JPS58164628A - 超高分子量ポリエチレン焼結体の製造方法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレン焼結体の製造方法

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JPS58164628A
JPS58164628A JP57170465A JP17046582A JPS58164628A JP S58164628 A JPS58164628 A JP S58164628A JP 57170465 A JP57170465 A JP 57170465A JP 17046582 A JP17046582 A JP 17046582A JP S58164628 A JPS58164628 A JP S58164628A
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松尾 唯男
Fumio Matsuoka
松岡 文男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、超高分子量ポリエチレン(以下、UHMW−
PRと略称)のラム押出成形に際して、UHMW−PI
Cに押出圧力軽減のための滑剤および架橋剤である有機
過酸化物を配合して均一に分散し、へたり(最大径と最
小径の差)の極めて小さい、かつ真円度を有するUHM
W−PRの焼結体丸棒およびパイプを成形する方法に関
する。
UHMW−PIは通常、ポリエチレンに比し、耐摩耗性
、低温特性、耐衝撃性、ストレスクラッキングに対する
抵抗性等の特性にすぐれているため、これを焼結した丸
棒及びパイプは自己潤滑性。
低摩擦係数で耐摩耗性が要求される軸受、歯車。
ローラー、ガイドレール、タイミングスクリュー等の材
料として有用視されている。
しかし、このような優れた特性を有しているUHMW−
PICも従来においては通常のラム押出成形では真円度
の低い丸棒あるいはパイプ状の焼結体しか得られなかっ
た。例えば、外径が約50m以上のUHMW−PKの丸
棒及びパイプをラム押出成形する場合、ラム押出機のシ
リンダー出口より押し出される丸棒又はパイプをそのま
ま冷却台に送り込むと不均一に急冷されて約2〜5wm
の外径の寸法変化を有する丸棒又はパイプの焼結体とな
り、外観が悪ぐて製品価値が低下していた。
そこで、この真円度を改善するためにシ1)ンタ。
−出口より押出された丸棒又は/<イブの周囲全体を紙
管等でカバーし、焼結体の表面を均一に徐冷。
冷却踵へたりの小さい、例えば1〜2wm程度しか変化
しない丸棒又は/(イブを製造する方法力;採用された
が、これは前述の如く徐冷力/(−を用いるために丸棒
又はパイプの冷却速度が遅くなって冷却台も10〜30
fiと長くなり、ラム押出機の設置面積が非常に大きく
なるという欠点力;あった。
そのため、上記°従来の欠点を解消すべく、本発明者等
はかねてより鋭意検討を進めて来た力;、その結果、U
HMW−PKに少量の有機過酸化物及び滑剤を添加する
ことにより真円度が極めてよいUHMW−PK焼結体丸
棒及5.び、+イブが得られることが判明した0 即ち、本発明の特徴と−I石;ところは前記UHMW−
PK粉末に滑剤と共に肴″i′轡過酸化物を所装置配合
してこれらを均一に分散せしめて得られた混合物を用い
てラム押出機により丸棒あるいは〕くイブ状の焼結体を
成形することにある。
ここで、前記有機過酸化物の添加は本発明方法の重要な
点であり、有機過酸化物を添加するとUHMW−BEは
架橋するために焼結過程において溶融粘度が上昇し、そ
のため焼結体の保形性がよくなり、真円度の高い丸棒又
はパイプの焼結体が得られる。また、保形性が良好であ
るためにラム押出機の冷却台の長さは通常の半分以下で
済む利点がある。
しかし、また、本発明において滑剤を投入しなければ押
出圧力が非常に上昇するので、これを低減するために必
ず滑剤を添加する必要がある。この場合、滑剤の添加量
を多くすると焼結体の機械的な特性が低下するのでその
量には留意を要する。
上記本発明において用いられるUHMW−PICの粉末
とは分子量が、光散乱法で300万以上、粘度法で10
0分以上のものを云い、例えばヘキ1′1 スト社のホスタレン(Ho5talen) G U R
、三井石油化学工業(株)のハイゼックスミリオン(H
l−2ex Million )等が挙げられる。
また、本発明に用いる前記特徴をなす架橋剤の有機過酸
化物とは2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド等のジア
ルキルパーオキサイド;1゜1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)3,3.5−トリメチルシクロヘキサン等のパ
ーオキシケタール等の90〜135℃の10時間半減期
温度を有する通常一般にポリエチレンの架橋に用いられ
る有機過酸化物を総称し、これはUHMW−PIC粉末
への分散を考慮して粉末状で用いることが望ましい。そ
して添加量はU)IltW−PK100重置部に対して
0.004〜0.50重量部位でよく、好ましくは0.
