JPS5816507B2 - 座標読取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、座標読取装置タブレットの周辺部の検出位置
誤差を補正する装置を備えた座標読取装置に関するもの
である。

第１図は、電磁誘導方式座標読取装置の位置検出の基本
原理図を示す。

同図ａにおいて、励磁コイル１に交流信号源２を与える
ことによりセンスルーズ３に誘導電流を発生する。

ここで励磁コイル１を図中の矢印の方向に移動すると移
動距離とセンスルーズ出力電流との関係は同図す図のご
と（変化する。

第２図ａは第１図ａのセンスループ３をタブレット上に
たんざく状に連続して配置したもので、第１図と同様に
して、励磁コイル１を移動すると、移動距離とセンスル
ープ出力電流との関係は第２図す図の曲線４のごとく変
化し、この出力は、次の式で近似できる。

ただしｄはペンの移動距離、Ｗは励磁コイル側発振器の
角周波数、Ａは振幅、ｐはセンスループのピッチ、ｆは
振幅の誤差関数、ｆ （ｄ）はセンスループ出力の直流
成分である。

（１）式のｆ （ｄ）の特性を第２図すの曲線５で示し
ている。

ｆ （ｄ）はタブレットの中心部においてはほぼ零とな
るが、タブレットの周辺部に近づくに従い図のごとく増
加し、座標読取装置としての検出位置誤差の要因となる
。

従来は、低精度タブレットの場合この誤差を許容し、高
精度タブレットの場合実際の有効領域に′対してタブレ
ットが大きくなる欠点があった。

本発明の目的は、座標読取装置のタブレットの有限性に
起因する周辺部の検出位置誤差を補正する装置を備えた
座標読取装置を提供することにある。

本発明は、上記１）式のｆ （ｄ） ｃｏｓ ｗｔなる
特性をもつダミーセンスルーズを付加することにより、
センスループ出力を次式のように改善する。

第３図は本発明の一実施例を示すもので、同図ａは平面
図、ｂは補正センスルーズの出力特性図である。

図において、１は励磁コイル、３は一定の周期で方形状
に設けられたセンスループであり、このセンスループ３
の左右両端にセンスループピッチに関係したピッチの補
正用センスループ６を設けたものである。

この補正センスループ６の単独出力はｂ図の様になり、
第２図すの特性５と逆特性となる。

一般に第４図に示す如く円形コイルの磁界について、半
径ａの円形電流Ｉによるベクトルポランシャルは円筒座
標（ｒ、ｚ、ψ）においてはＡψ≠に成分のみをもち、 μ０：臭甲の透磁率 Ｋ ：第１様相円積分 Ｅ ：第２様相円積分 で表わされる。

（コロナ社刊電子通信学会編「電磁気宇ｊｐ２１２）こ
れより磁束密度のＺ方向成分はとなる。

本式を第１図ａ、第２図ａ、第３図ａのセンスループ面
積に関して積分すればセンスルーズの中を通過する磁束
数の総和が求められる。

この値はセンスループの出力電流に比例する。

この計算を円形コイルを順次移動させて行なえば第１図
ｂ、第２図ｂ、第３図すを求めることができる。

このようにして述められた結果をグラフ上で合成してｆ
（ｄ）を打ち消す補正センスループピッチを決定するこ
とができる。

この補正センスループ６のピッチの形状は、円形コイル
の廻りの磁界を計算し、それをセンスループ平面で数値
積分することにより求める。

以上述べたように、本発明により、従来技術によるタブ
レット周辺部の検出位置誤差が除去され、周辺部におい
ても高精度の１プレツトを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電磁誘導方式座標読取装置の位置検出の基本原
理を示す図、第２図は従来の電磁誘導方式座標読取装置
の位置検出を説明する図、第３図は本発明の一実施例を
示す図である。 第４図は円形コイルの磁界計算モデルを示す概略図であ
る。 １°＝−ＦＪｒ磁コイル、３・・・・°°センスループ
、６・・・・・・補正センスルーズ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ タブレット上に特定の（り返し周期にて方形状に設
   けたセンスルーズにカーソル等の交番磁界を発生する励
   磁コイルを近づけることにより得られる、励磁コイル移
   動位置に対するセンスループ出力の特性を利用する座標
   読取装置において、タブレットの有限性に起因する周辺
   部の特性誤差を補正するための補正センスループを前記
   センスループの両端末に設けたことを特徴とする座標読
   取装置。