JPS5817B2 - セイデンキロクタイ - Google Patents

セイデンキロクタイ

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JPS5817B2
JPS5817B2 JP50158187A JP15818775A JPS5817B2 JP S5817 B2 JPS5817 B2 JP S5817B2 JP 50158187 A JP50158187 A JP 50158187A JP 15818775 A JP15818775 A JP 15818775A JP S5817 B2 JPS5817 B2 JP S5817B2
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paper
roll
electrostatic recording
valve
roughness
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JP50158187A
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山本良三
庄司功
渡辺則利
八木寿則
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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    • D21H25/00After-treatment of paper not provided for in groups D21H17/00 - D21H23/00
    • D21H25/005Mechanical treatment
    • GPHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微細な凹凸表面を有する透明性の導電性支持
基体面に誘電体層を設けた静電配録体に関するものであ
る。
静電記録方式は、誘電体層の表面に記号状に制御された
電界を印加して静電気潜像を形成せしめ。
潜像電荷の極性と反対の極性を帯びるトナーによって顕
像化され、更に定着処理によって半永久的可視像となす
ものであり、潜像形成過程において光−電気的過程は一
切関与せず、記録体にはいわゆるPhotosensi
tiveな素子は一切排除される。
記録体の誘電体層表面に潜像を形成する方法には、金属
等の導体を近接せしめて記号状に信号電荷を印加する方
法や、他の媒体に形成した静電気潜像を配録体に転写す
るいわゆる「TESI」法や、光導電性薄膜をスイッチ
ング素子として使用し、記録体の表面に放電模様を形成
するいわゆる「WALCUP」法など多くの方法が提案
されているが、本発明の静電記録体は、静電気潜像を保
持する機能において何れの方法にも共通して使用し得る
性能を有しており、包括的に静電記録体という名称を与
えているものである。
静電記録方式は、その原理的意味において多数枚の同時
記録は不可能であり、必要に応して複写の第2原図とし
て使用し、多数枚の複写を得ることがしばしば行われる
あるいはまたファクシミリやプリンタープロッターなど
に用いる場合には。
重ね合せて用いるいわゆるオーバーレイ用紙として利用
することも多々ある。
かゝる用途目的に使用する静電記録体としては。
従来通常のトレーシング紙やグラシン紙が基体として用
いられているが致命的ないくつかの欠陥を持っている。
即ち、通常のグラシン紙などは、所望の透明度を得るべ
く、バルブの叩解を極度に進めセルロース繊維の甚だし
いフィブリル化を起さしめているが、その結果として繊
維損傷が生じ。
抄紙性や紙の物理的強度を低下させまた高度のフィブリ
ル化に伴って繊維表面に露出する多数の水酸基が湿度な
いし水分に対して鋭敏に作用して水分を吸着しやすくな
り1寸法安定性を著しく低下させる。
これらの欠点は、静電記録体製造の際の塗布、加工等の
作業性に著しい制約が設けられるのみならず、静電記録
体自身湿度変化や水分の付着によってカールを生じたり
、熱定着時に紙質が脆化したりして著しく取扱い性、作
業性が損なわれるものであり。
更にまた、多数の水酸基と結合した吸着水分が熱時に気
化膨張して紙層内部で発泡するいわゆるブリスター現象
を発生する欠点を有している。
一方、静電記録体は、その電気的動作機能以外に物理的
、形態的な状態も記録性能の要素として関与してくる。
例えば誘電体層表面の幾何学的凹凸は放電開始電圧に密
