JPS58180936A - 燃焼状態検出素子およびその製造方法 - Google Patents

燃焼状態検出素子およびその製造方法

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JPS58180936A
JPS58180936A JP57064209A JP6420982A JPS58180936A JP S58180936 A JPS58180936 A JP S58180936A JP 57064209 A JP57064209 A JP 57064209A JP 6420982 A JP6420982 A JP 6420982A JP S58180936 A JPS58180936 A JP S58180936A
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sno2
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JP57064209A
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Nobuaki Murakami
伸明 村上
Katsuyuki Tanaka
克之 田中
Hironori Iokura
五百蔵 弘典
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FUIGARO GIKEN KK
Figaro Engineering Inc
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FUIGARO GIKEN KK
Figaro Engineering Inc
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸化第二錫を用いた燃焼状態検出素子およびそ
の製造方法に関する。
燃焼状態検出素子は、燃焼排ガスや燃焼室内のガスの組
成を検出し、不完全燃焼の防止や空燃比の制御に用いる
もので、ZrO2焼結体が酸素濃淡電池として機能する
こと、あるいはTiO2焼結体の抵抗値か酸素分圧によ
って変化することに着目した研究か進められている。酸
化第二錫を用いた燃焼状態検出素子は特開昭53年−5
5099号により提案されている。また特開昭51年1
9592号は、酸化第二錫の炭化水素への感度が高温で
失なわれることを指摘している。しかしながらこれらの
文献は、酸化第二錫の結晶成長をどの程度まで進めるべ
きか、またその結晶子径の分布をどの程度にすべきかを
明らかにしていない。
燃焼状態検出素子は、酸化雰囲気と還元雰囲気との双方
に耐えねばならない。′しかも素子は、しばしば900
℃以上まで加熱される。これらのことは、十分に結晶成
長を進めた酸化第二錫を用いるべきことを示唆する。し
かしながら、本発明者らの実験によると、十分に結晶成
長を進めた酸化第二錫は高温で不安定で、酸化雰囲気で
も還元雰囲気でも不可逆的に劣化する。また結晶成長を
進め表面積を小さくすると、低温での感度や応答速度が
小さくなる。これに対して大気中の可燃性ガスの検出に
用いられる、結晶成長を抑制した酸化第二錫では、高温
の還元雰囲気に耐えることができない。
本発明は、高温の各種雰囲気下で安定で、動作温度範囲
が広い酸化第二錫′を用いた燃焼状態検出素子およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の燃焼状態検出素子は、酸化第二錫をガス感応材
料とし、その表面積を1〜8(m2/9)、平均結晶子
径■を8200〜500(Ao)、結晶子径をdlその
分布をN (dlとした際のd3N(d)の標準偏差が
0.21以上であることを特徴とする。
本発明の燃焼状態検出素子の製造方法は、塩素イオン、
硝酸イオン等の陰イオン不純物を含むスズの水素及び酸
素との化合物を非還元性雰囲気中で1次焼成し、陰イオ
ン不純物量が0.14〜0.6(m mo//P)の酸
化第二錫とし、これを1000〜1400℃の非還元性
雰囲気中で2次焼成する工程を含むことを特徴とする。
なお表面積としてはB、E、T法による値をもちいるも
のとし、平均結晶子径としてはD (1,1,0)面方
向での結晶の平均的直径を用いるものとする。
