JPS58177482A - 2,6−ジ−tert−ブチル−4−アシロキシメチルフエノ−ルの製法 - Google Patents

2,6−ジ−tert−ブチル−4−アシロキシメチルフエノ−ルの製法

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JPS58177482A
JPS58177482A JP57058984A JP5898482A JPS58177482A JP S58177482 A JPS58177482 A JP S58177482A JP 57058984 A JP57058984 A JP 57058984A JP 5898482 A JP5898482 A JP 5898482A JP S58177482 A JPS58177482 A JP S58177482A
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Toru Yamanaka
徹 山中
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は陽極酸化反応を利用して、2,6−シーter
t−ブチル−4−アシロキシメチルフェノールを製造す
る方法に関する。
2.6−シーtert−ブチル−4−アシロキシメチル
フェノールは、フェノール系酸化防止剤の製造中間体と
して用いられている。
この化合物の製法としては、2,6−シーtert−ブ
チルフェノールとバラホルムアルデヒドを酢酸中で反応
させて、4−位置にアセトキシメチル基を導入する方法
(USP 3,052,715)が公知である。しかし
この方法は、収率が低く、改良が望まれていた。
また他の製法として、臭素を触媒に用い、2.6−シー
tert−ブチル−4−メチルフェノールと酢酸を反応
させて、4−位置のメチル基をアセトキシメチル基とす
る方法(J、Am、 Ohem、 E3oa、75巻7
64〜756ページ 1953年)が公知である。しか
しこの方法においては、水が共存する場合は、反応が著
しく影響を受け、4−位置がホルミル基の化合物(後記
一般式■)が得られ、さらに酢酸銀を触媒として、2,
6−シーtert−ブチル−4−メチルフェノールを酢
酸と反応させる方法(Bull、 Ohem。
Soc、 Jpn・631〜2ページ、1979年)が
公知であるが、反応温度が118℃と高温を必要とする
一方、電解酸化を利用して、芳香族化合物の側鎖メチル
を酢酸中でアセトキシ化することも、従来から試みられ
ており、2,6−シーj9rt−ブチル−4−メチルフ
ェノールを陽極酸化することに関しては、J−C!he
o+、 SoO,(0) 3214ページ(1971年
)が報告されている。しかし、この文献には、2.6−
シーtert−ブチル−4−メチルフェノールを酢酸ナ
トリウムの存傘下に陽極酸化すると、4−アセトキシ−
2,6−シーtert−ブチル−4−メチル−シクロヘ
キサ−2,5−ジェノンが主成分として得られ、2.6
−シーtert−ブチル−4−アセトキシメチルフェノ
ールの収量はわずかであることが開示されているだけで
ある。
これに対し、本発明者らは、2,6−シーtert−ブ
チル−4−メチルフェノールの電解反応の条件について
更に検討を行ない、酢酸等の低級脂肪酸の存在下に、下
記の陽極酸化反応を行なうにあたり、支持電解質として
酸性または中性の化合物を用いることにより、ジェノン
化合物lおよびアルデヒド化合物面の副生を抑制し、目
的化合物(1)が高収率、高選択率、高電流効率で得ら
れることを見出(11(It 面 し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、2,6−ジ−1ert−ブチル−4
−メチルフェノールを一般式 %式%(1) (Rは、メチル、エチルまたはプロピル基)で示される
低級脂肪酸を含有する溶媒中で、酸性または中性の化合
物から選ばれる支持電解質の存在下に、陽極酸化するこ
とを特徴とする一般式(Rは前記同様)で示される2、
6−シーtθrt−ブチル−4−アシロキシメチルフェ
ノールの製法に関する。
本発明に使用される低級脂肪酸は、前記一般式(I)で
示される酢酸、プロピオン酸および酪酸から選ばれる化
合物である。これらの低級脂肪酸は、更に他の溶媒と併
用してもよい。原料や支持電解質等の各成分の溶解度を
