JPS58186732A - 透過スクリ−ン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 キュラーレンズシ一トを組み合わせてなる透過スクリー
ンの改良に関する。

透過型のスクリーンには種々のタイプのものが考案され
ているが、プロジェクションテレビのように、光が赤・
緑・青に分離されスクリーン−Ｆで色合成を行なう場合
には、フレネルレンズシートとレンチキュラーレンズシ
ートとの組み合わせが、一般に用いられている。　フレ
ネルレンズは光軸な観察者に集中するはたらきをし、レ
ンチキュラーレンズは色ムラの少ない画像を与えるとと
もに、異方性を、つまり光が水平方向には所定の角度範
囲に拡がるが、垂直方向にはあまり拡がらないようにす
る役割をはたす。

ところが、フレネルレンズシートとレンチキュラーレン
ズシートを組み合わせると、モアレパターンによる擬似
信号像が発生し、画質に好ましくない影響が出るので、
これを防止しなければならない。　そのほかに透過スク
リーンに要求されるのは、ホットスポット、つまり光が
入射する中心点の輝度が異常に高くなる現象をなくすこ
とである。　レンチキュラーレンズの使用により、ホッ
トスポットは左右に拡がった線状となるが、依然として
残る。

本発明の目的は、モアレパターンの発生を防止または抑
制するとともに、ホットスポットを解消または低減して
、良好な画像を実現する透過スクリーンを提供すること
にある。

本発明者らの一人は、フレネルレンズシートの少なくと
も一面に光拡散性層を設けたものは、レンチキュラーレ
ンズシートと組み合わせたとき、モアレパターンが発生
しにくいことを見出し、別に提案した。

さらに研究を進めたところ、今回、レンチキュラーレン
ズシートの内部に光を散乱する微粒子を分散させると、
ホットスポットが著しく軽減されることを知って、上記
の知見と組み合わせて本発明に至った。

従って本発明の透過スクリーンは、フレネルレンズシー
トおよびレンチキュラーレンズシートラ組み合わせてな
り、フレネルレンズシートはその少なくとも一面に光拡
散性層を有し、レンチキュラーレンズシートは内部に光
を散乱する粒子を分散して有するとともに、光不透過部
分を光吸収性にしたことを特徴とする。

レンチキュラーレンズシートの光不透過部分を光吸収性
にすることは、外光の影響を少なくしてスクリーン上の
画像を明瞭にする目的で、「ブラックストライプ」レン
チキュラーなどの名で、すでに行なわれている。

フレネルレンズの光拡散性層は、レンズ面側でも平面側
でもよいが、どちらかといえばレンズ面側にある方が効
果が高い。　もちろん両側にあってもよい。

この光拡散性層の形成には、種々の態様が可能である。

そのひとつは、フレネルレンズの表面に、表面マット化
フィルムを貼り合わせたものである。

表面マットフィルムは、たとえば型ロールを用いたエン
ボス法により、あるいは分子量の異なる樹脂をブレンド
してなる組成物を用いて、公知の製膜法により製造でき
る。　表面マットフィルムをレンズシートに熱融着させ
て設けるときは、表面マットフィルムの軟化点をレンズ
シートの成形温度よりも高くしておくと、表面マット状
態が熱により損なわれず好ましい。

いまひとつは、フレネルレンズの表面に、光ヲ散乱する
微粒子を練り込んだフィルムを貼り合わせたものである
。　光を散乱する微粒子は、フィルムの材料と屈折率が
異なる物質の微粒子を用いればよく、代表的なものは、
ガラス粉、微粉末シリカ、アルミナ等の体質顔料や、樹
脂パウダーなどである。　これらの粒径は、０．５〜３
０μ程度が適当である。

上記のような光拡散性層をフレネルレンズシートの表面
に設けるには、表面マット化フィルムまたは光散乱フィ
ルムを透明なレンズ素材シートと重ねてプレス成形して
もよいし、すでにあるレンズシートに貼り合わせてもよ
い。

同様な光拡散性層を有するフレネルレンズシートは、そ
の表面に、光拡散性のインキまたは塗料をコーティング
することによっても得られる。

このためのインキまたは塗料は、適宜の透過なビヒクル
中に、前記した光を散乱する微粒子を分散させることに
より調製できる。　この場合も、レンズ素材シートに上
記のインキまたは塗料を塗布してからプレス成形しても
よいし、すでに成形したレンズシートに塗布することに
よってもよい。

