JPS58156017A - 高強度ポリエステル糸の製造方法 - Google Patents

高強度ポリエステル糸の製造方法

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JPS58156017A
JPS58156017A JP58027111A JP2711183A JPS58156017A JP S58156017 A JPS58156017 A JP S58156017A JP 58027111 A JP58027111 A JP 58027111A JP 2711183 A JP2711183 A JP 2711183A JP S58156017 A JPS58156017 A JP S58156017A
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polyester yarn
strength polyester
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godet
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JP58027111A
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アブデル−ハデイ・シド−ア−メド
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Goodyear Tire and Rubber Co
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/62Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyesters
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/08Melt spinning methods

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステルの加工技術に関する。
さらに具体的には、本発明は高強度ポリエステル糸の改
良された製造方法に関する。本発明の改良された方法は
工業的応用に好適な物性を有する糸を高い製造速度を以
って製造することを可能にするものである。
一般に、ポリエステル糸の製造方法は複数の ゛細孔を
有する成形用オリフィスを通してポリエステルを溶融押
し出L、得られたフィラメントを固化して糸を形成した
のち、糸の表面に仕上げ剤を塗布して、直ちに又は後で
高温下糸を引伸(draw)することから成る。かかる
加工条件を変えることによって、得られる糸の物性即ち
用途が決ってくる。
例えば、タイヤ又はファンベルト等の物品において補強
材として使用されている糸は高い強度、即ち、少くなく
とも75g/デニールのテナシティ−を有するものでな
くてはならないが織物用絹糸の最も重要な特性は良好な
均一染色性を有することであって、糸の強度はその次に
重要な特性でk)る。良好な均一染色性を有する織物用
の品質の糸は3、ooom/分を越える巻き取り速度で
製造することが可能である。この速度では、テナシティ
−は約2〜4!j/デニールの範囲内で・ある。約75
g/デニールのテナシティを有する工業用糸を製造する
ためには、この巻き取り速度をかなり、例えば、約70
0m/分以下まで落さなければならない。引伸工程を巻
き取り工程に引き続いて直ちに実施するか又は時間をお
いて後で実施するかの如何によらす、引伸工程は高速で
実施可能であるから、子連の遅い巻き取り速度がこれま
でかかる糸の製造速度を決定する障害どなって来た。
本発明は紡糸速度か大幅に増大し、I〜かも得られる糸
の物性がなお良好な高強度ポリエステル糸の改良された
製菫方法を提供する。特に、本発明の方法によれば、7
5g/デニールを越えるテナシティのポリエステル糸を
最低1.500m/分の紡糸速度で製造することが出来
る。このような方法の利点は、勿論、現在使用されてい
る方法に比べて、工業用糸の製造速度がはるかに速(な
り、従って、加工コストが減少することにある。
さまざまなポリエステル糸加工技術に関する改善が先行
技術により提案されているが、高い製造速度と高い糸強
度の両方をもたらす改良方法については、これまで全く
提案されたことはなかった。アメリカ特許明細書箱2.
604.667号は「紡糸された」状態で比較的高いテ
ナシティを有する未引伸、l IJエステル糸の製造方
法に関するもので゛ある。しかしながら、そのようにし
て製造されたポリエステル糸のテナシティは約6g/デ
ニール以下であるから、織物やそれに類似する動用とし
てか適当でない。アメリカ特許明細書箱2.604.6
89号は約3g/デニール以下のテナシティを有するポ
リエステル糸の製造方法を記載している。この明細書は
高強度の糸の製造については全く言及し7ていないので
、本発明では無関係である。アメリカ特許明細書箱3.
