JPS58181290A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転アンテナを用いて電波を加熱室内へ放射す
る構造の高周波加熱装置の電波分布の均一性改善に関す
るものである。

従来、回転アンテナを用いて電波を加熱室内へ供給する
タイプの高周波加熱装置では、回転アンテナの回転効果
を高める為にいかにしてその水平部分から電波を放射で
きるようにするかという工夫がなされ、相対的には垂直
部分よりも水平部分からの電波放射が大きくなるように
改良されてきているが、まだアンテナの回転角度によっ
て水平部分からの電波放射が変化し、安定しないという
問題があった。例えばアンテナの水平部分が、アンテナ
の回転軸中心から見て高周波発振器のある方向へ向いた
時は、その１８００反対を向いた時に比べて非常に電波
放射量が少ない事が判明した。

３べ−２・ こ扛は電波の伝播されてくる方向の影響を受けているも
のと推定され、リーケ線図（図示せず）での動作点を見
ても、この時の定在波比が非常に高くなっている事がわ
かる。

このようにアンテナの回転角度によって電波の放射量が
不均一になると、当然加熱室内の電波分布にも強い所と
弱い所の差がはっきり出てきて、不均一加熱となり、加
熱むらが生じていた。

本発明は上記従来の欠点を解消するものでアンテナの回
転角度によるアンテナからの電波放射量の不均一性をな
くし、電波分布むらの改善をはかる事を目的とする。

上記目的を達する為に１本発明では回転アンテナの水平
部と加熱室壁面との間の距離をアンテナの回転軸中心か
らみて、高周波発振器側とその反対側とで異ならせ、し
かも、高周波発振器側の距離をその反対側の距離よりも
大きくするという構成であり、電波放射量が少なかった
、アンテナが高周波発振器側を回いた時の電波放射量を
増やす事により、アンテナの回転角度による電波放射量
のむらを改善できるという効果を有するものである。

以下、本発明の一実施例について図面に基づいて説明す
る。

第１図に於いて１は本体であり、その内部に加熱室２が
ある。３は高周波発振器で、これにより発振された電波
は導波管４によって伝送され、回転アンテナ５によって
加熱室２内へ放射さ扛る。

回転アンテナ６は回転軸となる垂直部分６と、水平部分
７とよりなり、垂直部分６には誘電体材料よりなる回転
駆動軸８が接続され、回転駆動軸８は導波管４の土壁に
設けられた開口を貫通して駆動用モータ９に連結される
。１３は回転アンテナ５が加熱室２の壁面を貫通する結
合口を封口する封目板で同時に回転アンテナを回転軸支
している。

１ｏは加熱室底壁土に設けられた受皿で、被加熱物を載
せる為の物である。１１は加熱室２の前面開口部を開閉
自在とするドアである。

第２図に於いて導波管４と重なる加熱室２の壁面の高周
波発振器３側にはこの部分に於ける回転アンテナ６の水
平部分７と加熱室２の壁面との間５べ一；゛ の距離Ａ′がその他の部分の距離Ａよりも大きくなるよ
うにくぼみ部１２が設けである。

第３図は加熱室２の上部から見た図であり、加熱室２の
壁面に設けられたくぼみ部１２は、回転アンテナ６の水
平部分７が高周波発振器３側を向いた時に、回転アンテ
ナ５の水平部分７と加熱室２の壁面との距離がその他の
時よりも大きくなるように形成する。

以下、上記構成に於ける動作について説明する。

導波管４により伝送された電波は回転アンテナ５により
加熱室２内へ放射されるが、回転アンテナ６の垂直部分
６より放射されてしまうと回転アンテナ６の回転効果が
得られないので、加熱室２内に於ける回転アンテナ６の
垂直部分６はできるだけ短かくし、水平部分７の長さを
適当な寸法に調整してマツチングをとる事により、水平
部分７からの電波放射量を増やすようにしている。回転
アンテナ５の水平部分７は加熱室２の壁面との間でスト
リップ線路を形成する為、この間の距離が小さいと回転
アンテナ５から電波が放射されに〈６７・　　・ 〈なり、逆にこの間の距離が大きくなると放射され易く
なる。従来、回転アンテナ６の水平部分７が高周波発振
器３側を向いた時に極端に定在波比が高くなり、回転ア
ンテナ６からの電波放射量が減少していたが、本発明の
構造では回転アンテナ６の水平部分７が高周波発振器３
側を向いた時の加熱室２の壁面と回転アンテナ５の水平
部分７との間の距離が、くぼみ部１２によって他の時よ
りも大きくなっている為、この時の電波放射量が増え、
結果として回転アンテナ５の回転角度による電波放射量
の不均一性が改善され、加熱室２内の電波分布が改善さ
れる。

このように本実施例によれば、簡単な構造で、特にコス
トアップする事なく、回転アンテナ５の水平部分よシの
電波放射量の不均一さを解消し、加熱室２内の電波分布
の改善をはかる事ができるという効果を有する。

以上のように本発明によれば次の効果を得る事が出来る
。

（１）回転アンテナの回転軸の中心から見て高周７、−
１ 波発振器側の加熱室の壁面部にくぼみ部を形成する事に
より、回転アンテナの水平部分が高周波発振器側を向い
た時の電波放射量が増え、加熱室内の電波分布の改善が
はかれる。

（２）回転アンテナの任意の回転角度方向に同様のくぼ
み部を設ける事により、その部分における回転アンテナ
からの電波放射量が変化する為、電波の伝わってくる方
向以外の影響、（例えば、加熱室内に設けられた電熱ヒ
ータの形状による影響等）により特定の回転角度での回
転アンテナからの電波放射量が減少しても、それを補う
事が出来る。

（３）加熱室壁に部分的にくぼみ部を設ける事により、
導波管内には逆に突出部が出来る為、これが通常導波管
内に設ける動作点調整用のポストと同様の働きをし、こ
のくぼみ部の寸法を適当に調整する事により、高周波発
振器と加熱室とのマツチングをよりすぐれたものとする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である高周波加熱装置の側面
断面図、第２図は同装置の回転アンテナ部分の要部拡大
断面図、第３図は同要部平面図である。 ２・・・・・・加熱室、３・・・・・・高周波発振器、
４・・・、・、導波管、６・・・・・・アンテナの垂直
部、７・・・・アンテナの水平部、１３・・・−・・く
ぼみ部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ０）加熱室と、前記加熱室内へ高周波を給電する高周波
   発振器と、前記高周波発振器によって発振された電波を
   伝送する導波管と、前記導波管によって伝送された電波
   を前記加熱室内へ放射する回転アンテナとを備え、前記
   回転アンテナは結合される前記加熱室の壁面に対して垂
   直な部分と水平な部分とより々す、前記回転アンテナの
   水平部分と前記加熱室の壁面との間の距離がアンテナの
   回転角度によって不均一となる構成とした高周波加熱装
   置。 （２）回転アンテナの回転軸中心から高周波発振器側に
   おける前記回転アンテナの水平部分と加熱室の壁面との
   間の距離をその反対側における部分の距離よりも大きく
   する構成とした特許請求の範囲第１項記載の高周波加熱
   装置。 （３）導波管を形成する加熱室壁面の一部を前記溝２べ
   ゛ 波管内に突出する構成とし、この突出部分における加熱
   室壁面とアンテナの水平部との距離を他の部分よりも大
   きくする構成とした特許請求の範囲第１項記載の高周波
   加熱装置。