有
機高分子化合物と酸化還元反応、キレート生成あるいは
重合、縮合を促進すると考えられる水溶性無機化合物、
酸性を保つためあるいは金属の下地処理に通常使用され
る酸から成る水溶液中で、陰極電解処理して無機−有機
複合皮膜を形成する方法である。
この処理は特公昭37−6118と本質的に同一の処理
であり、水溶性有機高分子化合物としてポリアルコール
高分子化合物、ポリカルボン酸類、有機高分子の水溶性
ポリスルホン酸、可溶性殿粉、水溶性セルローズエチレ
ンオキサイド付加物、アミノ酸、メチルセルローズ等の
水溶性天然高分子化合物およびその誘導体が1〜25%
の温度で使われる。
又第2成分であるこれらの水溶性有機高分子化合物と酸
化還元反応、キレート生成反応をおこしたり、あるいは
重合や縮合を促進する水溶性無機化合物としては、主と
して水溶性クロム化合物が使われるが、その他に酸4性
側で酸化作用をもつ無機化合物、硝酸、過マンガン酸塩
、過ホウ酸塩、過硫酸塩その他金属過酸化物や、リン酸
塩、硫酸銅、塩化第二鉄、硝酸銀、硝酸ジルコニウム、
硫酸チタン等も用いられる。
これら水溶性無機化合物は濃度0.01〜20係の範囲
で使われる。
第3成分としての酸性を保つに必要な酸、金属下地処理
用酸としては硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、リン酸、ホ
ウ酸、しゆう酸およびこれらの酸性誘導体が、濃度0.
01〜20係の範囲で使用される。
本発明で特に好ましい耐食性を示す系としては、第二成
分としてクロム化合物を、第三成分としてリン酸および
酸性リン酸亜鉛を使った系があげられる。
リン酸を第三成分として使う場合には、更に酸化亜鉛や
水酸化亜鉛、炭酸亜鉛等を添加すると一層耐食性の優れ
たものが得られる。
処理方法は鋼板を上記組成物水溶液中に浸漬しつつ5〜
50A/drn2、好ましくは15〜30A/dm2の
電流密度で陰極電解する。
溶液の温度は常温〜70℃の範囲が適用され、時間は1
〜5秒位で良い。
電解が終ると鋼板表面に残存した処理液をロール等で絞
り取り、水洗するかあるいは水洗をせずに、130〜1
70℃の温度で乾燥させれば良い。
付着量は10〜50■/ d m2好ましくは20〜3
0 Tn9/ d m2である。
これら4種の前処理方法はそれ自身鉄鋼の前処理として
は高水準の耐食性を有し、採材として、あるいは塗装用
材として実用化されているものである。
本発明で特にこれら4種の前処理を構成要件として選ん
だのは、これら4種の前処理を施した鋼板上に前述の溶
接可能塗料を塗装した場合、その耐食性が前処理の耐食
性と塗料により得られる耐食性を加算して予想される耐
食性のレベルをはるかに超えたものであるためである。
前処理の防食作用と塗料の防食作用がお互に影響しあっ
て、複合系としての新らしい防食機構による防食作用が
働くものと想像され、まさに相乗的効果があるといえる
以下その効果を実施例で示す。
実施例 1 0.8mynの冷延鋼板に次の組成物水溶液をクロム付
着量が100■/m2になる様に塗布し、板温か120
℃になる様態風で加熱乾燥した。
ポリスチレンマレイン酸共重合体 2%クロム酸
アンモン 3φ塗料用亜鉛粉
1係これを塩水噴霧試験した
ところ、72時間で赤錆が発生した。
一方この鋼板上に次に示す溶接可能塗料(ト)を10μ
塗布し、220℃に板温かなる補熱風炉で焼付けだ。
この塗装鋼板はエリクセン(7m@)デュポン衝撃(I
Ky、−5ocm−1/2“ )3T折曲げを行なって
も、塗膜が剥離することはなかった。
また塩水噴霧試験を行ったところ、240時間でも赤錆
が発生することはなかった。
溶接可能塗料(ト)を鋼板に直接10μ塗装したものは