715.421号はポリエチレンケレフタレートの連続
紡糸・引伸法に関するものである。、この明細1は、特
に、ポリエチレンテレフタレート糸を紡糸・引伸するた
めの新規な連続的プロセスを用いろことを開示している
。この方法に於いては、一連の送りロール及び引伸ロー
ルを用いて、糸のフィラメントに高い張力をかけている
。引伸後の最終巻き取り速度は2,000m/分を越え
るものであるが、この巻き取り速度は400m/分の紡
糸速度及び5〜8の引伸比に対応するものである。従っ
て、この明細書は高速紡糸については何も教示していな
い。
アメリカ特許明細書箱2.918.346号は非配向性
(non ″orientation )が発生する機
会を大幅に減少させるために、ポリエステル糸の高密度
トつ(束)を引伸する間、連続的に設けた不活性槽を利
用することを提案している。この明細書はそれ自体紡糸
速度を上げる点については言及していないので、本発明
には無関係である3、アメリカ%許明細壱第2. ’1
65.613号はテレフタル酸、イソフタル酸及びエチ
レングリコ ルの廷1+()な共重合体に関する。この
特許はポリエステル基の巾す茄方法には全く無関係であ
る。アメリカ% 、:i′+明細書第3.94 (i、
 l O0号は固化直後の々ル理丁程を含むポリエステ
ル糸の製造方θ:に関ずイ)ものである。但し、その方
法に従って得られろ糸の物性は高強度の補強用糸と1−
5て使用すイ)のに必要とされるものより低い。
アメリカ特許明細書箱43.36 ]、 859号はよ
り低い配向性を有するポリマーを得るために、紡糸後形
成さA′またフィラメントの冷却を遅延さ1= ;6方
法を開示シー、ている。使用された紡糸速度は7I)発
明の特W1−請求の範囲に記載されているものより寸つ
と遅い。
アメリカ特許明細書箱4.195.052号はフィラメ
ントを溶融紡糸したのし・高応力条件下にて均一に急冷
する工業用糸の製;へ方法をN4くしている。コl’y
階引押法によつで九太引伸比の少< /;c くとも8
5%の引伸比を有する糸が製造されろ。高速紡糸につい
ては何も教示さねていなLl。
」−記に鑑み、本発明の目的は高強度ポリエステル糸及
び従来技術に比べて紡糸速度が格段に速くなった高強度
ポリエステル糸の製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は高強度ポリエステル糸及び、前述の
通り、従来の製造方法な極く僅かしか改変する必要のな
い高強度ポリエステル糸の製造方法を提供することであ
る。
本発明の更に他の目的は、前述の通り、従来製造されて
来た糸に比べて改善された物性を有し、タイヤの製造用
どして好適な高強度ポリエステル糸及びその製造方法を
提供することである。
本発明の更に他の目的は、高強度ポリエステル及び、前
述の通り、紡糸口金の口径を大きく1、トップゴデツト
の温度を下げかつ赤外線式魚冷防if−カラーを使用す
る高強度ポリエステル糸の製ノ竹方法を提供することで
ある。
本発明の更に他の目的は高強度ポリエステル糸、及び前
J7Bの通り、紡糸速度が1.50 (l m 7分を
越え、ブナシティか75g/デニールを越える高強度ボ
′リエステル糸の製造方法を提供することでル〕ろ0 −1−記及び以下の詳細な記載を読んで行くにつれてわ
かって来るその他の目的は溶融ポリコースチルの約0.
