JPH0749245A - 磁気スケール装置 - Google Patents

磁気スケール装置

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JPH0749245A
JPH0749245A JP19368093A JP19368093A JPH0749245A JP H0749245 A JPH0749245 A JP H0749245A JP 19368093 A JP19368093 A JP 19368093A JP 19368093 A JP19368093 A JP 19368093A JP H0749245 A JPH0749245 A JP H0749245A
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JP
Japan
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magnetic
scale
scale device
pole
head
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Application number
JP19368093A
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English (en)
Inventor
Takuyo Miyashita
卓世 宮下
Akitaka Hiruta
顕隆 蛭田
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Sony Magnescale Inc
Original Assignee
Sony Magnescale Inc
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相変調方式で磁気スケール装置を構成する
場合、2個の検出センサ間を波長λ1 1/4にとるた
め、長尺の磁気スケール装置では無効分が大きくなる。
長波長用の磁気スケール装置でも2個の検出センサ間の
距離を小さく出来る様にしたものを得る。 【構成】 円筒或いは円柱上の磁性部材11の軸方向に
N極及びS極から成るスケール12を螺旋状に配設し、
この円筒或いは円柱状の磁性部材11の軸方向に沿って
移動可能に少なくとも2つの検出センサ13A,13B
を設けて変調信号から検出センサ13A,13Bの変位
量を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はショックアブソーバ等に
用いて好適な磁気スケール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気スケール装置として、工作機械等の
被加工物に対する工具の送り量を検出のためにインクリ
メンタル方式の測尺装置が用いられている。この測尺装
置は被加工物と工具の一方に周期的にパターンの目盛が
形成されたスケールを配置し、他方にその目盛を読取り
電気信号を発生する検出装置を配置し、この電気信号を
パルス化等して計数することで、被加工物と工具間の相
対的変位量を検出する様に構成されている。
【0003】この様な従来の磁気スケール装置を図14
を用いて説明する。図において10は磁気スケール装置
を全体として示し、3はその磁気スケールでこれは帯状
板体上に形成された磁気媒体に一定波長λ1 の例えば正
弦波が磁気トラックT1 として記録され、又磁気トラッ
クT1 のN対、図の例では6対の磁気格子ma1 ,mb
1 ,ma2 ,‥‥ma6 ,mb6 が磁気目盛りとしてコ
ーテングされて構成され、この磁気スケールはたとえば
工作機の移動部にその移動方向に延在するように取付け
られている。そしてこの磁気スケール3に対接して一対
の磁気変調型磁気ヘッド(磁束応答型磁気ヘッド)1
A,1Bが互いに(n+1/4)λ1 (ただしnは整
数)の間隔を保持して工作機の固定部にとりつけられて
いる。
【0004】磁気スケール3を読み取るための磁気ヘッ
ド1A,1Bは位相検出回路5に接続されており、該位
相検出回路によって周期パターンの1ピッチλ1 内の位
相θ(位置)が検出される。
【0005】位相検出回路5から磁気ヘッド1A,1B
の励磁惓線に対し、次の数1の式で表される励磁信号I
A 及びIB が供給される。
【0006】
【数1】
【0007】但し、Aは定数、f/2は励磁周波数であ
る。従って磁気ヘッド1A,1Bの磁路のレラクタンス
が変化し磁束が断続される。一方磁気ヘッド1A,1B
により、次の数2の式で表される位相検出信号KA,K
Bが発生され、位相検出回路5へ供給される。
【0008】
【数2】
【0009】ここに、A1 は定数であり、xは磁気スケ
ール3の左端を原点として磁気ヘッド1A,1Bの相対
