JPS58174415A - 新規なブロツク共重合体 - Google Patents

新規なブロツク共重合体

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JPS58174415A
JPS58174415A JP58051966A JP5196683A JPS58174415A JP S58174415 A JPS58174415 A JP S58174415A JP 58051966 A JP58051966 A JP 58051966A JP 5196683 A JP5196683 A JP 5196683A JP S58174415 A JPS58174415 A JP S58174415A
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polymer
reaction
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block copolymer
chain
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Isao Shinohara
功 篠原
Mitsuo Okano
光夫 岡野
Masahisa Ikemi
昌久 池見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なブロック共重合体に関し、詳述すると
、親水性連鎖と疎水性連鎖とを一分子中に制御して担持
した高分子化合物に関する。
従来、ポリヒドロキシアクリレートおよびlリヒドロキ
シメタクリレートは側鎖に水着基を有する水との親和性
があるが、バックボーンの疎水性が高いため水との親和
性に限界があった。
その代表的な高分子化合物であるポリ2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートはハイトロンとして知られ、−分子
中に疎水性のα−メチル基およびバックボーンと主鎖か
ら離れた位置に存在する親水性の水酸基を有するため、
医療用高分子材料としての疎水性と親水性を兼ね備えた
性質を有して−る。
この性質により、前述のポリマーは、生体適合性をもち
、特に、医療用高分子材料の分骨で有望な素材として注
目視されている。
しかしながら、この単量体は不可逆的に生成するジエス
テル、すなわち2個の二重結合を有する単量体の混在忙
より7、重合時に三次元化反応を起しゲル化しや4”<
鎖状ボ・】−一カー極めて得にくかった。
このことは制御された分子鎖長を有するポリマー設計の
観点からすれば極めて望ましくないものであった。
すなわち、従来の製造方法は機能に対応した分子構造、
分子鎖長制御が困■である念め、その応用および得られ
念重合体の肩用範囲も制限されたものであった。
この三次元重合体は含水性を有するためコンタクトレン
ズやカテーテルなどの医療分骨の他、種々の用途が開発
されつつあるが、機械的強度が弱く、かつ、ポリマー同
志の接着力や含水性も不十分であり、いまだ一部実用化
されているにすぎない。
以上のことから、この三次元重合体は、■側鎖に親水性
の水酸基を有するものの側鎖のα−メチル基および主鎖
のバックボーンが疎水性である念め水との親和性が制限
されること、■−分子中に親木一連鎖と疎水性連鎖を有
するポリマーが製造4:□、きないこと、■分子集合レ
ベルでの親水性領域と疎水性領域を構成しないことなど
から生体適合性に限界があるという欠点を有していた。
このような欠点を改善するために、親水性と疎水性の2
種の分子鎖を用いて、親・疎水性を有する素材を得る方
法としては、前記異種分子鎖をブレンドまたはランダム
共重合する方法がある。しかし、これらの方法で#12
11のポリマーまたは親水性と疎水性の連鎖単位の組成
比に相関した性質を引き出すKすぎない。これに対し、
異種連鎖を一分子中に結合させたブロック共重合体は、
分子の集合レベルでそれぞれミクロドメインを形成する
ため、すなわち、ミクロ相分離構造を形成するために新
しい機能をこれに付与させることが可能である。このよ
うに、親水性、疎水性を兼ね備え、しかも分子レベルで
の規制が生体適合性を有する新素材を得るために重要な
問題であった。
ブロック共重合体については近年リビングアニオン重合
