JP4438166B2 - ろ過装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は下水処理場などで使用される全窒素・全リン計などの分析計の前処理工程に用いて好適なろ過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のろ過装置としては図3に示す構成のものが知られている。図3において、1は例えば内径70mm、長さ250mm程度のタンクであり、このタンクには所定量(例えば1リットル程度)の水道砂(直径1mm程度)2が入れられている。3はタンクの上方に設けられたオーバフロー口である。
【0003】
#1,#2はサンプル液の開閉弁であり、例えば処理前の液体と処理後の液体の何れかをタンク1内に流入する。F1はタンクの下方と3方弁SV3の途中に設けられたフィルタであり、SV3の一方はポンプ6を介して分析計(例えば全窒素・全リン計)7と接続されている。
【0004】
4は浄水の減圧弁、SV1,SV2は電磁弁でこれらの電磁弁の一方は減圧弁4に接続され、SV1の他方はタンクの下方に接続され、SV2の他方はフィルタF2を介して3方弁SV3の一方の接続口に接続されている。
【0005】
このような構成において、初期状態では電磁弁SV1,SV2は閉とされ、3方弁SV3はフィルタF1側からポンプ6への経路が開とされている。そして、サンプル開閉弁#1,#2の何れかを通過したサンプル液はタンク1の上方から流入し砂2でろ過されて、フィルタF1→3方弁SV3→ポンプ6→分析計7側に流れる。
【0006】
また、このような構成では、サンプル液に含まれる塵や微生物により砂2がドロドロになりフィルタF1にも目詰まりが生じる。
その様な場合は電磁弁SV1を開にして浄水をタンク1の下方から流入させてバブリングし、砂2から剥離した塵や微生物を含む汚染水をオーバフロー口から溢れさせ、その後、若しくは同時に電磁弁SV2を開とし3方弁SV3をフィルタF1側に切換えて浄水をタンク1の下方から流入するようにしてフィルタF1を逆洗する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成のろ過装置においてはフィルタF1として0.1μm程度の中空糸膜フィルタを使っているため、フィルタの目詰まりが生じ、また、水道砂2に塵や微生物などが付着し半練り状態になりバブリングによる剥離が難しくなりろ過効果が低下するという問題があった。さらに、水道砂2の交換には手間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、サンプル液処理部のメンテナンス周期を長くしたろ過装置を提供することを目的としている。
【0009】
このような課題を達成するために、請求項1においては、
上方にオーバフロー部を有するタンク1と、該タンクの下方からタンク内にサンプルを流入させる流路を開閉する開閉弁と、前記タンク内に配置された所定の容積を有する金網フィルタ10と、該フィルタでろ過した前記サンプルを分析計7に導出する導出パイプ11と、該導出パイプと分析計の途中に設けられた3方弁SV3と、前記タンク内に下方から浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV1と、前記金網フィルタ内に前記3方弁を介して前記浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV2と、前記金網フィルタ内に前記3方弁SV3および開閉弁SV4を介して気体を導入するエアポンプ12を備え、バブリングに際しては、前記電磁弁SV1およびSV4を開として3方弁SV3の経路を切換え、パイプ11を介して金網フィルタ10の内部にエアをバブリングして付着した塵や微生物を金網から剥離させ、その後前記SV1,SV4を閉として、前記SV2を開とし前記パイプ11a内に浄水を充満させるように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項2においては、請求項1記載のろ過装置において、
フィルタの材質は筒状に形成された銅合金,又はステンレス鋼であって、両端が平板に固定されていることを特徴とする。
請求項3においては、請求項1記載のろ過装置において、
フィルタは平板を介して導出パイプに固定され、導出パイプから取り付け取り外し自在とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項4においては、請求項1記載のろ過装置において、
ィルタはメッシュ250程度であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明のろ過装置の構成を示す図である。なお、図3に示す従来例と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0013】
図において、10はメッシュ250μm程度の金網からなるフィルタであり、タンク1の上方から挿入されたパイプ11の一端に固定されている。このパイプ11の他端は3方弁SV3の一方の接続口に接続されている。
【0014】
図2は金網フィルタ10の詳細図であり、このフィルタは両端に直径30mm厚さ1mm程度の円盤状の平板10a,10bを有しこの平板の外周に長さ(L)50mm程度の金網10eを巻回して形成されている。
【0015】
上方の平板10aにはパイプ11の一端をねじ込むためのねじ孔10cが形成されている。このような金網フィルタ10はパイプ11に対して容易に着脱が可能である。なお、平板の材質としてはステンレス鋼、金網の材質としては銅合金やステンレス鋼を用いている。12はエアポンプで、電磁弁SV4を介して3方弁SV3の一方の接続口に接続されている。
【0016】
図1に戻り、初期状態ではSV1,SV2,SV4は閉とされ、3方弁SV3は金網フィルタ10側からパイプ11を通ってポンプ6への経路が開とされている。そして、開閉弁#1,#2の何れかを通過したサンプル液はタンク1の下方から流入し、金網フィルタ10でろ過されて分析計7側に流れている。