変位量(位置)である。尚、磁気ヘッド1A,1Bのヘ
ッドギャップ部間の間隔は(n+1/4)λ1 (nは整
数)としている。位相検出回路5からは、二つの位相検
出信号KA,KBが加算されて得られた位相変調信号d
がゲート回路7や表示器8に供給される。位相変調信号
dは次の数3の式により示される。
【0010】
【数3】
【0011】
【数4】
【0012】こうして、位相変調信号dの位相変調量θ
(=0〜2π)を測定することにより、数4の式を使っ
て変位量xが求められる。位相変調量θと変位量xの関
係を表わす数4の式は図15のグラフに示されている。
【0013】例えば、位相変調量がθ=πのとき、変位
量はx=X0 ,X1 ,X2 ,X3 ,‥‥となり、xの値
を判別することはできないが、磁気スケール3の所定の
1ピッチλ1 の範囲内では、位相変調量θは0〜2πで
あるため、変位量xを一義的に求めることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成で説明
した磁気スケール装置によって、工作機械等の変位量X
を求め様とすると、磁気ヘッド1A及び1Bを位相調整
用に利用し、且つこれら磁気ヘッド1A,1Bのギャッ
プ中心間の距離を(n+1/4)λ1 の値に選択して並
設しなければならない。従って、磁気スケール3のトラ
ックT1 の記録波長λ1 に対して、1/4波長分の無効
分が発生する。特にこの波長を200mm等の長波長に
すると、その分、無効分が大きくなり、小型化する場合
の隘路となる問題があった。
【0015】本発明は叙上の問題点を解消した磁気スケ
ール装置を得ようとするものであり、その目的とすると
ころは磁気ヘッド1A,1B間の距離(n+λ/4)を
極めて小さく設定出来て、小型化可能な磁気スケール装
置を得る様にしたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気スケール装
置は、その例が図1に示されている様に円柱状又は円筒
状の長尺の高保持力磁性材料より成る磁性部材11と、
磁性部材11の外周又は内周に長手方向に沿って螺旋状
にN極及びS極を着磁したスケール12と、このスケー
ル12に対向してスケール12の長手方向に相対的に移
動可能な磁気センサ13A,13Bとより成るものであ
る。
【0017】
【作用】本発明の磁気スケール装置によると、円筒又は
円柱状磁性部材11に対し螺旋状に形成した磁気スケー
ル12のこの円筒又は円柱状の磁性部材11の軸方向に
移動可能に且つ、重ねる様に少なくとも2つの磁気セン
サ13A,13Bを配設する様に構成したので、少なく
とも2つの磁気センサ13A,13B間の距離を短くし
た状態で移動体の変位を測定可能な出力信号を得ること
が出来て、磁気スケール装置を小型化したものが得られ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の磁気スケール装置の一実施例
を円筒部材を用いた例について図1乃至図5によって説
明する。図1は本例の組立状態を示す斜視図、図2は平
面及び側面図、図3はスケール説明斜視図である。
【0019】図1乃至図3で磁性部材11はフェライト
等の高保持力磁性金属、ゴム磁石の如き合成樹脂内に高
保磁力磁性材をねり込んだものでもよく、円柱状に形成
される。この円柱状の円柱の外周に沿って図3に示す様
に例えば互いにN極及びS極を180°対向させ、円柱
の軸方向に沿って螺旋状にスケール12を着磁させる。
勿論このN極及びS極は対向させず例えば円周上で90
°になる様に適宜の角度位置に配置可能である。
【0020】上述の磁性部材11は円柱上の金属の外表
面に金属より高保持力の磁性材料をコーテングし、円柱
の軸方向に沿って、この磁性材料をN極及びS極に螺旋
状に着磁したり、円柱状の金属の軸方向に予め対向して
配設した螺旋状の溝内にN及びS極に着磁したゴム磁石
等を埋め込んだり、該溝内に充填した磁性粉をN極及び
S極となる様に着磁する様に成してもよい。
【0021】この円柱状の磁性部材11とスケール12
の長手方向に沿ってチャンネル1用検出磁気ヘッド13
A及びチャンネル2用検出磁気ヘッド13Bを同時に移
動自在に構成させる。
【0022】このチャンネル1用検出磁気ヘッド13A
及びチャンネル2用検出磁気ヘッド13Bは磁束そのも
のに比例した出力が得られる磁束応答型で倍周波磁気増
幅器型の磁気ヘッドであり、図2Aの平面図に示す様に
E字状ヨークを互に対向して、日字状ヨーク16と成
し、その中心脚ヨーク17A及び17A′を短くして、
その先端を磁性部材11の円筒部の外周と対向する様に
弯曲させている。日字状ヨーク16の上下ヨーク脚16
A及び16Bには高周波電流を与える直列接続した2つ
のエキサイティングコイル15Aが直列接続されて、上
下ヨーク脚16A及び16Bに逆方向磁束を生ずる様に