法の発達に伴ない単分散性の高い種々の構造を有するブ
ロック共重合体の合成が可能となっている。
この方法によると、無水のテトラヒドロ7ラン中でナト
リウム−ナフタリン錯体を重合開始剤としてスチレンの
ような単量体を重合させることにより重合終了時重合末
端に活性種を保持した連鎖移動性、停止反応のないリビ
ングポリマーが得られ、このリビングポリマーに対し他
の単量体を加えることによりブロック共重合体が得られ
る。
しかしながら、この方法では、水酸基のような極性基が
県内に存在するヒドロキシメタクリレートをスチレンの
代りに用いた場合、移動反応が生起し、リビングアニオ
ン活性が失活し分子の生長が止まる。
したがって、このリビングアニオン重合方法では水―基
を有するヒドロキシアルキルアクリレートまたはヒドロ
キシアルキルメタクリレートを用いたブロック共重合体
の合成は極めて困難である。
また、従来のヒドロキシアクリレートまたはヒドロキシ
メタクリレートを用−念プロック共重合体の合成法は見
いだされていない。
前述したように分子レベルでの親水性と疎水性の両方の
性質を有するポリマーの生体適合性には限界がある。
しかしながら、生体膜は分子の集合レベルで親水性と疎
水性の領域(ドメイン)を有すると考えられ、この構造
が生体適合性に極めて重要である。
本発明の目的は分子レベルと祉異なり、分子の集合レベ
ルで親水性と疎水性の領域を溶液中で形成し得る親水性
と疎水性の異種連鎖を結合させた新規なブロック共重合
体を提供することにある。
本発明は一般式 %式% 1式中、Xlは一般式  ・1:・・ 4 +CH2−C+n C00÷RsO−)mH (式中、R4は水素原子または炭素原子Wk1〜4個を
有するアルキル基、Rstfmが10とき炭素原子数2
〜lO個またはmが2〜lOのとき炭素原子&2〜3個
を有するアルキレン基、nは10〜500の整数を表わ
す)、X2 ij一般式 %式% (式中、R6け水素原子または炭素原子Wk1〜4個を
有するアルキル基、Ry Fi炭素原子数1〜3個を有
するアルキレン基、ztli。
〜1.100の整数を表わす)・R,1fdアミノ基を
有するメルカプタン類の残基の炭化水素、R,2Fi該
メルカプタン類の残基の水素原子またはメチル基、R5
はジイソシアナート類の残基の炭化水素である)で示さ
れる新規なブロック共重合体で゛港る。
本発明の新規なブロック共重合体を製造するためのアク
リル酸誘導体連鎖として用いられる水酸基を有するアク
リル酸誘導体ポリマーは、連鎖移動剤として分子中lI
c1個のアミ7基を有するメルカプタン類の存在下に、
水酸基を有するアクリル酸誘導体を溶媒中において所定
の官能基濃度、モル比、温度で反応させることによって
合成される。
本発明に使用する水酸基を有するアクリル階誘導体とし
て社、一般式 %式% (式中・R4Fi水素原子ま念は炭素原子Wk1〜4個
を有するアルキル基、R,s tj m カI Oとき
炭素原子&2〜lO個またtimが2〜IOのとき炭素
原子i12〜3個を有するアルキレン基を表わす)で示
される。その代表例をあけると、2−ヒトルキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
ブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルアクリレート、5−ヒドロキ
シペンチルアクリレート、6−ヒドロキシへキシルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリ
レート、3−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルメタクリレート、5−とドロキシペンチ
ルメタクリレート、6−ヒドロキシへキシルメタクリレ
ートなどがある。
分子中に少なくとも1個のアミノ基を有するメルカプタ
ン類の連鎖移動剤としては、1−アミノメタンチオール
、l−アミノエタンチオール、2−アミノエタンチオー
ル、l−アミノプロパンチオール、2−アミノプロパン
チオール、3−アミノプロパンチオール、l−アミノブ
タンチオール、2−アミノブタンチオール、3−アミノ
ブタンチオール、4−アミノブタンチオール、l−メチ
ル−2−アミノエタンチオール、l−メチル−1−アミ
ノエタンチオール、3−アミノシクロペンタジエン−1
