JPS5818271B2 - 台車のトラバ−ス装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 台車の走行路に沿って配設された駆動軸上に台車上に設
けた摩擦車を接触させて台車を走行させる台車駆動方式
がある。

このような台車駆動方式において出願人は先に、駆動軸
に略直交する回転軸線の回りに回転する摩擦円板を駆動
軸に押接し、摩擦円板と駆動軸との接触面を大きくして
大きな摩擦力即ち走行力を得る台車１駆動装置を出願し
た。

即ち、第１図において、１，１は走行レールで台車２は
上記走行レール１に車輪３，３を介して支持されている
。

４は上記走行レール１に沿って配設した駆動軸で該駆動
軸４の回転軸線に直交して台車２に垂下固着した支持軸
５に、支持軸５に沿って移動自在で下方にスプリング付
勢され、かつ支持軸５に対して回動自在のブラケット６
が支持され、該ブラケット６上にベアリングを介して回
転自在に支持した回転軸７の下端に円盤８が１駆動軸４
の軸線に対して若干傾けて固着され、該円盤８の下面に
ウレタン等の合成樹脂又は硬質ゴム等よりなるリング状
摩擦円板９が固着されている。

又第２図において１０はブラケット６を支持軸５を中心
に時計針方向に付勢するスプリングで、１１はブラケッ
ト６のストッパで、ストッパ１１にブラケット６が当接
した第２図の状態が台車の通常走行状態を示している。

１２．１３は先端にカムローラ１４，１５を有するブラ
ケット６に固着されたアームでカムローラ１４，１５が
走行路の所定箇所に設けたカム板１６．１７に係合して
ブラケット６が支持軸５を中心に旋回することにより台
車２を減速し、停止することができる。

第３図において、イは台車の定常走行状態を示し、駆動
軸４の矢印１８方向回転によって摩擦板９が支持軸５部
分で駆動軸４に接触して矢印１９で示す接線速度で回転
し矢印１９の駆動軸４の軸線方向成分２０の大きさで矢
印２１の方向に台車が走行する。

駆動軸４が点線矢印２２で示す反対方向に回転する場合
は台車２は点線矢印２３で示す方向に走行する。

ブラケット６がカム１６，１７とアーム１２゜１３の共
動によって回転し、口の状態において摩擦板９は駆動軸
４との接触点において矢印２４で示す駆動軸４？軸線に
直角方向の接線速度で回転し台車２が停止する。

本発明は上記の如き台車を一つの駆動軸から別の駆動軸
へ移し換える為のトラバース装置を提供するもので、以
下図面に従って説明する。

第４図において２５は台車走行レール２６゜２６に沿っ
て配設された駆動軸、２１は上記駆動軸２６．に配設さ
れた別の駆動軸で、２８，２８は上記駆動軸に平行な走
行レールで、上記駆動軸２５．２７の端部に、駆動軸２
５．２７に直角に別のトラバーサ走行用駆動軸２９及び
走行レール３０．３０が配設される。

３１は上記レール３０上に車輪を介して載置され、レー
ル３０に沿って走行するトラバーサで、該トラバーサ３
１上に台車を移載して矢印３２方向の走行の後、所定の
走行路へ搬送する。

第５図、第６図において、トラバーサ３１は、レール３
０．３０上に車輪３２．３３を介して載置寄りた枠体３
４と、トラバーサ駆動軸２９に圧接する上記台車２に設
げた摩擦円板９と同様の摩擦円板３５と、トラバーサ３
１上に移載する台車２搬入、搬出用駆動軸３６と該駆動
軸３６に沿って移載される台車のストップ装置Ｓとより
構成される。

即ち、枠体３４には第４図の定位置Ａにおいて走行レー
ル２６の延長上同高さにレール３１゜３Ｔを設け、更に
駆動軸２５と同一中心線上にトラバーサ側駆動軸３６を
設ける。

３８は該駆動軸用モータでチェ７３９を介して駆動軸３
６を正逆回転させる。

又台車に設けたストップ装置Ｓは、第２図のアーム１２
に係合し、円板９を軸５中心に旋回させて台車の走行を
停止するカム板３９と該カム板３９をレバー４０，４１
を介して固定枠４２の軸４３．４４を中心に平行旋回さ
せるレバー４５を有し、即ちレバー４５はカム板３９に
連結したレバー４１と一体的に軸支４４され、レバー４
５の端部のローラ４６が地上側の定位置に固定した別の
カム板４１に係合することによってカム板３９が駆動軸
３６に近接する方向に旋回する。

４８は上記カム板３９の延長上で地上側に固定した補助
板で、台車側ローラのカム板３９に接する長さを長くし
、制動し易くしている。

更に第４図示の４９．５０はトラバーサ３１の停止用カ
ム板で、トラバーサ駆動軸２９の側部に設けられ、トラ
バーサ３１のローラ５Ｌ５２接触可能に設けられ、トラ
バーサを所定の台車駆動軸位置で停止させる。

上記トラバース装置による台車のトラバース方法につい
て説明する。

第４図において、台車２を走行路２５から別の走行路２
Ｔへ移動する際、まずトラバーサ３１を走行路２５側で
位置決めし、駆動軸２５とトラバーサ３１側の駆動軸３
６が一直線となるようにしておき、台車２をトラバーサ
に移載する。