巻回される。又、同じく独立の2つのシグナルコイル1
4A及び14A′が上下ヨーク脚16A及び16Bに信
号加算される様に巻回され、このエキサイティングコイ
ル15Aに流す高周波電流の各サイクル毎に上下ヨーク
脚16A及び16Bの飽和近くまでエキサイティングさ
れて磁束を断続し、シグナルコイル14A及び14A′
から例えば後述する位相変調信号が出力される。
【0023】チャンネル2用検出磁気ヘッド13Bの構
成も上述のチャンネル1用検出磁気ヘッド13Aと同一
でシグナルコイル14B及び14B′並にエキサイティ
ングコイル15Bがヨーク16の上下ヨーク脚16A及
び16Bに巻回され、これらのコイル14B及び14
B′並に15Bはチャンネル1用検出磁気ヘッド13A
と図1に示す様に例えば中央脚ヨーク17A及び17
A′が互に直交する様に距離Xaをへだてて配置され
る。この距離Xaは図1及び図2Bでは見やすくするた
め離れて配置されているがXaを極力小さく互に積み重
なる様に配設するを可とする。
【0024】又、チャンネル1用検出磁気ヘッド(以下
第1の磁気ヘッドと記す)13Aとチャンネル2用検出
磁気ヘッド(以下第2の磁気ヘッドと記す)13Bとの
成す角をθa=π/2と成る様に成す。この様な角度位
置を定めるため第1及び第2の磁気ヘッド13A及び1
3Bを円柱状の磁性部材11の外周方向に時計或いは反
時計方向に回動させて微調整して正しい角度θaに簡単
に位置決めが成される。
【0025】この様な磁気スケール装置20は工作機械
の測尺装置として、例えば高さ測長等を行う場合には磁
性部材11及びスケール12側は工作機械の所定位置に
固定され、第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13B
は移動部側に固定される。
【0026】上述の磁気スケール装置20の回路動作を
図4及び図5で説明する。図1で説明した磁気スケール
装置20の第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13B
に巻回したシグナルコイル14A,14A′及び14
B,14B′より出力される変調出力信号並にエキサイ
ティングコイル15A及び15Bに供給するエキサイテ
ィング電流は図4の系統図の様に出力され且つ与えられ
る。
【0027】図4で21はエキサイティングコイル15
A及び15Bに供給する搬送波用の高周波電流を発生す
るための発振器を示すものでnfの周波数の発振周波数
が第1の分周器回路22及びゲート回路28に供給され
る。
【0028】第1の分周回路22では発振周波数nfは
fの周波数に分周されて信号Saと成され第2の分周回
路23及び第1の波形成型回路27に供給される。第1
の波形成型回路27では信号Saを波形整形して矩形波
と成して位相比較回路32の位相用基準信号Sbとして
位相比較回路32に供給する。
【0029】第2の分周回路23でfの信号Saはf/
2に更に分周され、第1の磁気ヘッド13Aのエキサイ
ティングコイル15Aには第1の増幅回路24を介して
励磁電流として供給され、ヨーク16の上下脚ヨーク1
6A及び16Bに逆方向に発生する励磁磁束を断続させ
る。
【0030】第2の磁気ヘッド13Bのエキサイティン
グコイル15Bにはシフター25を介してπ/4だけ遅
相して第2の増幅回路26を介して励磁電流として供給
し、ヨーク16の上下脚ヨーク16A及び16Bに逆方
向に発生する励磁磁束を断続させる。
【0031】即ち、第1及び第2の磁気ヘッド13A及
び13Bのエキサイティングコイル15A及び15Bに
は数1で述べたと同様の励磁電流IA 及びIB が流され
る。
【0032】ここで第1及び第2の磁気ヘッド13A及
び13Bのシグナルコイル14A,14A′及び14
B,14B′から出力される検出出力信号である位相変
調信号を図5の例で説明する。
【0033】図5Cに示す磁気スケール装置20は図1
に示したと同様構成の磁性部材11とスケール12並に
第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13Bを示すもの
で、第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13Bとの間
隔をXaで互にθa=π/2の角度をもって配し、N極
及びS極を円筒状の磁性部材12に螺旋状にスケール1
2が形成され、円筒状の磁性部材11の長さを200m
mにとってある。
【0034】図5Bは円筒状の磁性部材11の上端位置
0 =θ0 =0°、X0 から下端に下がった位置X1
θ1 =90°更に下がった位置X2 =θ2 =225°並
に下端位置X3 =03 =360°でのN極及びS極の位
置関係を模式的に示している。
【0035】X0 位相位置の第1の磁気ヘッド13Aの
シグナルコイル14A及び14A′の出力は図2Aでス
