JPS5815920A - リンパ球増加剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は生体防御機能向上剤に関するものである。

動物、ヒトなどの生体には、外敵または内部で発生する
異常から生体を防御する機能を備えている。これらの機
能ｉｄ免疫系および非免疫系の異物排除機構が中心であ
り、本来生体に備わっているもので、抗原の出現に際し
て、それぞれの状況に応じた機能が発揮される。これら
の防御機構を区分すると、ａ）マクロファージや好中球
などの非免疫性食細胞の働き、ｂ）補体を特徴とする特
異的体液性因子の働き、ｅ）抗体による体液性免疫、ｄ
）感作リンパ球が抗体に相当する働きをする細胞性免疫
などがあげられる。これらのうち、厳密に１は前二者は
非免疫性の応答であり、後二者は免疫応答である。これ
らの各作用は選択性、即応付、増幅性において差がある
ため、各作用が総会的に発現することにより完全な生体
防御機能が発揮されるが、中でも免疫応答が発現される
ことが生体防御機能上重要であり、特に免疫細胞である
リンパ球が増加すると、体液性免疫および細胞性免疫応
答を促進するので好ましい。

従来、免疫増強剤として多糖類を中心とした薬剤が提案
されているが、実際には炎症反応による巻き込み効果を
付随する場合が多く、厳密には免疫応答とはいえない。

すなわち、投与によりマクロファージ等の単球が集まっ
て炎症反応を起し、その巻き込み効果により外部からの
、または内部で発生した異物を排除するものであり、厳
密な意味での免疫増強ということはできない。

本発明は以上のような従来のものとは異なった観点から
なされたもので、免疫系および非免疫系の総合的な生体
防御機能を発現させるとともに、免疫細胞を増加させる
ことのできる生体防御機能向上剤を提供することを目的
としている。

本発明は微細藻類抽出物を有効成分として含有すること
を特徴とする生体防御機能向上剤である。

本発明における微細礫類とはクロレラ、セネデスムス、
スピルリナ等の単細胞またはそれに近い藻類であり、天
然に棲息するものならびに培養されたものが含まれる。

本発明における微細藻類抽出物とは、上記微細礫類の１
種または数種の藻体を適当な溶媒で抽出した抽出物であ
り、溶媒としては特に水性溶媒がよい。水性溶媒として
は例えば水単独、あるいは酸、塩基、もしくは有機溶媒
が溶解された溶液な溶媒と接触させ抽出を行う。好まし
い抽出方法として熱水抽出法がある。この方法は水ｌｌ
に対し藻体を乾燥重量で１〜１，０Ｏｏｙ懸濁させ、５
０〜１５０”Ｃで０５〜１２０分、好ましくは１００℃
で１分以上接触させ、接触後遠心分離等により藻体を分
離すると抽出物が得られる。

以上によって得られる微細藻類抽出物は分子量ｉ、　ｏ
　ｏ　ｏ〜１，０００，０００の糖類、たんばく、糖た
んばく、多糖体、硅酸その他の物質を含む。

本発明において生体防御機能向上剤として使用可能な抽
出物は、上記のようにして得られた抽出液そのまま、ま
たはその濃縮物、あるいは凍結もしくは噴霧乾燥等によ
り乾燥した乾燥粉末などがある。必要に応じて上記の抽
出液を精製することはさしつかえない。また分画して商
分子画分を抽出物とすることもできるが、分画すること
なく、前記各種の成分を含んだ状態で使用するのが好ま
しい。

不発明の生体防御機能向上剤は以−ヒによって得られる
微細藻類抽出物を有効成分とするものであり、希釈剤そ
の他の配合剤と配合して製剤とすることができる。製剤
形態は注射液、内服薬、外用薬その他特に限定はない。

施用方法は注射、服用その他各製剤形態に合わせて施用
可能である。

本発明の生体防御機能向上剤は腹腔投与、経口投与、静
脈注射等により、生体に外部からの、または内部で発生
した異物あるい（は組織、細胞もしくは体液の異常から
生体を防御する能力を向上、増進させることができる。