−チオール、l−アミノベンゼンチオール、2−7ミノ
ベンゼンチオ一/I/% 3−アミノベンゼンチオール
、1−アミノメチルベンゼンチオール、2−アミノメチ
ルベンゼンチオール、3−アミノメチルベンゼンチオー
ル、1−アミノエチルベンゼンチオール、2−アミノエ
チルベンゼンチオール、3−了ミノエチルベンゼンチオ
ールなどがある。
これらの連鎖移動剤の使用量は、前記水着基を有するア
クリル酸誘導体の単量体100重量部に対してl−10
0重量部、好ましくは1.5〜80重量部である。ポリ
マーの分子量は連鎖移動剤の使用量、すなわち、単量体
とのモル比によって調節することができる。
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パツール、イ、、ツブロバノール、n−ブタノール、イ
ソブタ、シール、5ec−ブタノール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、ヘキ
サアルキルホスホルアミド、アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ペンツニトリルなどがある。これらの有機溶
媒は、前記水酸基を有するアクリル酸誘導体の単量体1
00重量部に対して100〜1,000重量部、好まし
くは150〜500重量部使用される。
重合開始剤としては、tert−ブチルパーオクトエー
ト、ベンゾイルパーオキサイド、イソプロビルパーカー
ボネー)、2.4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド
、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメン八イドロ
バーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどがある。
これらの重合開始剤は、前記水酸基を有するアクリル酸
誘導体や単量体100重量部に対して0.01〜30重
量部、好ましく t′io、 o s〜20重量部使用
される。
水酸基を有するアクリル酸誘導体のポリマー化反応は、
前述の有機溶媒に単量体、連鎖移動剤および重合開始剤
を加え、50〜20 QC,好ましくは55〜150c
(7)温度で10分〜30時間、好ましく #i0.5
〜25時間行なわれる。
このようにしてポリマー化された反応混合液からポリマ
ーを回収するには、反応混合液を濃縮するか、あるいは
そのまま亀しくけ有機溶媒で希釈して反応器から取り出
し、10〜50倍容のエチルエーテルなどのような貧溶
媒中に滴下してポリマーを沈腰させ、戸別したのち、乾
燥するなどの任意の方法をとることができる。
得られる片末端にアミノ基を有するポリマーは、蒸気圧
浸透法(Vapor PressureOsmomet
ry Method )で測定した数平均分子量が約i
、ooo〜約40,000である(以下の数平均分子量
は同一の測定法によるものである)。
本発明の新規なブロック共重合体を製造するためのポリ
アルキレンオキサイド連鎖として用−られる両末端にイ
ソシアナート基を有するポリアルキレンオキサイドは、
ジイソシアナート類の1個の官能基を保持したままもう
1個の官能基を選択的に、ポリオキシアルキレングリコ
ールに有機溶媒中、所定の官能基濃度、官能基比、温度
で反応させることによって合成される。
本発明に使用する両末端に水−基を有するポリオキシア
ルキレングリコールとしては、次の一般式 %式%) (式中、R6は水素原子また社炭素原子数1〜4個を有
するアルキル基、R7は炭素原子数1〜3個を有するア
ルキレン基、tは10〜1,100の整数を表わす)で
示される。
その代表例としては、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリベ
ンチレンゲリコール、  ゛ポリヘキシレングリコール
などがある。
これらのポリマーは、再沈#または分別沈殿法などを用
いることによって分子量500〜40.000の範囲に
渡って任意の単分散性の高い分画成分を得ることができ
る。
ジイソシアナート類としては、脂肪族または芳香族ジイ
ソシアナート、例えijm−フェニレンジイソシアナー
ト、p−フェニレンジイソシアナート、l−クロロ−2
e4−’エニレンジイソシ了ナート、2.4−)リレン
