JPS5816299Y2 - 音声多重放送用テレビ受像装置の音声消去回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビ受像機にテレビ音声多重アダプタを接
続して音声多重放送を聴取するテレビ受像装置における
音声消去回路に関する。

テレビ放送受信時において、視聴者は各自が所望する番
組を受信するためにチャンネルを切換えてこれを選択す
る。

しかしながら、通常、音声多重放送とモノラル放送とで
は、アダプタ側に設けた音声多重信号処理回路の出力Ｄ
ｏレベルが相異する現象が起り、チャンネル切換え時に
スピーカの音響出力レベルが無用に高くなり突発的に大
きな音が出たりすることがある。

この問題を解消するために、従来公知のものとして、チ
ャンネル切換時に一時的に音声信号を遮断する方法があ
る。

第１図は、従来公知の音声消去回路の一例を示す概略回
路図である。

テレビ受像機１に設けた音声中間周波検波回路３の出力
は、トランス４を介して、多重アダプタ２の音声多重信
号処理回路５に加えられ、Ｌ（主チャンネル）オーディ
オ出力端子６およびＲ（副チャンネル）オーディオ出力
端子７からスピーカに音声信号が与えられる。

そして、前述の問題点を解消するために、チャンネル切
換えに伴ってパルスを発生させるパルス発生部８を設け
、トランス９を介しての単安定マルチバイブレータ１０
にトリガパルス信号を加え、単安定マルチバイブレータ
１０の出力パルスのパルス幅に相当する時間だけスイッ
チングトランジスタ１１および１２を導通させて音声多
重信号処理回路５の出力端を接地し、音声信号を遮断す
るものである。

以上のとおり、一般にテレビ受像機は非絶縁方式で・あ
るので、絶縁トランス４を設けることによって多重信号
出力を取り出すための接続端子をテレビ受像機回路から
絶縁してる。

また同様にチャンネル切換えに伴って発生する検出信号
を絶縁１・ランス９を介して多重アダプタ２に加えてい
る。

このように従来の音声消去回路では２つのトランスを設
けることを要するなど繁雑であり、改良が望１れている
。

本考案の目的は、テレビ音声多重アダプタと共に用いる
テレビ受像機にｋけるチャンネル切換え時あるいは無信
号時に音声出力を遮断するための音声消去回路を簡略化
することにある。

本考案の要旨は、音声多重アダプタと共に用いるテレビ
受像機に釦いて、チャンネル切換えあるいは無信号状態
を示す検出信号を受けてパルスを発生するパルス発生部
を設け、このパルスをバッファ回路を介して音声検波出
力に重畳させ、テレビ受像機の音声中間周波検波回路と
多重アダプタの多重信号処理回路とを結ぶ絶縁トランス
を介して音声多重アダプタ側に伝送しこの重畳したパル
スを音声多重信号処理回路の前段で分岐してレベル検出
器に加えて分離し、このレベル検出器の出力信号で、音
声多重信号処理回路の出力段に接続するスイッチングト
ランジスタを導通させて音声信号出力を遮断するように
したものである。

以下、本考案を実施例に基いて説明する。

第２図は本考案の実施例回路を示す概略ブロック回路図
であり、第３図は本考案の実施例を示す回路図である。

第２図において、テレビ受像機１は音声多重アダプタ２
に接続されている。

通常は、テレビ受像機１の音声中間周波検波回路３の出
力信号は絶縁トランス４を介して音声多重信号処理回路
５に加えられ、ついで音声信号出力段４３から図示しな
いスピーカで音響出力に変換される。

パルス発生部８は、テレビ受像機１でのチャンネル切換
え時にパルスを発生し、バッファ回路４０を経て前記絶
縁トランス４の一次巻線にこのパルスを印加する。

音声信号に重畳したパルスは２次側に現われ、これをレ
ベル検出器４１に入力する。

このレベル検出器４１は入力が所定レベル以上のパルス
の場合には検出出力をスイッチング回路心に加える。

音声信号出力段４３は、このときのスイッチング回路４
２の動作により信号路が接地されて音声信号出力が遮断
される。

以上、本考案の概略を述べたが、本考案は、従来、絶縁
トランス４とは別に設けていたトランスを不要とし、こ
の代わりにチャンネル切換え時に発生するパルス信号を
音声検波出力に重畳させ、これを絶縁トランス４に加え
て音声多重アダプタ２側に取出し、この重畳パルスを分
離する。