塩水噴霧48時間で赤錆が発生することを考えれば著し
い性能の向上があった。
溶接可能塗料(5) 塗料用エポキシ樹脂 33重量部ステンレ
ス粉 37 〃亜鉛粉 1
8〃 アルミ粉 6 〃 クロム酸亜鉛 4 〃シンナー
80〃 捷たこの塗装鋼板同志を次の条件でスポット溶接したと
ころ、鋼板とはマ同じ条件で良好なナゲツト形成ができ
だ。
溶接条件 電 極 RWMAクラス2 截頭型 4.5mmmm圧
加圧力00〜400Kg 電 流 4〜8に、A、、10サイクル 実施例 2 0、8 mrmの冷延鋼板に次に示す組成の水溶性被覆
組成物をクロム付着量が30 rv/rr?になる様塗
布し、板温か240℃になる採熱風加熱乾燥した。
クロム酸 30 g/11塗
料用亜鉛粉末 3oo、、?/Aジメチル
グリコールモノエf 250m12/11ルエーテル この鋼板を塩水噴霧試験したところ72時間で傷付部に
赤錆が発生した。
一方この鋼板に次に示す溶接可能塗料(B)を塗膜厚が
10μになる様塗布し、板温か240℃になる様に熱風
炉で焼付けた。
この塗装鋼板をエリクセン(7wn)、デュポン(IK
と50cIヒ1/2“)、3T折曲げ試験を行ったが塗
膜は剥離することがなく、非常に優れた密着性をもって
いることがわかった。
次にこの塗装鋼板を塩水噴霧試験したところ、2000
時間後でも傷付部に赤錆の発生がなかった。
溶接可能塗料(B)を鋼板に直接10μ塗装したものは
、塩水噴霧24時間以内に傷付部に赤錆が発生すること
を考えれば、本発明の塗装鋼板は著しく優れた耐食性を
有しているといえる。
まだこの塗装鋼板を実施例1の条件で溶接したところ、
鋼板とはソ同じ条件でナゲツトの形成が認められた。
溶接可能塗料(B) 塗料用エポキシ樹脂 33重量部炭化チタ
ン粉 4.5〃亜鉛粉 50
〃 アルミ族 6 〃 クロム酸亜鉛 4 〃シンナー
80〃 一方実施例2の前処理に公知である一般の高濃度亜鉛末
塗料(通称:ジンクリッチペイント)を10μ塗装し、
焼付したものは塩水噴霧試験にかけたところ傷付部が4
8〜96時間で赤錆の発生があった。
実施例 3 0.8關の冷延鋼板を陰極にステンレス鋼板を陽極にし
て、次に示す処理浴(50℃)中で50A/dm2の電
流密度で、3秒間電解処理し、水洗後熱風乾燥した。
CrO350ji/lr c r2 (s 04 )32.5 g/lこの皮
膜を分析したところ金属クロムが1.0m9/drrj
’酸化クロムが0.1 m9/ d m2の複合皮膜で
あった。
この鋼板を塩水噴霧試験24時間を行ったところ、傷付
部に赤錆が発生していた。
一方この鋼板に実施例1に示す様に溶接可能塗料(イ)
を10μ塗布したものを、塩水噴霧試験500時間行っ
たところ、傷付部に赤錆の発生はなく、前処理と塗料と
の組合わせにより耐食性が飛躍的に向上した。
実施例 4 0.8酷の冷延鋼板を陰極とし、ステンレス鋼板を陽極
として次に示す水性処理液(50℃)中で20 A /
d m2で5秒間電解処理を行った。
処理浴から取出した後、絞りロールで5に2/1OC1
rLの圧力で余分な処理液を絞り取り、その後板温か1
50℃になる採熱風乾燥した。
クロム酸 30 g/l酸化
亜鉛 20 〃リン酸
30 〃 ポリアクリルアマイド 10 〃この処理鋼
板は塩水噴霧試験120時間で傷付部に赤錆が発生する
が、この処理鋼板上に実施例2同様に溶接可能塗料を1
0μ塗布したものは塩水噴霧試験500時間でも傷付部
に赤錆の発生がなく前処理と塗料との組合せで耐食性が
飛躍的に向上した。
本発明の塗料と前処理A〜Dを組合せることにより、耐
食性における相乗効果が非常に大きなものとなる裏付け
の現象について以下に説明する。
