JPS5815590Y2 - ドア開口枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドア開口枠に関するものである。

従来のドア開口枠として、塩化ビニルによって成形した
開口枠化粧カバーがあるが、開口枠化粧カバーの溝幅が
ドア開口枠の厚みより大きい場合は納まりよく施工でき
ないという問題があった。

したがって、この考案の目的は、化粧カバーの溝幅寸法
が大きくても納まりよく施工できるドア開口枠を提供す
ることである。

この考案の一実施例を第１図ないし第３図を用いて説明
する。

すなわち、この実施例に用いるドア開口枠１は、第１図
に示すように、ドア２を収めるために設けられた壁３の
ドア開口部に取付けるもので、第２図に示すように、押
出し成形により作られた塩化ビニル製の化粧カバー４と
、戸当り材５と、この戸当り材５に植設された隠し釘６
とからなる。

この場合、化粧カバー４は、溝形戸当り部４ａと、−側
をこの戸当り部４ａの両側片に連接した一対の薄肉部４
ｂと、−側をこれら両薄肉部４ｂにそれぞれ連接して壁
３の端面を覆う一対の被着部４Ｃと、−側をこれら両被
着部４Ｃの他側に連接して壁３の両開口縁部を覆う一対
の固定部４ｄからなる。

この場合、薄肉部４ｂは厚みを薄く設定して柔軟性をも
たせる。

また、戸当り材５は、その裏面両側コーナ部に化粧カバ
ー４の薄肉部４ｂが折曲挿入可能な凹段部５ａを有し、
その前面および両側面を戸当り部４ａ内に嵌着する。

なお、３ａ、３ｂはそれぞれ壁３の端面を構成する外枠
、３Ｃは外枠３ｂに貼着する壁３の表面材である。

このように構成した結果、ドア開口枠１の壁３への取付
けは、第３図に示すように、隠し釘６により戸当り材５
を壁３の外枠３ａに固定し、化粧カバー４の薄肉部４ｂ
を戸当り材５の凹段部５ａ内に折曲挿入することにより
化粧カバー４の幅を壁３の端面幅に調節した後、化粧カ
バー４の固定部４ｄを釘７によって壁３の外枠３ｂに固
定し、壁３の表面材３Ｃの端部を固定部４ｄの溝４ｅに
嵌着するとともに壁３の外枠３ｂに貼着することによ・
り簡単に行うことができる。

このように、この実施例は化粧カバー４の幅が壁３の端
面の幅よりも大きくても、化粧カバー４の薄肉部４ｂを
戸当り材５の凹段部５ａ内に折曲挿入することにより寸
法調節することが可能である。

しかも、戸当り材５には隠し釘６を植設したため、戸当
り材５を簡単に壁３の外枠３ａに取付けることができる
。

以上のように、この考案のドア開口枠は、化粧カバーの
溝幅寸法が大きくても、化粧カバーの薄肉部を戸当り材
の凹段部に折曲挿入すよことにより溝幅寸法を調節でき
るため、納まりよく施工できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

′第１図はこの考案の一実施例の取付場所説明図、第２
図はこの実施例の分解水平断面図、第３図はその組立水
平断面図である。 ２・・・・・・ドア、３・・・・・・壁、４・・・・・
・化粧カバー、４ａ・・・・・・戸当り部、４ｂ・・・
・・・薄肉部、４Ｃ・・・・・・被着部、４ｄ・・・・
・・固定部、５・・・・・・戸当り材、５ａ・・・・・
・凹段部、６・・・・・・隠し釘。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）壁の開口部へ取付けるドア開口枠であって、戸当
   り材と化粧カバーとを備え、前記戸当り材は、裏面を前
   記開口部の壁端面に沿って固定してその裏面両側コーナ
   部に凹段部を有し、前記化粧カバーは、前記戸当り材の
   前面から両側面にかけて外嵌した溝形戸当り部と、−側
   を前記戸当り部の両側片先端にそれぞれ連接して前記戸
   当り材の両凹段部にそれぞれ折曲挿入可能な一対の薄肉
   部と、−側を前記両薄肉部の他側にそれぞれ連接して前
   記戸当り材面側方の壁端面へそれぞれ被着する一対の被
   着部と、−側を前記両被着部の他側にそれぞれ直交連接
   して前記壁の両開口縁部を覆う一対の固定部とで構成し
   たドア開口枠。
2. （２）前記戸当り材は、その裏面に壁端面打込用の隠し
   釘を突設する実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の
   ドア開口枠。