また結晶子径の分布は、各結晶子の体積を重み因子とし
た分布を用いる。
上記のように表面積と平均結晶子径とを特定したのは、
以下の理由による。
燃焼状態検出素子の材料としての酸化第二錫には8つの
種類がある。
第1のもの(以下5n02(A) )は、表面積が10
(m2/g)以上で、平均結晶子径が400 (A’)
以下の酸化第二錫である。5n02(A)は大気中の可
燃性ガスの検出に用いられているもので、多量の酸素の
存在下での、微量の可燃性ガスの検出に適している。5
no2(A)を用いた燃焼状態検出素子(以下単に素子
とする)の特性は、高温の還元性雰囲気にさらされるこ
とによって変化する。900℃で長時間還元性雰囲気下
にさらした後に、酸化性雰囲気に戻すと、抵抗値は還元
雰囲気処理前よりも低下する。そして長時間酸化雰囲気
中で加熱しても、5nOz(A)の抵抗値は回復しない
。還元性雰囲気への露出時間を短くすると、5nO2(
A)の抵抗値にヒステリシスが生じ、酸化性雰囲気に戻
した際の抵抗値が一時的に低下する。さらに還元性雰囲
気から酸化性雰囲気への変化に対する応答速度も小さい
第2の種類のもの(以下5noz(C))は、表面積が
0.7 (m2/g)以下で、平均結晶子径が5000
(Ao)以上の5n02である。5nO2(C)では、
結晶成長が進み、結晶中の欠陥が失なわれているため、
抵抗値や抵抗温度係数が大きい。5nOz(C)は、表
面活性が低いため、感度も応答速度も小さい。5nO2
(C)は焼成温度が高いにもかかわらす、結晶成長が進
みやすいため、耐熱性に欠ける。例えば900℃で加熱
した場合、酸化雰囲気への抵抗値が不可逆に変化する。
すなわち酸化雰囲気中での加熱により高抵抗化し、還元
雰囲気中での加熱では低抵抗化する。
これに対して1〜8 (m2/F)の表面積と8200
〜500(Ao)の平均結晶子径とを有する酸化第二錫
(以下5n02(B)とする)は、燃焼状態検出素子の
材料としてすぐれた特性をもつ。S no 2 (B)
は高温の各種雰囲気下で安定で、抵抗値の経時変化、ヒ
ステリシス、また還元雰囲気から酸化雰囲気への応答遅
れも生じない。
このような特性上の差異の原因は以下の点にあると考え
られる。5nO2(A)では結晶成長が不十分なため、
高温の還元雰囲気下では格子の内部まで、還元されやす
い。格子が還元されると、その部分を介して焼結が進行
するため、結晶間の界面抵抗が低下する。格子の内部の
再酸化が遅れるため、酸化雰囲気に戻した際に、ヒステ
リシスや応答の遅れが生ずる。5n02(C)では、焼
結が進行しやすいため、高温に耐えることができない。
本発明では、上記の理由から酸化第二錫の表面積を1〜
8 (m2/9)、゛平均結晶子径を3200〜500
 (Ao)とした。
次に結晶子径の標準偏差を、dN(d)  を基準とし
て、0.2d以上としたのは、以下の理由による。
なおここに1は平均結晶子径、dは各結晶子の径、N 
(d)はその分布である。まfニー63、すなわち各陽
子の体積、を分布の重み因子としたのは、各結晶子径の
S n 02か、5n02全体に対して占める体積比、
あるいは重量比が問題であって、単純に各結晶子径の粒
子の個数を問題にすべきでないからである。
通常の製法、例えばS n (C00)2の酸化雰囲気
中での熱分解、あるいは水洗をくり返して陰イオン不純
物を十分に除去したスズ酸ゾルの焼成、により得られた
5n02では、結晶子径の標準偏差は0.1d程度とな
る。そしてこのような5n02では、低温での応答が遅
<、感度も小さい。したかって素子の使用温度範囲も高
温側に限定される。また5n02(A)と5nO2(B
)との境界は、5 (m2/g)程度の表面積に生じ、
素子の表面積を大きくすることができない。
これに対して、スズ酸ゾルに多量の陰イオン不純物を含
ませたまま焼成した5n02等では、低温活性も高<5
n02(A)と5nO2(B)との境界も表面積で8〜
10 (m2Al)程度に生ずる。そしてこのような5
n02は、結晶子径の分布が大きい点に特徴がある。
結晶子径の分布を広くすることによって、表面積を大き
くしうるのは、単純に説明できる。分布を広くすると、
小さな結晶と大きな結晶とが生ずる。表面積は結晶子径
に反比例し、小さな結晶の発生による表面積増大の効果
は、大きな結晶の存在による表面積の減少よりも大きい
。したがって分布を広くすると表面積は増大する。低温
