JPS5818406Y2 - ケ−ブル外被螺旋切工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はｃｃｐ−ｃｓ電話ケーブルの外部ＰＥ被覆と波
付金属管Ｃ３を螺旋状に切断する工具に関するものであ
る。

従来ＣＣＰ−Ｃ５電話ケーブルに接続端子函を取付ける
には前記ケーブルの外部ＰＥ被覆とＣ３外被の一部を除
去するために縦割り工具を使用して縦割りをしている。

しかるにこの縦割工具はカム、レバー機構が多いために
工具としては複雑で取扱いが難しく、さらに価格も高価
である欠点がある。

本考案は上記の欠点を解消する目的にてＣ形フレームの
一端にカッターハンドルの回転により進退する傾斜回転
カッターと、前記フレームに固定せるガイドローラー取
付金具に取付けた傾斜ガイドローラーを備え、前記フレ
ームの他端にクランプハンドルの回転により進退するガ
イドローラー取付金具に取付けた傾斜ガイドローラーを
備え、前記傾斜回転カッターの傾斜角度を傾斜ガイドロ
ーラーの傾斜角度より大きくとって保持し、前記対向す
る傾斜ガイドローラーにてケーブルを挾み、ケーブル外
被に切込んだ傾斜回転カッター及び前記ガイドローラー
をケーブルの周囲に回転してケーブル外被を螺旋状に切
断する工具である。

これを図面により具体的に説明すると、第１図はｃｃｐ
−ｃｓ電話ケーブルの一部欠截断面図であって１はケー
ブル心、２は内部ＰＥ絶縁被覆、３は波付金属骨であっ
て波付鋼テープを横巻きする、４は外部ＰＥ被覆である
。

本考案の波付金属被覆ケーブル螺旋切工具は上記ケーブ
ルの外被の外部ＰＥ被覆及び波付金属被覆の一部を除去
するために螺旋切りするものであって、これを第２図乃
至第５図にて示す。

第２図は本考案の螺旋切工具の平面図、第３図はその正
面図、第４図はそのＡ断面図、第５図はＢ断面図であっ
て、５はＣ形フレームであって軽量化のためにアルミニ
ウム合金鋳物から作られ、６は傾斜回転カッター、７は
カッター側傾斜ガイドローラーでガイドローラー取付金
具８に固定され、前記ガイドローラー取付金具８はガイ
ドピン９によりＣ形フレーム５の一端５′に固定されて
いる。

１０はカッター支持具であってピン１１によりカッター
を回転自在に支持し、その一部に設けたガイドピン９の
係合する長孔１２の長さの範囲内にて前記ガイドローラ
ー取付金具８を進退自在に貫通している。

１３はカッターハンドル、１４は押し螺管であって、皿
螺子１５によって前記ハンドル１３に固定されている。

１６はハンドルガイドであって大皿螺子１７によりフレ
ーム５の一端５′に固定されている。

１８は焼付防止用スペーサーであって押し螺管１４の一
部１４′とハンドルガイド１６の一部１６′との間に介
装されている。

前記押し螺管１４はカッター支持具１０の内面と螺合し
、ハンドル１３の回転により押し螺管１４が回転しガイ
ドピン９により回転を抑止されたカッター支持具１０は
前後に移動してカッタ６を進退させる。

１９は前記カッター支持具に固定された指標、２０はフ
レーム５′に設けた指標移動用長孔、２１は目盛板であ
って前記指標移動用長孔２０の上に取付けられ指標１９
の移動を測定する。

２２はＣ形フレーム５の他端５″を貫通して進退自在に
移動するクランプ軸であって、その一部に長孔２３を設
け、前記フレーム５″に固定されたガイドピン２４によ
りその回転を抑止され、長孔２３の長さの範囲で移動す
る。

