JPS5816589Y2 - 天井埋込形空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、天井埋込湿空気調和機に関し、とくに送風
機および露受皿のサービス性の向上をはかることを目的
とするものである。

以下、この考案の一実施例を第１図〜第８図により説明
する。

まず、第１図および第２図において、１は天井１１の内
部に設置される本体で、本体１内には冷・温水が通水さ
れる熱交換器２と冷房運転時に熱交換器２より発生した
結露水を内温し、機外へ排出するための排水口４を有し
た露受皿３が熱交換器２の下方に、さらにその下方に室
内空気を吸い込み、吹き出すための送風機部５が設置さ
れている。

また、この送風機部５は送風機台４２、電動機４３およ
び送風羽根４４より構成され、さらに熱交換器２には、
冷・温水を通水するため水入口６と水出ロアが設けられ
、冷・温水配管（図示しない）が接続されている。

上記排水口４にはビニルチューブ８が接続され、ビニル
チューブ８はドレン配管（図示しない）に接続されてい
る。

このように構成された本体１は取付部１ａを介して吊り
ボトル９により天井内部１２に懸吊されている。

１０は天井面１１の開口部を覆う如く形成された露出パ
ネルであり、この露出パネル１０は着脱・開閉自在な天
面パネル１３と、前後対称に空気吹出口１４を形成する
風路案内板１５・１６とコ字状の継ぎ板１７などにより
構成されてあり、以下、さらに詳細に説明する。

すなわち、第４図〜第７図は露出パネル１０の詳細図で
あり、同図に示すように空気吹出口１４を形成する風路
案内板１５．１６は、外側風路案内板１５と内側風路板
１６により前後対称に構成されており、吹出口１４には
、吹出気流の調整を行なう吹出ルーバ１８が設置されて
いる。

継ぎ板１７には、吹出ルーバ１８を装着するためのゴム
ブツシュ１９が挿入さへ天面パネル１３を取り付けるた
めの支え棒２０とばね穴開閉装置を挿入する取付穴２１
が加工されている。

そして前後の内側風路案内板１６にはフィルター２２を
支えるためのフィルター支え２３が設けられ、フィルタ
ー２２の巾方向を規制する規制板２４により、前後の内
側風路案内板１６を連結一体化し、露出パネル１０の内
部枠体２５を構成している。

第７図は天面パネル１３の詳細図で、天面パネル１３に
は、継ぎ板１７の支え棒２０に天面パネル１３の片側を
引っかける掛は金２６が、もう片側にはばね２７により
軸２８を規制したばね式開閉装”置が装着されており、
この開閉装置は、コ字状の当て金２９・軸２８・ばね２
７・レバー３０および止め輪３１より構成されレバー３
０を図中矢印方向に移動させると軸２８の一端が天面パ
ネル１３内に位置する。

次に露出パネル１０の組立方法を説明すると、内側風路
案内板１６およびフィルター支え２３等により構成され
た内部枠体２５の左右両側に継ぎ板１７を第６図に示す
ようにねじ３２により固定する。

その際、吹出ルーバ１８は継ぎ板１７のゴムブツシュ１
９穴に吹出ルーバ１８の端部を挿入し、吹出ルーバ１８
も同時に左右の継ぎ板１７間に固定する。

その後、前後の外側風路案内板１５を左右の継ぎ板１７
の間に収め、取付ねじ３３により固定する。

天面パネル１３の取り付けは、天面パネル１３の片側に
装着された掛は金２６を継ぎ板１７の支え棒２０に引っ
かけ、もう片側に装着されたレバー３０を第７図中に示
す矢印方向に移動させ、天面パネル１３を左右継ぎ板１
７の間に位置して回転させ、開閉装置の軸２８を継ぎ板
１７の取付穴２１に合わせ、レバー３０をはなすとはね
２７の弾性力により軸２８は取付穴２１に挿入状態とな
る。

次に、左右の風路案内板１５゜１６の周辺を覆う如く形
成されたカバー３４を左右の風路案内板の所定長さの重
なりをもって取り付ければ第３図に示すように露出パネ
ル１０の枠組が完了する。

一方、上述の天面パネル１３は前後対称の内側風路案内
板１６間に所定空間３７をもって配設され、天面パネル
１３の上方には、天面パネル１３より小さいフィルター
２２がフィルター支え２３により天面パネル１３との間
に所定空間３８を有して装着され、露出パネル１０の組
立が完了する。

そして露出パネル１０は、上記所定空間３７を通してフ
ィルター支え２３と後述の内側風胴板３５の係止片３５
ａを取付ねじ３９に固定することにより本体１へ着脱自
在に取付けられる。

