JPS5817589Y2 - 病院用除塵板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、病院の手術室などで使用する病院用除塵板
に関する。

病院の手術室などにおいては、室内を特に清浄な状態に
保つ必要がある。

ところで、他の面においては清浄状態を保つための工夫
がいろいろとされているにもかかわらず、人間の靴底や
手押車の車輪等による塵やほこりの搬入を防ぐという面
においては、これまではあまり考慮がはられれていなか
った。

手術室などにおいて、最近特に厳しい無塵あるいは無菌
の環境が要求されるようになったのであるが、この考案
は、床面を移動する物に付いた塵やほこり等を自動的に
除去してしまって、塵等を室内に搬入することのないよ
うにした、便利な病院用除塵板を提供することを目的と
する。

以下、この考案の実施例を図面を参照しながら説明する
。

第１図はこの考案の１実施例を示す分解斜視図である。

１は上面をテーパー面としたテーパー板であるが、テー
パー板１の１枚はまず最も手前側に使用する。

手前側のテーパー板１の次には、テーパー板１に隣接さ
せてクッション板２を使用する。

クッション板２は長方形状をしており、弾性をもってい
てクッション作用をする。

クッション板２の上には粘着板３を接着させて使用する
が、粘着板３は上面に粘着剤を塗布したプラスチックフ
ィルムシートを何枚も重ね合わせたものよりなっている
。

クッション板２上に粘着板３を接着させたものの次には
、細長い長方形状をした中仕切板４を隣接させて使用す
る。

中仕切板４の次にはクッション板２上に粘着板３を接着
させたものを隣接させて使用する。

最後に、テーパー板１を使用する。

なお、テーパー板１，１の最も厚い部分の厚さ、中仕切
板４の厚さ及びクッション板２，２上に粘着板３，３を
接着させたものの厚さは、同一としている。

また、テーパー板１，１．クッション板２，２、粘着板
３，３及び中仕切板４のそれぞれの底面には、それぞれ
接着剤を塗布している。

そして、接着剤を保護するため、接着剤を塗布したそれ
ぞれの面にそれぞれ剥離紙をはっている。

なお粘着板３，３の上にも、粘着剤を保護するためそれ
ぞれ剥離紙をはっている。

以上に示したものは、第２図に示すようにして使用する
。

まず、手前側にくるテーパー板１の下面の剥離紙を剥が
して、床面に接着させる。

つぎに、テーパー板１に密接させながら、クッション板
２を同じようにして床面に接着させる。

そして粘着板３の下面の剥離紙をはがしながら、クッシ
ョン板２の上に粘着板３を接着させる。

それらの次に、同様にして中仕切板４を接着させる。

中仕切板４の次に同様にして、クッション板２上に粘着
板３を接着させたものを接着させ、最後にテーパー板１
を接着させると、この考案に係る病院用除塵板が完成す
る。

この病院用除塵板は、手術室などの入口の廊下に、廊下
に沿う方向に配置して使用する。

そして使用時には、粘着板３，３の上にはった剥離紙を
はがして使用する。

第２図に示すように人がこの上を歩くとき、靴底に付い
た塵やほこりは粘着板３，３上の粘着剤にくっついてし
まうので、靴底に付いた塵等は手術室等に搬入されるこ
とがない。

また、手押車の車輪に付いた塵等も同様である。

そして、ある期間使用して粘着板３の粘着剤が塵等を吸
着する能力が落ちてしまったときは、一番上のプラスチ
ックフィルムシートをはがしてすてる。

次のプラスチックフィルムシートの新しい粘着剤面が出
るので、そのまま使用する。

粘着剤面が吸着能力を失なうたびごとに、一枚ずつプラ
スチックフィルムシートをはがしながら最後の一枚にな
るまで使用することになる。

そして、全部を消費してしまったときは新しい粘着板３
をはり付けて使用する。

なお、以上のものにおいてテーパー板１を前後に使用し
たのは、手押車の移動をスムースにさせるためである。

また、靴底や手押車の車輪を引っがけることにより粘着
板３をめくることを防ぐためでもある。

クッション板２を使用したのは、靴底等に付いた塵等を
よく吸着させるためである。

粘着板３にはほとんど弾性がないので、もしクッション
板２を使用しないと靴底等が粘着剤面に没入することが
なく、シたがって塵等がほとんど吸着されないのである
。

そして、中仕切板４の役目は次のとおりである。

当然のことながら、手前側の粘着板３の汚れが激しいの
であり、したがって手前側の粘着板３の消耗量が多くな
るのであるがもし中仕切板４を使用していないと、手前
側の粘着板３をより多くはがすことにより手前側の粘着
板３と後方の粘着板３との間に段差がついてしまった場
合に、後方の粘着板３が車輪等によりめくれてしまうお
それがある。

中仕切板４を使用していると、このような不都合を防ぐ
ことができるのである。

以上この考案のｌ実施例を示したが、この考案の実施例
は以上のものにかぎられるわけではない。

たとえば、クッション板２に粘着板３を接着させたもの
を二つ使用したものを示したが、三つ以上前べて使用し
てもよいことはいうまでもない。

三つ以上使用する場合は、当然のことながらそれぞれの
間に中仕切板４を使用することになる。

その他、各所の設計変更は可能である。

この考案の構成は以上のとおりであり、この考案は次の
ようなすぐれた効果を奏するのである。

この考案に係る病院用除塵板は、テーパー板１、クッシ
ョン板２、中仕切板４等の下面にはった剥離紙をはがし
ながら、所定の順序で手術室等の入口の廊下に接着させ
るだけでよい。

そして、その上を通過する靴底や車輪等に付いた塵等は
粘着板３の粘着剤が吸着してしまうので、塵等が手術室
等に搬入されるのを防いでしまう。

粘着剤面が汚れてしまったら、プラスチックフィルムシ
ートをはがすだけで新しい粘着剤面を出すことができる
ので、取りあつかいに便利である。

なお、一つの粘着板３を使用しつくしてしまった場合は
、そこだけ取り替えればよいのだから経済的である。

そして、前後にテーパー板１を使用しているので、車輪
等の移動がスムースになるばかりでなく、車輪等により
粘着板３がめくれるおそれもない。

また、各粘着板３の間にはそれぞれ仕切板４を使用して
いるので、粘着板３間に段差がついても車輪等により粘
着板３がめくれるおそれがない。

なお各粘着板３の下にはそれぞれクッション板２を使用
しているので、塵等の吸着が効果的に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の１実施例を示す分解斜視図である。 第２図はその実施例の使用状態を示す斜視図である。 １・・・・・・テーパー板、２・・・・・・クッション
板、３・・・・・・粘着板、４・・・・・・中仕切板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後に使用する二つのテーパー板１と、複数枚のクッシ
   ョン板２と、クッション板２の上にそれぞれ接着させる
   複数枚の粘着板３と、クッション板２上に粘着板３を接
   着させたもののそれぞれの間に使用する中仕切板４とよ
   りなり、そして、粘着板３は上面に粘着剤を塗布したプ
   ラスチックフィルムシートの複数枚を重ね合わせたもの
   よりなり、かつ、テーパー板１、クッション板２及び中
   仕切板４のそれぞれの下面にはそれぞれ接着剤を塗布し
   て、それらの接着剤塗布面にそれぞれ剥離紙をはった病
   院用除塵板。