JPS5817390Y2

JPS5817390Y2 - コンバインの籾袋支持装置

Info

Publication number: JPS5817390Y2
Application number: JP1977047135U
Authority: JP
Inventors: 山崎次男
Original assignee: ヤンマー農機株式会社
Priority date: 1977-04-13
Filing date: 1977-04-13
Publication date: 1983-04-08
Also published as: JPS53139961U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はコンバインの籾袋支持装置に関し、詳しくは脱
穀機の機外側に籾貯留タンクを具備すると共に、籾袋支
持アームを介して前記タンクの下方部に籾袋を支持すべ
く構成したコンバインの籾袋支持装置に関するものであ
る。

近年、コンバインのワンマンオペレーション化の進展に
伴って、複数製分の籾を貯留させるための籾貯留タンク
を脱穀機の機外側に装備させたコンバインが既に案出さ
れている。

前記タンクの下部には籾を排出するための籾排出口が形
成されていて、この排出口の下方に籾袋を位置させ、タ
ンク内の籾を順次籾袋内に充填させるようになっている
。

しかしながら、この籾袋には、コンバイン作業を開始し
て所要時間経過後に籾が充填されることになる。

つまり、殻稈が刈刃で刈り取られた後に、該殻稈が搬送
装置によって脱穀機内へ移送され、扱室において脱穀処
理され、次いで揺動選別された籾が一番口および揚穀コ
ンベア装置を介してタンク内に運び込まれた後に、タン
ク下部の排出口を介して前記籾袋内に籾が順次充填され
るものであるから、コンバイン作業開始時並びに籾袋交
換直後における空袋が作業中の振動や風等の影響を受け
て籾袋支持アームから外れ、籾受作業能率の低下を招く
欠点があった。

而して本願考案は、機外側に籾貯留タンクを備え、前記
タンクの下方部に籾袋支持アームを介して籾袋を支持す
ると共に、前記タンクの籾排出口を開閉する操作レバー
を該タンクの一側に取付ける構造において、前記籾袋を
保持可能に前記支持アーム先端に一端を交叉させる袋押
え金具を、前記タンクの籾排出口を中心に前記操作レバ
ーと対向する側のタンクの他側部に取付けると共に、前
記タンク外側面に前記袋押え金具を添接収納可能に構成
するもので、隣接させる籾袋支持アームまたは袋押え金
具に阻害されることなく隣接の前記アームまたは金具を
簡便に操作し得、穀粒の充填並びに籾袋の脱着等の袋詰
め作業を能率良く行い得ると共に、前記タンク下方に多
数の籾排出口を簡潔に配設し得、前記操作レバー及び袋
押え金具を機能的にして容易に取扱えるようにしたコン
バインの籾袋支持装置を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、
第１図は本考案に係る籾袋支持装置な備えたコンバイン
の概略側面図、第２図はその平面図であり、図中１はト
ラックフレーム、２は走行うローラ、３は前記トラック
フレーム１に昇降用シリンダ４および回動支点板５を介
して取り付けた機台、６は前記機台３に搭載した脱穀機
、７はこの脱穀機６の前方に設けた多条刈り用の刈取部
、８は前記脱穀機６の後方に着脱可能に取り付けた排藁
切断装置、９は刈取殻稈搬送装置、１０は前記脱穀機６
の扱口に沿って張架した殻稈扶植移送装置、１１は排藁
移送装置、１２は前記脱穀機６の右側前方における機台
３上に搭載したエンジン、１３は前記刈取部７の右側後
方に設けたステップ、１４は運転席、１５は運転操作部
、１６は前記脱穀機６の右側後方で且つ排藁切断装置８
の右側に設けた籾受台である。

この籾受台１６の上方で、かつ脱穀機６０機外側には一
番口１７から揚穀搬送されてくる籾を貯留するための籾
貯留タンク１８を装設している。

また、前記籾受台１６とタンク１８との間には籾袋１９
・・・を６袋釣下げていて、これらの各籾袋１９・・・
にタンク１８の下方に一体形成した籾排出口２０・・・
を臨ませている。

また、前記タンク１８の内部には合計６袋分の籾を１袋
分づつ各別に収納する６つの籾収納室２１・・・を形成
すると共に、これら各収納室２１・・・と前記各排出口
２０・・・とを互いに連通させている。