通常、塩水噴霧、湿気槽、屋外バクロ等の腐食試験で、
塗装鋼板の耐食性を見極めるが、これらの試験で判定さ
れる錆発生までの寿命予測を証明する手段のひとつとし
てガルバニックカップリング法による電気化学的測定法
が用いられる。
この試験法は第1図に示すように試料4を2dの面積に
し、対極5にはクリヤー6塗装した鋼板7に40m5長
さの傷(201nm長さ傷、2本)を入れ、一定面積の
鉄面を露出させたものを用い電気的に接続させた状態で
、腐食液に浸漬してカップリング電流を測定する。
第2図は対極の断面説明図である0 すなわち塗膜又は前処理あるいは塗膜+前処理が鋼板(
素地)を防錆するだめの能力を証明するものであり、カ
ップリング電流が流れる程、鋼板は錆びにくいというこ
とになる。
この考えに基づき、本発明の塗料と前処理Bを組合せた
塗装鋼板について測定した結果を1例として第3図に示
す。
この第3図の中の1は本塗装鋼板であり、2は本発明の
塗料とりΔ浚塩系の前処理を組合せだものである。
3は一般のジンクリッチペイントと前処理Bを組合せた
ものである。
この結果、本塗装鋼板の耐食性の相乗効果を予測するカ
ップリング電流は初期の段階で約140μAと大きい電
流が流れるが、比較的早い時間で20〜30μAまで低
下し、その後20〜30μへの電流が長時間維持されて
いる。
これに反して本発明の塗料と一般に使用されているリン
酸塩系の前処理を組合せたもののカップリング電流は約
170μAと大きい電流が流れるが、短時間で電流が全
く流れなくなる。
また一般のジンクリッチペイントを前処理Bと組合せた
もののカップリング電流も約170μAと大きい電流が
流れ、比較的短時間で電流が全く流れなくなる。
この測定結果から、一般のジンクリッチペイントと本発
明の前処理Bと組合せた場合について、カップリング電
流挙動と耐食性効果機構の関係を論じると、初期に流れ
る約170μAと大きいカップリング電流が短時間であ
るがつづいた後、急速に低下して全く流れなくなる現象
は塗膜中υZn紛が卑となり著しく溶解しはしめるが一
旦溶解したZnが水酸化物となり体積膨張を起して塗膜
面ないしは塗膜中の上層部につまり、このだめに塗膜中
に残っているZnの溶解が急速に阻害されるものと考え
られる。
このことはZnの溶解に伴なう陰極防食作用効果がなく
なることなので、前述したように塩水噴霧試験で比較的
早い時間に偏部からの赤錆が発生する裏付けとなる。
次に、本発明の塗料と一般に使用されているリン酸塩系
の前処理と組合せだ場合についても同じ見方で論じると
、初期に流れる約170μAと大きいカップリング電流
が短時間であるがつづいて急激に全く流れなくなる現象
は、塗膜中に入れたZn粉が卑となり、著しく溶解して
、塗膜中5DZn量が消滅するまでが非常に早くなって
いると考えられる。
ジンクリッチ塗料の場合のように腐食生成物が塗膜中に
つ壕らないのは亜鉛含有量が少ないためと考えられる。
一方本発明の塗装鋼板についても同様な見方で論じると
、初期に流れる約140μAと大きいカップリング電流
が極く短時間で急速に20〜30)μAまで低下した後
、20〜30μAの電流が長時間維持されている現象は
、塗膜中に入れたZn粉が卑となり、著しく溶解するが
すぐに前処理のクロム皮膜中のクロムが溶解し、Znが
著しく溶解するのを抑制していると考えられる。
このため、塗膜中のZn量の消失が徐々に起り長時間つ
づくものと考えられる。
これに伴ってZnの陰極防食作用効果が長時間つづき、
かつ前処理との相乗効果があるものと見なされる現象で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はカップリング電流測定方法の説明図、第2図は
