JPS5816898B2 - シンシヨウシヤヨウホコウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脚部か弱いかあるいは身体の大部分が麻痺して
いる身傷者が独立して動けるような身傷者用歩行装置に
関する。

骨折または他の不調による脚部の筋力を部分的にまたは
全体的に失った患者のトレーニングは、種々の歩行椅子
やいわゆるベッドサイクルと呼ばれる器具によって行わ
れている。

しかしながら、これらの装置によるトレーニングは、常
に完全かつ安全には行えず、なかんづく、他の患者の間
とか戸外を自由に動くことによって得られる心理的な刺
激には欠けている。

これらの欠陥およびリノ・ビリチージョン用の従来の方
法および装置が有する他の欠陥を改良する本発明は、特
許請求の範囲および実施の態様に開示されているような
特徴を有しており、非常に簡易に取り扱えかつ経済的に
安価な装置を提供することができる。

以下本発明による身傷者用歩行装置の実施例を図面を参
照して説明する。

図において、符号１は装置のフレームの全体を示し、こ
のフレーム１は、好ましくは水平な下部フレーム２と、
この下部フレーム２に対してはｙ平行な上部フレーム３
とを有している。

そして、上記２つのフレーム２および３は、好ましくは
Ｕ字状の平面形状を有しており、下部フレーム２は、２
つの脚部４および５と、これらの脚部４および５を連結
する中央の胴部６とを有している。

一方上部フレーム３は２つの脚部７および８と、これら
の脚部７および８を連結する中央の胴部９とを有してい
る。

上記２つのフレーム２および３は、垂直杆１０および１
１によって高さ方向に一定の距離を保持され、この垂直
杆１０および１１は、好ましくは上記フレームの脚部の
長さ方向の中央部に取り付けられるの゛が良い。

上記垂直杆１０および１１は、径の小さい管１２を径の
大きい管１３の内へ入れ予成に挿入できるように構成さ
れ、その結果、下部フレーム２に対する上部フレーム３
の高さを調節できるようになっている。

そして、上記管１２と管１３とはロックねじ１４によっ
て相互にロックされるようになっている。

また、上記上部フレーム３は、その上面にクッション１
５を備え、かつ脚部７および８の後端には締付ベルト１
６が取り付けられている。

なお、この締付ベルト１６は、クリップ等によってその
長さを調節することができる。

一方、下部フレーム２は、複数個の車輪好ましくはキャ
スタ１７，１８によって接地面上に支えられ、これらキ
ャスタ１７，１８の取付位置および数は種々変更可能で
あるが、好ましい実施例によれば、キャスタ１，７、１
８は下部フレーム２のコーナ部に４個配置されるのが良
い。

また、キャスタ１７，１８は、脚部４，５に対する垂直
杆１０．１１の取付点の近（に取り付けることもできる
。

キャスタ１７．１８は、垂直軸まわりに広範囲にわたっ
て回動できるから一層好適である。

そして、下部フレーム２の胴部６の中央位置には、垂直
なサドル杆１９が取り付けられ、このサドル杆１９には
、垂直方向の高さを調節できるようにしたサドル２０が
取り付けられている。

また、上記胴部６の取付部２１には、後方へ突出する短
管２２が設けられ、さらに、この短管２２の先にはフォ
ーク２３が取り付けられ、このフォーク２３には、ペダ
ル２４を備えた駆動輪２２５が回動可能に支承されてい
る。

このペダル２４は、本発明による装置を使用する患者の
足を安全に保つためのフード２６を備え、かつペダル内
に患者の足をクランプできる少なくとも１つの皮ひも２
７を有している。

一方、前記取付部２１には、前方へ突出する取付装置２
８が設けられ、この取付装置２８には、垂直軸回りに揺
動できるような前輪２９が支えられている。

上記駆動輪２５と前輪２９の取付装置は、一定の弾力性
が得られるように構成各部の寸法を定めるのが好ましく
、それによって、接地面が平坦でないときでも、駆動輪
２５および前輪２９と接地面との間に適当な接触圧が与
えられる。

また、前輪２９は、操作杆３０によって回動操作される
垂直軸３１によって作動される。

この垂直軸３１は、前記垂直杆１０および１１と同様し
て伸縮可能に調節できるようになっている。

そして、適当な位置でねじ３２によって固定されるよう
になっている。

そして、上記垂直軸３１と上部フレーム３との間には、
支柱３３が掛は渡され、これにより垂直軸３１が固定さ
れている。

上記駆動輪２５は、図示の場合、キャスタ１７と１８と
の間の中央部に置かれ、容易に歩行し易すく、転回を容
易にすることができる。

すなわち、駆動輪２５と接地面との接触点は、相対向す
る脚部４および５に設けられた前方のキャスタ１７と後
方のキャスタ１８とを結ぶ一対の対角線の交点に位置す
ることが望ましい。

なお、上記１駆動輪２５又は前輪２９には、図示を省略
したが、ブレーキ装置が取り付けられていることはもち
ろんである。

第３図は、サドル杆１９に対するサドル２０の取付装置
を示し、図示したサドル杆１９′は、長手方向に平行な
スロット３５を備えた横断面が矩形状の管を有している
。

そして、サドル２０′にはサドル杆１９′に摺動可能な
数個のローラ３６．３７が取り付けられており、これら
のローラ３６，３７はサドル杆１９′の内を滑動できる
ようになっている。