活性の向上には、分布を広くすることによって生じた小
さな結晶が寄与していると考えられる。しかしその機構
については不明である。
以上の理由から、結晶子径の標準偏差を0.2d以上と
特定した。
本発明の製造方法において、1次焼成を必須としたのは
、陰イオン不純物を安定に取り込んだ5n02を、中間
で得るためである。これを欠くと表面積が小さく結晶子
径の分布の狭い5n02Lか得られない。1次焼成後の
陰イオン不純物量を0、14 (m mot!/′g)
以上としたのは、これ以下では1次焼成の効果が小さい
からである。また逆に0、6 (m mof/9)以下
としたのは、これ以上の陰イオン不純物を含む5n02
は不安定で、不純物を安定に取り込んでいるとは言えな
いからである。
以下に本発明の各実施例について説明する。
〔素子の製造〕
(11金属Sn 190Sjを、800m1!の6N硝
酸に加え、液温を約50℃に保ちながら一昼夜反応させ
る。これによって多量のN08イオンを含むスズ酸ゾル
を得る。反応液を口過して未反応残渣を除いた後、反応
液をそのままロータリーキルンに入れ、キルンを300
℃に昇温し、NO2の発生が見られなくなるまで加熱を
つづけ、スズ酸ゲルを得る。スズ酸ゲルを、空気中で2
時間600°Cに加熱し、NO3イオンが残存したS 
n 02とする。
このS n O2を湿式法により6時間ボールミルで粉
砕し、一対のPt −Rh 合金線を埋設したペレット
状に成型して、空気中で1050〜1850’(、に2
時間加熱する。ペレットを、基板に取り付けて、第1図
に示す形状の素子とする。図において(1)はアルミナ
製の基板で、その先端部付近には透孔(2)が設けてあ
り、5n02ペレツト(3)を収容している。
ペレット(3)には、一対のPt−Rh合金線(4)が
埋設してあり、この合金線(4)により、ペレット(3
)からの出力の取りだしと、ペレット(3)の支持とを
行う。
すなわち、合金線(4)の他部は、基板(1)に設けた
一対の長溝(5)に、無機接着剤(6)により固定され
ている。このようにしてペレット(3)を透孔(2)内
に支持する。また合金線(4)の基端部は、出方取りだ
し用の金属ピン(7)に接続されている。基板(1)の
基端部付近には、一対の透孔(8)が設けてあり、ボル
トナツト止め等により、素子を燃焼室等に取りつけられ
るようにしである。なお、2次焼成後に粉砕を行い、そ
の後ペレット(3)を成型しても良い。
(2)無水5nC142509を水11に溶解する。
これを800m/の15Nアンモニア水で中和し、反応
液を室温で一昼夜放置してジ酸ゾル硅酸させる。反応液
にllの水を加え、遠心分離を行って上澄みをすてる。
このようにし、て得た多量のCl−を含むスズ酸ゾルを
ロータリーキルン中で850℃まで昇温させスズ酸ゾル
を得る。この過程で、週刊のアンモニアの蒸発、ゾルの
脱水、NH4Clの昇華が生じる。つシー)でゲルを先
の実施例と同様に焼成し、素子を得る。
(3)  5n(Coo)2を酸素雰囲気下で3時間6
00〜−1200℃に加熱して、5n02を得る。この
5n02を第1図の形状の素子とし、比較例とする。
5n(Coo)2を出発材料としたのは、陰イオン不純
物の影響をさけるためである。
(4)無水SnC/4250gを水11に加え、300
m1の 15Nアンモニア水で中和し、室温で一昼夜反
応液を放置する。上澄み液中のcfa度が塩化銀試験紙
の検出下限以下となるまで、11の水を加えて遠心分離
を行う操作をくり返す。このスズ酸ゾルを800〜ti
oo℃に空気中で加熱して5n02とし、第1図の形状
の素子とする。このようにして、Cl−をほとんど含ま
ない5n02を用いた素子を得、これを比較例とする。
〔表面積と結晶子径〕
金属Snと硝酸との反応から得たスズ酸を600℃で1
次焼成した試料について、2次焼成温度T2(以下同じ
)と、表面積S及び平均結晶子径1との関係を第2図に
示す。SnC/!aを出発材料とし、CI!−イオンを
残したまま焼成した試料の結果を、同様に第8図に示す
。なお1次焼成温度(以下T1)は600℃である。こ
の試料について、T2を1200℃とし、T1を変えた
場合の表面積、平均結晶子径、結晶子径の標準偏差を第
4図に示す。
また1次焼成後のC1−イオン含量を図の横軸の下に示
す。金属SnをHNO,に溶解した場合にも、1次焼成
