JPS5815573Y2 - 門扉取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 一般に門扉を正確に施工するに当っては、前後左右およ
び上下方向の位置調整が行われなければならないが、従
来の門扉取付装置においては前後方向、左右方向の位置
調整には長孔によるスライド方式或いはねじによる進退
方式を採用しているものが多く、夫々の位置調整は別個
に行われるよう構成されていた。

従って、門扉の正確な施工は双方の位置調整が相互に関
連して極めて困難な場合があり、手数を要するものであ
った。

又、ねじによる進退方式の場合には不測のゆるみを生じ
、正確さを欠けることとなるおそれを有するも、補修は
困難で簡単には復元できない欠点があった。

本考案は斯る点に鑑みて考案されたもので、以下図面に
ついて本考案の一実施例を説明すると、１は門柱、２は
上下方向に貫通孔３を設けたヒジツボで、取付片４によ
り門柱１に固着されている。

５は門扉、６は上下方向に貫通孔７を設けたヒンジで、
取付片８を門扉５に対して上下位置調整自在に固着され
ている。

９，１０は２本の回転軸線即ち平行する貫通孔１１．１
２および１３．１４を設けた補助ヒンジで、双方の補助
ヒンジ９，１０は双方の一側方に偏して設けた貫通孔１
２．１３を連通させ、外歯付ワッシャー等の回動阻止部
材１５を介在させて重合し、貫通孔１２，１３にボルト
１６を挿通し、ナツト１７を螺着して回動自在に軸着Ａ
し、ナツト１７の緊締でこの軸着部Ａは圧接固着される
。

上記の補助ヒンジ９，１０のうち、一方の補助ヒンジ１
０は貫通孔１４を門扉５のヒンジ６の貫通孔７と連通さ
せ、外歯付ワッシャー等の回動阻止部材１８を介在させ
てヒンジ６に重合し、貫通孔７，１４にボルト１９を挿
通し、ナツト２０−を螺着して回動自在に軸着Ｂし、ナ
ツト２０の緊締でこの軸着部Ｂは圧接固着される。

他方の補助ヒンジ９は貫通孔１１をヒジツボ２の貫通孔
３と連通させ、ワッシャー２１を介在させてヒジツボ２
に重合し、貫通・孔３，１１にボルト２２を挿通し、ナ
ツト２３を螺着して回動自在に軸着Ｃしている。

而して、門扉５のヒンジ６は一側方に偏した位置で回動
自在に軸着Ａされた２個の補助ヒンジ９．１０を介して
門柱１のヒジツボ２に連繋されるもので、門扉５を取付
けるに当っての調整は固着される２ケ所の軸着部即ちヒ
ンジ６と補助ヒンジ１０の間の軸着部Ｂと、補助ヒンジ
９，１０の間の軸着部Ａを回動自在とした状態で各軸着
部Ａ、Ｂ、Ｃを任意に回動させ、門扉５を前後方向、左
右方向に位置調整するのであって、然る後２ケ所の軸着
部Ａ、Ｂをナツト１７．２０を緊締し、外歯付ワツシャ
ー等の回動阻止部材１８を圧着して固着し、軸着部Ｃに
より門扉５を開閉自在とするものである。

上記図面の実施例では軸着部１：Ｂを固着したものを示
しているが、固着すべき軸着部がこの２ケ所に限られる
ことはなく、又、ヒジツボ２の上方に補助ヒンジ９を、
ヒンジ６の下方に補助しンジ１０を夫々重合して、ヒジ
ツボ２とヒンジ６の高さ位置を同じくしたものとしてい
るが、連繋の方式はこれに限定されるものではない。

本考案は叙上のように、門柱１のヒジツボ２と門扉５の
ヒンジ６との間に回動自在に軸着Ａした補助しンジ９，
１０を介在させ、３ケ所の軸着部Ａ。

Ｂ、Ｃを回動して門扉５の前後方向、左右方向の位置調
整を行うものであって、この調、整操作は前後方向、左
右方向の区別なく相互に関連して一連に行え、簡単な操
作で極めて広範囲な位置調整が可能である。

この調整後、２ケ所の軸着部を固着して１ケ所の軸着部
で門扉５を開閉自在とするもので、門扉５は最大１８０
°以上まで開放が可能であり、又軸着部の固着は回動阻
止部材１５．１８の圧着により容易にでき、正確に門扉
５の取付は施工を行えるのである。

更に、ヒンジ６もしくはヒジツボ２を門扉５もしくは門
柱１に対して上下位置調整自在に装備することにより、
前記前後方向、左右方向の位置調整に加えて門扉５の上
下方向の位置調整も可能となり、より正確な門扉５の取
付は施工が行え、体裁のよい門扉５が容易に得られるの
である。

上記の通り、本考案は門扉５の前後方向、左右方向への
位置調整を極めて簡単な操作で一連に行わしめることが
でき、任意の軸着部により門扉５を回動自在として必要
上の開閉を行わしめるばかりでなく、固着操作も容易で
あることから、後日の保守点検等も至便に行え、更には
ヒンジ６もしくはヒジツボ２を上下位置調整自在とする
ことで三方向への位置調整が可能となるなど、門扉取付
装置として実用上極めて有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は分解斜視図、
第２図は正面図、第３図は平面図である。 １は門柱、２はヒジツボ、５は門扉、６はヒンジ、９゜
１０は補助ヒンジ、１５．１８は回動阻止部材、Ａ、Ｂ
、Ｃは軸着部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．２本の平行する回転軸線を夫々に有する２個の補助
   ヒンジ９，１０を互に回動自在に軸着Ａし、その一方の
   補助ヒンジ１０を門扉５のヒンジ６に、他方の補助ヒン
   ジ９を門柱１のヒジツボ２に夫々回動自在に軸着Ｂ、Ｃ
   すると共に、各軸着部Ａ、Ｂ、Ｃを回動調整後適宜２ケ
   所の軸着部を回動阻止部材１５．１８により固着し、１
   ケ所の軸着部で門扉を開閉自在として成る門扉取付装置
   。 ２、ヒジツボ２もしくはヒンジ６が上下位置調整自在に
   装備される実用新案登録請求の範囲第１項記載の門扉取
   付装置。