このように構成された結果、サドル２０′は、垂直方向
の高さを容易に調節することができる。

また、ローラの間にはナツト３８が取り付けられ、この
ナツト３８は、ねじ杆３９に螺合している。

その結果、ねじ杆３９が軸心まわりに回転するとき、サ
ドル２０′に荷重が力吃っているときでも、わずかな力
でサドル２０′を昇降させることができる。

そして、ねじ杆３９の回転は、ベベルキャ４０゜４１０
回転駆動によって与える。

ベベルギヤ４１０回転はバンドルによって与えられる。

以上説明した本発明による身傷者用歩行装置の使用にあ
たっては、例えば脚部の動く能力を完全に失った患者が
この歩行装置の内に入って、この装置を看護婦又は他の
適当な人によって引張られ、患者の脚部は、ペダル２４
の動きに追従し、このようなやり方で、患者の脚部の血
液の循環は刺激され、また同時に関節の軟骨の発生を防
げるように筋肉がきたえられる。

そして、患者が、自分の脚部に筋力を得ると、患者は軽
量な構造と低い回転抵抗とによる歩行装置を推進するこ
とができる。

また、患者は例えば病院の通路内で他の患者や付添人の
間を歩行できるから、さらにトレーニングを刺激され、
また、患者は例えば自分のベッドにとｙまるかあるいは
ベッドサイクルによる練習に代えて人々の間を動くこと
ができる。

本発明による装置は、数種の似た適用分野を有し、装置
はきわめて容易に運ぶことができる。

本発明は上記記載および図面に示されたものに限定され
るものではなく、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で
種々変更可能であることはもちろんである。

すなわち、他の実施例としては、例えば、操作杆３０を
患者力哨分のあごで操作できるような装置に置換しても
良いし、また、垂直杆ｉｏ、ｉｌの位置は、前方へずら
して取付けても良いし、また、自動推進できるように駆
動輪に原動機を取り付けても良い。

以下本発明の実施の態様を列記する。

（１）上記フレームは、回動可能な前輪２９に加えて少
な（とも２個のキャスタ１７．１８を有していて、前記
駆動輪２５と前記キャスタ１７゜１８はフレームの傾き
または回りすぎを防ぐように位置づけされていることを
特徴とする特許請求の範囲に記載の装置。

（２）上記フレームは、下部フレーム２の限定空間の隅
部の近くに備えられた４つのキャスタ１７゜１８によっ
て支持され、上記駆動輪２５はキャスタ１７，１８とそ
れらの接地面との間の接触点に引かれた対角線の交点に
接触点がくるようにした上記実施態様１に記載の装置。

（３）下部フレーム２と上部フレーム３はＵ字状に形成
され、各フレームの２つの脚部４，５および７，８は胴
部６，９から遠ざかるにしたがって拡がっていることを
特徴とする特許請求の範囲および前記実施態様１〜２に
記載の装置。

（４）上部フレーム３を担持する垂直杆１０，１１は、
２つの管からなり、一方が他方に入れ千秋に組合され、
上部フレームの高さを自在に調節できるようにした特許
請求の範囲および前項１〜４に記載の装置。

（５）垂直杆１０，１１の各々は、下部フレーム２およ
び上部フレーム３の脚部の好ましくは中央部から上下の
脚部の間に延びるようにした前項記載の装置。

（６）前輪２９および駆動輪２５の取付装置は弾力性を
有していて接地面との十分な接触が確保される特許請求
の範囲および前記（１）乃至（５）に記載の装置。

（７）垂直サドル杆１９は下部フレーム２の胴部中央か
ら突き出し、この杆１９は調整可能なサドル２０を担持
している特許請求の範囲および両様（１）乃至（６）に
記載の装置。

（８）垂直方向に調節可能な操作杆３０が前輪２９を回
動できるようにした特許請求の範囲および前項（１）乃
至（力に記載の装置。

（９）、駆動輪２９によって装置を推進させるために、
ペダル２４が駆動輪に取り付けられている特許請求の範
囲および前項（１）乃至（８）に記載の装置。

（１０）ペダルがフード２６又は類似装置を備えている
前項記載の装置。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による身傷者用歩行装置の一実施例を示
す斜視図、第２図は上記装置の下部を拡大して示す詳細
図、第３図は他の変形例によるサドル杆を示す図である
。 ２・・・・・・下部フレーム、３・・・・・・上部フレ
ーム、４゜５・・・・・・脚部、６・・・・・・胴部、
７，８・・・・・・脚部、９・・・・・・胴部、１０，
１１・・・・・・垂直杆、１７，１８・・・・・・キャ
スタ、１９・・・・・・サト□゛ル杆、２０．・・１９
．サドル、２５・・・・・・１駆動輪、２９・・・・・
・前輪。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 脚部の筋肉が弱いかまたは身体の大部分が麻痺して
   いる患者が自らの脚部で動きまわれる装置において；２
   つの脚部を中央の胴部６に対してＵ字状に連結してなる
   水平な下部フレーム２とこの下部フレーム２に対しては
   ｇ平行に配置された上部フレーム３と、上記下部フレー
   ムと上部フレームとを連結する垂直杆１０，１１と、上
   記下部フレームに対して回動可能に連結され、走行方向
   を変更可能な前輪２９と、この前輪に対して回動操作可
   能に連結された操作杆３０と、上記下部フレーム内に回
   動可能に連結され、ペダルによって走行駆動される駆動
   輪２５と、上記下部フレームの下面に支承された少なく
   とも２個のキャスタ１７゜１８と、上記下部フレームの
   中央の胴部６に対してサドル杆１９を介して取付けられ
   たサドル２０とを備えてなる身障者用歩行装置。