接な関係があり、適度の粗面は電圧感度の向上に著しく
寄与する。
更に階調再現性等の基体特性にも影響するところが大き
いが、それ以外にも附随的な性質例えば誘電体面の筆記
性、トナーの定着性及びブロッキング、滑性(マサツ係
数)等表面の幾何学的形態の寄与する因子は多い。
かゝる条件を充足するための考慮は従来はとんどが誘電
体層自身の改善に着目され、支持基体の面からの改善は
考慮されていなかった。
例えば、通常、誘電体樹脂層中に適当な粒径をもつ粒状
物質(Spacer Pigment)を添加する方法
が採られているが、しかし一般的に顔料物質の添加は、
他面において絶縁抵抗、高湿時の誘電強度等の電気特性
の劣化は避けられず、且つ工程的煩雑さを伴う。
また静電記録体は局所的にみて一種のコンデンサーと等
価であり、誘電体層はその膜厚のバラツキの許容範囲は
極めて限られたものとなるが、誘電体フィルムの形成に
際しては通常ロールコータ−、エアーナイフコーター、
ブレードコーター等の塗被紙製造に常用されているもの
がそのまゝ使用され、要求される精度を得ることは極め
て困難とされている。
その主たる原因としては第一に塗料そのものゝ流動性及
び第二に支持体表面の性質がある。
即ち塗工時塗料は流動状態にあり、支持基体の表面に均
一にセットされるまでは、支持体表面の状態及び塗料の
動力学的な影響下におかれることゝなる。
従ってグラシン紙の如き表面平滑性のよいものを支持体
とする場合には、均一な誘電体層を形成することは極め
て難しい。
本発明はかゝる支持基体に透明化紙を使用した静電記録
体に於ける従来技術の問題点を解消する新規な静電記録
体を提供するものであって、支持基体の透明化を重叩解
バルブの使用に依存するという従卒の概念を脱却してご
く一般的な紙シート形成に採用されているような叩解度
のバルブを使用し、一方かゝる叩解度を軽くすることに
伴う透明化度の低下を粗面ロールによる加熱加圧により
粗面性と透明性を附与した支持基体をベースとする点に
特徴がある。
従って静電記録体の製造に際しては、支持基体の微細凹
凸表面が極めて良好な塗布適性、塗料の接着性、塗膜の
均質性を有し、広範囲のコーターヘッドの選択を可能に
する。
更に仕上工程におけるワインダー適性を含めたホールデ
ィング適性を向上させうると共に得られた静電記録体の
紙力、寸法安定性に加えて、複写機上でのトナーの均一
な付着性、解像性、複写機への通紙性、鉛筆等による筆
記性、耐ブロッキング性、等バランスのとれた透明静電
記録体を提供するものである。
本発明を更に具体的に説明すると本発明は、天然バルブ
単独ないし天然バルブと合成バルブとの混合状態におけ
るカナディアン・スタンダード・フリーネス(C8F)
が100cc以上のバルブサスペンションより抄紙した
紙を5〜30%の含水分状態で、Rmaxが5〜200
μ、粗さ密度が2〜20ケ/mmであるような微細な凹
凸をロール表面に有する金属ロールにより加熱、加圧し
て紙の片面または両面に微細な凹凸を附した導電性支持
基体面に誘電体層を設けたことを特徴とする。
即ち本発明で使用する紙シートは天然バルブ単独又は天
然バルブと合成バルブとの混抄紙であり、フリーネスが
C,S、F100cc以上のバルブサスペンションより
抄紙したものを使用することを必須の条件の一つとする
ものである。
この場合規定されるフリーネスは抄紙前段のバルブサス
ペンションのフリーネスであり、例えばバージン・バル
ブを叩解して得られるバルブ、故紙を離解して得られる
バルブ或いはそれらの混合バルブのサスペンションを含
み、或いはまた本発明の限定範囲外のフリーネスのバル
ブであっても他のバルブと混合して本発明の範囲内のフ
リーネスになるようなバルブサスペンション等を含むも
のである。
合成バルブとしては湿式抄紙可能なあらゆる合成バルブ
が使用可能であり、例えば特公昭35−8565、特公
昭38−19062、特公昭39−2302、特公昭4
3−10183、特公昭46−32458、特開昭47
−35319、特開昭47−35225、特開昭50−
29820、特開昭50−36731、特開昭50−4
0803等数多くの特許に紹介さされている公知の合成
バルブが使用可能である。
これらの合成バルブを天然バルブと混抄する場合にはそ
の混抄比率が天然バルブ対合成バルブの重合比にて10
0:0〜10:90の範囲のものを対象とするものであ
り、合成バルブ単独では粗面ロールによる加熱、加圧に
よりフィルム化して好ましくない。
なお抄紙時に従来の如く所望によりサイズ剤定着剤、離