向上させ、また電解効率を向上させ、さらには目的化合
物(璽)の選択率を向上させ、あるいは端子電圧を低下
させるために、これら低級脂肪酸に他の溶媒を添加併用
することは有効である。
この目的で用いられる他の溶媒としては、塩化メチレン
、ジクロロエタンなどのノ・ロゲン化伏化水素類、アセ
トニトリルなどの非プロトン性有機溶媒、ターシャリ−
ブタノールなどの第三アルコールがある。これらの中で
は、とくに塩化メチレンが好ましい。
使用される支持電解質は、酸性または中性の化合物から
選ばれる少なくとも1種類以上の化合物である。これら
の化合物を使用することにより、ジェノン化合物lの副
生が抑制され、目的化合物(1)が選択的に得られる。
酸性または中性の化合物のうちでは、とくに硫酸、硫酸
アンモニウムなどの硫酸類、ベンゼンスルホン酸、パラ
トルエンスルホン酸などのスルホン酸類、過塩素酸リチ
ウム、過塩素酸ナトリウムなどの過塩素酸類、臭化リチ
ウム、臭化カリウムなどのアルカリ金属ハロゲン化物、
臭化テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチル
アンモニウム、パラトルエンスルホン酸テトラエチルア
ンモニウムなどのアンモニウム塩類が好適であり、必要
に応じて1種または2種以上が併用される。
中でもアンモニウム塩類は、目的化合物(鳳)の選択率
を向上させる点において好適である。
本発明において、2,6−シーtert−4−メチルフ
ェノールの仕込濃度は通常約0.01ないし約2.0 
M/ffであり、とくに約0.1ないし約1.oM/e
の範囲が好適である。
また低級脂肪酸に添加される第二溶媒の仕込割合は1通
常D〜90容檀%の範囲で、溶質の溶解度および端子電
圧を考慮して好適な割合に設定することができる。
さらに支持電解質の仕込割合は、その濃度として、通常
0.01ないし3 M/(! 、、好ましくは0.1な
いし1.5M/lの範囲である。
電解セル様式としては、陽陰両極を同一セル中に対峙さ
せた非分離型セルが使用されるが、各種多孔質膜、イオ
ン交換膜等で陽陰両極を分離する分離型セルを使用する
こともできる。
電極には、白金、ニッケル、鉛あるいは黒鉛などの炭素
が好適に用いられ、中でも白金または炭素が好適である
電解温度は、種々変えることができるが、一般には低級
脂肪酸などの電解液の融点、支持電解質の溶解性、原料
である被電解質あるいは電解によって生成される目的化
合物(厘)の溶解性を考慮して決定される。本発明では
、電解温度をとくに約10ないし約70℃の範囲とする
ことが好ましい。さらに付言すれば、常温常圧下での実
施でも十分な効果が得られる。
電解反応の電流密度は、通常約1〜100mA/CIM
2(約0.1〜10A/dm2)の範囲内から選択され
、とくに約5〜50 mA/cm2(約0.5〜5 A
/ 6m2)の範囲内が好適である。
通電する電気量は、電流効率を決定する重要な因子であ
り、本発明では、理論的必要電気量(原料2,6−シー
tert−ブチル−4−メチルフェノール1モル当り、
2フアラデー)で充分であるが、必要に応じて更に多量
の電気量とすることができる。
しかしながらこの場合は、前記のアルデヒド化合物面の
生成を抑制するために、上記理論的電気量の約1.5倍
以下に留めることが望ましい。
次に実施例により説明する。
実施例1 50Jの桟付試験管反応器に温度計および2c11×3
CIIMの黒鉛陽極および21×6備の白金陰極を5m
m隔てて取り付けた。これに2,6−ジーt−ブチル−
4−メチルフェノール(以下BITと略称する)0.8
8 g−tパラトルエンスルホン酸テトラエチルアンモ
ニウム1−08.酢酸30 mlを加えて均一に溶解し
た。反応器を水浴下に25〜ノア℃に保ちつつ端子電圧
19〜20 voltS電流密K 10 mA/cM2
”’C8、OX 10’−’ファラデーの電気量を通電
した。電解終了後、少量の水で水洗したのち油層をガス
クロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー
で分析したところBHTの転化率は91%、2.6−ジ
ーt−ブチル−4−アセトキシメチルフェノール(璽)
の収率は79%(選択率87%、電流効率79%)で、
副生成物は2,6−ジーt−ブチル−4−アセトキシ−
4−メチル−シクロヘキサ−2,5−ジェノン<12.
