JPS5819471Y2 - サンプリングのための装置 - Google Patents

サンプリングのための装置

Info

Publication number
JPS5819471Y2
JPS5819471Y2 JP1979051305U JP5130579U JPS5819471Y2 JP S5819471 Y2 JPS5819471 Y2 JP S5819471Y2 JP 1979051305 U JP1979051305 U JP 1979051305U JP 5130579 U JP5130579 U JP 5130579U JP S5819471 Y2 JPS5819471 Y2 JP S5819471Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
permanent magnet
sample
magnetic
sampling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1979051305U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55150351U (ja
Inventor
文雄 中川
良助 福嶋
Original Assignee
株式会社 堀場製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 堀場製作所 filed Critical 株式会社 堀場製作所
Priority to JP1979051305U priority Critical patent/JPS5819471Y2/ja
Publication of JPS55150351U publication Critical patent/JPS55150351U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5819471Y2 publication Critical patent/JPS5819471Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、磁性体を測定誤差成分として含む試料を対
象とするサンプリングのための装置に関する。
この種試料、たとえば火力発電所の罐水中には多くの酸
化鉄(FeO9Fe203.Fe3O4等)が含まれて
おり、その罐水を連続して自動測定する場合、特に罐水
中のシリカ、リン酸イオン等を比色法で測定する場合は
前記酸化鉄による濁りが指示誤差となってあられれる。
発電所においてはボイラー起動時に罐水中のシリカ濃度
を測定し、その濃度結果によって工程をコントロールし
ているため前記指示誤差は極めて重大である。
このため、サンプリング装置の試料流路中に焼結金属等
のフィルタを設け、酸化鉄を除去するようにしているが
、ボイラー起動時の罐水中には平常運転時に比べて極め
て多くの酸化鉄が含まれているため、フィルタの容量が
小さい場合、この多量の酸化鉄によってたちまち目詰ま
りを生じ、罐水の通過を阻止し、測定不能な状態を招く
こととなる。
従って現在はこの点を解消するために容量の大きなフィ
ルタを用いたり、或いは2本の流路を切換弁等を用いて
択一的に罐水を流すようにし、そのそれぞれの流路中に
フィルタを設けた手段が用いられているが、前者の場合
はコストが高くつくとともに、いくらフィルタ容量が大
きくても寿命には限界があり、半永久的な使用をするこ
とができないという欠点が”あり、後者の場合は切換え
の度に使用していない側のフィルタを面倒な洗浄を行な
って再生しなければならず手間がかかるという欠点があ
る。
そこでこの考案は、酸化鉄が磁性体である点に着目して
、磁性体骨を効果的に吸着し、かつ目詰まりを生じない
新規なフィルタを開発すると共に、該フィルタの洗浄を
工夫することによって前記従来のサンプリング装置の欠
点を悉く解消し得る有用かつ優れたサンプリングのため
の装置を提供するものである。
以下、図示の実施例に基づいてこの考案に係るサンプリ
ングのための装置の構成を説明する。
1は試料例えば罐水の入口、lは分析部6に接続された
試料流路で、その途中には弁2、フィルタ3、弁4が設
けられている。
前記フィルタ3はフィルタケース7の中に永久磁石8・
・・・・・を設けて構成される。
例えばフィルタケース7の内壁に多数の永久磁石8・・
・・・・を固着する。
前記永久磁石8・・・・・・はその表面に薄いプラスチ
ックをコーティングしてあり、かつ、磁化率の高い強力
な磁石を用いることが望ましい。
尚、この実施例ではフィルタケース7を用いているが、
該ケース7を用いることなく試料流路l途中の配管内に
表面を薄いプラスチックでコーティングした前記永久磁
石8・・・・・・を設けた構成でも実施することができ
る。
9は前記フィルタ3より下流側の個所Pから分岐された
排出路で弁10が設けられている。
この弁10は前記弁4と交互に開閉することによってフ
ィルタ3より流出する流体(罐水の場合と次に述べる薬
液の場合とがある。
)を分析部6の方向に或いは排出路9を通って排出する
方向に切換えるもので、前記弁4と共に切換手段を構成
している。
なお切換手段の他の例としては弁4,10に代えて三方
弁を分岐個所に設ける手段とか、前記弁4,10或いは
三方弁として電磁弁を使用し、それをタイマー等で自動
的に交互に開閉制御する手段等が挙げられ、そのいずれ
をも任意に実施することができる。
11は酸化鉄を溶解する薬液A(例えば塩酸、硫酸、硝
酸等の溶液)を貯蔵するタンクで、その底部より弁12
を介してフィルタ3より上流の試料流路lに配管13に
て接続してあり、弁12を開、弁2を閉にすることによ
り薬液Aをフィルタ3に導入することができる。
この弁12と前記弁2も弁4゜10(切換手段)と同様
に交互に開閉されるものであり、前記切換手段と同様に
三方弁を用いたり、電磁弁を用いてその開閉動作を前記
切換手段と連動することもでき、その場合は更に操作が
簡単となり、電気的に連動させれば全自動化することも
できる。
次に上記構成の動作を説明する。
まずサンプリング時は、弁2,4を開に、弁10.12
を閉にして、入口1より罐水を導入する。
すると罐水は流路lを流れ、分析部6に送給されるが、
流路途中のフィルタ3を通過する際に罐水中に含まれる
粉状又は粒状の酸化鉄が永久磁石8・・・・・・の強力
な吸引力によって磁石表面に吸引され、分析部6には酸
化鉄の除去された罐水が導入される。
従って分析部6ではシリカ濃度等罐水中の所定成分濃度
を正確に測定することができる。
またこの場合、フィルタ3として焼結金属等従来方式の
フィルタを用いるとすぐに酸化鉄によって目詰まりを起
