JPS5817356B2 - ベ−ン式圧縮機 - Google Patents

ベ−ン式圧縮機

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JPS5817356B2
JPS5817356B2 JP2670377A JP2670377A JPS5817356B2 JP S5817356 B2 JPS5817356 B2 JP S5817356B2 JP 2670377 A JP2670377 A JP 2670377A JP 2670377 A JP2670377 A JP 2670377A JP S5817356 B2 JPS5817356 B2 JP S5817356B2
Authority
JP
Japan
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vane
rotor
oil
chamber
housing
Prior art date
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Expired
Application number
JP2670377A
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English (en)
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JPS53111511A (en
Inventor
加藤公雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車両空調用のベーン式圧縮機に関するものであ
る。
従来のベーン式圧縮機にあっては、機体の底部に設けた
油溜室の油をオイルポンプによって汲み上げるとともに
駆動軸やロータ等に設けた給油孔を通してロータやベー
ンあるいは軸受等の各摺動面へ強制的に給油することに
よって該摺動面を潤滑しているのが一般的であるが、し
かるにこのようなオイルポンプによる強制給油形式のも
のでは、機体の外径寸法が大きくなって大型化し、かつ
構造が複雑である等の問題に加え、各摺動面のうち、圧
縮室内において径方向に摺動するベーンとこれに密接す
るエンドプレートとの摺動面の潤滑に関しては充分な配
慮がなされておらず、そのため該摺動面が潤滑不足とな
って焼付きを引き起す不具合があった。
本発明は、上述した従来の不具合を除去して、機体の小
型化ならびに構造の簡素化を図るとともに、とくにベー
ン七エンドプレートとの摺動面を効果的に潤滑してその
焼付きを防止できるように改良したベーン式圧縮機を提
供することを目的としたものである。
以下、本発明のベーン式圧縮機を具体化した図示の実施
例について詳述する。
圧縮機の外殻は円筒状のセンタハウジング1と、このセ
ンタハウジング1の前後両端面に接合されたフロントハ
ウジング2およびリアハウジング3とから構成されてお
り、センタハウジング1の筒孔はフロントハウジング2
およびリアハウジング3の中心に対し偏心して形成され
、かつ筒孔内周面には鉄製のスリーブ4が嵌着されてい
る。
なお、このスリーブ4はセンタハウジング1自体で一体
形成としてもよい。
前記ハウジング1.2,3内には円盤状に形成されたフ
ロント側とリア側のエンドプレート5゜6が前記スリー
ブ4の端面に密接された状態でそれぞれフロントハウジ
ング2およびリアハウジング3と同心的に収容されてお
り、フロント側のエンドプレート5はフロントハウジン
グ2に軸受7を介して回転可能に支持されるとともに、
同フロントハウジング2の中心に貫通された駆動軸8の
一端に嵌着されかつピン9にて止められており、リア側
のエンドプレート6はリアハウジング3に軸受10を介
して回転可能に支持されている。
しかして、上記ハウジング1,2,3内はフロントハウ
ジング2とフロント側のエンドプレート5とによって囲
まれたフロント側の空間と、リアハウジング3とリア側
のエンドプレート6とによって囲まれたリア側の空間と
、両エンドプレート5,6と前記センタハウジング1の
スリーブ4とによって囲まれた中央の空間とに分離され
ており、さらにフロント側の空間は軸受7を支持してい
るハウジングボス2aによって外側低圧室11と内側低
圧室12とに仕切られ、またリア側の空間も軸受10を
支持しているハウジングボス3aによって外側低圧室1
3と内側低圧室14とに仕切られている。
前記中央の空間内には中空筒状のロータ15がその外周
面の一部をスリーブ4の内周面下部と接するように偏心
して収容され、このロータ15は本実施例では第1図に
示すように4個に等分されたロータ素子15aからなり
、各ロータ素子15aはその端面を前記両エンドプレー
ト5゜6に密接した状態でたとえば通しボルト36によ
り固着されている。
しかして、ロータ15の外周面とスリーブ4の内周面と
両エンドプレート5゜6とによって囲まれた空間が冷媒
ガスの圧縮室16とされ、一方ロータ15の中空部と両
エンドプレート5,6とによって囲まれた空間が油溜室
17とされている。
前記ロータ16を構成するロータ素子15aの分割面間
には所定幅のガイド溝18が設けられ、各ガイド溝18
にはこの溝の長さく半径方向)よりも長いベー719が
その軸方向端面を前記両エンドプレート5,6に密接し
た状態でそれぞれ摺動可能に嵌入されており、対向する
ベーン19同志は内側基端部がそれぞれ2本のロッド2
0により互に結合され一体化されている。
各ベーン19はそれぞれ外側先端部に摺動溝21を有し
、各摺動溝21には副ベーン22がその軸方向端面を両
エンドプレート5,6に密接した状態で摺動可能に嵌入
され、かつこの副ベーン22はその先端がスリーブ4の
