JPS5816522Y2 - パツキン保持栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、水栓器具やフレキシブル・パイプの取付は
部の内部にパツキンを保持しておき、輸送中や販売展示
中にパツキンが紛失するのを防止するため、パツキン保
持枠に関する。

従来のパツキン保持枠は、有底筒状をなし、筒部に雄ね
じが刻設されたものであって、管の接続部の内部にパツ
キンを配した後、この雄ねじを接続部内周面の雌ねじに
ねし合せることによって、内部にパツキンを保持してい
た。

しかしこのやり方では、上記のねし合せ作業がなかなか
面倒であって多くの人手を要し、製品はいきおいコスト
高となった。

この考案は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
あって、簡単な作業で接続部等にはめこむことのできる
パツキン保持枠を提供することを目的とする。

この考案によるパツキン保持枠は、円板状頭部と、頭部
の片面に設けられた複数本の脚部と、脚部の少なくとも
先端部の外側に形成された三角ねし面とからなる弾性材
製のものである。

以下、この考案を図面の実施例により具体的に説明する
。

第２図において、パツキン保持枠１は、弾性に富む軟質
合成樹脂でできている。

２は円板状頭部、３は頭部２の片面に短い円筒状の胴部
４を介して連設された複数本の脚部であって、脚部３お
よび胴部４は頭部２の片面に連設された円筒部に切欠き
５を設けることによって形成されたものである。

６は脚部３の先端外面に形成された雄ねじ面で、このね
じはねし山の断面がほは゛正三角形をなすいわゆる三角
ねしである。

このパツキン保持枠１は、第１図および第７図に示すよ
うに、たとえばフレキシブル・パイプの一端の接続部７
にパツキン８が内装された後、脚部３から接続部７内に
強制的に押込まれる。

その結果、各脚部３はいずれも三角ねじ面６と接続部７
の雌ねじ面との保合によって、接続部７から抜は出ない
ようになされている。

第３図、第４図は、この考案の他の実施例を示すもので
あって、このパツキン保持枠１では、脚部３は頭部２に
直接連設されており、三角ねじ面６は脚部３の外面全域
に形成されている。

第５図、第６図は、この考案の第３の実施例を示すもの
で、この例では、各脚部３の間にこれらを互いに連結す
る補強壁９が設けられている。

この場合、接続部７内にはめ込まれたパツキン保持枠１
の各三角ねじ面６には、補強壁９によって外向きに大き
な弾性復元力が与えられている。

そのため三角ねじ面６と接続部７の雌ねじ面との保合に
よって、抜は止めが確実に行われている。

なお、パツキン保持枠の材質は、合成樹脂のほかゴムそ
の他の弾性物質であってももちろんよい。

またこの考案によるパツキン保持枠は、管の接続部のほ
か、水栓器具、バルブその他、パツキンを内装した取付
は部にも同様に適用される。

この考案のパツキン保持枠は、円板状頭部２と、頭部２
の片面に連設された複数本の脚部３と、脚部３の少なく
とも先端部の外側に形成された三角ねじ面６とから弾性
材で一体に形成されているものであるので、製作が容易
であって、大量生産による廉価化が可能である。

またパツキン保持枠は弾性材製であり、かつ脚部３の外
側に三角ねじ面６が形成されているので、脚部３を管の
接続部等の内部に強制的に押込んで、三角ねし面を管の
接続部等の雌ねじ面に係合させることにより、保持栓を
接続部に確実に取付けることができる。

また保合は三角ねじ面６の各ねじ山の傾斜面によりなさ
れているので、保持栓を取外す場合には頭部２を引くこ
とにより、各弾性脚部３をやや内側にたわませて、三角
ねじ面６の傾斜面を雌ねじ面に対してスライドさせて、
簡単に係合を解除することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図お
よび第７図は使用状態を示す管端部、第２図は第１実施
例の栓の正面図、第３図、第４図は第２実施例の平面図
と正面図、第５図、第６図は第３実施例の平面図と正面
図である。 １・・・・・・パツキン保持枠、２・・・・・・頭部、
３・・・・・・脚部、６・・・・・・三角ねし面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円板状頭部２と、頭部２の片面に設けられた複数本の脚
   部３と、脚部３の少なくとも先端部の外側に形成された
   三角ねじ面６とからなる弾性材製のパツキン保持枠。