対極の断面説明図、第3図はカップリング電流測定結果
を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼板の表面を清浄化したのち水溶性有機高分子と水
    溶性クロム化合物と亜鉛粉末を含む水溶性被覆組成物を
    塗布、乾燥し、しかるのち鉄、ニッケル、コバルト、マ
    ンガン、クロムおよびこれらの合金、チタン、ジルコン
    、ハフニウム、バナジン、ニオブ、タンタル、クロム、
    タングステン、モリブデンおよびこれらの混合物の炭化
    物のうち1種以上の粉末を第一成分、アルミニウム、グ
    ラファイト、錫、鉛、銅のうち1種以上の粉末を第二成
    分、全塗料不揮発分に対して5係以上の亜鉛粉末を第三
    成分として含有する塗料を5〜15μ塗布し、焼付けす
    ることを特徴とする耐食性のすぐれた溶接可能塗装鋼板
    の製造法。 2 鋼板の表面を清浄化したのち水溶性クロム化合物と
    有機還元性化合物と亜鉛またはアルミ粉末を含む水溶性
    被覆組成物を塗布、乾燥させ、しかルノチ鉄、ニッケル
    、コバルト、マンガン、クロムおよびこれらの合金、チ
    タン、ジルコン、ハフニウム、バナジン、ニオブ、タン
    タル、クロム、タングステン、モリブデンおよびこれら
    の混合物の炭化物のうち1種以上の粉末を第一成分、ア
    ルミニウム、グラファイト、錫、鉛、銅のうち1種以上
    の粉末を第二成分、全塗料不揮発分に対して5係以上の
    亜鉛粉末を第三成分として含有する塗料を5〜15μ塗
    布し、焼付けすることを特徴とする耐食性のすぐれた溶
    接可能塗装鋼板の製造法。 3 鋼板の表面を清浄化したのち、クロム酸を主成分と
    する電解液中で陰極電解処理を行ない、表面に金属クロ
    ムと酸化クロムよりなる二層あるいは複合のクロメート
    皮膜を形成させ、しかるのち鉄、ニッケル、コバルト、
    マンガン、クロムオヨびこれらの合金、チタン、ジルコ
    ン、ハフニウム、バナジン、ニオブ、タンタル、クロム
    、タングステン、モリブデンおよびこれらの混合物の炭
    化物のうち1種以上の粉末を第一成分、アルミニウム、
    グラファイト、錫、鉛、銅のうち1種以上の粉末を第二
    成分、全塗料不揮発分に対して5%以上の亜鉛粉末を第
    三成分として含有する塗料を5〜15μ塗布し、焼付け
    することを特徴とする耐食性のすぐれた溶接可能塗装鋼
    板の製造法。 4 鋼板の表面を清浄化したのち、水溶性有機高分子と
    該水溶性有機高分子と酸化還元、キレート生成、重合、
    縮合をおこす水溶性無機化合物と酸および酸性金属塩か
    ら成る水溶性組成物中に浸漬し、鋼板を陰極として電解
    処理を行ない、さらに表面に付着した該水溶性組成物を
    絞り取り、水洗するかあるいは水洗せずに乾燥し、しか
    るのち、鉄、ニッケル、コバルト、マンカン、クロムオ
    ヨびこれらの合金、チタン、ジルコン、ハフニウム、バ
    ナジン、ニオブ、タンタル、クロム、タングステン、モ
    リブテンおよびこれらの混合物の炭化物のうち1種以上
    の粉末を第一成分、アルミニウム、グラファイト、錫、
    鉛、銅のうち1種以上の粉末を第二成分、全塗料不揮発
    分に対して5%以上の亜鉛粉末を第三成分として含有す
    る塗料を5〜15μ塗布し、焼付することを特徴とする
    耐食性のすぐれた溶接可能塗装置板の製造法。
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