ジイソシアナート、2.6−)リレンジイソシアナート
、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソ
シアナート、3.3’−ジメ) * シー 4 * 4
’−ビフェニレンジイソシアナート、2. 2’、 5
.5’−テトラメチル−4゜4′−ビフェニレンジイソ
シアナート、4.4’−メチレンビス(フェニルイソシ
アナート)、4.4′−メチレンビス(2−メチルフェ
ニル・:1 イソシアナー))、4.4’−スルフォニルビス(フェ
ニルイソシアナート)などがある。
111記ポリマーへのジイソシアナート類の付加反応は
有機溶媒中でイソシアナート基対水酸基の官能基比が約
2対1の割合で官能基濃度0.002〜0.20M/l
に調整し、60〜120C1望ましくけ80〜90Cの
温度で20〜75時間、望ましくは30〜50時間行な
われる。
有機溶媒としては、クロルベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ベンゼンなどがある。
このようにして得られた反応混合液は所定時間経過後未
反応ジイソシアナート類がほぼ消失するので、再沈澱精
製の際に生起するイソシアナート基の失活を避けるため
に、さらに精製することなく、そのままつぎの反応に用
いることができる。
得られた片末端にアミノ基を有するアクリル醗誘導体ポ
リマーと両末端にイソシアナート基を有するポリアルキ
レンオキサイドとの:・Ill、、、。
高分子反応は、前記アクリル豪誘導体ポリマーをN、N
−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、アセトン、THF
等の活性水素をもたない溶媒中で、前記ポリアルキレン
オキサイドの反応混合液と、インシアナート基対アミノ
基の官能基比が約1対lの割合で混合し、官能基濃度0
.002〜0.2に調整し、−10〜15C望ましくは
0〜lOCの温度で20〜75時間、望ましくは30〜
50時間行なわれる。
このようにして高分子反応させた反応混合液から反応混
合物を回収するには、反応混合液を有機溶媒で希釈して
反応器から取や出し、lO〜50倍容のエチルエーテル
などの貧溶媒中に滴下して、反応混合物を沈浚させ、r
別したのち、乾燥するなど任意の方法をとることができ
る。得られたブロック共重合体は分別沈澱法あるいは再
沈澱法を用いて精製することができる。
この場合、分別沈澱法とL1プレポリマーである2種の
ポリマーとブロック共重合体の溶解性の温度依存性の相
違を利用し念ものであり、再沈澱法とは、各プレポリマ
ーが可溶でブロック共重合体が不溶であるような溶媒中
に再沈澱操作を繰り返す方法である。
このようにして得られたブロック共重合体は、一般式 %式% (式中、X1ij一般式 4 4 CH2−C+n COOC004−RsO− )式中、R4は水素原子または炭素原子数1〜4iiを
有するアルキル基、Rsはmが1のとき炭素原子数2〜
10個またはmが2〜10のとき炭素原子数2〜3個を
有するアルキレン基、nはlO〜500の整数を表わす
)、X2は一般式 %式% (式中、R4ld水素原子または炭素原子Wk1〜4個
を有するアルキル基、R7は炭素原子数1〜3個を有す
るアルキレン基、tは10〜1.100の整数を表わす
)、 R+はアミ7基を有するメルカプタン類の残基の炭化水
素、R2は該メルカプタン類の残基の水素原子またはメ
チル基、R5tiジイソシアナート類の残基の炭化水素
である)で示される。
このうち、X11fi主鎖が疎水性であり、側鎖の84
がアルキル基の場合は疎水性であり、他の側鎖の水酸基
は親水性である。X2 idエーテル結合を有する主鎖
が親水性であり、側鎖のR6がアルキル基の場合は疎水
性である。
したがって、Xl、 X2は側鎖の種類によって、親水
性、疎水性の程度は大きく異なる。例えに1ヒト四キシ
アルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルメタクリレ
ートにおいては、ポリヒドロキシエチルアクリレートは
水溶性□。
であるが、側鎖にα−メチル基を有するポリヒドロキシ
エチルメタクリレートは水に不溶である。
他方、ポリアルキレンオキサイドにおいては、ポリエチ
レンオキサイドは水溶性であるのに前述のXl、 X2
を任、意に選択することにより水溶性または台木性のブ
