JPS581693B2 - 接着性樹脂組成物 - Google Patents
接着性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS581693B2 JPS581693B2 JP5999580A JP5999580A JPS581693B2 JP S581693 B2 JPS581693 B2 JP S581693B2 JP 5999580 A JP5999580 A JP 5999580A JP 5999580 A JP5999580 A JP 5999580A JP S581693 B2 JPS581693 B2 JP S581693B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- polyacrylic acid
- carboxylated
- weight
- vinyl acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、良好な接着力を有する樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共
重合体(以下、カルボキシル化EVAと略す)とポリア
クリル酸とからなる樹脂組成物に関する。
重合体(以下、カルボキシル化EVAと略す)とポリア
クリル酸とからなる樹脂組成物に関する。
その目的とするところは、有機高分子材料、金属、無機
材料、セルロース系天然材料などの各種材料に対する優
れた接着性を有し、更に、優れた溶融流動性、成形加工
性を併せ有する樹脂組成物を得ることにある。
材料、セルロース系天然材料などの各種材料に対する優
れた接着性を有し、更に、優れた溶融流動性、成形加工
性を併せ有する樹脂組成物を得ることにある。
具体的には、押出コーティング用樹脂、フィルム、接着
剤、積層用接着剤に有用な樹脂組成物を提供することに
ある。
剤、積層用接着剤に有用な樹脂組成物を提供することに
ある。
更に、鉄、アルミニウム等の金属及びポリオレフイン、
ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、セロファン等の表面が平
滑で従来接着することが困難な素材に対しても優れた接
着性を有する樹脂組成物を提供することにある。
ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、セロファン等の表面が平
滑で従来接着することが困難な素材に対しても優れた接
着性を有する樹脂組成物を提供することにある。
従来、カルボキシル化EVAは、多層フイルム、容器等
の接着層、紙、金属、ガラスなどのコーティング剤など
として多くの用途に使用されている。
の接着層、紙、金属、ガラスなどのコーティング剤など
として多くの用途に使用されている。
しかし、目的によっては、その接着力は十分とは言えな
かった。
かった。
その接着力を高めるためには、酸モノマーのグラフト量
を増大すればよい筈であるが、実際にはかなり低い値で
極大値をとり、更にメルトインデックスが著しく低下し
、加工も困難となるなど問題が多い。
を増大すればよい筈であるが、実際にはかなり低い値で
極大値をとり、更にメルトインデックスが著しく低下し
、加工も困難となるなど問題が多い。
また、他の熱り塑性樹脂と混合し接着力を向上させる試
みも行なわれているが、未だ満足すべき性能のものは得
られていない。
みも行なわれているが、未だ満足すべき性能のものは得
られていない。
本発明者らは、カルボキシル化EVAの接着性を向上す
るため鋭意研究の結果、カルボキシル化EVAに特定量
のポリアクリル酸を配合することにより、接着性の大巾
に向上した樹脂組成物が得られることを見出し、本発明
に到達した。
るため鋭意研究の結果、カルボキシル化EVAに特定量
のポリアクリル酸を配合することにより、接着性の大巾
に向上した樹脂組成物が得られることを見出し、本発明
に到達した。
即ち、α・β−不飽和カルボン酸および/またはその誘
導体をグラフト重合することより得られるカルボキシル
化EVA100重量部に対し、ポリアクリル酸を1〜5
0重量部配合した新規な樹脂組成物を提供するものであ
る。
導体をグラフト重合することより得られるカルボキシル
化EVA100重量部に対し、ポリアクリル酸を1〜5
0重量部配合した新規な樹脂組成物を提供するものであ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明組成物の成分であるカルボキシル化EVAとして
は、高圧ラジカル重合法、溶液または乳化重合法などの
方法によって製造されたメルトインデックスが0.1〜
500g/10min、酢酸ビニル含有量1〜60重量
%のEVAに、α・β−不飽和カルボン酸および/また
はその誘導体を溶媒存在下あるいは不存在下、公知の方
法によりグラフト重合したものが用いられる。
は、高圧ラジカル重合法、溶液または乳化重合法などの
方法によって製造されたメルトインデックスが0.1〜
500g/10min、酢酸ビニル含有量1〜60重量
%のEVAに、α・β−不飽和カルボン酸および/また
はその誘導体を溶媒存在下あるいは不存在下、公知の方
法によりグラフト重合したものが用いられる。
グラフト重合に用いられるα・β−不飽和カルボン酸お
よびその誘導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水
マレイン酸およびこれらの誘導体等が挙げられる。
よびその誘導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水
マレイン酸およびこれらの誘導体等が挙げられる。
これらは単独でも混合して使用してもよい。
カルボキシル化EVAの酸価は、0.1〜100mgK
OH/gの範囲が望ましい。
OH/gの範囲が望ましい。