光拡散性層を有するフレネルレンズの別の態様は、フレ
ネルレンズの表面に、フレネルレンズの中心と同一の中
心をもつ同心円状の多数の微細な、ツマリフレネルレン
ズのピッチよりもはるかに細かいピッチをもった、同心
円状の模様ともいうべき微細な凹凸を設けたものである
。　このような微細凹凸を与えるには、レンズシートの
成形金型に加工するのが有利であって、それには、たと
えば金型を回転させながらその表面に砥粒を付着した布
を弱（押し当てるとか、金型切削バイトの刃に加工をし
ておくといった手段がとれる。

一方の、レンチキュラーレンズシートの内部に分散させ
る、光を散乱する微粒子は、やはりレンズの材料と異な
る屈折率をもつ物質の微粒子を用いる。　具体例は、前
記したような、ガラス粉、微粉末状のシリカ、アルミナ
のような体質顔料、あるいは樹脂パウダーなどであって
、粒径０．５〜３０μ程度のものである。　レンズ材料
に対する配合割合は、０．５〜５重量％の範囲が適当で
あろう。　レンズシート中への均一な分散は、たとえば
、通常はポリメチルメタクリレートのようなプラスチッ
クスであるレンズ材料と溶融混練し、注型または押し出
し−プレス成形を行なってレンズとすることにより実現
できる。

レンチキュラーレンズの表面に光吸収性の部分をつくる
、ブラックストライプ形成技術は知られている。　たと
えば、ブラックストライプにする部分が突出するように
レンズを成形し、そこへロールコートによりつや消しの
黒色インキを印刷するとか、その逆にブラックストライ
プ部分を凹ませて成形し、ドクターコート法により凹ん
だ部分にだけインキを残すといった手法が採用できる。

本発明の透過スクリーンの代表的な態様を、図面を参照
して説明する。

第１図に示す例は、フレネルレンズシート１のレンズ面
に、光を散乱する微粒子を練り込んだフィルム３を貼り
合わせて光拡散性層としたものと、内部に光を散乱する
微粒子を分散させて有し、突出型のブラックストライプ
２５を有するレンチキュラーレンズシート２を組み合わ
せて透過スクリーンとしたものである。

第２図に示す例は、フレネルレンズシート１の平面側に
、フレネルレンズの中心と同じ中心をもつ同心円状の多
数の微細な凹凸４を形成して光拡散性層としたものと、
内部に光を散乱する微粒子を分散させて有し、平面型の
ブラックストライプ２５　ヲ有−するレンチキュラーレ
ンズシート２を組み合わせた透過スクリーンである。

本発明によるときは、モアレパターンが問題にならず、
かつホットスポットが気にならない透過゛　スクリーン
が得られる。　レンチキュラーレンズ中における光の散
乱は、レンズの成形に多少歪みが残る場合でも、スクリ
ーン上の画像ではそれが目立たなくなるという効果もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、ともに本発明の透過スクリーン
の諸態様を示す拡大断面図である。 １・・・・・・　フレネルレンズシート２・・・・・・
　レンチキュラーレンズシート３・・・・・・　微粒子
を練り込んだフィルム４・・・・・・　同心円状の微細
な凹凸２５・・・・・・　ブラックストライプ特許出願
人　大日本印刷株式会社 代理人　弁理士　　　須　　賀　　総　　夫才１図 矛２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （］）７レネルレンズシートおヨヒレンチキュラーレン
   ズシートを組み合わせてなる透過スフＩＪ　−ンであっ
   て、フレネルレンズシートはその少なくとも一面に光拡
   散性層を有し、レンチキュラーレンズシートは内部に光
   を散乱する微粒子を分散して有するとともに、光不透過
   部分の表面を光吸収性にしたことを特徴とする透過スク
   リーン。 （２）フレネルレンズシートの光拡散性層が、その表面
   への、表面マット化フィルムの貼り合わせ、微粒子を練
   り込んだフィルムの貼り合わせ、または光拡散性インキ
   または塗料のコーティングにより設けたものである特許
   請求の範囲第１項の透過スクリーン。 （３）フレネルレンズシートの光拡散性層が、その表面
   に設けた、フレネルレンズの中心と同一の中心をもつ同
   心円状の多数の微細な凹凸により形成されたものである
   特許請求の範囲第１項の透過スクリーン。 （４）し７ｆキユラーレンズシートの内部に分散した光
   を散乱する粒子が、レンズの材料と異なる屈折率をもつ
   物質の微粒子である特許請求の範囲第１項の透過スクリ
   ーン。