ロック共重合体が得られる。
また、水溶性のブロック共重合体について、水不溶性連
鎖のXlけ水との接触をさけて収縮し分子形態はコンパ
クトになり、水溶性連鎖のX2け水との親和性が高いた
め分子形態は広がる。このブロック共重合体は適当な疎
水性溶媒中ではこれと逆転し念構造形態をとる。
また、一般に、これらのブロック共重合体の溶液中での
分子形sFi、用いる溶媒の性質によって大きく異な艶
、各連鎖に対する溶媒の・・・:1::1::。
親和性を変化させることにより、連鎖の集合状態を制御
することが可能である。
したがって・これらのブロック共重合体を溶媒に溶解さ
せキャストしてフィルムを作製する際、適当な溶媒を選
択することにより同じ分子構造を有するブロック共重合
体であっても任意の親水性と疎水性を有するミクロ相分
離構造を具現化することができる。
また、種々の分子構造のブロック共重合体を用いること
により、広範囲でミクロ相分離構造が制御される。
この親水性と疎水性を有するミクロ相分離構造の制御は
、ブレンドマーでは行なうことはできない。
さらに、このようなミクロ相分離構造を有する表面社、
ホモポリマーあるーはランダム共重合体にはない良好な
生体適合性を示す。とくに、200〜5,0OOA位の
親水性と疎水性のラメラ構造、親水性を海とする海鳥構
造ではこの効果が顕著であった。
このブロック共重合体は透明性があり、溶媒に溶解しフ
ィルム、板、チューブなど任意の形に注型または流延し
、#!媒を除去して成形することができ、人工血管、人
工皮膚への適応ができる。この成形時の溶媒の種類、す
なわちどの分子鎖により良溶媒であるか、によって成形
物のミクロ相分離構造を決定することができる。
また、水溶性ブロック共重合体は非イオン性であり、人
工心肺により白液を体外循環させる際の溶血防止剤、代
用血漿、血漿成分の分画剤など生体適合性材料としても
使用できる。
さらに、高い疎水性連鎖を有する水溶性プリッタ共重合
体は、非イオン性高分子界面活性剤として、合成樹脂、
乳化重合、塗料、顔料などに利用できるばかりでなく、
医薬、香料、化粧品工業などの分野にも応用できる。
本発明の新規なブロック共重合体の製造方法については
、生体適合性を持つための親木性領琥および疎水性領域
を自由に設計することができる。すなわち、水酸基を有
するアクリル階誘導体の連鎖長は単量体と連鎖移動剤と
のモル比によって決定され、両末端にイソシアナート基
を有するポリアルキレンオキサイドの連鎖長はぎリオキ
シアルキレングリコールを再沈澱法または分別沈澱法に
よって分子量を選別することによって決定される。
これらの操作は容易で、かつ簡便である。
また、疎水性連鎖と、親水性連鎖の結合はアクリル酸誘
導体ポリマーの片末端に有するアミノ基とポリアルキレ
ンオキサイドの両末端に有するイソシアナート基との間
で定量的な反応によって起る。この官能基同志の反応に
よって疎水性連鎖と親水性連鎖を有するブロック共重合
体ができるので分子構造が明確で所望の性質のブロック
共重合体を製造するこイとができる。
この製造方法によると、分子量、分子鎖長、分子鎖長比
は設計通りの鳥のが得られる。
したがって、本発明のプ四ツク共重合体は、1111F
□・ 従来の親水性と疎水性をもつポリマーに対して分子集合
レベルでの親水性と疎水性の領域を形成することができ
、これにより生体適合性材料として使用できる。
まず、両末端にインシアナート基を有するポリアルキレ
ンオキサイドの製造方法について詳述する。
ポリマーA 数平均分子量7.110のポリエチレングリコール1O
09と2.4−トルエンジイソシアナー)4.89’l
を一クロルベンゼン1.5569中に溶解し、80Cの
温度で48時間反応を行なった。
反応前の混合溶液は、官能基比のイソシアナート基対水
看基が約2対11官能基濃度が約0.02M/lになる
よう調整し念。
反応終了後、分析したところ1分子中にイソシアナート
基を平均1.96個有する数平均分子量7.460のポ
リマーが得られた。
この反応率は98%であった。
t: IJ −r −B    ””’i′数平均分子
量500のポリエチレングリコール100gと2.4−
)ルエンジイソシアナート69.660すをクロルベン
ゼン2,214g中に溶解し、ポリマー人と同様に反応
を行なった。
反応前混合溶液の官能基比はポリマーAと同一、官能基