75〜2.5 mmの1]径を壱する複数の紡糸口金を
通!7て押し2出1.てフィラメントを形成し、超紡糸
日金の直ぐ下流側に配設置〜だ赤外線式急冷防止カラー
によって該フィラメントの急冷を遅延し7、該フィラメ
ントを紡績糸に合糸したのち、該紡績糸を少くプ、「(
とも1.500 m7分の、1一度でワインダ上に巻き
取る二「程から成る方法、並テ)ミに溶融ポリエステル
を約0.75〜2、5 mの口径を有する代数の紡糸口
金を通して押し出[、てフィラメントを形成し、該紡糸
口金の直ぐ下流側に配設した赤外線式急冷遅延カラーに
よって訪フィラメントの急冷を遅延し1、該フィラメン
トを紡績糸に合糸11、該紡績糸が少< i、r くと
も1,500m/分の速度でワインダ上に巻き取ったの
十)、該紡績糸を沖続的又は非連続的に引伸すイク1′
二とから成る工程によって製造された高強度ポリエステ
ル糸によって達成される。
タイヤコード用又はその他の工業的用途に使用されろポ
リエステル糸は高い強度を付力する物性を持たなけれは
ならない。タイヤコードの場合、ポリエステルフィラメ
ントは最低7.5 g/デニールのテナシティを約9係
の伸び(eIonga t 1on)を持って℃・なけ
ればならない。上記の通り、この種の糸は主たる鑑点が
強度ではなくて染料ののりが均一になる性質にi)る織
物用品質の糸とは対照的である。
織物用品質のポリエステル糸の紡糸速用が従来から3.
ooom/分を越えるものであったが、工業用糸の紡糸
速度はこ牙1まで約700 m、 7分以下に限定され
て来た。これは、ポリエステル糸のW+性が紡糸速度の
」−昇に伴って太き(劣化するという事実から、必要と
されて来た。
そこで本発明は物性をni 5ことなく紡糸速度を一]
二げろことの可能な紡糸及び引伸撚糸工程に対する改良
を提供するものである。第1及び第2図はそれぞれ紡糸
及び引伸の概略工程図である。浴闇]押し出し可能なポ
リエチレンテレフタレート(PET)がポリニスアルと
してホッパー12中に投入し、次いでスクリュ一式押出
し7機14に供給して、そこでポリエステルを混合し約
287℃に加熱する。
このようにして得られた溶融ポリエステルを、s5 I
Jエステル押出し用の複数の細孔17を有する紡糸口金
16に上記押出し機によって圧送する。この細孔の数は
約50〜300以上までの範囲から選択可能である。押
出すされたフィラメントは、17はしは中に急冷カラー
2呼ばれている急冷遅延カラー20によってPETの融
点近傍の温度に保持される。次いで、フィラメントをシ
ュー ト24を貫通して送る前に、室温の不活性ガス流
又は空気流22により急冷する。ここでフィラメント1
8は固体状態になる。
シュート′≧4の後端側には、フィラメントに通常のホ
11糸仕−1−げ剤を塗布するトレイ及びキスロール2
6が設けられている。1−2かるのち、フィラメントは
ポイント28で糸30に合糸され、糸30は次いでブリ
テンションゴデツト32、ゴデツト34及び案内ローラ
36によりワインダニ38へ移送され、そこで巻き取ら
れる1、巻き取られた糸を後で引伸するためにそのま々
保管するか、又は連続的に引伸工程へ直ちに被加工物と
12で供給する。
引伸工程は第2図に示されている。ワインダ38からの
糸30はシリテンションロール42の間を通ったのち、
案内ローラ44上を通過し、トップゴデツト46に送ら
れる。次いで、糸は、引伸をトップゴデツト46のすぐ
下の地点だけに集中する引伸e750に周回されながら
送られる。引伸量はトップゴデツト46とそれより高速
で゛回転しているボトムゴデツト56との間の相対的な
回転速度によって決定される3、この回転速度の違いが
引伸比、換言すれは、糸30に発生する延伸の同じ糸の
引伸前の寸法に対する度合を決定する。
引伸ビン5()」−を通過lまたのち、ボトムゴデツト
56上に巻回される前に、糸30はプラテン52上を通
過する1、ローラ48,58は巻回された糸を分離して
互いにこすれ合わないようにする働きをする。プラテン
52は約215 ’C〜約230℃に加熱されている。
ボトムゴデツトから、上記の如く引伸された糸は案内ル
ープ60を貫通して、スプール62上を巻き取られる。
この時点で糸は使用可能な状態になる。
本発明は上記方法に対するさまざまな改良を提供するも
ので、高い強度を持つ工業用ポリエステル糸の紡糸及び
引伸を可能にする。第1の改良点は細孔17の寸法を変
えることである。
従来例の細孔の口径はさまざまであるが、一般に約03
〜05闘である。本発明では、この細孔の口径を約0.
