JPS5818377B2 - 熱硬化性樹脂用充填剤 - Google Patents

熱硬化性樹脂用充填剤

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JPS5818377B2
JPS5818377B2 JP50056749A JP5674975A JPS5818377B2 JP S5818377 B2 JPS5818377 B2 JP S5818377B2 JP 50056749 A JP50056749 A JP 50056749A JP 5674975 A JP5674975 A JP 5674975A JP S5818377 B2 JPS5818377 B2 JP S5818377B2
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JP
Japan
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aluminum oxide
filler
present
maximum
thermosetting resin
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JP50056749A
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穣二 井畑
久明 福井
直宏 鶴田
直也 小南
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された熱硬化性樹脂用充填剤に関するもの
である。
本発明の目的は、熱硬化性樹脂に本発明の充填剤を配合
することによって、優れた耐熱性、難燃性および高温下
寸法精度を有する成形材料を提供することにある。
一般に、熱硬化性樹脂用充填剤として水酸化アルミニウ
ム(示性式 Al2O3・nH2O: n = 3)が
用いられる(以下この水酸化アルミニウム・3水和物を
単に水酸化アルミニウムと記す)。
これは難燃性、電気特性等にすぐれた性能を示し、無機
充填剤としてエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等
に配合使用されてきたが、その反面、200℃以上の耐
熱性、或いは潜水処理による電気性能劣化という欠点を
持つものであった。
例えば、エポキシ樹脂と上記水酸化アルミニウムを配合
した系において、200℃にて30分間の乾熱処理を行
なうと、成形体の表面にふ(れ等の現象が発生し、用途
的に限定され、比較的高温下にさらされる分野には使用
することができなかった。
また、上記水酸化アルミニウムを配合した組成物からえ
もれた成形体は煮沸後の電気特性が大きく低下するため
電気部品としても高信頼性を要する分野にはその使用が
著るしく限定されるものであった。
特に、この耐熱分野への応用として、プリント配線用基
板へ適用する場合には、ハンダ浴処理を必要とし、この
要件を満足するためには、基板を乾熱下260℃、30
分放置後において基板に変化がないことが必要である。
しかるに、上記水酸化アルミニウムを用いた樹脂組成物
では、基板にふくれが発生し、プリント基板として使用
に耐ええないものとなる。
一方、示性式α−A1203・H2Oで示される含水ア
ルミナも存在するが、これは何れも結晶粒の凝集力が強
いため、微粉末化が困難であること、さらに樹脂との親
和性に問題があること等により、熱硬化性樹脂の充填剤
として使用することは比較的困難であった。
また、このα−A l 203・H2Oは含水比率が小
さいため、樹脂組成物の難燃性に劣ること、或いは高温
下寸法精度に劣る等の欠点があるため、熱硬化性樹脂の
充填剤として殆んど使用されていないのが現状である。
本発明は上記の如き種々の欠点を改良した熱硬化性樹脂
用充填剤に関するものであり、(A)Al2O3・3H
20と(B) α−A1203・H2Oとの両者が存
在する結晶温体であって、その存在比率を示すところの
rB)の最大X線回折強度と(A)の最大X線回折強度
との比(B)/(A)が0.12≦(B)/(A)≦0
.5の範囲にあり、かつ240℃以下の温度領域で示差
熱的に吸熱挙動を生起しない酸化アルミニウムからなる
熱硬化性樹脂用充填剤である。
本発明による酸化アルミニウムを配合した熱硬化性樹脂
組成物からえられた成形体はこれを260℃の雰囲気で
30分間乾熱下で放置してもその表面にふくれ等の現象
が全くみられず、驚くほど熱的に安定である。
さらに、本発明による酸化アルミニウムを配合した熱硬
化性樹脂組成物からえられた成形体は、潜水処理を行な
った後も電気特性の劣化率は非常に小さく、そのため該
成形体は非常に信頼性の高い成形材料として電気部品分
野に用いることができる。
その上、該成形体は高温下強度の低下が著るしく小さい
等の効果を併せもつ特徴がある。
本発明による酸化アルミニウムを配合した熱硬化性樹脂
組成物の上述の如き種々の利点は、(AJA1203・
3H20と(B) α−A1203−H2Oとの両者
が存在する結晶温体であって(B)の最大X線回折強度
と(A)の最大X線回折強度との比(B)/(A)が0
.12≦(BV(AJ≦0.5の範囲にあり、かつ示差
熱的挙動において240℃以下では吸熱挙動を全く有し
ないところの酸化アルミニウムを用いることによって初
めてえられる。
本発明の充填剤である最大X線回折強度比が0.12≦
(B)/(A)≦0.5、かつ240℃以下で吸熱挙動
を持たない酸化アルミニウムの製法の一例は次のとおり
である。
即ち、該酸化アルミニウムは見掛は結晶水n 、===