濃度Ifi0.2M/lになるよう調整し念。
1分子中のインシアナート基数が1.98.1平均分子
量が850であるポリマーが99%の反応率で得られた
ポリマーC 数平均分子量so、oooのポリエチレングリコール1
0(lと2,4−トルエンジイソシアナート0.697
gをクロルベンゼン2,214q中に溶解し、ポリマー
人と同様に反応を行なった。
反応前の官能基比はポリマーAと同一、官能基濃度は0
.002M/lKなるよう調整した。
1分子中のインシアナート基数が2、数平均分子量が5
0,400であるポリマーが100%の反応率で得られ
た。
ポリマーD 数平均分子量20,000のポリエチレングリコール1
0(lと2.4−)ルエンジイソシアナート1.742
2をクロルベンゼン2.2149中に溶解し、ポリマー
Aと同様に反応を行なった。
反応前の官能基比はポリマーAと同一、官能基濃度は0
.005M/lになるよう調整した。
1分子中のインシアナート基数が1.96個、数平均分
子量が20,250であるポリマーが98%の反応率で
得られた。
次に、片末端にアミノ基を有するアクリル酸誘導体ポリ
マーの製造方法を詳述する。
ポリマーE 重合管に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート100
9、α、α′−アゾビスイソブチロニトリル0.252
g、2−アミノエタンチオール41.509およびN、
N−ジメチルホルムアミド290.39をそれぞれ仕込
み、真空下に封管し、60Cの温度に保った恒温槽中で
振りまぜながら8.5時間反応を行なった。
反応終了後の反応混合物をアセトンで希釈して重合管か
ら取り出した後20倍容のエチルエーテル中に滴下して
ポリマーを沈澱させ、P別後真空乾燥したところ、1分
子当すアミノ基導入率が1モルである数平均分子量2.
640の5 +)マーが21.50%の収率で得られた
ポリマーF 2−アミノエタンチオール26.689、反応時間5時
間の他はポリマーEと同一条件で反応および精製を行な
った。
数平均分子量が5,200であるポリマーが19.20
%の収率で得られた。
ポリマーG 2−7ミノエタンチオーに20.759、反応時間3.
5時間の他はポリマ」Eと同一条件で□ 反応および精製を行なった。
数平均分子量が11,270であるポリマーが24.3
3%の収率で得られた。
ポリマーH 2−アミノエタンチオール5.04g、ff応待時間1
5時間の他はポリマーEと同一条件で反応および精製を
行なった。
数平均分子量が37,900であるポリマーが18.3
0%の収率で得られた。
ポリマーI 2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代りに2−ヒド
ロキシエチルアクリレート1009.2−アミノエタン
チオール13.40り、α、α′−アゾビスイソブチロ
ニトリル0.285り、N、N−ジメチルホルムアミド
328.1り、反応時間10.5時間の他はポリマーE
と同一条件で反応を行なった。また、希釈液としてN、
N−ジメチルホルムアミド、再沈溶媒として20倍容の
アセトンを用いてポリマーEと同様に一すマーの精製を
行なっ’111.ljl。
た。
微平均分子量が1,920であるポリマーが21.8%
の収率で得られた。
ポリマーJ 2−アミノエタンチオール5.36g、反応時間8時間
の他はポリマー■と同一条件で反応および精製を行なっ
た。
数平均分子量が4,780であるポリマーが15.6%
の収率で得られた。
ポリマーに 2−アミノエタンチオール4.029、反応時間5.5
時間の他はポリマー■と同一条件で反応および精製を行
なった。
数平均分子量が6,400であるポリマーが25.93
%の収率で得られた。
ポリマーL 2−アミノエタンチオール1.Olg、反応時間1.5
時間の他はyy IJマーIと同一条件で反応および精
製を行なった。
数平均分子量が25,600であるポリマーが18.1
6%の収率で得られた。
次に、両末端にイソシアナート基を有するポリアルキレ
ンオキサイドと片末端にアミノ基を有するアクリル酸誘
導体ポリマーとを用いなブロック共重合体の製造方法を
詳述する。
ブロック共重合体A ホ1)、マーEの濃度が7. l w t%であるクロ
ルベンゼン溶液10(lとポリマーAの濃度が7、 l
 w t%であるN、N−ジメチルホルムアミド74.