そしてこのパルスに基いて所望の時間の間だけ後段に設
けたスイッチング回路４２動作させ音声信号出力段４３
において所望期間だけスピーカへの音声信号を遮断する
ものである。

第３図を参照してさらに本考案を説明する。

図において、パルス発生部８からのパルス出力はトラン
ジスタ２００ベースに加えられる。

トランジスタ２０のコレクタは絶縁トランス４の１次側
巻線に接続されている。

前記パルス出力はしたがって音声信号に重畳される。

重畳したパルスは、音声多重信号処理回路５の前段で分
岐しているレベル検出器に印加される。

本実施例検出器では、重畳パルスのレベルを所定のレベ
ルと比較すると共に、電圧レベルを所望期間保持するよ
うに設けである。

本実施例のレベル検出器は、定電圧源子Ｂを抵抗２４．
２５で分圧し、所定レベルのパルスが印加されていない
定常状態ではトランジスタ２７が導通であるように設け
である。

前記重畳パルスは、音声多重信号処理回路５の前段に設
けたダイオード２１を介して入力され、コンデンサｎ及
び抵抗２３から成る並列回路を経て前記トランジスタ２
Ｔのベースに加わる。

との印加パルスが所定レベルのものである場合には前記
トランジスタ２７が非導通状態となり、抵抗２８．２９
を介してスイッチングトランジスタ１１．１２のベース
に音声消去信号が加わりトランジスタ１１．１２が導通
する。

ここで単に重量パルスをトランジスタ２７に加えるよう
に設けると、重畳パルスのパルス幅に相当する時間だけ
トランジスタ２Ｔが非導通する。

これに対して、本実施例では前記並列回路を設け、その
放電時定数で定する所定期間だけトランジスタ２７を非
導通状態に維持し、所望の期間だけ音声消去動作を保持
するものである。

前記音声多重信号処理回路５からの出力は、通常は結合
コンデンサ３０．３１ならびに主チャンネルオーテイオ
端子６および副チヤンネルオーディオ端子Ｔより音声信
号出力段を介してスピーカに加えられる７Ｘ 前記スイ
ッチングトランジスタ１１．１２が導通状態にある間で
は、この音声多重信号処理回路５の出力端が接地される
のでスピーカへの音声信号出力が遮断される。

本考案によれば、音声多重用テレビ受像装置に用いる音
声消去回路において、従来必須であった絶縁トランスの
一方を不要とすることができ、音声消去回路の簡略化が
計れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来公知の音声多重テレビ受像装置用音声消
去回路を示す概略回路図である。 第２図は、本考案による実施例回路を示す概略ブロック
図である。 第３図は、本考案による実施例回路を示す概略回路図で
ある。 １：テレビ受像機、２：多重アダプタ、３：音声中間周
波数検波回路、４，９：絶縁トランス、５：音声多重信
号処理回路、８：パルス発生部、１１．１２ニスイツチ
ングトランジスタ、４０：バッファ回路、４１ニレベル
検出器、４２ニスイツチング回路、４３：音声信号出力
段。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）テレビジョン受像機の音声中間周波検波回路とテ
   レビ音声多重アダプタの音声多重信号処理回路との間に
   訃ける前記検波回路の検波出力の伝送を絶縁トランスを
   介して行なうテレビ受像装置において、 前記テレビ受像機でのチャンネル切換えあるいは無信号
   状態を検知してパルスを発生するパルス発生部と、 前記パルス発生部のパルスを前記検波回路の検波出力が
   印加される前記絶縁トランスノー次側巻線に重畳して印
   加するためのバッファ回路と、 音声多重信号処理回路に検波出力を与える前記絶縁トラ
   ンスの二次側巻線より重畳された前記パルスのレベルを
   検出し、そのパルスが所定レベル以上の場合に出力信号
   を発するレベル検出器と、 前記レベル検出器の出力信号に応答して前記音声多重信
   号処理回路の出力を遮断するスイッチング回路とを備え
   ることを特徴とする音声多重用テレビ受像装置における
   音声消去回路。
2. （２）前記レベル検出器が前記重畳されたパルスに対し
   検出出力信号を所望期間だけ保持する電圧保持回路を備
   える実用新案登録請求の範囲第１項に記載の音声消去回
   路。