さらに、前記排出口２０・・・を開閉する開閉弁２２ａ
を有する操作レバー２２を設けて、収納室２１内の籾を
適宜籾袋１９・・・に投入すべく構成している。

さらにまた、前記タンク１８の左側前部を窪ませて凹所
２３を形成し、一番目１７に連設させた揚穀コンベア装
置２４をこの凹所２３部分に位置させると共に、該コン
ベア装置２４の上端に設けた籾投口体２５を籾貯留タン
ク１８の前方内部に挿入し、一番目１７からタンク１８
内へ籾を揚穀移送すべく構成している。

前記籾袋１９・・・は脱穀機６側から排出口２０の下部
へ向けて延設した籾袋支持アーム２６・・・に嵌め込ん
で、前記排出口２０の下部に位置させたものである。

前記の籾貯留タンク１８における機外側側壁には第１図
および第３図に示す如く金具支持板２７を介して籾袋押
え金具２８・・・を回動可能に取り付げている。

この押え金具２８・・・は第４図にも示す如くその基端
枢支部２８ａを支持板２７０筒部２７ａ内に挿入し、先
端にリング部２８ｂを形成したものであって、前記枢支
部２８ａが常に第４図の矢印ａ方向へ押し開くように構
成した弾性を有するものである。

また、前記支持板２７における筒部２７ａの内端部には
テーパ状のロック面２７ｂを形成していて、押え金具２
Ｂを第３図に実線で示す籾袋脱落防止位置および同図に
仮想線で示す籾袋取り外し位置にロックするように構成
したものである。

上記構成の押え金具２８によって籾袋１９の掛は外れを
防止するには、該金具２Ｂの基端枢支部２８ａを弾性力
に抗して第４図の矢印す方向へ圧縮した後に、第３図の
仮想線位置から実線位置へ回動させて、その先端のリン
グ部２８ｂ内へ支持アーム２６を挿通させると共に、該
リング部２８ｂによって籾袋１９の上端−隅を押えると
、この籾袋１９が支持アーム２６から外れるのを防止す
ることができるものである。

以上実施例から明らかなように本考案は、機外側に籾貯
留タンク１８を備え、前記タンク１８の下方部に籾袋支
持アーム２６を介して籾袋１９を支持すると共に、前記
タンク１８の籾排出口２０を開閉する操作レバー２２を
該タンク２０の一側に取付ける構造において、前記籾袋
１９を保持可能に前記支持アーム２６先端に一端を交叉
させる袋押え金具２８を、前記タンク１Ｂの籾排出口２
０を中心に前記操作レバー２２と対向する側のタンク１
８の他側部に取付けると共に、前記タンク１８外側面に
前記袋押え金具２８を添接収納可能に構成するもので、
隣接させる籾袋支持アーム２６または袋押え金具２８に
阻害されることなく隣接の前記アーム２６または金具２
８を簡便に操作でき、穀粒の充填並びに籾袋１９の脱着
等の袋詰め作業を能率良く行うことができると共に、前
記タンク１８下方に多数の籾排出口２０を簡潔に配設で
き、前記操作レバー２２及び袋押え金具２８を機能的に
配置できて容易に取扱うことができ、機外側からの一方
向の操作で前記操作レバー２２の切換並びに袋押え金具
２８の係脱等を行うことができて頗る実用的である等の
顕著な効果を奏するものである。

なお、上記実施例においては１２袋用のタンク１８を例
にあげて説明したが、６袋用のタンクに用いてもよいこ
とは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る籾袋支持装置を具備したコンバイ
ンの右側面図、第２図はその平面図、第３図は第１図の
要部拡大側面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿う
断面図である。６・・・・・・脱穀機、１８・・・・・・籾貯留タンク
、１９・・・・・・籾袋、２６・・・・・・籾袋支持ア
ーム、２８・・・・・・籾袋押え金具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

機外側に籾貯留タンク１８を備え、前記タンク１８の下
方部に籾袋支持アーム２６を介して籾袋１９を支持する
と共に、前記タンク１８の籾排出口２０を開閉する操作
レバー２２を該タンク２０の一側に取付ける構造におい
て、前記籾袋１９を保持可能に前記支持アーム２６先端
に一端を交叉させる袋押え金具２８を、前記タンク１８
の籾排出口２０を中心に前記操作レバー２２と対向する
側のタンク１８の他側部に取付けると共に、前記タンク
１８外側面に前記袋押え金具２８を添接収納可能に構成
したことを特徴とするコンバインの籾袋支持装置。