の効果、結晶子径の分布は第4図に類似したものとなる
。未粉砕の試料の電子顕微鏡写真を第5図(A)〜(C
)に示す。試料は第4図に用いた試料隊で示す。
5n(COO)2から出発した5n02の焼成温度とS
および1との関係を第6図に示す。
5nCf4から出発し、水洗を十分に行ったスズ酸から
得た試料の、焼成温度とSおよび百との関係を第7図に
示す。
なお以下の説明では、素子に用いた5n02の種類は全
で第2図〜第7図の試料ナンバーによる。
第2図〜第7図の代表的試料についてのS 、 d。
および(f”(d)/ dの値を第−表に示す。
表 1 試料の表面積と結晶子径 ※ 説明のため同じ試料について再掲。
〔粉砕の効果〕
各試料を湿式法でボールミルにより24時間粉砕した。
結果は第2表のようになり、本発明の範囲内の試料では
、結晶自体は粉砕されず、2次粒子が破砕されるにすぎ
ないことがわがる。また粉砕後の試料の電子験微鏡象か
らは、母結晶の頂部がくだけたことによる微結晶の生成
が見られるものの、v/(d)に影響を与える程のもの
ではないことがわかった。
表 2 粉砕の効果 〔耐 熱性〕 各試料を、900℃で72時間、λ=1.1、またはλ
=0,9に(λは当量比、以下同じ)加熱した際の1の
変化を第8表に示す。結果は、λ=0.9でλ=1.1
よりも大きな百の変化が生じ、また試料の耐熱性は最終
焼成温度と必ずしも対応しないものである。結晶成長を
十分に進めたはずのC6、b6がかえって変化を受けや
すく、またb4と同じ最終焼成を受けたb41.b45
も変化を受けやすい。
※1− 表 8 加熱によるdの変化 この結果から、燃焼状態検出素子の耐久性についての問
題点は、高温の還元雰囲気にあること、解決策は結晶成
長を進行させた5n02を用いることよりも、適当な点
に留めた5n02を用いる点にあることが示唆される。
〔抵抗値・抵抗温度係数・および感度〕試料の抵抗値・
抵抗温度係数・および感度を第8図(al〜(clに示
す。各図において実線はλ=1.1での抵抗値を、破線
はλ=0.9での抵抗値を示し、実線と破線との間隔は
雰囲気の変化への感度を示す。試料bl−b4について
の結果(第8図(a))では、λ=0.9での抵抗値に
は各試料とも大差がなく、2品1.1での抵抗値に差が
生ずることかわかる。そしてλ=1.1では、結晶成長
をすすめるとともに素子は高抵抗化し、特に高温でこの
傾向が著しい。λ=1.1とλ=0.9との抵抗値の比
を感度と考えると、結晶成長を進めることにより感度の
改善、特に高温での著しい改善が見られる。
第8図(blに、結晶成長を適当に進めた素子(b5)
と、進めすぎた素子(b41.b45.b6)との結果
を示す。結晶成長を進めすぎると、λ=0.9での抵抗
値が著しく増し、感度が低下する。
またλ=1.1での抵抗値も増大し、低温での使用が困
難となる。
第8図(c)に、結晶子径の分布を大きくした素子(b
4.C4)と、分布を小さくした素子(cl。
C2)  との結果を示す。各試料の表面積および平均
結晶子径には大差がない。にもかかわらず、C1、C2
の感度は400℃ではb4 、C4よりもかなり小さく
なる。このことから結晶子径の分布を大きくすることに
よって、低温感度が増すことがわかる。
なお試料のaグループ(al−a6)については、Sと
1とをそろえると、試料のbグループ(b1〜b6)に
類似の結果が得られたので説明を省略する。
〔応答特性〕
λ=1.1とλ=0.9との間の変化への、素子の応答
特性を第9図に示す。素子には、実施例を代表するもの
としてb4を、結晶成長が不充分なものの例としてb2
を、結晶成長を進めすぎた例としてb41を、結晶子径
分布が小さな比較例としてclを用いた。
400℃では(第9図(al ) b 4とb2との応
答は類似している。これに対してclの応答は遅い。
b4とclとは、結晶子径の分布の広狭の他は、類似し
た素子である。したがって結晶子径の分布を拡めること
により、低温での応答特性を向上できることがわかる。
なおり41は高抵抗のため、400℃での測定は困難で
あったので図示を省略する。
900℃では(第9図(b))、b4と01の応答は速
くかつ類似している。これに対してb2.b41の応答
は遅い。b2では、雰囲気を酸化側に戻した際に応答が
始まるまでに1分弱の時間が必要となる。またλ=1.