75〜2.5 mm 、好ましくは約10〜2.0 m
m 、最も好ましくは約1.52 mmにノぐきくして
いる、1但(〜、細孔の長さ対口径の比は従来の方法と
同じま〜で約2月1でル)る、。
下記の実施例中に記載されているように、約1、900
 m 7分の紡糸速度で実施lた試験から、細孔の[1
径を大きく1−だ時に紡績糸のテナシティが大幅に増大
したことがわかった。これまでは、大きな口径を有する
細孔を用いると、フィラメントの分子配向性即ち紡績糸
の複屈折度が増大することになると思われて来た。分子
配向性の尺度としての複屈折度は糸の単位厚さ当りのり
ターディジョンとして定義される。
(−7)・しながら、巻き取り速度が一定の場合、複屈
折値は細孔のに径を変えても余り変化しないことがわか
った。これは予想していたこととは全く違うことであっ
た。この点は表−1に示されている3、細孔の口径が大
きくなるにつれて糸のテナシティか改善されるという関
係は溶融ポリマーの噴出速度(jet velocit
y)の減少及びそれに伴う引落し比(drawn do
wnyr^刊・0)の増大に依るものと思われる。
引落側−比は巻き取り速度を噴出速度で割った藺でi)
す、噴出速度(m/分)は紡糸口金の細孔の断面積で割
った生産量(cc 7分)に等しい。
引落し比が増加すれは、フィラメント又は糸条に動く張
力が増大することになる。このようにして糸条に作用す
る張力が増加すれば、細孔17の出口に於いて溶融ポリ
マー流により大きな糸条安定性を与えることになる。
そのようにして張力を増大させると、上述のように、分
子配向性即ち紡績糸の複屈折度が大きくなるものと一般
に信じられて来た。これまで、紡績糸が大きな複屈折度
をもつと工業的用途には適さない物性が出て来た。
ところで、分子配向性は赤外線式急冷防止カラーを用い
ることによって減少させることが可能である。急冷カラ
ーは、赤外線式が従来からの抵抗電熱式のものであるか
の如何に問わす、引落しによって変形を起こl一つつあ
るフィラメント18に熱エイ・ルギーを与える。これに
よって分子鎖の動きを増大又は維持し、その結果、かか
る引落しによって発生する配向を成る程度減少させろ。
しかしなから、従来型の抵抗式急冷カラーを使用するこ
とは巻き取り速度が速い場合不適当であることがこれま
でに判明していた。対流型の抵抗発熱式加熱カラーでフ
ィラメントに熱を伝えることは、約3〜約20ミクロン
の波長の光どして熱を伝える赤外線式カラーを用いる場
合に比べて遅い伝熱法である。ポリエステルのフィラメ
ントは3〜4ミクロンの波長の光を容易に吸収する。速
い巻き取り速度のために、フィラメントの急冷カラーに
於ける滞留時間ハ大幅に減少する。従って、カラー中の
伝熱効率を増大させなければならない。伝熱効率を増大
させることは赤外線式急冷カラーを用いることによって
達成される。
赤外線式急冷カラーを用いることによってもたらされる
効果は表−(■かられかる。対流式急冷カラーと赤外線
式急冷カラーをそれぞれ用いて、糸を+、9oom/分
の巻き取り速度で製造(−だ。赤外線式カラーと大口径
の細孔を用いた場合にテナシティが飛隋的に増大した点
に注目されたい。
」二連の通り、巻き取り速度が一定の場合複屈折度は細
孔の口径を犬さくシても変化しなかったが、巻き散り速
度を」−げると複屈折度の値が大きくなることが判明(
、た。複屈折度が変わるということはポリエステル糸の
形態が変わることを示している。これらの変化は引伸後
の糸の物囲に影響を及ぼす。
0.0025を越える複屈折度の値を持つポリエステル
糸はこれまで工業的用途には不向きとさレテ来た。即ち
、引伸後のこ牙′1らポリエステル糸のテナシティ及び
弾性率は工業的応用のために必要とされている値に満た
なかった。しかしながら、引伸段階に於ける物性の低下