この範囲よりも低い場合には、ポリアクリル酸の相溶性
が悪く、均一な組成物が得られない。
が悪く、均一な組成物が得られない。
ポリアクリル酸としては特に制限はなく、使用目的によ
り種々選択すればよい。
り種々選択すればよい。
カルボキシル化EVAとポリアクリル酸の量的割合は、
樹脂組成物の具体的用途との関連で、その溶融粘度、加
工性、機械的強度、その他の要因を総合的に勘案して決
められる。
樹脂組成物の具体的用途との関連で、その溶融粘度、加
工性、機械的強度、その他の要因を総合的に勘案して決
められる。
具体的にはポリアクリル酸は、カルボキシル化EVA1
00重量部に対して1〜50重量部が好ましい。
00重量部に対して1〜50重量部が好ましい。
この範囲であると接着性が向上した樹脂組成物が得られ
、押出コーティング用樹脂、フィルム、接着剤に使用し
うる物性、性質を備えている。
、押出コーティング用樹脂、フィルム、接着剤に使用し
うる物性、性質を備えている。
その混合および混練方法としては、一軸または2軸押出
機で溶融混練する方法、ロール、バンバリーミキサー等
で混合する方法がとられる。
機で溶融混練する方法、ロール、バンバリーミキサー等
で混合する方法がとられる。
混練温度はカルボキシル化EVAの融点、分解温度およ
びポリアクリル酸の分解温度との関連で定める。
びポリアクリル酸の分解温度との関連で定める。
具体的には120℃以上200℃以下が好ましい。
また、ポリアクリル酸を水溶液として用いる場合、水分
のため混練温度が低下するのを防ぐ必要があり、熱容量
の大きい機器を使用すれば好適である。
のため混練温度が低下するのを防ぐ必要があり、熱容量
の大きい機器を使用すれば好適である。
押出機等で混練する場合、水蒸気が発生するためベント
付の機種が望ましい。
付の機種が望ましい。
混練する時間は、均一に混り合った樹脂組成物となるま
での時間を選択すればよい。
での時間を選択すればよい。
その他の混合方法として溶媒を用いる方法も適用できる
。
。
例えば、カルボキシル化EVAをその良溶媒であり、か
つ、水との相溶性の良い溶媒に溶解し、その溶解した溶
液とポリアクリル酸水溶液を混合し、その後溶媒を除去
し均一な樹脂組成物とする方法が挙げられる。
つ、水との相溶性の良い溶媒に溶解し、その溶解した溶
液とポリアクリル酸水溶液を混合し、その後溶媒を除去
し均一な樹脂組成物とする方法が挙げられる。
本発明組成物の使用形態は、フイルム状、ペレット状あ
るいは粉末状のいずれでもその効果を有効に発揮するこ
とができる。
るいは粉末状のいずれでもその効果を有効に発揮するこ
とができる。
また、他の材料にコーティングすることによりフイルム
として、更に多層フイルムとして使用することもできる
。
として、更に多層フイルムとして使用することもできる
。
使用形態にあわせて、公知の添加剤、例えば、熱安定剤
、酸化防止剤、アンチブロック剤、スリップ剤、帯電防
止剤、着色剤等を加えてもよい。
、酸化防止剤、アンチブロック剤、スリップ剤、帯電防
止剤、着色剤等を加えてもよい。
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明をなんら制限するものではない。
明をなんら制限するものではない。
参考例
(カルボキシル化EVAの製造)
メルトインデックス20P/10m、酢酸ビニル含有量
20wt%、Vicat軟化点57℃のEVA100重
量部、無水マレイン酸0.1重量部、ベンゾイルパーオ
キサイド0.05重量部をドライブレンドし、内径40
mmの単軸押出機により180℃で混線、ペレット化し
カルボキシル化EVAを得た。
20wt%、Vicat軟化点57℃のEVA100重
量部、無水マレイン酸0.1重量部、ベンゾイルパーオ
キサイド0.05重量部をドライブレンドし、内径40
mmの単軸押出機により180℃で混線、ペレット化し
カルボキシル化EVAを得た。
このペレットをソックスレー抽出器で未反応酸モノマー
をアセトン抽出した。
をアセトン抽出した。
この樹脂の酸価は0.6mgKOH/gであった、また
メルトインデックスは6.5g/10minであった。
メルトインデックスは6.5g/10minであった。
実施例 1
3インチロールを用いて下記処方で混練した。
カルボキシル化EVA(参考例) 50gポリア
クリル酸25%水溶液(和光純薬 20g製) カルボキシル化EVAを溶融した後ポリアクリル酸を添
加し170℃で10分間混練した。
クリル酸25%水溶液(和光純薬 20g製) カルボキシル化EVAを溶融した後ポリアクリル酸を添
加し170℃で10分間混練した。
得られた組成物はメルトインデックス4.9g/10m
inであった。
inであった。
このポリマーを2枚の0.3mmアルミニウム板の間に
はさみ、0.1mmの厚さになるよう150℃、100
kg/cm2の条件で熱圧着した。
はさみ、0.1mmの厚さになるよう150℃、100
kg/cm2の条件で熱圧着した。
このときのAl/AlT 剥離強さは21.7kg/2
5mmであった。
5mmであった。
比較例 I
ポリアクリル酸を用いずに、Al/AlT 剥離強さを
測定したところ6.2kg/25mmであった。
測定したところ6.2kg/25mmであった。
実施例 2
ポリアクリル酸水溶液の量を10gにした以外は、実施
例1と同様に行なった結果、メルトインテツクス5.2
g/10min、Al/AlT 剥離強さは11.6k
g/25mmであった。
例1と同様に行なった結果、メルトインテツクス5.2
g/10min、Al/AlT 剥離強さは11.6k
g/25mmであった。
実施例 3
ポリアクリル酸水溶液の量を40gにした以外は、実施
例1と同様に行なった結果、メルトインデックス4.2
g/10min、Al/AlT 剥離強さは23.6k
g/25mmであった。
例1と同様に行なった結果、メルトインデックス4.2
g/10min、Al/AlT 剥離強さは23.6k