２５は傾斜ガイドローラーであってガイドローラー取付
金具２６に取付けられ、前記ガイドローラー取付金具２
６はピン２７によりクランプ軸２２に固定されている。

２８はクランプハンドル、２９はクランプ押し螺管であ
って皿螺子３０によりクランプハンドル２８に固定され
、前記クランプ軸２２の内面と螺合している。

３１はクランプハンドルガイドであって大皿螺子３２に
よりＣ形フレームの一端５″に固定されクランプハンド
ル２８の内面を螺合している。

今タランプハンドル２８とクランプハンドルガイド３１
の螺糸のピッチｐ＝ｉ、５、クランプ軸２２とクランプ
押し螺管２９の螺糸ピッチｐ＝４とすればクランプハン
ドル２８の回転によりクランプ軸２２は１．５＋４．０
＝５．５だけ前進、後退することになり、この二重螺糸
機構によりクランプ軸の前進後退の長さを大きくし急速
クランプを行うことができる。

第４図はＡ−Ａ断面図、第５図はＢ−Ｂ断面であってカ
ッタ側のガイドローラー取付金具８に傾斜ガイドローラ
ー７がそれぞれ玉軸受３３及びシャフト３４を介して２
個取付けられ、その反対側のガイドローラー取付金具２
６に傾斜ガイドローラー２５がそれぞれ玉軸受３５及び
シャフト３６を介して４個取付けられ、前記ガイドロー
ラー７とガイドローラー２５とはカッターハンドル１３
の方から即ちＤ方向から見て左右同−角度宛反対側に傾
斜し、カッター６はガイドローラー７と同一側に若干異
る角度で傾斜している。

前記のガイドローラー７と２５及びカッター６の傾斜角
度は前記ガイドローラー７及び２５によりケーブルを挾
み、フレーム５を手で持って本考案の螺旋切工具をケー
ブルの周囲に回転させる時の工具回転力負荷が最も小さ
く且つ作業性を良好にする条件を十分満足させることが
望ましい。

前記の傾斜角度を種々変えて実験せる結果、次の第１表
に示す傾斜角度が得られた。

第１表に於いてカッター６とガイドローラー７との傾斜
角度が異るのは本考案螺旋切工具にてケーブル外被を螺
旋切りする場合、ガイドローラー７はケーブルの外周に
沿って回転して行くのに対して、カッター６はケーブル
外被の切込み深さ分だけケーブル外径より小径の所を切
断し乍ら回転して行く。

従ってカッター６とガイドローラー７の傾斜角度を同一
にすると、カッター６が螺旋状に切り進むピッチとガイ
ドローラー７が螺旋状に進むピッチは一致しない。

カッター６の前記ピッチはガイドローラー７の前記ピッ
チより小さい。

本考案の螺旋切工具はカッター６とガイドローラ６．２
５の両方によって送られるので、前記両方のピッチが略
同−となるようにしないと工具の回転抵抗が大きくなり
ケーブルが捻じられるのである。

故にカッター６の傾斜角度をガイドローラー６のそれよ
りも若干大きくしなければならない。

なお、第１表の傾斜角度は実験の結果最良のものとして
示したが、今後さらに実験によってそれぞれの傾斜角度
は変更される場合もあることを鼓に附言する。

ガイドローラ７とその反対側のガイドローラー２５の傾
斜角度はＤ矢視方向から見て反対になっているのは、ガ
イドローラー６と２５との間にケーブルを挿入し、クラ
ンプハンドル２８を操作し、螺糸機構によりガイドロー
ラー６と２５でケーブル外周を押圧し螺旋切工具をケー
ブル円周方向に回転させた時、ガイドローラー７と２５
がケーブル外周上を回転して行く方向は正反対である。

従って螺旋切工具のケーブル円周方向の回転で工具をケ
ーブルの軸方向に送るためにはガイドローラ７と２５の
傾斜角度を同一で且つ反対にする必要がある。

次に本考案の螺旋切工具によりケーブル外被を螺旋切り
する順序を説明する。

先ずカッターハンドル１３を左に廻わしてカッター６を
後退させてケーブルを螺旋切工具に挿入した時にカッタ
ー６がケーブルに当たらないようにする。

次にガイドローラー７と２５との間にケーブルが位置す
るように螺旋切工具をケーブルに挿入する。

次にクランプハンドル２８を右に廻わしてガイドローラ
ー取付金具２６を前進させて２個のガイドローラー７と
４個のガイドローラー２５でケーブルを適当に押圧して
螺旋切工具をケーブルに取付ける。