3の酸化アルミニウムを280℃以上、好ましくは3
00℃以下の高温で3〜5時間熱処理し、さらにこの熱
処理を受けた酸化アルミニウムをO〜−30℃の温度へ
急冷することによってえられる。
この場合、前工程の高温処理は真空下、好ましくは2〜
10mmHgで行なうことが、一層本発明の効果を高め
る傾向にある。
また、後工程の急冷による効果は、得られた熱処理後の
酸化アルミニウムを再度高温下雰囲気へ放置しても、示
差熱的に全く変化を起さない好ましい結果が生じる。
本発明による上記酸化アルミニウムは最大X線回折強度
比が(A)A1203・3H20、(B)α−A120
3・H2Oの結晶温体下、0.12≦B)/(N≦0.
5であるが、(B)/(A)> 0.5の場合には、酸
化アルミニウムの見掛は結晶水含量が減少するため、該
酸化アルミニウムを充填剤として含む成形体の一難燃性
が著″るしく低下し、かつ該成形体の高温下放置におい
て、寸法精度に劣る、即ち「そり」の現象が生じる。
一方[)/(A)< ’0.1’ 2の場合には、該酸
化アルミニウムを充填剤として含む成形体の煮沸後の電
気特性が大巾に低下する欠点が生じ、かつ該成形体を2
00℃以上で乾熱放置した場合に、ふ(れが生じる。
本発明による酸化アルミニウムの(A)A1203・3
H20の最大X線回折強度の位置は、4.80人に発生
するピークであり、fB) α−A1203・H2O
のそれは6.03人である。
この各々のピーク位置は、測定条件等により若干のシフ
トもあるが、A、(B)共に物質の同定は、その他の主
要X線回折線から確認することができる。
また、この強度比は、微分値、即ち回折線のピーク長の
強度比でもって計測されたものである。
本発明による(B)/’(A)の最大X線回折強度比は
0.12≦(B)/(A)≦0.5であるが、さらに好
ましくは0,12≦(B)/(A)≦0.25である。
即ち、この好ましい領域では成形体の難燃性はUL規格
にいう5E−0と最高度の難燃性を示す。
一方、(B)/(A)が0.25〜0.5の領域では5
E−0〜5F−2の場合があり、若干難燃性において低
下する傾向にある。
しかし、いずれも本発明による充填剤を用いた場合には
、成形体は自己消火性の難燃性を示す。
本発明による0、12≦(B)/CA)≦0.5の結晶
温体酸化アルミニウムにおいて、前記製造条件の選択に
より、各種の示差熱挙動を示すものをえることができる
が、本発明は240°C以下では吸熱挙動を示さない酸
化アルミニウムを特徴とする。
本発明による酸化アルミニウムの示差熱挙動の測定は、
昇温速度1〜b ミニウムの吸熱挙動を測定した結果よりえられる。
本発明による熱硬化性樹脂用充填剤は結晶温体の最大X
線回折強度比が一定範囲にあること、および240℃以
上でのみ吸熱挙動をもつ酸化アルミニウムであり、該酸
化アルミニウムを充填剤として選択使用することにより
、はじめて高温下例えば260℃、30分の乾熱下でも
ふくれを生じない成形体をえることができる。
これに反し、最大X線回折強度比が0.12≦(B)/
(A)≦0.5を満足する酸化アルミニウムでも、24
′0℃以下に吸熱挙動をもつものは、これを充填剤とし
て使用するとき、260℃、30分の乾熱試験で成形体
にふくれが生じる。
本発明に□よる充填剤である酸化アルミニウムは熱硬化
性樹脂組成物に対して5〜80重量%、好ましくは25
〜75重量%の量で用いられる。
本発明の充填剤を配合すべき熱硬化性樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ウレア樹
脂、または不飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。
特に好ましい熱硬化性樹脂としてテレフタル酸系の不飽
和ポリエステル樹脂をあげることができる。
更に詳しくは、不飽和二塩基酸単位α刀と飽和酸として
のテレフタル酸単位(T)履が、n/1T)−65〜4
0/35〜60モル%にあり、かつエチレングリコール
単位が85モノ壱%以上、かつ非対称二価アルコール単
位が0〜15モル%からえもれた重合体数35〜50に
あるプレポリマーに、架橋剤成分5〜25重量%を配合
したテレフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂である。
このテレフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂と、本発明
による酸化アルミニウムとを配合した場合には、未硬化
状態で非粘着性の性状を示し、かつ260℃、30分の
乾燥下でふくれが生じないばかりでなく、高温処理によ
るそりが著るしく小さくなる。
このことは、プリント配線用基板として特に重要な性質
であり、銅箔接着後の寸法変化が著るしく小さく、優れ
た基板を提供することができる。
さらに、本発明の充填剤を配合した熱硬化性樹脂組成物
は、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維状物質をこれに配合
して補強することができる。
本発明による充填剤である酸化アルミニウムを熱硬化性
樹脂と配合するには、通常のニーダ−、ロール、パンバ
リミキサー等を用いて両者を混練するのがよい。
以下に本発明の実施例を述べる。
実施例 1 ■ 本発明の酸化アルミニウムの調整 C−331(アルコア社の水酸化アルミニウム)lky
魁熱風乾燥炉中で300°C13時間、5〜1107I
111LHの真空下で熱処理を行ない、次にこれを一2
5℃の雰囲気の低温槽中へ放置し、急冷処理を行なった
上記の熱処理−急冷工程を経ち酸化アルミニウムの性状