の理由は、紡績糸がそのガラス転移点以上に加熱された
時に発生する結晶化の速度のばらつきにあるのではない
かということかわかって来た。
結晶化速度は温度に伴って変化し、成る温度で最大に達
するがそれ以上温度を上げると減少して(る。複屈折度
か大きくなると結晶化速度が最大になる温度か下かつて
くることがわかった。引伸工程に於いては、糸を実際に
引伸する前に結晶化か起らないようにする必要がある。
従って、高い複屈折度を持つ糸を適切に引伸するにはト
ップゴデツト46の温度が重要であることが判明した。
引伸後の糸の物性に影響を及ぼさないように糸30の結
晶化速度を十分に低くするためにはトップゴデツト46
の温度を十分に低(しなけれはならない。本発明以前で
は、トップゴデツト46は約110′″Cに加熱されて
いた。この温度では紡績糸に許容し得ない結晶化が起っ
た。
トップゴデツトの温度を室温近くから80℃、好ましく
は約35°0〜約80℃に維持することにより、結晶化
速度を十分に低く保てるので、引伸後高強度の糸が得ら
れる。
複屈折度と共に最大結晶化速度を与える温度が変化する
様子が表−■かられかる。低速紡糸で通常得られる複屈
折度の値では、結晶化に伸う発熱か約110°C位の温
度に集中していることに注目されたい。しかしながら、
紡績糸の複屈折度か約001を越えて増えていくに従っ
て上記の通り従来技術に於けるトップゴデツト46の温
度でル)る約110 ”C以下の温度で結晶化速度か増
大することがわかる。
表−■は糸の物性に対するトップローラの温度の影響を
示す。テナシティ及び伸びは110℃に維持されたトッ
プロールを使用した場合に得られたものよりずっと改善
されている。
表−1■のデータはプラテン52が225℃に維持され
、ホトムロ−ラ56が140℃に維持された時に許容し
うろ物性を有する糸か得られることをも示している。こ
れらの温度は従来技術の方法に於いて認められた結果と
一致している。即ち、従来技術の場合、許容しうろ物性
を有する糸を与えるプラテン及びホトムゴデットの温度
はそれぞれ約215〜約230°C及び約215〜約1
45℃である。表−■は大口径の細孔即ち紡糸口金、赤
外線式急冷カラー、及び室温又は若干加熱されたトップ
ゴデツト温度をそれぞれ組み合わせて得た結果を一括し
て示す。これらの改良点が全部人っている方法に対応す
る最右欄が最良の物性を示している。
第3図は押出し機の生産量(ポンド/時)及び能率的な
引伸比の巻取り速度(m7分)に対するグラフである。
このグラフは、成る任意の口径を有する紡糸口金に対し
て、その紡糸口金による生産量は巻取り速度と非線型の
関係にあることを示している。即ち、生産性が最大にな
る引伸比は巻取り速度が上がるにつれて低下するので、
巻取り速度が上がるに従ってポリマーの生産量は漸次減
少してい(のがわかる。能率的な引伸比とは最適な物性
の糸を、引伸・撚糸機に最大の機能を発揮させて、製造
するのに必要な引伸比として定義される。なお、このグ
ラフは次の条件により得られた。
500デニール−Aラメシト9フ本 赤外線式急冷カラー使用 紡糸口金:006“Xo、120“×97穴第4図は紡
績糸の複屈折度に巻取り速度(m7分)との関係を示す
グラフである。約1,900m/分の巻取り速度で複屈
折度は0.02を越える値に達するので、上記から、こ
の巻取り速度では結晶化速度が速(なっていることがわ
かる。
以下の実施例は高速巻取り法をさらに説明するものであ
る。
実施例−■ 約090の極限粘度(1,V、)を有するポリエチレン
テレフタレート(PET)を口径0381龍の標準サイ
ズの細孔を備えた紡糸口金を用いて溶融押出した。62
om/分及び1,900闘/分の紡糸速度を使用l〜だ
。次いで、紡績糸を通常の引伸・撚糸条件にて引伸した
。糸のテナシティ及び伸びは、巻取り速度760m/分