型剤、填料、染料あるいは澱粉、ポリビニルアルコール
、CMC、アルギン酸ソーダ、合成樹脂水溶液乃至エマ
ルジョン等の接着剤、透明化剤、透明化助剤、帯電防止
剤等、従来の抄紙技術における慣用手段を採用すること
は可能である。
上記の紙シートは、含有水分5〜30%の状態でRma
x5〜200μの粗面度を有するロールによって加熱、
加圧されるが、かゝるロール面の粗面度は支持基体面に
転写される凹凸の度合いに密接に関連し、本発明で期待
する効果の発現に影響する。
即ちロール表面の粗面度がRmax5μ以下では塗膜の
均質性や所望の電気特性の改善に寄与し得ず、またRm
ax200μを越えると静電記録体の誘電体層は過度に
粗面となり、像の鮮明度、現像剤の耐着性等が不均一に
なり易い欠点が伴ってくる。
而して本発明においては、上記粗面ロールのRmaxが
5〜200μ、特に20〜160μの範囲で極めて好ま
しい効果が得られるものである。
例えば前記の如き、フリーネス範囲のバルブから抄紙さ
れる紙シートが重叩解のバルブから抄紙される紙シート
に比較して相対的に透明化に困難性が伴う傾向にある事
は前記した通りであるが、本発明において特殊な領域の
粗面度を有する粗面ロールを採用することによってこの
問題の解決により効果的に機能し得るものである。
即ち粗面ロールとしては、Rmaxが5〜200μ、粗
さ密度が2〜20ケ/mmであるような微細な凹凸をロ
ール表面に付した金属ロールが好ましく使われ、最も好
ましくはRmaxは20〜160μの粗面ロールが使わ
れる。
これは粗面化及び透明化が最も効果的に得られ、且つ粗
面ロールとニップを形成するため組み合される弾性ロー
ルの損傷を長期安定的に防止しつる領域である。
ここでRmaxとはJISB0601及びJISB06
51に準拠し、先端曲率半径が5μの触針を針圧0.4
g、走査速度0、2mm/secの条件でロール表面を
走査させ、チャートに現れた最大ピークを除去し、ピー
クに3点で接する直線を基準線とし、その線からそれに
相対する最も深い谷底までの距離と定義される。
また粗さ密度とは同じチャートから読みとれる触針の走
査距離1mm当りのピークの数と定義されるものである
この場合、粗さ曲線に於てRmaxの値に関与する凹凸
に比較して極めて小さい凹凸は当該粗さ密度の算出の際
には除外されるべきものである。
上記の如き特定領域の粗面度をロール表面に得るのに最
も工業的に有効な加工方法は彫刻柄をマザーロールから
金属ロール表面に写し取るような彫刻法とも言うべき方
法がある。
このような粗面金属ロールによれば、上記の如き特定領
域の粗面度に起因してロールのミクロな線圧効果を熱伝
達効果及び紙層中の空気、水分の逸散効果を高めるため
、軽叩解に伴う繊維間隙の大なる紙、ワイヤーマークの
目立つ紙、熱可塑性に劣る紙に対しても均一な透明化効
果が得られるものである。
一方ロール面の粗面度即ちRmaxが小さい値になるに
つれて金属ロールがミクロ的には面圧に近い状態で加圧
されることになり、繊維間隙、ワイヤーマーク部分に対
する加圧効果が低下する傾向になり、霜降り状の不透明
な斑点が残り、均一な透明性が得られなくなる。
前記の如き特定領域の粗面度を有する粗面ロールでは、
そのニップを通る際の水分が比較的低率水分の領域を含
めた範囲で良好な粗面性と透明性を有する支持基材が製
造しうろことも特徴の一つである。
一般に透明化紙を製造する際の紙の含有水分は金属ロー
ルによる加熱、加圧過程でバルブに対する可塑剤として
又は熱媒体として、あるいはシート中の空気の随判除去
に作用し紙の迅速な透明化に役立つものであるが、前記
した如き特定領域の粗面ロールは透明化を著しく増進さ
せるため、かかる水分の作用効果の依存度を軽減させて
十分な透明化が達成できるのである。
本発明における支持基体を工業的に得る方法としては、
エンボスマシン方式乃至キャレンダ一方式が最も有利に
採用される。
この場合粗面金属ロールと弾性ロールを二段に架して1
ニツプを構成する場合や、通常のスーパーカレンダーの
チルドロールの一部又は全部を粗面金属ロールに置換し
た多段式のものが有効である。
金属ロールに対向する弾性ロールの材質、硬度等につい
ては特に限定するものではなく、材質としては、コツト
ン、アスベスト、硬質ゴム等が有効であり、硬度は所望
により適宜選択出来、一般にはショアー硬度70°以上
のものが好ましい。
粗面ロールによる加熱、加圧の度合いは、紙の水分、バ
ルブ配合、米坪、通紙ニップ数等の要因が交絡し、また
