JPS5817274Y2 - 時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計に関するものであって、薄形で、部品点数
が少なく、構成が簡単で組立容易な時計を提供する。

従来の時計は２枚の地板の間に柱をたてて所定の間隔を
保ち、その間に輪列を構成するものであった。

このために部品点数が多くなり、構成が複雑となると共
に、柱をねじ止めするねじの頭などが地板の外部に突出
し、厚みを増し薄形を達成するのに不便があった。

そこで本考案においては、柱を不要として薄形化を達成
するもので、その一実施例を説明する。

上板１および下板２には第１，２図示のように少なくも
２個所に立上り部１ａ、２ａが屈成しである。

この立上り部はさらにステータ３，４に沿う形状に屈成
した連結部１ ｂ 、 ２ｂが設けである。

ステータ３，４はボビン５を介してコイル６を巻回した
ヨーク７の両端に連結してあり、上板１と下板２とに挾
まれ、連結部１ ｂ 、 ２ｂにより固着しである。

上板１と下板２とは立上り１ａ、２ａにより所定の間隔
が保たれている。

両ステータ３゜４の位置決めをするために第１，３図示
のように下板２に立上り部８が屈成してあり、この立上
り部はさらにステータ３，４に沿う形状に屈成した位置
出し部９が設けである。

位置出し部９に突起１０を形成し、これをステータ３，
４にあけた穴に嵌合することにより、ステータの位置が
正しく保たれる。

上板１と下板２およびステータ４により時計輪列Ａが支
持されている。

すなわちステータ磁極３ａ 、４ａの間隙にロータ１１
を配設し、上板１と下板２とによりロータ軸を軸受して
いる。

ロータカナ１２には分針軸１３に固着された分針車１４
がかみあっており、分針カナ１５に中間車１６がかみ合
っている。

中間車軸１７は第２図示のようにステータ４に軸受して
あり、ステータ４の上方に中間車１６が、また下方に中
間車力ナト８が位置している。

中間車カナ１８に時針パイプ１９に固着された時針車２
０がかみ合っている。

分針軸１３およびこれに嵌合する時針パイプ１９は上板
１および下板２′により軸受しである。

２１は分針、２２は時針である。

このように本考案によれば立上り部により上板と下板と
の間隔を保つと共に、これに連続しステータに沿う形状
に屈成した連結部で連結されるので、たとえばねじ止め
により連結され、ねじの頭が出たとしても上板の上面ま
たは下板の下面以上に出ることはなく、シたがって薄形
に形成することができる。

柱が不要であるので部品点数が少なくなり、構成が簡単
で組立が容易となる。

またさらに立上り部を設けこれに連続して位置出し部を
設けることにより、ステータの位置を正しく保つことが
でき、ロータとの間隔が正しく保たれ、精度よくロータ
を駆動することができるなど、多くの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例であって、第１図はその平面図
、第２図は第１図■−■線 断面図、第３図は第１図■
−■ 断面図である。 １・・・・・・上板、２・・・・・・下板、１ａ＋２ａ
・・・・・・立上り部、１ｂ、２ｂ・・・・・・連結部
、３，４・・・・・・ステータ、６・・・・・・コイル
、８・・・・・・立上り部、９・・・・・・位置出し部
、Ａ・・・・・・時計輪列。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくも２個所を屈成した立上り部およびこの立上り部
   から屈成した連結部を有する上板および下板と、この上
   板および下板に挾まれ上記連結部で連結したステータと
   、上記上板と下板およびステータにより支持した時計輪
   列と、上記ステータに装着したコイルと、上記上板また
   は下板はその一部を屈成した立上り部およびこの立上り
   部から屈成し上記ステータに係合した位置出し部とを具
   備する ことを特徴とする時計。