の場合それぞれ88g/デニール及び14チ、巻き取り
速度1,900m/分の場合それぞれ66g/デニール
及び144%であった。この実施例の内容及び結果を表
−Hに一括して示す。
実施例−■ 極限粘度約090のPETポリマーを1.900m/分
で溶融押出17巻取った。使用した紡糸口金の細孔の口
径はQ、 381. m*であった。2種類の急冷カラ
ー、即ち、対流式加熱要素(抵抗電熱型)に備えたもの
と赤外線式加熱要素を設けた急冷カラーをそれぞれ1種
類ずつ用いた。次いで、紡績糸を通常の条件を用いて引
伸・撚糸機にて引伸した。赤外線式カラーを用いた場合
、得られた糸のテナシティと伸びはそれぞれ66g/デ
ニール及び143%であった。一方、対流式カラーは5
.54 & /デニールの糸テナシティと120係の糸
伸び弾性率(切断まで)を与えた。この実施例の内容及
び結果を表−Hに一括l〜で示す。
実施例−Ill 極限粘度090のPETポリマーを口径0.31.8.
1闘の細孔を有する紡糸口金を通して溶融押出した。紡
績糸を対流型急冷カラーで急冷したのち、1、900 
m 7分の速度で巻取った。紡績糸を2種類の異った引
伸・撚糸条件にて引伸した。一方の条件では、引伸・撚
糸機のトップゴデツトの温度は110°Cで、もう一方
の条件ではトップゴデツトの温度を室温のま匁にしてお
いた。
トップゴデツトの温度を室温のま匁にしておいた場合に
糸の物性が改善され、即ち、テナシティ及び伸びはトッ
プゴデツトを室温にした場合、それぞれ74g/デニー
ル及び149係であったものが、トップゴデツトを11
0℃にした場合、それぞれ66g/デニール及び143
%になった。
実施例−■ 極限粘度090のPETポリマーを]、 900 m7
分で紡糸した。赤外線式急冷カラー及び口径1、524
 mmの細孔を用い、トップゴデツトの温度を室温に維
持した場合、テナシティ94g/デニール及び伸び弾性
率11%の物性を有する糸が得られた。表−Vに本実施
例の内容及び結果を一括して示す。
Q                  0表  −■ 結晶化発熱9と複屈折値との関係 複屈折値    結晶化発熱 (中心温度) 0.004        138℃ 0.003        135°C0,01013
1°C 0,038107°C 0,050106℃ 0.055         98℃ 218 *[)ヤーナルオブアプライドボリマーザイエンス] 
、第16巻(1972) [予備配向したPET糸の付
着性」リチャード・G・フィン著 」二記実施例及び表から、本発明により大幅な技術的進
歩で達成されたことがわかる。タイヤコード及びその他
の工業的用途に適する高強度ポリエステル糸がこれまで
゛知られていなかった程の速度で製造可能で、製造コス
トの低減につながる。上記実施例では1□qoom/分
の巻取り速度が用いられたか、さらに速い巻取り速度を
用いろことも可能である。もつとも、これらの高速下で
の生産量の増加率は巻取り速度が増すIs従って漸次減
少するものである。実際上の巻取り速度の上限は使用す
る装置の能力によって決ってくる。一般に、紡糸速度は
I、 500〜3.5oon/分、より好ましくは]、
900〜2、500 m 7分の範囲である。、本発明
の内容は2段階紡糸・引伸プロセス及び1段階紡糸・引
伸プロセスの両方に適用可能である。
特許法に従って最良の態様及び好ましい実施態様たけ記
載して来たが、本発明はかかる態様や実施態様に又はそ
れらによって限定されるものではない。従って、本発明
の範囲をより完全に理解する為には、前記特許請求の範
囲を参照すべきでル)る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紡糸プロセスの概略図て゛ある。 第2図は本発明の引伸プロセスの概略図である3゜ 第3図はポリマーの生産量及び能率的な引伸比と糸の巻