複数の粗面ロールを組み込む場合には個々のロールによ
って異った温度が適用されるケースも有りうるので画一
的に示すのは適当でなく、当業者が各種要因に合致する
適切な条件を選択しうるものである。
また同様に加圧条件も画一的ではないが一般に低軟化点
の合成バルブを含有する紙には低圧力でよく、又天然バ
ルブが多量に含有される場合は比較的高圧力が好ましい
而して本発明の静電記録体において誘電体層を形成する
ための塗液としては有機溶剤系に限らず水性分散系の塗
液も適用可能の利点がありかかる塗液としては例えば酢
酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、ポリビニルア
セタール酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、アクリル酸
エステル・メタアクリル酸エステル共重合体、ポリスチ
レン、ポリビニルアセトアルデヒド、塩化ビニリデン共
重合体、ポリビニルアセタール、ブチラール、シリコン
樹脂などの重合体の単独あるいは混合物の有機溶剤溶液
あるいは水性分散液が例示されるが、かかる塗液につい
ては本発明の静電記録体において特に限定しで使用され
るものでなく、絶縁性高分子物の中から適宜選択して使
用可能であり、また塗液中に通常含有される助剤、例え
ば無機顔料重合体微粒子、澱粉粉末、染料などを添加す
ることは勿論除外するものでなく、また塗布方法も慣用
の塗布装置を以て行われ得る。
また支持基体の導電処理剤についても従来既知の各種の
薬剤が使用可能であり、その処理方法にもなんらの特別
の考慮を必要としない。
本発明の静電記録体においては、製造上でも前記以外の
種々の利点が附随する。
例えば通常静電記録体の誘電体層を形成する場合には、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート、ポリスチレン、ポリブチラール、
ポリアセタール等の誘電体高分子材料をベンゼン、トル
エン、キシレン、ケトン類(MEK、MIBKなど)、
酢酸エチルなどの有機溶媒に溶解した塗液として支持基
体に塗布されるが、通常かかる場合には塗液の浸透を防
止し、均一な誘電体薄層を形成する目的でCMCやPV
Aのバリヤ一層を設けるのが一般的であり記録特性の低
下、製造工程の増加、コスト上昇などの不利を免れ得な
い。
しかし本発明に於ては、粗面ロールと平滑面を有する弾
性ロールの加熱、加圧作用の反覆処理により、又は所望
により合成バルブを配合することにより透明性支持基体
は極めて耐溶剤性の強い性能を内在しており必ずしもバ
リヤ一層の形成を必要としない。
更にまた、前記有機溶剤系の塗液が引火性、毒性、取り
扱い、操業性などの面で難点があるため水性分散系の塗
液を使用することが提案されているが、既知のグラシン
紙などを支持基体とする場合には、その湿度ないし水分
による寸法安定性不良のため、塗布時にカール、波うち
(ボコツキ)等を生じ、実際上は適用し得ないのが実情
である。
しかし本発明においては、前記した如く透明化処理紙は
、水分に対する秀れた安定性を有するから水性分散系の
塗液を適用しても操業上は何等の支障も起らず円滑な操
業ができる。
以下に実施例に従って本発明を更に説明するが、本発明
は以下の実施例に限定されることなく各種の変形例をも
包含するものである。
実施例 1 C,S、F380ccの針葉樹晒クラフトバルブNとC
,S、F450ccの広葉樹晒クラフトバルブLから成
るC、S、F400ccのバルブサスペンションを使っ
て工場抄紙機で40g/m2(乾燥状態)の紙を抄紙し
た。
得られた紙をノズル噴霧方式により含有水分23%に加
湿後、Rmax34.3μ粗さ密度8ケ/mmの粗面を
有する硬質クロムメッキを施した彫刻柄エンボスロール
(以降#800とする)を下段より3段目と6段目に弾
性ロールと対向する如く配したコマーシャル14段スー
パーカレンダーを使って前記紙匹の両面が各2度づつ加
熱、加圧される如く都合8ニップ通紙した。
この時の3段目の粗面ロールの表面湿度は155℃であ
り、6段目は145℃であった。
また通紙最終ニップの最大線圧は220kg/cm通紙
速度は50m/minであった。
次いで、この粗面化透明化紙の片面にポリビニルベンジ
ルアンモニウムクロリド(ダウケミカル社製ECR−3
4)と酸化デンプンを固形分比で40:60に混合溶解
した水性導電処理液を固形分換算3g/m2になるよう
にエアーナイフコーターで塗布した。