また、第８図は、送風羽根４４および電動轡４３を省略
し、天井内に設置される本体１と露出パネル１０との結
合状態を示す側断面図である。

図中、３５は本体１内に設置された左右の内側風胴板で
、吸込通風路４０を形成する。

、３６は本体の外被体であり、内側風胴板３５との間に
吹出通風路４１を形成すると共に左右の内側風胴板３５
には、第１図および第２図に示す送風機部５の送風羽根
４４および電動機４３を支持する陸風機台４２を取り付
けるための係止片３５ｂが一体化されており、この係止
片３５ｂには取り付ねじ４５によって着脱自在に送風機
台４２を固定している。

また、露受皿３は外被体３６の側面に設けた係止片３６
ａに一側は挿入され、他側は取付ねじ４６により着脱自
在に装着されている。

ここで、本体１の左右の内側風胴板３５の係止片３５ａ
間に形成される開口部の巾（図中Ａ寸法）は、送風機台
４２の巾寸法（図中８寸法）より大きく、また、左右の
内側風胴板３５よりの係止片３５ｂ間の開口部の巾（図
中Ｃ寸法）に露受皿３の巾寸法（図中り寸法）より大き
く構成され、かつ長さ寸法についても図示しないが同様
な関係にある。

このような構成において、空気調和機の運転を開始する
と室内空気は天面パネル１３と内側風路案内板１６との
所定空間３７、および天面パネル１３とフィルター２２
との所定空間３８を介して吸い込まれ、吸込通風路４０
を通り熱交換器２へ送風される。

熱交換器、２へ送風された室内空気は熱交換器２内を流
通する冷・温水と熱交換され冷・温風となって熱交換器
２の上方で２路に分岐され、吹出通風路４１を経て吹出
口１４へ吹き出され、室内の冷暖房を行なう。

一方、送風機部５および露受皿３の清掃時のサービスを
行なう場合は、所定空間３７から取付ねじ３９を外すこ
とにより本体１より露出パネル１０を取り外す。

次に送風機台４２と左右の内側風胴板３５の係止片３５
ｂとを取り付は固定している取付ねじ４５を外し、本体
１内の左右の内側風胴板３５の開口部（第８図中人寸法
）より取り出す。

その後、露受皿３を固定する取付ねじ４６を外し、左右
の内側風胴板３５の係止片３５ｂ間の開口部（第８図中
Ｃ寸（資）より本体１外へ取り出しそれぞれの清掃等を
行なうことができ、従来のように天井内部におけるサー
ビス作業とならず安全で、かつ容易に確実に実施できる
。

このとき、露受皿３の排水口４に接続されたビニルチュ
ーブ８をドレン配管（図示しない）より取り外すことは
言うまでもなく、従来のようにドレン配管（図示しない
）が本体枠体内まで導びかれるよう構成されたものにお
いては、困難であった露受皿３の離脱も容易に可能であ
る。

以上のように本考案においては、露出パネル取り外し後
の開口部、および、送風機部取り外し後の開口部より送
風機部および露受皿を順次取外せるように構成したこと
により、送風機・露受皿の清掃等のサービス作業を安全
でかつＯに確卑に行なうことができ、サービス作業時天
井面への傷付けもなくサービスを実施できる。

・

【図面の簡単な説明】

第１図〜第８図は何れもこの考案による天井埋込湿空気
調和機の実施例を示し、第１図は正面図第２図は側面図
、第３図は底面図、第４図は露出パネルの平面図、第５
図は第４図のｖ−ｖ線における側断面図、第６図は側面
図、第７図は天面パネルの平面図、第８図は送風機羽根
および電動機を省略し、露出パネル取本体との結合状態
を示す側断面図であ□る。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。 □ 図中、１は筆体、３は露受皿、４は排水口、５は送
風機部、３５は内側風胴板、３５ａ、３５ｂは係止片、
４２は送風機台である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井内部に設置される本体と、空気吸込口および吹出口
   を有し、かつ上記天井開口部を覆うように上記本体に装
   着された露出パネルと、上記本体内に上記吸込口と吹出
   口とを連通ずる通風路を形成する風胴と、この風胴内に
   上記吸込口から吹出口に向って順次係止された送風機、
   露受皿および熱交換器とを備え、上記露出パネルを取外
   したとき、上記風胴内に形成される開口部よりも上記送
   風機を小さく構成し、かつ上記送風機を取外したとき、
   上記空胴内に形成される開口部よりも上記露受皿を小さ
   く構成することにより上記送風機および露受皿を上記開
   口部を通して本体外へ取出し得るようにした天井埋込湿
   空気調和機。