内周面に適度の接圧力をもって接するように摺動溝低部
に収容したばね23によって付勢されている。
そして各ベーン19はロータ15の回転に伴って摺動す
ることによりその基端部側が前記油溜室17に対して出
入するようになっている。
前記圧縮室16は、センタハウジング1に設けられかつ
帰還冷媒の吸入孔24を有する吸入室25に対しスリー
ブ4に貫設した多数の吸入口26を介して連通されると
ともに、センタハウジング1に設けた高圧冷媒の吐出孔
27に対しスリーブ4に設けた吐出口28を介して連通
されている。
なお、29は吐出口28の吐出バルブである。前記1駆
動軸8には一端を油溜室17の中央部に開口する給油孔
30が設けられ、この給油口30の他端は前記フロント
側の内側低圧室12に開口してシャフトシール31に通
じている。
前記リア側のエンドプレート6の中心部には給油孔32
が貫設され給油室17とリア側の内側低圧室14とが連
通されている。
また両エンドプレート5,6の外側表面にはそれぞれボ
ス部から外周側に向って径方向に延びる4本の給油溝3
3,34が設けられ、この給油溝33,34は内側低圧
室12゜14と外側低圧室11.13.iを連通ずると
ともに、その外周寄り端部が前記ベーン19あるいは副
ベーン22の軸方向端面と対面するように開口されてい
る。
なお、35は外側低圧室11゜13を吸入室25に連通
させるためのセンタハウジング1に貫設された連通孔で
ある。
本実施例は上述のように構成したものであり、圧縮機が
起動され駆動軸8と共にエンドプレート5.6およびロ
ータ16が回転(第1図において時計回り)されるに伴
いベーン19が圧縮室16内を移動すると、それに伴い
外部回路より吸入孔24へ流入する帰還冷媒は吸入室2
5から吸入口26を経て圧縮室16内に流入したのち、
該圧縮室16の容積が次第に縮小されるに伴って圧縮さ
れ、そして高圧冷媒となって吐出口28から吐出孔2γ
を経て外部回路へと送り出されるものである。
この場合、ロータ15の回転に伴い副ベーン22はばね
23と遠心力とによってその先端をスリーブ4の内周面
に圧接された状態で摺動し、またベーン19も副ベーン
22の摺動に対応して摺動し、ス11−ブ4内周面と副
ベーン22先端とのシール性は良好に保持される。
しかして、油溜室17内においてはロータ15の回転に
伴って生じる遠心力により、周面の壁付近には冷媒ガス
から分離した油あるいは油密塵の高い冷媒ガスが集めら
れ、中央部付近には油密塵の低い冷媒ガスが集まる。
従って、ロータ15の回転に伴いガイド溝18を摺動す
るベーン19がその基端部を油溜室17内に突入したと
きにはロータ15との摺動面であるベーン19の両端面
が油溜室17内に露出するため、該両側面には油溜室1
7の壁付近に集まっている油が付着し、その結果ロータ
15とベーン19との摺動面の潤滑がなされる。
また、ベーン19が圧縮室16側へ摺動したときには両
エンドプレート5,6のベーン19端面との摺動面のう
ち、油溜室寄りの一部が油溜室17に露出するため、該
露出部分に油が付着されその結果ベーン19の両エンド
プレート5゜6との摺動面のうち、油溜室寄りについて
は上記の如く油溜室17内の油によって潤滑される。
一方、油溜室17の中央部付近に存在する油密塵の低い
冷媒ガスは、フロント側においては駆動軸8の給油孔3
0を通って内側低圧室12へ流入したのち、エンドプレ
ート5の給油溝33を経て外側低圧室11へと流れ、リ
ア側についてはエンドプレート6の給油孔32を通って
内側低圧室14へ流入したのち、給油溝34を経て外側
低圧室13へと流れる。
従ってこのように流動する冷媒ガス中の油により、シャ
フトシール31および軸受7,10がそれぞれ潤滑され
るとともに、とくにエンドプレート5,6に接している
ベーン19の圧縮室寄り端面および副ベーン22の端面
にこれらの摺動に伴って給油がなされるため、核部の潤
滑が効果的になされる。
なお、外側低圧室11.13内の冷媒ガスは連通孔35
から吸入室25内に流入しそして帰還冷媒と共に再び圧
縮室16内へ吸入される。
また、圧縮機の運転中にあっては圧縮行程側(第1図に
おいて右側)の圧縮室16内の圧力が油溜室17内の圧
力よりも相当に高いため、該圧縮室16内の冷媒ガスの
一部がブローバイガスとしてロータ15とベーン19と
の摺動面を通って油溜室17内に流入し、また吸入行程
側(第1図において左側)にあっては油溜室1γ内の圧
力が圧縮室16内の圧力よりもやや高いため、油溜室1
7内の冷媒ガスがロータ15とベーン19との摺動面か
ら圧縮室16へと流入するため、このような圧力差によ
る冷媒ガスの流れによってもロータ15とベーン19と
の摺動面は潤滑される。
一方油溜室17内のロータ壁付近の圧力は遠心力によっ
て相当に高められることから、この圧力上昇によって前
述した圧縮行程側の圧縮室16内から油溜室17へ流出
するブローバイガスの流量が減少される結果、体積効率
の低下が抑えられ、しかも油溜室17内の油量が減少し
た場合でも油の大部分が遠心力によって壁付近に集めら
れる結果、油量が少ないにも拘らず前述したベーン19
に関する摺動面の潤滑が効果的になされる。
また、圧縮機を急激に起動したときには油溜室17内に
沸騰現象(油溜室の底部に溜まっている液状の油が泡立
つ現象)が発生することがあり、このような場合には油
溜室15内の油が給油孔30.32から内側低圧室12
,14側へ多量に流出して油溜室17内の油量が著減し
、ベーン19に関する摺動面の潤滑不足を引き起すおそ
れがあるが、しかるに本実施例においては油溜室17内
にロータ15の回転による遠心力が発生し、この遠心力
が前記沸騰現象を抑えるように作用してガス中の油を油
溜室17の壁側へ集めるため、上記の如き油の流出が抑
えられて潤滑不足が未然に防止される。