39を混合し、OCの温度で48時時間分子反応を行な
った。
反応前の官能基比のイソシアナート基対アミノ基が約l
対l、官能基濃度が0.02 M/lになるよう調整し
た。
反応終了後の反応溶液をメタノールで希釈して反応器よ
り取り出し、20倍容のエチルエーテルに滴下して反応
混合物を沈殿させ、P別後乾燥し、反応混合物を回収し
た。
この反応混合物をエチルセロソルブに加え、50Cの温
度で加熱溶解した後、−担OCの温度まで冷却し、低温
で不溶のポリマーAおよびブロック共重合体を析出させ
た。
その後25C’の温度まで徐々に加熱し、この温度でブ
ロック共重合体を溶解させ、沈澱している未反応ポリマ
ーAを除去するために遠心分離機にかけ5.00Orp
mの回転数で分離を行なった。遠心分離後の上澄み液を
再びOCの温度まで徐々に冷却し、ブロック共重合体を
析出させ、この温度で溶解している未反応ポリマーEを
除去するため遠心分離機にかけ5.00Orpmの回転
数で分離し、沈澱物を採取した。
以上の分離操作を2度繰返し、最終的に得られた沈澱物
をメタノールで希釈して取り出し20倍容のエチルエー
テル中に滴下してブロック共重合体を沈澱させ、r別後
真空乾燥し数平均分子量12,700のブロック共重合
体を76%の収率で得られ念。
このブロック共重合体は沓に対してI Qwt qh以
上溶解し、50ないし60Cの温度までは曇点は観測さ
れなかった。
また、このブロック共重合体は生体適合性も良好だった
ブロック共重合体BないしF 第1表に示す他はブロック共重合体Aと同一条件で反応
および精製を行なった。
その結果、第2表に示す性質と数平均分子量のブロック
共重合体が得られた。
表    1 表   2 また、これらのブロック共重合体は日本薬局法の輸液用
プラスチック容器試験法に準じて重金属試験、溶出物試
験、急性毒性試験、皮肉反応試験、発熱性物質試験、溶
血性試験、移植試験を行なったところすべて合格した。
これらのプ資ツク共重合体#i前述したように親水性領
域と疎水性領域とが局在化している。
このうち1水溶性のブロック共重合体は他の面漿製剤と
混合し、または単体で水溶液として自装増量剤、溶血防
止剤、面漿成分分画剤等に用いることができる。
高含水性ブロック共重合体は各分子鎖に対して溶解性の
異なる溶媒を用いることにより溶媒中のブロック共重合
体の分子鎖のうち溶解性の劣る方が集合形態をとるので
注型または流延して溶媒を除去して成形したとき、成形
物は溶媒中と同様の下メイン構造を残し、生体適合性を
有する。このドメイン構造のチューブは人工血舎として
利用でき、フィルムは人工皮膚として利用できる。
また、このブロック共重合体は別部材の医療用器具の表
面の被覆に用いることもできる。
出願人 テルモ株式会社 手  続  補  正  書 昭和58年1月−3日 特許庁長官若杉和夫殿 1、事件の表示 昭和58年特許願第51966号 2、発明の名称 新規なブロック共重合体 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 4、補正命令の日付 自発 5、補正の対象

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 %式% (式中、Xlは一般式 几4 −(−CH2−C+n COO4RsO÷mH (式中、R4ld水素原子または炭素原子数1〜4個を
    有するアルキル基、Rsけmが1のとき炭素原子数2〜
    lO個またはmが2〜!0のとき炭素原子数2〜3個を
    有するアルキレン基、nけ10〜500の整数を表わす
    )、X!は一般式 %式% (式中、R6は水素原子または炭素原子数1〜4個を有
    するアルキル基、R7は炭素原子It〜3個を有するア
    ルキレン基、tはlO〜1,100の整数を表わす)、
    R1はアミノ基を有するメルカプタン類の残基の炭化水
    素、R2け肢メルカプタン類の残基の水素原子またはメ
    チル基、R5ijジイソシアナート類の残基の炭化水素
    である)で示される新規なブロック共重合体。
JP58051966A 1983-03-28 1983-03-28 新規なブロツク共重合体 Granted JPS58174415A (ja)

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