ケール12のN極及びS極から流入する漏洩磁束は中心
脚ヨーク17A及び17A′とθ0 =0°直交する一番
離れた位置であり、且つシグナルコイル14A,14
A′の芯である上下ヨーク16A及び16Bにスケール
からの漏洩磁束が流れないため、KA0 点での出力検出
信号KAは零である。このシグナルコイル14A及び1
4A′の加算信号は、磁束に比例して、エキサイト信号
の倍周波数の振幅が増減する平衡変調波であるが図5の
Aは平衡変調波を検波した信号で説明している。
【0036】図示しないがθ=180°位置では図示し
てあるθ0 =0°とθ3 =360°示した状態と同様に
N極及びS極が入れ代わった位置に持ち来されて検出信
号は同じく零である。
【0037】X1 位置での第1の磁気ヘッド13Aのシ
グナルコイル14A及び14A′の出力は図2Aでスケ
ール12のN極とS極は中心脚ヨーク17A及び17
A′と接合し日字状ヨーク16に最大の漏洩磁束が環流
されるためコイル14A及び14A′の加算信号は、最
大値となりKAmax 値となる。同様に図示しないが27
0°位置ではθ1 =90°で示した状態と反対にN極及
びS極位置が入れ代わって、スケールの漏洩磁束の環流
も方向が逆になりシグナルコイル14A及び14A′で
の加算信号は最少値となりKAmin 値となる。
【0038】X2 位置のθ2 =225°ではKAmin
零位置(θ=180°)の間の値をとり、後述する第2
の磁気ヘッド13Bの検出出力値KA2 =KB2 をと
る。
【0039】X3 位置ではN極及びS極がX0 位置と同
位置に持ち来されKA3 での値は零となる。例えばこの
様な1周期分の波長λ1 =200mmに選択されてい
る。
【0040】第2の磁気ヘッド13Bは第1の磁気ヘッ
ド13Aに対して中心脚ヨーク17A,17A′を90
°回転して第1の磁気ヘッド13Aに連動して移動可能
に成されているために第2の磁気ヘッド13Bから出力
される1波長λ′分の検出信号KBは図5Aの様に90
°位相のずれた波形となされている。
【0041】従って、λ1 =200mm内で第1及び第
2の磁気ヘッド13A及び13Bを円筒状の磁性部材1
1の軸方向に移動させれば第1及び第2の磁気ヘッド1
3A及び13BからはX0 位置ではKA0 ,KB,X2
位置ではKB1 ,KA1 ,X 3 位置ではKA2 =K
2 ,X4 位置ではKA3 ,KB3 の様な絶対値が直ち
に得られる。
【0042】第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13
Bから得られる図5Aの如き位相検出信号KA及びKB
は数2と同様の式で与えられる。
【0043】この位相検出信号KA及びKBが図4の様
に加算回路29で加算されて数3と同様に位相変調信号
d=KA +KB =A1 sin(2π(f/2)t+θ)
が得られ、数4の様にθ=2πX/λ1 となり第1及び
第2の磁気ヘッド13A及び13Bの変位量Xに対し位
相量θを求めることが出来るが、図1及び図5に示す様
に第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13Bの間の角
度θa=π/2とし、第1及び第2の磁気ヘッド間の距
離をXaとした場合には数5の様にθ=θaを求める。
【0044】
【数5】 勿論このθaの値は適宜選択可能である。
【0045】この様な位相変調信号dはBPF30で帯
域制限され第2の波形整形回路31を介して波形整形さ
れて位相比較回路32に供給されて基準信号の位相と比
較された後に位相比較出力をゲート回路28を介して表
示装置33等に波長λ1 内の変位を表示する様に成した
ものである。
【0046】次に図6乃至図8を用いて磁気スケール装
置の他の実施例を説明する。図6は本例の全体的斜視
図、図7は第1及び第2の磁気ヘッドの組立状態を示す
斜視図、図8Aは正面図、図8Bは図8AのA−A断面
矢視図である。尚、図1乃至図3との対応部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。
【0047】本例では図6及び図8A,Bに示す様に磁
性部材11を円筒状と成し、この円筒の内壁の長手方向
にπ対向する様にN極及びS極から成るスケール12を
螺旋状に形成したものである。
【0048】円筒状の磁性部材11の内壁に設けたスケ
ール12に第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13B
を対向させるために円筒の内径内をその長手方向に移動
可能と成された案内ロッド35の先端に該第1及び第2
の磁気ヘッド13A及び13Bが図1と同様にθa=π
/2の角度で取り付けられている。このロッド35は金
属、合成樹脂等の適宜材料を選択可能であり、好ましく
はロッド35の外周が磁性部材11の内壁に形成したス