は下記の如くである。
(1)最大X線回折強度比 (B)/(A)−0,1
65(A) Al2O3・3H20(B) α−A
1203・H2O(11)示差熱挙動 第1次吸熱開始温度 252℃ 第2次吸熱開始温度 285℃ ■ エポキシ樹脂への応用 次に、この酸化アルミニウム100重量部とエポキシ樹
脂(AER−331;無化成の製品)100重量部をニ
ーダ−混練し、該混練物から10crfL角、厚さ2m
mの平板をプレス成形によってえた。
得られた成形板は、260℃、30分乾熱試験後に、次
の性質を有していた。
(り B 1ister (ふくれ)の発生なしく1
1)平板そり率(d/lX100)2.5%(1=乾熱
試験前の平板の長さ d=4熱試験後の平板のもとの平板から の最大離間距離) 曲) 140℃の曲げ保持率 65% QV) 煮沸後絶縁抵抗 5X101’ΩM
難燃性(UL) 5E−0実施例 2〜4 C−331(アルコア社の水酸化アルミニウム)を表−
1に示す条件下で熱処理および急冷等を行なった。
これらの処理を行なってえられた酸化アルミニウム10
0重量部と不飽和ポリエステル(ポリライl−PM−9
00;大日本インキの製品)150重量部とガラス繊維
チップトストランド(繊維長6mm)80重量部をシェ
アーミキサーにて混練し、該混練物から50c1rL角
、厚さ3mmの平板をプレス成珍によってえた。
この成形板の性能評価の結果を表−■に示す。
実施例 5 実施例3と実験4.4(比較例)の成形板を、プリント
酸線用基板へ適用試験を行なった。
即ち、上記成形板上へ、35μ厚さの銅箔を積層し、プ
レスにて銅箔積層化した。
次に、この銅箔積層板を260℃の半田浴中へ浸漬し、
ふくれ性を観察した。
その結果は次のとおりであった。
銅箔の剥離時間基板ふくれ性 実施例3の成形板 65秒 なし実験屋4(比
較例) 、。
秒 あ。の成形板 実施例 6〜7 (イ)テレフタル酸50モル%とフマール酸50モル%
、およヒ(ロ)エチレングリコール90モル%と1・2
−プロピレングリコール10モル%からなる、重合体数
40のプレポリマーに、ジアリルフタレート15重量%
を配合したテレフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂を調
製した。
次に、C−331(アルコア社の水酸化アルミニウム)
を表−■に示す処理を行なった。
その後上記不飽和ポリエステル樹脂 40重量%
上記酸化アルミニウム 30重量%にガラ
ス繊維(6mm長チップトス 30重量%トランド
) からなる組成物を調製し、180℃、10分間プレス成
形し、10C10C4X2厚さ)の平板をえた。
この平板を、乾燥試験(260°C130分)、難燃性
、煮沸後電気特性を測定した結果を表−■に示す。
実施例 8 水酸化アルミニウムとしてバイシライドH−32(昭和
電工の製品)を310℃、5時間熱風乾燥炉中で熱処理
し、次に一30℃の低温下、1時間急冷処理を行なった
上記の処理を行なった酸化アルミニウムは、示差熱吸熱
温度第1次250℃、第2次286℃であり、最大X線
回折強度比(B)/(A)= 0.14であった。
次に、この熱処理酸化アルミニウム40重量%を実施例
6のテレフタル酸系不飽和ポリエステル中に配合し、該
配合物から1 oc4x 2mm (厚さ)の平板をプ
レス成形によってえた。
この平板を260℃、30分の乾熱試験を行なったとこ
ろ、下記の如き優れた耐熱高温性能を示した。
(1)ふくれ発生 なしく2
)平板のそり率 2.2%(3)
曲げ強度保持率(140℃測定) 70.5%実施例
9〜10 実施例1で調整した酸化アルミニウム100重量部を、
フェノール樹脂(AYフライ32F;旭有機材KK製)
、ジアリルフタレート樹脂(グイソーダツブ■:大阪曹
達KK製)、各々100重量部に入れ実施例1と同様の
試験を行ない表−■の結果を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A) Al2O3・3H20と(B)α−A12
    03−H2Oとの両者が存在する結晶温体であって(B
    )の最大X線回折強度と(A)の最大X線回折強度との
    比(B)/(A)が0.12≦(B)/(A)≦0.5
    の範囲にあり、かつ240℃以下の温度領域で示差熱的
    に吸熱挙動を生起しない酸化アルミニウムからなる熱硬
    化性樹脂用充填剤。
JP50056749A 1975-05-15 1975-05-15 熱硬化性樹脂用充填剤 Expired JPS5818377B2 (ja)

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JPS51133339A JPS51133339A (en) 1976-11-19
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DE3308023A1 (de) * 1983-03-07 1984-09-13 Vereinigte Aluminium-Werke AG, 1000 Berlin und 5300 Bonn Fuellstoff auf basis von aluminiumhydroxid und verfahren zu seiner herstellung

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JPS51133339A (en) 1976-11-19

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