7%およびろ、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド(■、R=OH3) 0.7%であった
実施例2 実施例1において陽極に2cIR×3備の白金を使用し
、パラトルエンスルホン酸テトラエチルアンモニウムの
かわりに臭化テトラエチルアンモニウム0.84 gを
用いた他は全く同様に実施したところBHT転化率は7
0%、目的化合物(■、R=OHρの収率は65%(選
択率93%、電流効率46%)であった。
実施例3〜8、比較例1〜2 実施例1において電極、支持電解質および電気量をそれ
ぞれ変えて行った実施例5〜8を比較例1〜2と合わせ
て表1にまとめて示す。変更し実施例9 実施例1において溶媒として酢酸7.5 mlおよび塩
化メチレン22.5 rnlの混合溶媒を用いた以外は
全く同様に電解反応を行った。電解終了時まで端子電圧
は7〜8Voltに維持され、分析の結果BHT転化率
は91%、目的化合物(璽)の収率は88%(選択率9
7%、電流効率88%)7゛あった。このときの副生物
として(l11.o%およびろ、5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(IV) 1.3%を
確認した。
実施例10 実施例9において支持電解質としてパラトルエンスルホ
ン酸テトラエチルアンモニウム1.0gおよびパラトル
エンスルホン酸0.3gを用いた以外は同様に実施した
。電解終了時まで端子電圧は5〜6Voltに維持され
BHT転化率は92%、目的化合物の収率は88%(選
択率95%、電流効率88%)であった。
実施例11 実施例1において溶媒を酢酸7.5m(lおよびアセト
ニトリル22−5 m#の混合溶媒にかえて実施したと
ころ、端子電圧は2.6〜2.5Voltに維持されE
IIT転化率は92%、目的化合物(1)の収率は73
%(選択率80%、電流効率73%)であった。
実施例12 実施例1において溶媒を酢酸27rnllおよび第3級
ブチルアルコール3mlの混合溶媒にかえて実施した(
端子電圧は21〜22Volt)。反応液を分析した結
果BHTの転化率は86%、目的化合物の収率は76%
(選択率85%、電流効率76%)であった。
実施例16 実施例1と同じ反応器および電極を使用してBHT 6
−178z酢酸7−5mL塩化メチレン22.5 mf
fおよびパラトルエンスルホン酸テトラエチルアンモニ
ウム3.Ogを均一に溶解したのち、端子電圧15Vo
lt、電流密度35 mA/c*2で5.6 X 10
−”ファラデーの電気量を通電した。電解終了後の反応
液を分析した結果、Bl(Tの転化率は89%、目的化
合物(1)の収率は79%(選択率89%、電流効率7
9%)であった。
実施例14 実施例9において溶媒をプロピオン!!IOJお二び塩
化メチレン1m#の混合溶媒に変えた以外は全く同様に
電解した。その結果BHTの転化率は94%、2,6−
ジーt−ブチル−4−プロピオニルオキシメチルフェノ
ールの収率は82%(選択率88%、電流効率82%)
であった。
実施例15 実施例9において溶媒を酪酸10Jおよび塩化メチレン
20mA!の混合溶媒に変えた以外は全く同様に電解し
た。その結果BITの転化率は90%、2.6−ジーt
−ブチル−4−ブチリルオキシメチルフェノールの収率
は79%(選択率88%、電流効率79%)であつす。
出願人  三井石油化学工業株式会社 代理人  弁理士 山 口   和

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  2.6−シーtert−ブチル−4−メチル
    フェノールを一般式 %式%(1) (Rは、メチル、エチルまたはプロピル基)で示される
    低級脂肪酸を含有する溶媒中で、酸性または中性の化合
    物から選ばれる支持電解質の存在下に陽極酸化すること
    を特徴とする一般式 (Rは前記同様)で示される2、6−シーtert−ブ
    チル−4−アシロキシメチルフェノールの製法。 Q)支持電解質が、硫酸類、スルホン酸類、過塩素酸類
    、アルカリ金属ハロゲン化物1アンモニウム塩類から選
    ばれることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記
    載の製法。 (3)@極が、白金または炭素であることを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項または第(2)項に記載の方
    法。 (4)該低級脂肪酸を含有する溶媒が、該低級脂肪酸の
    他にさらにハロゲン化炭化水素、非プロトン性有機溶媒
    および第三アルコールから選ばれる溶媒を含有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の製法。
JP57058984A 1982-04-10 1982-04-10 2,6−ジ−tert−ブチル−4−アシロキシメチルフエノ−ルの製法 Granted JPS58177482A (ja)

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