ケール12を摺接しない様に、且つ第1及び第2の磁気
ヘッド13A及び13Bの後述するヨーク先端はスケー
ル12に近接する様に配設する。
【0049】第1及び第2の磁気ヘッド13A及び13
Bは図7及び図8Bに示す様にヨークが互に交叉する様
に所定角度θa=π/2だけ回転させて所定距離Xaを
隔てて上下に積層する様に案内ロッド35の先端近傍に
保持される。
【0050】この保持方法は適宜保持可能であるが例え
ば図8A,Bに示す様に案内ロッド35の軸方向と直交
する様にロ字状の第1の溝36Aを形成し、更にこの第
1の溝36Aと直交する方向に第2の溝36Bを形成
し、これら第1及び第2の溝36A及び36B内に挿入
し、接着剤等で固定する。
【0051】又、本例に用いる第1及び第2の磁気ヘッ
ド13A及び13Bの構成はヨーク16をコ字状コアを
突き合せてロ字状と成し、エキサイティングコイル15
A,15A′及び15B,15B′をヨーク16の中央
に穿った開口と上下脚ヨーク間に巻回し、左右脚ヨーク
16の先端16Pをスケール12のN極及びS極を対向
させる様に成されている。このコア型磁気センサの構成
及び動作は例えば特公昭48−5512号公報の図2に
示されている様に公知の構成であるので、詳細な動作説
明を省略する。
【0052】次に図9乃至図11を用いて、本例の磁気
ヘッド13A,13Bを磁界によって磁性薄膜の抵抗率
を変化させる磁気抵抗効果型ヘッド(以下MRヘッドと
記す)を用いて構成した例を説明する。
【0053】図9に示した構成は図6乃至図8で説明し
たと同様の円筒状の磁性部材11の内壁にその長手方向
に沿ってN極及びS極からなる螺旋状のスケール12が
埋め込まれている構成の磁気スケール装置にMRヘッド
を用いて検出信号を得る様に成したものである。
【0054】即ち、磁性部材11とスケール12でスパ
イラル磁気スケールスリーブと成された、このスリーブ
の内壁の軸方向に沿って移動する案内ロッド35の先端
にスリーブの内径よりやや小さい直径を有するフェライ
ト等の基板37を固定し、この基板にMRヘッド素子3
8を形成させたものである。このMRヘッド素子38は
円形の基板37を4等分する位置に蒸着される。
【0055】一般にMRヘッドはバイアス導体、信号導
体上にパーマロイ等の磁性薄膜を蒸着するが、この磁性
薄膜をa,d,f,gで示す様にN極及びS極からの漏
洩磁束が多く交叉する様に磁束方向と直交する様に櫛歯
をパターニングし、b,c,e,hで示す磁性薄膜は磁
束方向と同一方向に櫛歯をパターニングして漏洩磁束と
交叉しない様に成したペアa,b、c,d、e,f、
g,hの磁気抵抗の異方性効果を有する磁性薄膜でMR
素子38が構成されている。
【0056】この様なMRヘッド38を図1乃至図3で
説明したロッド型に適用した他の構成を図10に示す。
図10で円柱状の磁性部材11にはその軸方向に螺旋状
のN極及びS極のスケール12が形成され、この磁性部
材11とスケール12で構成されたスパイラル磁気記録
スケールロッドの軸方向に移動可能に成された同心円状
の基板37を有する。この基板37の4等配位置にMR
ヘッド素子38,38‥‥が載置されている。
【0057】MRヘッド素子38,38‥‥は図9と同
様に櫛歯状に互に直交する様にパターニングした磁性薄
膜が同心円の内側にN極及びS極のスケール12と対向
する様に配設されている。
【0058】この様なMRヘッド素子38,38‥‥の
動作原理は特公昭54−41335号公報、特公昭56
−13244号公報等に詳記されてよく知られているの
で、その動作原理の説明は省略するも、図11に示す様
に磁性薄膜a〜hの出力を第1の磁気ヘッド13Aに対
応するチャンネル出力CH1 を得るには図11Aに示す
様に薄膜a,b,c,dをブリッジ構成としてsinθ
の発振信号を供給し、第2の磁気ヘッド13Bに対応す
るチャンネル出力CH2 を得るには図11Bに示す様に
薄膜e,f,g,hをブリッジ構成しcosθの発振信
号を供給する様にすれば出力端子39から図5で述べた
と同様の検出信号が得られる。この構成によれば図1の
様に第1及び第2の磁気ヘッドを軸方向に積み重ねなく
ても一つの同一基板37上でチャンネルCH1 及びチャ
ンネルCH2 用の検出信号を取り出すことが出来るので
数5で示す厚み方向の補償が不用となる。
【0059】上記した様な磁気スケール装置を実際に利
用した場合の自動車等のショックアブソーバの構成を図
12及び図13で説明する。
【0060】自動車の荷重変化に伴う車高変化等を検出
する場合ショックアブソーバの伸縮変化を検出する構成
は実開昭57−8609号等に示されて公知であり、こ
れらの構成はショックアブソーバ本体とは別に非磁性で
非導電性のカバー内にストローク検出領域全体に亘って
コイルを埋設し、このコイルをLC発振器等を介してイ