g/25mmであった。
比較例 ■
ポリアクリル酸水溶液の量を200gにした以外、実施
例1と同様に行なった結果、メルトインテツクス0.9
g/10minと流れが悪く、Al/AlT 剥離強さ
も5.8kg/25mmと低いものであった。
例1と同様に行なった結果、メルトインテツクス0.9
g/10minと流れが悪く、Al/AlT 剥離強さ
も5.8kg/25mmと低いものであった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カルボキシル化エチレンー酢酸ビニル共重合体とポ
リアクリル酸とからなる接着性樹脂組成物。 2 ポリアクリル酸をカルボキシル化エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体100重量部に対して1〜50重量部配合
した特許請求の範囲第1項に記載の組成物。 3 カルボキシル化エチレンー酢酸ビニル共重合体がメ
ルトインデックス0.1〜500g/10min、酢酸
ビニル含有量1〜60重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体にα・β−不飽和カルボン酸および/またはその
誘導体をグラフト重合させたものである特許請求の範囲
第1または2項記載の組成物。 4 カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合体の酸
価が0.1〜100mgKOH/gである特許請求の範
囲第1、2または3項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5999580A JPS581693B2 (ja) | 1980-05-08 | 1980-05-08 | 接着性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5999580A JPS581693B2 (ja) | 1980-05-08 | 1980-05-08 | 接着性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56167776A JPS56167776A (en) | 1981-12-23 |
JPS581693B2 true JPS581693B2 (ja) | 1983-01-12 |
Family
ID=13129253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5999580A Expired JPS581693B2 (ja) | 1980-05-08 | 1980-05-08 | 接着性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS581693B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60233296A (ja) * | 1984-03-20 | 1985-11-19 | ホツホテイ−フ、アクチエンゲゼルシヤフト、フオ−ルマ−ルス、ゲブリユ−ダ−、ヘルフマン | 支持軸に対して垂直に調節可能なトンネル掘進機ボ−リングヘツド用の支持装置 |
JPS61188695U (ja) * | 1985-05-14 | 1986-11-25 | ||
JPH0326280B2 (ja) * | 1983-08-22 | 1991-04-10 | Daiho Kensetsu | |
CN1299278C (zh) * | 2003-10-21 | 2007-02-07 | 株式会社日立制作所 | 光学拾取装置 |
CN100350478C (zh) * | 2004-07-23 | 2007-11-21 | 夏普株式会社 | 激光二极管的光轴调节机构及光拾取装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1317717B1 (it) * | 2000-01-05 | 2003-07-15 | Reno De Medici S P A | Procedimento per la produzione di cartone cellulosico patinato,composizione di patinatura e cartone cellulosico patinato cosi' |
-
1980
- 1980-05-08 JP JP5999580A patent/JPS581693B2/ja not_active Expired
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326280B2 (ja) * | 1983-08-22 | 1991-04-10 | Daiho Kensetsu | |
JPS60233296A (ja) * | 1984-03-20 | 1985-11-19 | ホツホテイ−フ、アクチエンゲゼルシヤフト、フオ−ルマ−ルス、ゲブリユ−ダ−、ヘルフマン | 支持軸に対して垂直に調節可能なトンネル掘進機ボ−リングヘツド用の支持装置 |
JPS61188695U (ja) * | 1985-05-14 | 1986-11-25 | ||
CN1299278C (zh) * | 2003-10-21 | 2007-02-07 | 株式会社日立制作所 | 光学拾取装置 |
CN100350478C (zh) * | 2004-07-23 | 2007-11-21 | 夏普株式会社 | 激光二极管的光轴调节机构及光拾取装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56167776A (en) | 1981-12-23 |
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