次にカッターハンドル１３を右に廻わして、カッター６
を前進させ、ケーブル外周にカッターの先端が接した時
目盛板２１に於ける指標１９の位置を記憶して置き、次
に螺旋切工具を約９０°位復々回転させ乍らカッターハ
ンドル１３をさらに右に廻わし、そのケーブル外被の所
定の切込深さまで目盛板２１を見ながらカッター６を進
める。

次にカッターハンドル１３又はクランプハンドル２８に
手を掛けてケーブル外周に沿って螺旋切工具をケーブル
円周方向に回転させる。

この動作により螺旋切工具はケーブル外被即ち外部ＰＥ
層４と波形金属被覆層３とを螺旋状に切断し乍ら進み所
定の長さまで切断する。

この場合、ガイドローラー７と２５がカッター６より、
ケーブル軸方向にガイドローラー７．２５より先行する
ように螺旋切工具を回転する必要がある。

もしもカッター６の方がガイドローラー７．２５より先
行するとガイドローラー７．２５はケーブル外被が切断
された所を通るのでガイドがなくなる。

次にケーブル外被の螺旋状に切断された始点と終点を通
って別のケーブル外被を円周状に切断する工具によって
円周状に切断し、最後に前記の螺旋状に切断された外被
をペンチ又は手で剥ぎ取るのである。

本考案のケーブル外被螺旋切工具はＣ形フレームの一端
にカッターハンドルの回転により進退する傾斜回転カッ
ターと、前記フレームに固定せるガイドローラー取付金
具に取付けた傾斜ガイドローラーを備え、前記フレーム
の他端にクランプハンドルの回転により進退するガイド
ローラー取付金具に取付けた傾斜ガイドローラーを備え
、前記傾斜回転カッターの傾斜角度を傾斜ガイドローラ
ーの傾斜角度より大きくとって保持し、前記対向する傾
斜ガイドローラーにてケーブルを挾み、ケーブル外被に
切込んだ傾斜回転カッター及び前記ガイドローラーをケ
ーブルの周囲に回転させてケーブル外被を螺旋状に切断
するものであるから構造が簡単で操作し易く且つ安価で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はｃｃｐ−ｃｓ電話ケーブルの一部欠截図、第２
図は本考案のＣ８電話ケーブル外被螺旋切工具の平面図
、第３図はその正面図、第４図はＡ−Ａ断面図、第５図
はＢ−Ｂ断面図である。 １はケーブル心、２は内部ＰＥ絶縁被覆、３は波付金属
管Ｃ３，４は外部ＰＥ被覆、５はＣ形フレーム、６は傾
斜回転カッター、７はガイドローラー、８はガイドロー
ラー取付金具、１０はカッター支持具、１２はガイドピ
ン９係合用長孔、１３はカッターハンドル、１４は押し
螺管、２０は指標１９稼動用長孔、２２はクランプ軸、
２３はガイドビン２４係合用長孔、２５は傾斜ガイドロ
ーラー、２６はガイドローラー取付金具、２８はクラン
プハンドル、２９はクランプ押し螺管、３１はクランプ
ハンドルガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｃ形フレームの一端にカッターハンドルの回転により進
   退する傾斜回転カッターと、前記フレームに固定せるガ
   イドローラー取付金具に取付けた傾斜ガイドローラーを
   備え、前記フレームの他端にクランプハンドルの回転に
   より進退するガイドローラー取付金具に取付けた傾斜ガ
   イドローラーを備え、前記傾斜回転カッターの傾斜角度
   を傾斜ガイドローラーの傾斜角度より大きくとって保持
   し、前記対向する傾斜ガイドローラーにてケーブルを挾
   み、ケーブル外被に切込んだ傾斜回転カッター及び前記
   ガイドローラーをケーブルの周囲に回転してケーブル外
   被を螺旋状に切断するケーブル外被螺旋切工具。