JPS5818986Y2 - 粉粒体の温度調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、有機自硬性鋳物砂（たとえばフラン樹脂砂
）のよ−うな粉粒体の温度を調節する装置に関するもの
である。

つぎに、この種の従来の温度調節装置を第１図、第２図
により説明する。

槽本体１の上方がわの一方には粉粒体５の投入口２が設
けられ、他方には粉粒体５の排出口３および流動空気出
口４が設けられており、底部寄りの内部には抵抗物６が
取付けられている。

抵抗物６より下方の槽本体１の側壁には空気入ロアが設
けられている。

粉粒体５は投入口２から一定量投入され、槽本体１内で
温度調節処理をされて排出口３がら排出される。

一方、流動空気は空気入ロアから圧送され、抵抗物６を
通り、粉粒体５を処理した後、空気出口４から排出され
、ついで、集塵機等で集塵されてから大気に放出される
。

第２図の装置は、粉粒体５の処理効果を上げる目的で、
抵抗物６より上方の槽本体内部に水を流す配管８をおさ
めたものである。

流動空気および配管８内の水の温度を制御することによ
り、所望の粉粒体の温度を得る場合もある。

従来の装置では、流動空気および配管内の水の温度を調
節しない場合は、季節により温度が変化するため、年間
を通じ粉粒体の温度が安定しない。

そして、所望の温度を得るには、処理前の粉粒体の温度
の最大値で熱計算をし、槽本体の大きさ、流動空気量お
よび流動空気温度調節器の設計を行なわなければならな
いため、大容量のものが必要となる。

また、処理が不必要な粉粒体と処理が必要な粉粒体とが
断続的に流れて来た場合、前者も処理することになるゆ
え、無駄が多い。

この考案は、排出口における粉粒体の温度が年間を通じ
てほぼ一定値に安定し、かつ効率よく粉粒体を処理する
ことができる粉粒体の温度調節装置を提供することを目
的とするものである。

以下、この考案の一実施例態様を第３図により説明する
。

槽本体は上がわの一次流動槽１１と下がわの二次流動槽
１２とからなり、−次流動槽１１に対する投入口１３の
下部は、−次流動槽１１内につらなる部分とバイパス管
１４につらなる部分とに区画されており、それぞれの区
画部には粉粒体１５の流通、遮断を制御する弁１６．１
７が設けられている。

−次流動槽１１および二次流動槽１２内は、反バイパス
管がわでたがいにつらなる上下の三部分に区画されてお
り、各区画部にはそれぞれ抵抗物１８が取付けられてい
るとともに、流動空気供給系路１９゜２０が設けられて
おり、該流動空気供給系路１９には大気がそのま・送風
機などで供給され、流動空気供給系路２０には温度調節
器等で調節された低温度あるいは高温度の空気が送風機
などで供給される。

抵抗物１８はたとえば耐熱布の上下面に金網を張った構
造からなる。

一次流動槽１１の排出口２１．二次流動槽１２の投入口
２２および排出口２３はバイパス管１４につらなってお
り、バイパス管１４の端部は排出口２４になっている。

投入口２２の下がわにおけるバイパス管部には弁２５が
設けられている。

投入口１３、排出口２１の内がわにおける一次流動槽１
１内には粉粒体１５の温度を検知する温度検知器２６．
２７が取付けられており、槽本体の外がわには大気温を
検知する温度検知器２８が設置されている。

投入口１３に投入された粉粒体１５の温度は温度検知器
２６により検知され、その温度が所望値であるである場
合は、弁１７．２５が開き、粉粒体１５は排出口２４か
ら次工程に送られる。

温度検知器２６で粉粒体１５の温度を検知し、温度検知
器２８で大気温を検知し、両検知温度を比較し、大気温
度で一次処理が必要な場合には、弁１６が開き、空気供
給系路１９に送風機等により大気が供給されて粉粒体１
５の処理が行われる。

そして、温度検知器２７で検知した粉粒体１５の温度が
所望値である場合には、弁２５が開き、粉粒体１５は排
出口２４から排出される。

一次処理の不要な粉粒体、および温度検知器２７で検知
した温度が所望値でない粉粒体に対しては、弁２５が閉
しられ、粉粒体は投入口２２を経て二次流動槽１２内に
供給される。

この槽１２内では、温度調節器等により調節された低温
度あるいは高温度の流動空気が空気供給系路２０に流れ
、粉粒体が所望の温度にまで処理される。

そして処理された粉粒体は排出口２３を経て排出口２４
から次工程に送られる。

粉粒体１５は抵抗物１８をほぼ一様に通過した圧力空気
により浮き上げられて流動する。

その流動状態では空気の流量、空気層の圧力、抵抗物１
８、粉粒体１５の大きさ、比重等により異なるが、最適
流動状態は計算式や実験・で求めることができる。

粉粒体１５はそれと空気との混合状態で流動し、その混
合物は流動は水のように高い所から低い所に流れる。

ゆえに粉粒体は落差で下の層に落下する。なお、各作動
部は自動制御によって作動されるようになっている。

以上説明したこの考案によれば、大気を有効に利用して
省エネルギをはかることができるとともに、次工程に対
する排出口における粉粒体の温度のばらつきを少なくす
ることができ、また、槽を上下二段形とすることにより
据付は面積を小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の粉粒体の温度調節装置を示す断
面側面図、第３図はこの考案の一実施態様を示す断面側
面図である。 １１・・・・・・−次流動槽、１２・・・・・・二次流
動槽、１３・・・・・・投入口、１４・・・・・・バイ
パス管、１５・・・・・・粉粒体、１６，１７゜２５・
・・・・・弁、１８・・・・・・抵抗物、１９．２０・
・・・・・流動空気供給系路、２１・・・・・・排出口
、２２・・・・・・投入口、２３・・・・・・排出口、
２４・・・・・・排出口、２６．２７・・・・・・粉粒
体温度検知器、２８・・・・・・大気温度検知器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．大気温度の流動用空気を供給して粉粒体を流動させ
   る一次流動槽と、温度調節器等により調節された低温度
   あるいは高温度の流動用空気を供給して粉粒体を流動さ
   せる二次流動槽とをそなえ、上記−次流動槽への投入口
   の下部を分岐してバイパス管を接続し、該バイパス管に
   上記−次流動槽の排出口と上記二次流動槽の投入口およ
   び排出口を接続開口し、上記−次流動槽の投入口とバイ
   パス管および上記二次流動槽の投入口接続部のバイパス
   管に弁を設けてなる粉粒体の温度調節装置。 ２、各弁が、−次流動槽の投入口および排出口内側にそ
   れぞれ設けた粉粒体の温度を検知する温度検知器と、大
   気側に設けた大気温度を検知する温度検知器の指示によ
   り開閉制御される実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   粉粒体の温度調節装置。