002〜0.2重量部、より好ましくは0.012〜0
.12重量部である。若し、0.5重量部以上添加する
ならば押出成形時に成形品表面に亀裂を生じることがあ
る。特にこの徴候は0.2以上添加したときより次第に
起る傾向を見せるので出来るならばそれ以下の添加に止
めることが良好である。
更に、本発明に用いる滑剤としてはギンタン酸エステル
系のワックス、脂肪酸透導体のワックス。
(ジカルボン酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
アマイドワックス等)等の粉末状のものが挙げられる。
そして、これらの添加量はUHMW−PIC100重量
部に対して10重量部以下、好ましくは5重量部以下が
好適である。10重量部以上になると機械的な物性が低
下するので避けるべきである。
なお、本発明においては上記滑剤、有機過酸化物の外に
各種物性を向上させたり、コストを低減させる目的で使
用される充填剤や添加剤を更に添加させてもよい。
次に、本発明において使用するラム押出装置は一般に知
られτいるもので、例えば添付図面に示す如きプランジ
ャータイプのものがある。これは加熱装置(3)を例え
ば5段(扁1〜A5)具備したシリンダー(4)、該シ
リンダー中を油圧装置(6)によって往復運動するラム
(1)及び原料供給部(2)から構成されており、成形
体(5)は支持脚(8)で支持された冷却台(7)によ
り保持されつつ押出される。
そして、押出成形時における押出速度はラム押小装置の
シリンダー内径、長さ、シリンダーのヒーター容量及び
ヒータ一温度によって適切に調節する必要があるが、シ
リンダーのヒータ一温度は高温部で200〜300℃、
好ましくは220〜270℃、低温部で150〜200
℃、好ましくは169〜180℃に設定される′。30
0℃以上ではUHMW−PIが熱分解により劣化し、1
50℃以下では熱膨張が大きく押出成形品にSwell
ing Mark  を生じたり、焼結不足になる場合
もあるので何れも好ましくない。
以下、更に本発明における具体的な実施例を示す。しか
し、本発明はこれらの例に限られないことは勿論である
実施例I UHMW−;PI(商品名へキストワックスIC:ヘキ
スト社製)3重量部、炭酸カルシウムで401、: 重量%に希釈した′・a−fy7′−′・°−′(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン(商品名バーへキサ25B
−40:日本油脂(株)製)o、o。
8重量部を配合してヘンシェルミキサーで20分間均一
に分散させた。更にUHMW−PKとモンタン酸エステ
ルの配合割合は一定にしてパーオキサイドを0.01重
量部、0.50重量部、0.60重量部配合したものも
同様に分散させた。この均一に配合した4種類の配合物
を、次いで内径76m。
長さ3mのシリンダー〔断熱ヒータ(電気容量1kw)
5帯付〕を有するラム押出機を用いて第1表の押出条件
にてツム押出成形して外径約721111の架橋タイプ
の丸棒を成形した。
この得られた丸棒について夫々、押出品を評価したとこ
ろ、次の第1表の如くであった( 以下、余白) □ ^ 第     1     表 上表より分る如(A 4では押出圧力が475〜492
魁と高くなり押出丸棒表面に多数の亀裂が発生したが7
fL1〜&3のものは表面状態は良好であった。
よって、有機過酸化物の添加量は0.50重量部(パー
オキサイド換算有効重量部0.20)以下が望ましく、
また押出丸棒の断面へたり(最大径と最小径の差)をノ
ギスを用いて測定したところ、41のへたりは大きくて
真円度に鎧が見られ、真円度を出すためには表面層部分
を0.5〜0.61DI程度切削加工する必要があっ、
た。これに対し、有機過酸化物の添加量が0.01重量
部(パーオキサイド換算有効重量部o、oo4)以上で
は望ましい真円度が得られ、好ましいことテ;判った。
実施例2 パーへキサ25 B L 4oの添加量、を0.1重量
部(パーオキサイド換算有効重量部0.04)と一定E
の配合量を第2表に示 すように001重量部から15重量部まで変量させた原