さらに詳しくは、投与により血液、腹腔、牌臓、骨髄そ
の他の免疫臓器における白血球の数を増加させ、特にリ
ンパ球などの免疫細胞を増加させる。特に血液中の白血
球の種類を見ると、最初は顆粒性白血球が増加して炎症
反応が起るが、その後はリンパ球が増加し免疫応答がな
される。

このように本発明の生体防御機能細上剤を投与すると、
非免疫性および免疫性の総合的々生体防御機能が働き、
外敵および体内の異常に対して即応できる体勢が完成す
る。従って事前に本発明の薬剤を投与することにより、
防御能力を向上、増進さするとともに、外敵浸入および
異常発生後であっても、投与により同様の異物猾緯機能
を発揮することができる。

本発明における生体防御機能部上の機序は明確ではない
が、炎症効果を引き起す多糖体および免疫効果を引き起
す糖たんばぐその他の比較的低分子の物質が混在するか
らであると推測される。従って抽出物は分画しない方が
望ましい。

以上のとおり、本発明によれば、投与により非免疫応答
および免疫応答による総合的な生体防御機能を向上させ
ることができる効果がある。

実施例 クロレラ属の１種であるクロレラブルガリス（Ｃｈｌｏ
ｒｅｌｌａ　ｖｕｌｇａｒｉｓ　）の乾燥粉末３０ｇを
水１１に懸濁させ、１００℃で３０分間熱水抽出し、抽
出物を遠心分離し、上澄液を凍結乾燥し、糖質５０係、
遊離アミノ酸ｌＯ％、ミネラル１０％、ｋプチド、核酸
３０％の組成をもち、２６．０　ｎｍの紫外部！吸収を
示す微褐色粉末を得た（クロレラ粉末よりの収束１０〜
１５％）。

上記抽出物６〜を０．４　ｒｒｔ生理食塩水に溶解し、
ＩＣＲマウス（♀１２Ｗ）に腹腔内注射により投与踵投
与後１．２．３．４．６．８日後の血液、肺臓、胸腺、
両足大腿部骨髄を摘出して血球計算盤で白血球数を測定
したところ、３日までは部分的に減少するものもあるが
、一般的に増加傾向にあった。末梢血液の塗末標本を作
ってメタノール固定、ギムザ染色し、白血球の分類を行
った。末梢血液中の白血球数の変動とその分類を図面の
グラフに示す。

図面のグラフから明らかなように、末梢血液中の白血球
数はクロレラ抽出物投与後３日目から急激に増力口し、
４日目にピークを示すが、６日目および８日目でもなお
対照に比べて高値を示し、そしてこの増加した白血球は
ほとんどがリンパ球であり、しかも形態学的にも変異を
起していない、いわゆる免疫に関与する正常リンパ球で
あることがわかった。これに対して１日後の白血球の増
加は顆粒性白血球の増加によるもので、超過剰投与によ
る炎症反応によるものであると推定されるが、より適量
を投与すれば、かかる現象は示さず、リン・ξ球の増加
のみを示すと推定される。

なお上記実施例における６ｍ９腹腔内投与というのはマ
ウスにとってはかなり高濃度で、注射後１〜２日目は少
し弱る（３日目より回復する）が、抽出物の効果をはっ
きり知るために高濃度を選んだものであり、２〜３■投
与でも効果は小さくなるが間挿の傾向が得られた。また
経口投与によってもほぼ類似の結果が得られた。

【図面の簡単な説明】

南面は末梢血液中の白血球数の変動とその分類を示すグ
ラフである。 代理人　弁理士　柳　原　　　成

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｉｌｌ倣細藻類抽出物を有効成分として含有することを
   特徴とする生体防御機能向上剤 １２）微細凍類はクロレラ、セネデスムスおよびスピル
   リナから選ばれる１種または数棟の櫟類である特許請求
   の範囲第１項記載の生体防御機能向上剤 （３）抽出物は水性溶媒抽出物である特許請求の範囲第
   １項または第２項記載の生体防御機能向上剤（４）抽出
   物は熱水抽出物である特許請求の範囲第１項または第２
   項記載の生体防御機能向上剤