してしまうが、永久磁石8・・・・・・であれば、磁石
同士の間隔を広くとることができるため目詰まりのよう
な問題は起らず、長期に亙って使用することができる。
しかも永久磁石8・・・・・・として吸引力の強力なも
のを選べば更に前記間隔を拡げることができ、より長期
使用が可能となる。
一方、長期に亙って罐水を流していると、永久磁石8・
・・・・・の表面に酸化鉄が大量に吸引され、吸引能力
が低下し始めるが、その場合は弁2,4を閉にし、弁1
0.12を開にして薬液Aをフィルタ3内に導びき洗浄
する。
この洗浄は薬液Aによって永久磁石8・・・・・・表面
に付着した粉状又は粒状の酸化鉄を溶解して溶液状(イ
オン状)となし永久磁石8より取り除くのであるが、こ
の酸化鉄の溶解排除にあって、永久磁石8・・・・・・
の表面には薄いプラスチックをコーティングさせである
ので、永久磁石8・・・・・・からの磁性体溶液の離れ
が容易であり、従って酸化鉄の除去が比較的速やかに行
なわれる。
しかも、プラスチックコーティングの作用で、永久磁石
8・・・・・・の耐摩耗性の向上はもとより薬液に対す
る保護も図れ、延いては使用寿命の大幅なる延長を期す
ることができるものであり、かつ、そのコーティングが
薄いが故に永久磁石8・・・・・・の吸引力の低下を抑
制でき、酸化鉄の磁力吸引を阻害するものでは無い。
さて、溶液状になった鉄イオンは排出路9を通じて外部
にとり出され補集される。
かくして永久磁石8・・・・・・の表面から酸化鉄がと
り除かれ、再び前記のサンプリング動作を続行すること
ができる。
なお、薬液Aのフィルタ3内への供給は、ポンプ又は計
量器を用いて行うこともできる。
又、前記実施例では火力発電所の罐水を対象として説明
したが、この考案はこれに限定されるものではなく、罐
水以外の試料でも測定誤差成分として磁性体骨を含む液
体であればこの考案の適用対象となり得ることは勿論で
ある。
また、この考案にかかるフィルタ3より下流でかつ分析
部6より上流に焼結金属等従来方式のフィルタを設ける
という態様での実施も可能である。
その場合は、従来方式のフィルタは残余の磁性体骨を除
去するだけでよいため、小容量のものでも長期に亙って
使用することができ、また分析部に導入される試料中の
磁性体骨は略完全に近い状態に除去することができる等
の利点を有する。
以上要約すれば、この考案に係るサンプリングのための
装置は、分析部に接続された試料流路の途中に設けられ
且つ表面が薄いプラスチックでコーティングされた永久
磁石よりなるフィルタと、該フィルタより下流側の試料
流路から分岐された排出路と、前記フィルタからの試料
を前記分析部へあるいは前記フィルタからの磁性体溶解
後の溶液を前記排出路へと流れ方向を切換える切換手段
とを具備し、サンプリング時は前記流路中に流す試料に
含まれる磁性体骨を永久磁石にて吸引し、他方フィルタ
洗浄時は前記永久磁石に対し磁性体溶解用の薬液を流す
と共に切換手段を切換えて、前記薬液によって溶解され
た磁性体溶液を排出路より排出するようにしたものであ
るから次に列挙する利点を有する。
■磁性体に対して吸引能力を有する永久磁石にてフィル
タを構成し、それに試料を流すため、試料中に含まれる
磁性体骨の多少にかかわらず効率よくこれを吸引し、下
流の分析部には磁性体骨の除去された試料を送給できる
従って分析部では測定対象成分の濃度を誤差少なく正確
に測定することができる。
■永久磁石が吸引作用を及ぼす範囲は比較的広く、その
ため磁石同士の間隙を広くとることができ、目詰まりを
起すことなくしかも従来の焼結方式のフィルタに比べて
はるかに長期に亙って使用することができる。
また永久磁石の磁力が弱まらない限り洗浄を行なうこと
によって半永久的に使用することができる。
■磁性体骨を溶解する薬液を永久磁石に流すだけで洗浄
が行なえ、その操作が非常に簡単であると共に作業性も
よい。
また、溶解した磁性体骨も排出路出口より簡単に捕集す
ることができる。
■しかも、前記永久磁石の表面には薄いプラスチックの
コーティングを施しであるので、磁性体溶液の永久磁石
からの離れが良好で、磁性体骨の排除が容易迅速である
と共に、該プラスチックコーティングが永久磁石の吸引
作用を阻害するものでなく、かえって永久磁石の耐摩耗
性並びに耐薬性に供するものであり、延いては永久磁石
の使用寿命の大幅延長を達成できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係るサンプリングのための装置の一実
例を示す図である。 3・・・・・・フィルタ、4.10・・・・・・切換手
段、6・・・・・・分析部、8・・・・・・永久磁石、
9・・・・・・排出路、A・・・・・・薬液、l・・・
・・・試料流路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 分析部に接続された試料流路の途中に設けられ且つ表面
    が薄いプラスチックでコーティングされた永久磁石より
    なるフィルタと、該フィルタより下流側の試料流路から
    分岐された排出路と、前記フィルタからの試料を前記分
    析部へあるいは前記フィルタからの磁性体溶解後の溶液
    を前記排出路へと流れ方向を切換える切換手段とを具備
    し、サンプリング時は前記流路中に流す試料に含まれる
    磁性体骨を永久磁石にて吸引し、他方フィルタ洗浄時は
    前記永久磁石に対し磁性体溶解用の薬液を流すと共に切
    換手段を切換えて、前記薬液によって溶解された磁性体
    溶液を排出路より排出するようにしたことを特徴とする
    サンプリングのための装置。
JP1979051305U 1979-04-16 1979-04-16 サンプリングのための装置 Expired JPS5819471Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979051305U JPS5819471Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 サンプリングのための装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979051305U JPS5819471Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 サンプリングのための装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55150351U JPS55150351U (ja) 1980-10-29
JPS5819471Y2 true JPS5819471Y2 (ja) 1983-04-21