料配合物を用いて実施例1と同様な方法で外径約72m
の架橋タイプの丸棒を成形した。その結果、第2表に讐
られるようにヘキストワックスEの添加量が0.1−0
.5重量部では押出圧力が高くなって押出速度が低下し
、経済的な押出速度が維持下きなかった。、また、10
重量部以上ではアイゾツト衝撃強さくASTMD256
 )、引張強さ及び伸び(J工5K6760)等の機械
的特性の低下が著しいために、滑剤の添加量は0.5〜
10重量部の範囲が好ましいことが分った。
第    2   表 実施例8 第3表に示す原料配合物(7″マイトワツクス(商品名
へキストワックス0;ヘキスト社製)、アセチレンブラ
ック〔商品名デンカブラック;電気化学工業1株)製〕
、導電性亜鉛華〔本荘ケミカル(株)製〕、ジ−クミル
パーオキサイド〔商品名パークミルD−40;日本油脂
(株)製〕を用いて同表に示す押出条件で実施例1と同
様な方法で外径約72■の架橋タイプの丸棒を成形した
得られた丸棒について断面のへたりを測定したところ0
.5−以下で、真円度が極めてよい丸棒であった。この
ことから充填剤が配合された場合でも真円度が充分保持
できることが分かる。
第23 表 比較例1 一方、−記実流側8で使用した架橋剤(バー−キサ25
B−40及びパークミルD−40)を添加しない原料配
合を用いる以外は実施例8と同様にして丸棒を押出成形
しく押出圧力は実施例8の場合に比較して15〜20−
低かった)、その断面のへたりを・各々について測定し
たところ、2〜310mと大きく真円度が悪かった。
従って、真円度を出すためには表面層部分を1゛〜L2
■切削する必要があり、原料のロスが大きいものとなる
ことが分った。
実施例4 第4表に示す原料配合物を使用し、外径79.5■、長
さ400111のラム、外径50■、長さ800IO1
1のマンドレル及び内径80111 、長さ1000■
のシリンダー〔断熱ヒータ(電気容量1kw)2帯付〕
を有するラム押出機を用いて同表に示す押出条件でラム
押出して外径約75■、内径約45簡の架橋タイプのU
HMW−PICパイプを成形した。成形し、たパイプに
ついて断面のへたりを測定囃したところ、外径で0.4
〜06.wm 、内径で0.4mと小さく真円度の極め
てよいパイプであった。
その結果を第4表に併記した。
第   4   表 比較例2 一方、前記実施例4で使用した架橋剤(パーへキサ25
B−40及びパークミルD−40)を添加しない原料配
合を用いる以外は実施例4と同様にしてUHMW−PK
のパイプを成形し、その断面のへたりを各々の配合につ
いて測定したところ外径で3〜41EI+、内径で2〜
3mと大きく真円度が悪かった。
以上のように本発明方法はUHMW−PK焼結体丸俸又
はパイプをラム押出成形する際に発生する断面のへたり
を抑え、真円度の極めて良好で外観のよいラム押出成形
品の製造を可能にすると同時に、切削加工時のロスを少
なくし、原料の歩留まりの向上にも役立ち、極めて顕著
な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明で使用する押出装置の縦断面図である。 (1)・・・・・ラム、(2)・・・ 原料供給部。 (3)・・・・・・・加°熱装置、(4)・・・・・・
・シリンダー。 (5)・・・・・・・成形体、(7)・・・・・・冷却
台。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粘度法による平均分P量が100万以上、光散乱法
    で300万以上の超高分子量ポリエチレン粉末100重
    量部に対して有機過酸化物0.OO4〜02重量部と滑
    剤を配合し、分散せしめた混合物をラム押出成形により
    棒状焼結体に成形することを特徴とする超高分子量ボ、
    リエチレン焼結体の製造方法。 2 滑剤が前記超高分子量ポリエチレン粉末100重量
    部に対して10重量部以下である特許請求の範囲第1項
    記載の超高分子量ポリエチレン焼結体の製造方法。
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