1とλ=0.9とのサイクルをくり返すと(124分目
に始まる第32回目のサイクル)、λ=1.1側の抵抗
値が1/4程度まで低下してしまう。これに対してb4
1では、単に応答が遅いのみで、応答自体は直ちに始ま
り、λ=1.1と220.9間のサイクルをくり返した
場合のヒステリシスも小さい。上記の現象は、特定の試
料でのみ生ずるものではなく、表面積と平均結晶子径と
に依存して他の試料でも生じるものである。
〔還元雰囲気処理による抵抗値の変化〕素子を900℃
でλ=0.9の雰囲気にさらした際の抵抗値の変化を第
4表に示す。
素子をλ=0.9の雰囲気に1分間さらすと(試験(1
))、bl、b2の抵抗値はλ=1.1に戻してもなか
なか回復しない。これは第9図に示した、応答が始まる
までに時間が必要なことに対応するものである。b6 
、b41 、b45でも抵、抗性の回復は遅いが、前記
の誘導時間らしきものは存在しない。
素子を10分間、還元雰囲気にさらすと(試験(2))
、結晶成長の不十分な素子(bl 、b2)、進めすぎ
た素子(b6.b41.b45)のいずれでも抵抗値の
ヒステリシスが生じ、λ=1.1に戻して1時間経過し
ても抵抗値が低下したままとなる。
素子を12時間、還元雰囲気にさらすと(試験(3))
、bl、b2.b6.b41.b45では、λ=1.1
での抵抗値が低下したまま回復しない。
例えばb2ではλ=1.1に戻して8日経過しても、抵
抗値は最初の70%までにしか達しない。そしてこの試
料は、もともと高温感度が小さいため、抵抗イ1n変化
の影響も大きい。
表 4 還元雰囲気処理による抵抗値の変化×1900
℃でλ(当量比)=1.1に保った装置内に各素子を配
置し、1時的に雰囲気をλ−0,9とする。雰囲気をλ
=1.1に戻した後の抵抗値と、還元雰囲気を経験する
前の抵抗値との比を結果とする。還元雰囲気への露出時
間は、試験(1)で1分間、試@(2)で10分間、試
験(3)で12時間である。
×2 説明のため同じ試料を再掲。
0 0印は比較例。
試料b6.b41.b45では、抵抗は一応回復するよ
うに見えるが、これらの試料はλ=1.1、かつ900
℃で加熱すると高抵抗化する傾向があり、抵抗値の回復
とは考え難い。
〔高温酸化雰囲気での経時特性〕
第1θ図に、λ=1.lの900℃の雰囲気に素子を1
週装置いた際の抵抗値の変化を示す。
素子b4 、b5では、最初の1日で抵抗値が低下した
後は、素子の抵抗値は安定している。これに対してb4
1.b6では抵抗は増大しつづけ、しかも飽和の傾向が
見られない。b41.b6が元々高抵抗の素子であった
ことをあわせて考えると、たとえこの経時変化を飽和さ
せることができたとしても、実用性があるとは考えられ
ない。
以上に説明したように本発明は、高温の各種雰囲気下で
安定で、かつ低温活性に秀でた燃焼状態検出素子とその
製造方法とを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の素子の形状の1例を示す平面図である
。 第2図〜第4図は素子の製造条件と、表面積および平均
結晶子径との関係を示す特性図である。 第5図(A)〜(C)は、5n02の電子顕微鏡写真、
第6図、第7図は比較例の焼成条件と、表面積およびモ
均結晶子径との関係を示す特性図である。 第8図(al〜(c)は、素子の抵抗値、抵抗温度係数
を示す特性図、第9図(al 、 (b)は素子の応答
特性を示す特性図、第10図は、素子の経時変化を示す
特性図である。 特許出願人 フイガロ技研株式会社 第1図 第4図 ◇S 第5図(A) No b42x40ω0 第5図(B) No  b4x30000 第5図 (C) No b44x30000 第6図 第7図 第8図(a)    bl 第8図(b) 第8図(C) 第9図(a) (Jl       4  ′:J      69j
min第9図(b) 第10図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化第二錫に少くとも一対の電極を接続したもの
    において、前記酸化第二錫は、表面積が1〜8(m2/
    g)、平均結晶子径dが3200〜500 (Ao)、
    結晶子径をdlその分布をN (d)とした際のd 3
    N (d)の標準偏差が0.2d以上であることを特徴
    とする燃焼状態検出素子。
  2. (2)酸化第二錫に少くとも一対の電極を接続した燃焼
    状態検出素子の製造方法において、塩素イオン、硝酸イ
    オン等の陰イオン不純物を含むスズの水素及び酸素との
    化合物を非還元性雰囲気中で1次焼成して陰イオン不純
    物量が0.14〜0、6 (m moUg)の酸化第二
    錫とする工程、この酸化第二錫を非還元性雰囲気中で1
    000〜1400°Cで焼成する工程を含むことを特徴
    とする燃焼状態検出素子の製造方法。
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