【0017】
このような構成では、サンプル液体に含まれる塵や微生物は金網フィルタ10の外周に付着し従来同様目詰まりが生じる。その様な場合は電磁弁SV4を開として3方弁SV3の経路を切換え、パイプ11を介して金網フィルタ10の内部にエアをバブリングして付着した塵や微生物を金網から剥離させる。
【0018】
その場合、本発明では図2に示すように所定の容積を有し、また、メッシュ250μm程度の銅合金やステンレス鋼の金網フィルタ10を用いているので目詰まりの進行度合いは緩やかなものとなる。
【0019】
その後、若しくはバブリング中に電磁弁SV1を開としてタンク1の下方から浄水を流入させて金網フィルタ10から剥離した塵や微生物をオーバフロー口3から溢れさせて汚染水をタンク内から除去する。
次にSV1,SV4を閉として、SV2を開としパイプ11a内に浄水を充満させる。
【0020】
上記の構成によれば、金網フィルタ10として微生物に対して毒性を有する銅合金を用いれば微生物が付着し難く、ステンレス鋼の場合は錆難いという効果がある。また、メッシュ250μm程度の網目は下水の分析に対して支障をきたさない程度で長時間塵の詰まりを防止可能であり、エアのバブリングによる剥離が効果的である。また、金網フィルタ10を着脱自在として所定周期毎に手洗いにより詰まりを除去することも可能である。
【0021】
本発明の以上の説明は、説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更、変形をなし得ることは当業者に明らかである。特許請求の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、その範囲内の変更、変形を包含するものとする。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、上方にオーバフロー部を有するタンク1と、該タンクの下方からタンク内にサンプルを流入させる流路を開閉する開閉弁と、前記タンク内に配置された所定の容積を有する金網フィルタ10と、該フィルタでろ過した前記サンプルを分析計7に導出する導出パイプ11と、該導出パイプと分析計の途中に設けられた3方弁SV3と、前記タンク内に下方から浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV1と、前記金網フィルタ内に前記3方弁を介して前記浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV2と、前記金網フィルタ内に前記3方弁SV3および開閉弁SV4を介して気体を導入するエアポンプ12を備え、前記電磁弁SV4を開として3方弁SV3の経路を切換え、パイプ11を介して金網フィルタ10の内部にエアをバブリングして付着した塵や微生物を金網から剥離させ、その後SV1,SV4を閉として、SV2を開としパイプ11a内に浄水を充満させるように構成したので、サンプル液処理部のメンテナンス周期を長くすることができる。
【0023】
また、フィルタをメッシュ250程度の銅合金又はステンレス鋼の金網とし、所定の容積を有するように形成し、平板を介して導出パイプから取り付け取り外し自在としたので、銅合金の場合、金網自体が微生物に対して毒性を有することとなり、微生物が付着し難く、ステンレス鋼の場合は錆難いという効果がある。
【0024】
また、メッシュ250μm程度の網目は下水の分析に対して支障をきたさない程度で長時間塵の詰まりを防止可能でありエアのバブリングによる剥離が効果的である。
その結果、サンプル液処理部のメンテナンス周期を長くした濾過装置を実現することができる。更に、金網フィルタ10を着脱自在としたので、所定周期毎に手洗いにより詰まりを除去することも可能である。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過装置の実施形態の一例を示す構成図である。
【図2】フィルタの実施形態の一例を示す構成図である。
【図3】従来の濾過装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 タンク
3 オーバフロー口
4 減圧弁
6,12 ポンプ
7 分析計
10 金網フィルタ
11 パイプ
F2 フィルタ
#1,#2 開閉弁
SV1,SV2,SV4 電磁弁
SV3 3方弁

Claims (4)

  1. 上方にオーバフロー部を有するタンク1と、該タンクの下方からタンク内にサンプルを流入させる流路を開閉する開閉弁と、前記タンク内に配置された所定の容積を有する金網フィルタ10と、該フィルタでろ過した前記サンプルを分析計7に導出する導出パイプ11と、該導出パイプと分析計の途中に設けられた3方弁SV3と、前記タンク内に下方から浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV1と、前記金網フィルタ内に前記3方弁を介して前記浄水を流入させる流路を開閉する開閉弁SV2と、前記金網フィルタ内に前記3方弁SV3および開閉弁SV4を介して気体を導入するエアポンプ12を備え、バブリングに際しては、前記電磁弁SV1およびSV4を開として3方弁SV3の経路を切換え、パイプ11を介して金網フィルタ10の内部にエアをバブリングして付着した塵や微生物を金網から剥離させ、その後前記SV1,SV4を閉として、前記SV2を開とし前記パイプ11a内に浄水を充満させるように構成したことを特徴とするろ過装置。
  2. フィルタの材質は筒状に形成された銅合金,又はステンレス鋼であって、両端が平板に固定されていることを特徴とする請求項1記載のろ過装置。
  3. フィルタは平板を介して導出パイプに固定され、導出パイプから取り付け取り外し自在とされていることを特徴とする請求項1記載のろ過装置。
  4. フィルタはメッシュ250程度であることを特徴とする請求項1記載のろ過装置。
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