なお、図示例においては油溜室17内の冷媒ガスをシャ
フトシール31および軸受7,10を経由させてからベ
ーン19および側ベーン22の端面へ導くようにしたが
、その導入通路については必要に応じて適宜変更するこ
とが可能であり、たとえば油溜室17から直接ベーン1
9および副ベーン22の端面へ導くように設計したりあ
るいはフロント側については軸受7のみを経由してから
ベーン19および副ベーン22の端面へ導くように設計
することができる。
以上詳述したように、本発明′オベーン式圧縮機におい
て、ロータの中央部に油溜室を設けるとともに、該ロー
タのガイド溝に摺動可能に取付けたベーンをロータの回
転に伴い前記油溜室内に出入するように構成して、機械
的なオイルポンプを使用することなくベーンに関する摺
動面の潤滑を行ない得るようにしたものであり、従って
本発明によればオイルポンプによる強制給油形式のもの
に比べて、機体の小型化ならびに構造の簡素化が可能と
なり、しかもロータの回転に伴い油溜室内に生ずる遠心
力によって、体積効率の低下を抑えるとともに起動時の
沸騰現象を抑え得る等の効果を有する。
また、本発明はエンドプレートに給油通路を設けて油溜
室内の冷媒ガスの一部をエンドプレートとの摺動面であ
るベーンおよび副ベーンの軸方向端面に導くようにした
ので、載面に対する給油が積極的になされその焼付きを
未然に防止し得る効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はベーン式圧縮機
の正断面図、第2図は第1図における■−n断面図、第
3図は同じく第1図における■−■断面図、第4図はエ
ンドプレートの正面図である。 1・・・センタハウジング、5,6・・・エンドプレー
ト、15・・・ロータ、16・・・圧縮室、17・・・
油溜室、19・・・ベーン、22・・・副ベーン、30
,32・・・給油孔、33、34・・・給油溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 円筒状のハウジングと、このハウジングの端面に密
    接されかつ回転可能に支持されたフロント側およびリア
    側のエンドプレートと、これらハウジングおよびエンド
    プレートにて囲まれた空間内に偏心した状態で回転可能
    に収容されかつ両端部が前記エンドプレートに固着され
    たロータと、このロータの円周方向に所定の間隔を置い
    て同ロークの径方向に貫設された複数個のガイド溝と、
    軸方向端面が前記エンドプレートに密接された状態でガ
    イド溝内に摺動可能に嵌入されかつ対向するもの同志が
    相互に連結された複数個のベーンと、先端が前記ハウジ
    ングの内面に接するように前記ベーンに設けた摺動溝内
    に摺動可能に嵌入されかつ軸方向端面が前記エンドプレ
    ートに密接された副ベーンとを備えた圧縮機であって、
    前記ロータを中空筒状に形成してその中空部を油溜室と
    なし、前記ベーンをロータの回転に伴う摺動によって油
    溜室内に出入するよう構成するとともに、前記エンドプ
    レートには油溜室内の冷媒ガスを前記ベーンまたは副ベ
    ーンの軸方向端面に導く給油通路を設けたことを特徴と
    するベーン式圧縮機。
JP2670377A 1977-03-10 1977-03-10 ベ−ン式圧縮機 Expired JPS5817356B2 (ja)

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JP2670377A JPS5817356B2 (ja) 1977-03-10 1977-03-10 ベ−ン式圧縮機

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JP2670377A JPS5817356B2 (ja) 1977-03-10 1977-03-10 ベ−ン式圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPS53111511A JPS53111511A (en) 1978-09-29
JPS5817356B2 true JPS5817356B2 (ja) 1983-04-06

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ID=12200739

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JP2670377A Expired JPS5817356B2 (ja) 1977-03-10 1977-03-10 ベ−ン式圧縮機

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317783A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Masamitsu Miyamukai ベーンポンプ
US7134855B2 (en) * 2003-06-13 2006-11-14 Delaware Capital Formation, Inc. Vane pump with integrated shaft, rotor and disc
JP5825367B2 (ja) * 2013-01-31 2015-12-02 株式会社豊田自動織機 ベーン型圧縮機

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JPS53111511A (en) 1978-09-29

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