Family

ID=28940422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979051305U Expired JPS5819471Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 サンプリングのための装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5819471Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3031595B1 (fr) * 2015-01-14 2017-03-03 Total Marketing Services Methode et kit pour le dosage des ions fer dans les compositions lubrifiantes

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717949U (ja) * 1971-04-07 1972-10-30

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4717949U (ja) * 1971-04-07 1972-10-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55150351U (ja) 1980-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4978506A (en) Corrosion product monitoring method and system
JPS5819471Y2 (ja) サンプリングのための装置
RU2019115114A (ru) Устройство для отделения воды и твердых частиц распыляемой воды в машине непрерывного литья и способ непрерывного контроля и управления коррозионным фоном
JPS585955Y2 (ja) サンプリング装置
JPS56104231A (en) Sampling apparatus
KR20130127831A (ko) 유량 변화에 따라 자동역세척이 가능한 2-bed type 여과필터
JPS6052737A (ja) 酸濃度測定用酸洗液サンプリング装置
JP5905302B2 (ja) 表面付着物測定装置
JPH10235120A (ja) 濾過装置
US4504397A (en) Removal of sedimentary constituents from liquids
FI79195B (fi) Anordning foer uttagning av vaetskeprov.
JPS54116997A (en) Analyzer
US4145928A (en) Automated entrainment abundance sampler
JP4438166B2 (ja) ろ過装置
JPH07181130A (ja) 濁色度計の洗浄装置
RU2244281C2 (ru) Система отбора и доставки проб фильтрата для ионометрии
JPS6337045Y2 (ja)
WO2021132065A1 (ja) 有機物濃度測定方法および有機物濃度測定設備
JPH039014Y2 (ja)
JP2003202331A (ja) オンライン分析装置
JPH034241B2 (ja)
JPH0119530B2 (ja)
JP3444020B2 (ja) イオン交換樹脂の自動サンプリング装置
JPS62132142A (ja) サンプリング装置
JPS63139229A (ja) 液体試料サンプリング方法