即ち第６図示のトラバーサ３１側において駆動軸３６は
モータ３８によって台車を矢印５３方向へ走行させる方
向に回転しており、又レバー４５が固定カム板４７に係
合してカム板３９が制御レバー１２先端のローラ１４に
当接する位置に位置決めされて待機している。

更にトラバーサ３１側の摩擦円板３５は駆動軸２９上に
停止している。

該状態の下で、駆動軸２５に沿って台車２を走行させ、
トラバーサ３１上に移載し、ストッパ用のカム板３９に
台車側のアームが係合し、摩擦円板９の中心がトラバー
サ３１側の駆動軸３６線上に至り、台車はトラバーサ上
に停止する。

第５図め如く台車２の車輪３がトラバーサ３１のレール
３Ｔに乗り移りトラバーサ３１上に台車が移載される。

なお、５４はトラバーサ上に固定した台車のストップ安
全装置で、台車が通常のカム板３９の作動で停止しなか
った場合、台車がトラバーサから飛出すのを防止してい
る。

台車２がトラバーサ３１に、載置されるとトラバーサ走
行用の駆動軸２９を逆回転させ、第４図矢印３２方向に
トラバーサ３１が走行する。

トラバーサ３１が別の駆動軸端部に至るとトラバーサ側
の摩擦円板３５を旋回させるアームがカム板５０に係合
し、トラバーサ３１が駆動軸２Ｔ端部の定位置即ち、ト
ラバーサ３１の駆動軸３６と台車走行路側の駆動軸２１
が一致するように、位置にカム板５０が設けられて、ト
ラバーサ走行用摩擦円板中心３５が駆動軸２９軸線上に
なるようにブラケットが旋回し、トラバーサ３１は定位
置に停止する。

この時第６図のトラバーサ側３１のカム板３９はレバー
４５が固定カム板４７との保合を解き、従って台車側の
摩擦円板９が台車上の駆動軸心より偏位し、トラバーサ
３１が駆動軸２１側部で停止し、トラバーサ３１上の駆
動軸３６を逆回転させることにより台車側の摩擦円板９
が逆回転し、台車２はトラバーサ３１上より駆動軸２Ｔ
上へ排出される。

この時トラバーサ３１側のレバー４５はもはやカム板４
１との保合を解かれている為、レバー４５はスプリング
５５により元位置へ旋回し、従って摩擦円板制御用カム
板３９も元位置へ復帰し、摩擦円板９も第３図イの如く
走行状態となっている為、駆動軸３６の回転が始動する
と直ちに台車はトラバーサから急速に加速されて排出さ
れる。

以上のように本発明によると台車を一つの走行路から池
の走行路へ移送するトラバーサに、トラバース装置上で
の台車搬入搬出用駆動軸を設けると共に、該駆動軸に対
し接近離反自在な摩擦円板の変位用カム板を設けてあっ
て、該カム板は常時上記駆動軸に接近または離反する方
向へスプリング付勢されると共に、該カム板にはその接
近離反に連動して揺動するレバーを一体に突設し、さら
に該トラバース装置のトラバース路上には上記レバーに
係合して上記カム板をトラバース装置上の駆動軸に対し
、前記スプリングに抗した離反または接近する方向へと
移動する固定カム板を設けたので、トラバース装置を、
台車をトラバース装置上へと搬入する位置に持たらせば
変位用カム板が自動的に駆動軸へと接近して、トラバー
ス装置上へと搬入される台車を減速停止せしめトラバー
ス装置を、台車をトラバース装置から搬出する位置に持
たらせば、変位用カム板が自動的に駆動軸から遠去かっ
て、トラバース装置上から搬出される台車を最初から高
速で移動するようになし得、きわめて能率的に台車の移
動を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は台車の概略構成正面図、第２図は台車の摩擦円
板部の構成図、第３図は駆動軸と摩擦円板の関係を示す
図、第４図は本発明装置を適用した実施例図、第５図は
同装置の概略構成正面図、第６図は台車が第４図のＡ位
置にある状態での平面図である。 ２・・・台車、９・・・摩擦円板、２５．２７・・・駆
動軸、２６．２８・・・走行レール（走行路）、３１・
・・トラバース装置、３６・・・駆動軸、３９・・・カ
ム板、４５・・・レバー、４１・・・固定カム板、５５
・・・スプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 台車２の走行路２６，２８に沿って配設された駆動
   軸２５，２７に、台車２上に回転自在に支持した摩擦円
   板９を押接して台車２を走行路２６゜２８に沿って駆動
   し、該摩擦円板９の駆動軸２５２１に対する位置または
   姿勢を相対的に変位せしめることによって該台車２の速
   度を変化することができる装置における、前記台車２を
   各走行路２６．２８間でトラバースする。 トラバース装置であり、該トラバース装置３１上には、
   トラバース装置３１上での台車搬入搬出用の駆動軸３６
   を設けると共に、該駆動軸３６′に対し接近離反自在な
   摩擦円板９の変位用カム板３９を設けてあって、該カム
   板３９は上記駆動軸３６に接近または離反する方向へス
   プリング５５付勢されると共に、該カム板３９には上記
   接近または離反に連動して揺動するレバー４５を一体に
   突設し、さらに該□トラバース装ｆｉ３１のトラバース
   路上には、上記レバー４５に係合して上記カム板３９を
   駆動軸３６に対し、前記スプリング５５に抗した離反ま
   たは接近する方向へと移動する固定カム板４Ｔを設けた
   ことを特徴とする台車のトラバース装置。