また一方の面(粗面化処理した側)には塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体(電気化学工業製、デンカラック)と
炭酸カルシウム微粉末を固形比で60:40に混合しド
ルオールとメチルエチルケトン(MEK)が1:1の混
合溶液中に稀釈した有機溶剤系塗液を乾燥重量にて6g
/m2の塗布量になるようにロールコータ−で塗布して
透明性を有する静電記録体を得た。
対照例 1 対照例(1−1)として上記実施例1の#800エンボ
スロール2本を表面平滑なチルドロールに置き替えて透
明化処理した紙を支持基体とした以外は全〈実施例1と
同様にして静電記録体を得た。
対照例(1−2)として天然バルブを重叩解してなる市
販の40g/m2米坪のトレーシング用紙を支持基体と
した以外は実施例1と全く同様にして静電記録体を得た
かくして得た静電記録体につき、線密度4本/mmのピ
ンマトリックス電極から一800V、50μsecのパ
ルスを記号状に印加して潜像を形成せしめ、鉄粉と混合
した乾式トナーを用いて磁気ブラシ現像を行い可視像を
得た。
これを裏面から120℃に加熱した熱板を密接させトナ
ーを融着せしめた。
上記実験において得られた静電記録体の性質は表−1に
列記するが実施例1で得た静電記録体はその製造工程で
何らのトラブルもなく、仕上工程での巻取適性も良好で
ある上に記録適性も極めて良好で鮮明な画像が得られ、
記録像はジアゾコピーの第2原図として良好な性質を示
した。
これに対し対照例1−1に於ては記録体製造に際しエア
ーナイフコーター、乃至ブレードコーターでの高速によ
るコーター適性に劣り、コート量の調整が難しく仕上工
程での巻取適性にも劣っていた。
しかも得られた記録体の性能は表−1に示す如く不安定
なものであった。
対照例1−2に於ては記録体製造の際の水性導電剤塗布
工程に於て、水性加工適性に劣るため、著しくカールす
ると共に千皺、波打ちのため良好な巻取仕上が出来ず、
また静電記録体としての性能上からも前記千皺波打ちの
影響が消去出来ず、熱定着時に均一なトナーの定着を示
さず、外観的にも好ましいものではなかった。
実施例 2 ポリビニルアルコールとアクリロニトリルが重量比で5
0150であるグラフト重合体と、アクリロニトリルと
スチレンが重量比で24/76である共重合体の混合物
から湿式紡糸して得られたPVA成分を10%含む単糸
繊度7デニール、10mmカットの繊維を叩解し、C,
S、F2500ccの合成バルブ状物Sを得た。
得られた合成バルブ状物Sを用い、これにC,S、F5
80ccの針葉樹晒クラフトパルプNとC,S、F62
0ccの広葉樹晒クラフトバルブLを表−1に示される
如き条件で混合し、現場抄紙機でそれぞれ抄紙した。
得られた各シートを表−1に示す如き含有水分に加湿後
、実施例1で記載の14段スーパーキャレンダーの下段
より8段目の表面平滑なチルドロールをRrnax 5
7.3μ粗さ密度4ケ/mmの粗面を有する硬質クロム
メッキを施した彫刻柄エンボスロール(以後は#400
とする)で置き換えた以外は全く同様のロール配置のま
ゝであるスーパーキャレンダーを用い、片面4回、反対
面1回の割合で粗面ロールで加熱、加圧されるよう都合
6ニツブ通紙した。
その際の粗面ロールの最高温度は150℃、最大線圧2
40kg/cm、速度65m/minで連続的に通紙し
、粗面化透明紙を得た。
次いで上記各粗面化透明紙の片面に実施例1と同様にし
てそれぞれ導電処理を行い、その一方の面(粗面化処理
した側)には単量組成比がブタジェン30.9mo1%
、スチレン24.0mo1%、メタクリル酸メチル20
.8mo1%、メタクリル酸24.3mo1%の割合の
共重合体のアンモニウム塩水溶液1を50重量部(乾燥
重量部ベース)と、スチレン19.0mo1%、メタク
リル酸メチル66.0mo1%、メタクリル酸15.0
mo1%から成る共重合体8重量部を含むアンモニア水
溶液中でスチレン92重量部を懸濁重合して得られた水
性分散液11(重量平均粒子径12000Å、最低造膜
温度96℃)50重量部(乾燥重量ベース)を混合して
得た濃度30%の重合体水性分散液をブレードコーター
にて途布して厚さ約6ミクロンの誘電体層を形成した。
得られた静電記録体の諸性質を表−1に列記するが本実
施例の静電記録体は高度の透明性を備え、また良好な物
理的強度と湿度ないし水分に対する良好な寸法安定性及
び仕上げ工程での好適な巻取適性を備えるものであった
更に本実施例で得た静電記録体を6本/mmの線密度の