ンダクタンス変位を検出してシリンダに対するピストン
ロッドの変位検出を行なっている。
【0061】この様な構成では検出部が大型化する問題
があるが、叙上の本例の磁気スケール装置を、この様な
ショックアブソーバに用いることによってショックアブ
ソーバ内に磁気スケール装置を小スペースに配設するこ
とで小型化可能なものが得られる。
【0062】以下、図12及び図13を用いて、本例を
ショックアブソーバに適用した構成を説明する。
【0063】図12及び図13で40は全体としてショ
ックアブソーバを示し、シリンダチューブ41及びロッ
ド42並にロッド42の先端に設けたピストン43から
構成されている。図12ではシリンダチューブ41の外
径にN,S対向のスケール12を設け、ピストン43内
に検出ヘッド45を設けたものである。勿論、スパイラ
ル磁気スケール44の内周側にN,S対向スパイラル磁
気スケールを設けピストン43内に検出ヘッド45を内
蔵させる様にしてもよい。
【0064】図13A,Bに示すものはロッド42を中
空にしてこの中にロッドスケール46を挿通したもの
で、このロッドスケール46の拡大断面図は図13Bに
示されている様にN極及びS極が対向してスパイラル状
に長手方向に形成されている。ピストン43内には検出
ヘッドが内蔵されている。
【0065】その他ロッド42にスリーブスケールを覆
せてロッド42の一部に検出ヘッドを設ける様にして変
位検出を行なうことも出来る。
【0066】本発明の構成によれば小型で測長距離の長
い絶対値計測が可能な磁気スケール装置を廉価に構成可
能であり、第1の磁気ヘッドと第2の磁気ヘッド間の距
離を短くとることが出来て、特に長区間の測長に適した
ものが得られる。特にMR素子を用いた場合には、同一
平面上に第1及び第2のMRヘッド素子を配設すること
が出来るものが得られる。
【0067】
【発明の効果】本発明の磁気スケール装置によれば、長
区間のアブソーリュートスケールが第1及び第2磁気ヘ
ッド間距離を短くとって構成出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気スケール装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明の磁気スケール装置の平面及び側面図で
ある。
【図3】本発明の磁気スケール装置のスケール説明図で
ある。
【図4】本発明の磁気スケール装置の系統図である。
【図5】本発明の磁気スケールの動作説明図である。
【図6】本発明の磁気スケール装置の他の実施例を示す
斜視図である。
【図7】本発明の磁気スケール装置に用いる検出ヘッド
部分の斜視図である。
【図8】本発明の磁気スケール装置の他の実施例の断面
及び正面図である。
【図9】本発明のMRヘッドを用いた磁気スケール装置
の平面図である。
【図10】本発明のMRヘッドを用いた磁気スケール装
置の他の平面図である。
【図11】本発明の磁気スケール装置に用いるMRヘッ
ドの接続図である。
【図12】本発明の磁気スケール装置が用いられるショ
ックアブソーバの断面図である。
【図13】本発明の磁気スケール装置が用いられるショ
ックアブソーバの断面図である。
【図14】従来の磁気スケール装置の説明図である。
【図15】従来の磁気スケール装置の波形説明図であ
る。
【符号の説明】
11 磁性部材 12 スケール 13A,13B チャンネル1及びチャンネル2用検出
磁気ヘッド 14A,14A′ シグナルコイル 15A エキサイティングコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状又は円筒状の長尺の高保持力磁性
    材料より成る磁性部材と、 上記磁性部材の外周又は内周に長手方向に沿って螺旋状
    にN極及びS極を着磁したスケールと、 上記スケールに対向して該スケールの長手方向に相対的
    に移動可能な磁気センサとより成ることを特徴とする磁
    気スケール装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気センサを少なくとも2個前記ス
    ケールの長手方向と直交する平面内に対向配置して成る
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気スケール装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気センサが磁気抵抗効果型ヘッド
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁
    気スケール装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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