取り速度との関係を示すグラフである。 第4図は巻取り速度と糸の複屈折値との関係を示すグラ
フである3、 図中、12・・ホッパー、14・・・スクリュ一式押出
機、16・・・紡糸口金、17・・紡糸口金の細孔、2
0・・・急冷防止カラー、32.42・・ブリテンンヨ
ンゴデット、34・・・ゴデツト、38・・・ワインダ
、46・・・トップコゝプツト、50・・・引伸ピン、
52−・プラテン、56・・・ボトムjプツト、62・
・スゾール C31)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融ポリエステルを約075〜25IIII+1の
    日経を有する複数の紡糸口金を通して押出してフィラメ
    ントを形成し、 該紡糸に金の直ぐ下流側に配設した赤外線式急冷遅延カ
    ラーによって該フィラメントの急冷を遅延し、 該フィラメントを紡績糸に合糸し、ついで該紡績糸を少
    くなくとも1,500m/分の速度でワインダ上に巻き
    取る工程からなることを特徴とする高強度ポリエステル
    糸の製造方法。 2 更に、該紡績糸を巻き戻して室温と約8゜°Cとの
    間の温度のトップゴデツト上を通過させ、 約110℃と145℃との間の温度に維持したボトムゴ
    デツト上を通過させ、ついで引伸(drawn  )さ
    れたポリエステル糸をスピンドル上に巻き取る工程から
    なる特許請求の範囲第1項記載の高強度ポリエステル糸
    の製造方法。 3 前記赤外線式急冷遅延カラーが約3〜約20ミクロ
    ンの波長を有する光を特徴する特許請求の範囲第2項記
    載の高強度ポリエステル糸の製造方法。 4 合糸されたか引伸されていない紡績糸の巻き取り速
    度が約1.500〜3.500 m 7分である特許請
    求の範囲第3項記載の高強度ポリエステル糸の製造方法
    。 5 前記紡糸口金の口径が約IO〜20鮒である特許請
    求の範囲第4項記載の高強度ポリエステル糸の製造方法
    。 6 前記トップゴデツトの温度か約35℃〜80℃であ
    って、前記紡績糸を前記トップゴデツト上を通過させた
    のち、前記紡績糸を引伸ビン(draw pin)を周
    回させ、約215℃〜23 ++ ”Cのシラテン上を
    通過させたのち、前記ボトムゴデツトに供給する工程を
    含む、特許請求の範囲第5項記載の高強度ポリエステル
    糸の製造方法。 7 前記高強度ポリエステル糸の製造速度が毎時約30
    〜150ボンド(約136 kg〜681kg)である
    特許請求の範囲第4項記載の高強度ポリエステル糸の製
    造方法。 8 前記ポリエステルがポリエチレンテレフタレートで
    ある特許請求の範囲第1.2,4゜5又は6項記載の高
    強度ポリエステル糸の製造方法。 9 引伸後において、前記ポリエステル糸のテナシティ
    か約7.5〜9.5 jJ /デニールで、伸びか約9
    0係〜140%である特許請求の範囲第8項記載の高強
    度ポリエステル糸の製造方法。 10  前記高強度ポリエステル糸をタイヤコードとし
    て使用しうる、特許請求の範囲第9項記載の高強度ポリ
    エステル糸の製造方法。
JP58027111A 1982-02-22 1983-02-22 高強度ポリエステル糸の製造方法 Pending JPS58156017A (ja)

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EP0089912A3 (en) 1984-03-28
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