斜走査型記録装置において、−700V、10μsec
のパルス信号を記号状に印加して潜像を形成したのち、
帯電現像用の液体現像液で現像したところ、地汚れのな
い鮮明な画像が得られた。
また別の記録方法として、市販の酸化亜鉛感光紙上に電
子写真的手法で作成した潜像から本実施例の静電記録体
面に無バイアスで短絡法により潜像転写を行い、磁気ブ
ラシ法で現像可視したのち定着処理して鮮明な画像を得
た。
これらはまたジアゾコピーの第2原図として使用しても
良好なジアゾコピーが得られた。
実施例 3 実施例2に於て使用したと同様のC,S、F250cc
の合成バルブ状物Sを用い、これにC0S、F580c
cの針葉樹晒クラフトパルプNとC1S、F620cc
の広葉樹晒クラフトパルプLを表−1に示す如き条件で
混合し、コマーシャルの現場抄紙機で抄紙した。
得られた各シートを表−1に示す如き含有水分に加湿後
、実施例1で記載の14段スーパーキャレンダーの下段
より3段目の表面平滑なチルドロールの代りにRmax
11μ、粗さ密度8ケ/mmの硬質クロムメッキを施し
た46メツシユエメリーサンドブラストロールを架した
14段スーパーキャレンダーに於て最終1ニツプが46
メツシユサンドブラストで処理されるように都合8ニッ
プ通紙した。
この時の3段目の粗面ロールの表面温度は153℃であ
り、通紙最終ニップの最大線圧は220kg/cm、速
度60m/minで連続的に通紙し、粗面化透明紙を得
た。
次いで上記各粗面化透明紙を実施例2と同様にして静電
記録体を得た。
得られた静電記録体の諸性質は表−1に列記するが、実
施例1.2の#800及び#400エンボスロールで処
理して得られた粗面化透明紙より若干コーター適性、筆
記性、ブロッキング適性等に劣るが実用上は殆んど問題
はない。
なおジアゾコピーの第2原図として使用しても良好なジ
アゾコピーが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然バルブ単独ないし天然バルブと合成バルブとの
    混合状態におけるカナディアン・スタンダード・フリー
    ネス(C,S、F)が100CC以上のバルブサスペン
    ションより抄紙した紙を5〜30%の含水分状態で、R
    maxが5〜200μ、粗さ密度が2〜20ケ/mmで
    あるような凹凸をロール表面に有する金属ロールにより
    加熱、加圧して紙の片面または両面に微細な凹凸と透明
    性を附与した導電性支持基体面に誘電体層を設けてなる
    静電記録体。
JP50158187A 1975-12-25 1975-12-25 セイデンキロクタイ Expired JPS5817B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50158187A JPS5817B2 (ja) 1975-12-25 1975-12-25 セイデンキロクタイ
US05/945,340 US4216055A (en) 1975-12-25 1978-09-25 Electrostatic recording material and the method of preparing it

Applications Claiming Priority (1)

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JP50158187A JPS5817B2 (ja) 1975-12-25 1975-12-25 セイデンキロクタイ

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JPS5279930A JPS5279930A (en) 1977-07-05
JPS5817B2 true JPS5817B2 (ja) 1983-01-05

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JP50158187A Expired JPS5817B2 (ja) 1975-12-25 1975-12-25 セイデンキロクタイ

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JPS5279930A (en) 1977-07-05
US4216055A (en) 1980-08-05

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